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第31話 想い人
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百メートル余りの距離を三秒半足らずで走り抜け、五十メートルを越える高層建築の壁を屋上まで素早く駆け登ることなどヴァンパイアなら五十歳に満たない子供でも遊び半分で難なくこなしてしまう。
壁にとり付き、その高層建築の屋上に瞬く間にたどり着いたタンゴは貧血を起こしたように視野が狭まり、頭がクラクラする感覚に襲われた。しかし、それは無理もないことだった。彼は生まれてこのかたヴァンパイアが人間を。いや同じ人型で知性ある生き物を襲う光景を見たことなどなかったからだ。しかも、それが大切に想っている者の蛮行ならなおさらだ。もちろん、つい最近の戦いで何百人もの人間を死傷させた経験があったのは事実だ。だが、これは違う。身を守るための仕方のない行動とはまったく別物の、おぞましく許しがたい行為。邪悪の所業以外の何ものでもなかった。
アルキメデスの熱線砲のまわりに散乱する鏡面セラミックの欠片の中に破壊された五体の自動機械の残骸が転がっていた。チョウヨウははじめ、それらから立ちのぼる煤煙を纏ってタンゴに背中を向けて立っていたが、彼の気配を感じ取ると、左手一本で羽交い絞めにした準戦士の首筋に喰らいついたまま振り向いた。彼女の足元には既に同じような戦士の死体が二体、折り重なるようにうち捨てられていた。
タンゴは目の前の胸が悪くなる光景をこれ以上見ないように、うつむいて固く目を閉じた。しかし、ヴァンパイアの研ぎ澄まされた聴覚は、ストローでコップの底に残った液体を吸い上げる音にも似た、小さく下品なそれをはっきりと彼の脳に注ぎ込んだ。吐き気を催した彼は服の上から胃を力一杯に掴むと、辛うじてそれを抑え込んだ。そして意を決して目を開け、捕食者に視線を転じると、静かではあるが断固とした決意を持った声を投げ掛けた。
「止めろ、チョウヨウ」
その声が合図ででもあったかのようにチョウヨウは左腕の力を抜いた。血を吸い尽くされた準戦士の死体はその場にくず折れた。チョウヨウは、乾ききった人間が水を飲み干して、やっと満足を得たときのように大きく肩で息を吐くと、おもむろにタンゴを見た。十字路で再会したときの禍々しさの中にも純朴さを秘めたチョウヨウの顔は、今では気高く妖艶な美しさにとって代わられていた。タンゴは、その甘美な魅力に息をのみ、同時に言い知れぬ不安も覚えた。
「チョウヨウ……」
チョウヨウは「なぁに?」と、不思議そうに首を傾けて発言者の青年に微笑みかけた。
「チョウヨウ。もう止めてくれ、頼むから」
「なぜ?」
「悪いことだからだよ、君だってそれくらいわかってるだろ?」
「わかんないわ」
「どうして?」と、今度はタンゴが疑問をぶつけた。
「だって、あたいは悪いことだと思わないもん。こいつらは敵なんだよ」
無邪気で、それでいてどこか、からかうようなチョウヨウの言葉にタンゴはたじろいだ。
「ねぇ、どうして止めろなんて言うの?」
「闘ったって良いことなんかないよ。人間を斃したって得るものなんてなかったろ」
「本当にそうなのかな?」
「とにかく、もうやめてくれ。でないと……」
「『でないと』なぁに。でないと、どうするの、ねぇ?」
チョウヨウは面白がるように挑発を繰り返した。それに苛立ったタンゴは語気を荒げた。
「いい加減にしてくれ、君らしくもない。怒るぞ」
「『怒る』……怒って、あたいを叱るのね。ねぇ、どうやって叱るの。あたいをぶったりするの?」
「ふざけないでくれ!」
「あら」チョウヨウはタンゴの背後に回ると、その大きな背中を抱きしめて顔を埋めた。タンゴが気付かぬほど一瞬の出来事だった。「ふざけてなんかないわよ」
「やめろ」
「なぜ?」
チョウヨウの甘い声がタンゴの背中を優しくくすぐった。
「やめてくれよ、チョウヨウ……」
「どうして。あたいが嫌いなの」
「君は……君は、そんなことを言う娘じゃなかったろ」
「自分の心に素直になったらダメなの。ねぇ、あたいはあんたのことが好き。あんたもあたいと同じ気持ちでいてくれてると思ってた。違うの?」
悲しげな中に、どこか誘うようなチョウヨウの声にタンゴの心は激しく揺らいだ。
「もちろん、僕も君のことが大好きだ」
「本当?」
「嘘なんかつくもんか」
「うれしいわ。その言葉だけで甦った甲斐があったわ」
チョウヨウの言葉の最後は魔法となってタンゴから、意志の力を奪い去った。彼女はどんな形であっても彼女なのだ。自分のために蘇ってくれたのだ。タンゴは自分の四肢から力が抜けていくのを感じた。そして瓦礫が散乱した床に両膝をつくと、自分の胸の前に回ったチョウヨウの手に自分の手を重ねて強く握り、確かな彼女の存在を味わった。チョウヨウは自分の左頬をタンゴの右頬にぴたりとくっつけた。ひんやりとした心地よい肌触りにタンゴは大きな安らぎと幸福感を覚えた。
「僕は……君が死んで、どうしたらいいかわからなくて……正気じゃない方が楽になるのかなって思ったりしたけど、そうはならなくて……それでも、心のどこかで、どうにかできるんじゃないかって思ってた。だから、君を塵に還すのにも反対したんだ……あぁ、なに言ってんだ僕は。でも……でも君が還ってきてくれて本当に嬉しい」
「しーっ。もう何も言わないで、タンゴ」
チョウヨウの口から漂う微かな血の刺激臭がタンゴの意識を現実に引き戻しかけた。
「あたいは甦ってきたの、あんたのところへ。それだけで充分でしょ」
タンゴは幼子のように、こくりと頷いた。
「じゃぁ、今度は、あたいのために、あんたがしてくれる番よ」
「『してくれる』って、いったい何を?……」
タンゴとチョウヨウの背後で何かが動く気配がした。二人が振り向くと、チョウヨウに斃された三人の戦士が立っていた。彼らは生気を失った虚ろな眼差しを二人に向け、ただその場に佇んでいた。
「こいつらの上に君臨するのよ、一緒に」
壁にとり付き、その高層建築の屋上に瞬く間にたどり着いたタンゴは貧血を起こしたように視野が狭まり、頭がクラクラする感覚に襲われた。しかし、それは無理もないことだった。彼は生まれてこのかたヴァンパイアが人間を。いや同じ人型で知性ある生き物を襲う光景を見たことなどなかったからだ。しかも、それが大切に想っている者の蛮行ならなおさらだ。もちろん、つい最近の戦いで何百人もの人間を死傷させた経験があったのは事実だ。だが、これは違う。身を守るための仕方のない行動とはまったく別物の、おぞましく許しがたい行為。邪悪の所業以外の何ものでもなかった。
アルキメデスの熱線砲のまわりに散乱する鏡面セラミックの欠片の中に破壊された五体の自動機械の残骸が転がっていた。チョウヨウははじめ、それらから立ちのぼる煤煙を纏ってタンゴに背中を向けて立っていたが、彼の気配を感じ取ると、左手一本で羽交い絞めにした準戦士の首筋に喰らいついたまま振り向いた。彼女の足元には既に同じような戦士の死体が二体、折り重なるようにうち捨てられていた。
タンゴは目の前の胸が悪くなる光景をこれ以上見ないように、うつむいて固く目を閉じた。しかし、ヴァンパイアの研ぎ澄まされた聴覚は、ストローでコップの底に残った液体を吸い上げる音にも似た、小さく下品なそれをはっきりと彼の脳に注ぎ込んだ。吐き気を催した彼は服の上から胃を力一杯に掴むと、辛うじてそれを抑え込んだ。そして意を決して目を開け、捕食者に視線を転じると、静かではあるが断固とした決意を持った声を投げ掛けた。
「止めろ、チョウヨウ」
その声が合図ででもあったかのようにチョウヨウは左腕の力を抜いた。血を吸い尽くされた準戦士の死体はその場にくず折れた。チョウヨウは、乾ききった人間が水を飲み干して、やっと満足を得たときのように大きく肩で息を吐くと、おもむろにタンゴを見た。十字路で再会したときの禍々しさの中にも純朴さを秘めたチョウヨウの顔は、今では気高く妖艶な美しさにとって代わられていた。タンゴは、その甘美な魅力に息をのみ、同時に言い知れぬ不安も覚えた。
「チョウヨウ……」
チョウヨウは「なぁに?」と、不思議そうに首を傾けて発言者の青年に微笑みかけた。
「チョウヨウ。もう止めてくれ、頼むから」
「なぜ?」
「悪いことだからだよ、君だってそれくらいわかってるだろ?」
「わかんないわ」
「どうして?」と、今度はタンゴが疑問をぶつけた。
「だって、あたいは悪いことだと思わないもん。こいつらは敵なんだよ」
無邪気で、それでいてどこか、からかうようなチョウヨウの言葉にタンゴはたじろいだ。
「ねぇ、どうして止めろなんて言うの?」
「闘ったって良いことなんかないよ。人間を斃したって得るものなんてなかったろ」
「本当にそうなのかな?」
「とにかく、もうやめてくれ。でないと……」
「『でないと』なぁに。でないと、どうするの、ねぇ?」
チョウヨウは面白がるように挑発を繰り返した。それに苛立ったタンゴは語気を荒げた。
「いい加減にしてくれ、君らしくもない。怒るぞ」
「『怒る』……怒って、あたいを叱るのね。ねぇ、どうやって叱るの。あたいをぶったりするの?」
「ふざけないでくれ!」
「あら」チョウヨウはタンゴの背後に回ると、その大きな背中を抱きしめて顔を埋めた。タンゴが気付かぬほど一瞬の出来事だった。「ふざけてなんかないわよ」
「やめろ」
「なぜ?」
チョウヨウの甘い声がタンゴの背中を優しくくすぐった。
「やめてくれよ、チョウヨウ……」
「どうして。あたいが嫌いなの」
「君は……君は、そんなことを言う娘じゃなかったろ」
「自分の心に素直になったらダメなの。ねぇ、あたいはあんたのことが好き。あんたもあたいと同じ気持ちでいてくれてると思ってた。違うの?」
悲しげな中に、どこか誘うようなチョウヨウの声にタンゴの心は激しく揺らいだ。
「もちろん、僕も君のことが大好きだ」
「本当?」
「嘘なんかつくもんか」
「うれしいわ。その言葉だけで甦った甲斐があったわ」
チョウヨウの言葉の最後は魔法となってタンゴから、意志の力を奪い去った。彼女はどんな形であっても彼女なのだ。自分のために蘇ってくれたのだ。タンゴは自分の四肢から力が抜けていくのを感じた。そして瓦礫が散乱した床に両膝をつくと、自分の胸の前に回ったチョウヨウの手に自分の手を重ねて強く握り、確かな彼女の存在を味わった。チョウヨウは自分の左頬をタンゴの右頬にぴたりとくっつけた。ひんやりとした心地よい肌触りにタンゴは大きな安らぎと幸福感を覚えた。
「僕は……君が死んで、どうしたらいいかわからなくて……正気じゃない方が楽になるのかなって思ったりしたけど、そうはならなくて……それでも、心のどこかで、どうにかできるんじゃないかって思ってた。だから、君を塵に還すのにも反対したんだ……あぁ、なに言ってんだ僕は。でも……でも君が還ってきてくれて本当に嬉しい」
「しーっ。もう何も言わないで、タンゴ」
チョウヨウの口から漂う微かな血の刺激臭がタンゴの意識を現実に引き戻しかけた。
「あたいは甦ってきたの、あんたのところへ。それだけで充分でしょ」
タンゴは幼子のように、こくりと頷いた。
「じゃぁ、今度は、あたいのために、あんたがしてくれる番よ」
「『してくれる』って、いったい何を?……」
タンゴとチョウヨウの背後で何かが動く気配がした。二人が振り向くと、チョウヨウに斃された三人の戦士が立っていた。彼らは生気を失った虚ろな眼差しを二人に向け、ただその場に佇んでいた。
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