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第5部 カラSide 1―1
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第5部
カラSide
1―1
今年の冬は雪が少なかった。そのため、大人たちは山で狩りをする事が出来た。それに僕たち子供も同行し、狩りの見学をした。他に僕たち子供は、寒くて海には出られなくとも、磯で小魚や貝などを獲ることが出来た。
「マオ、カオ、そっちから海を叩いてくれ」
僕は反対側の岩場にいる二人に、海面を木の棒で叩かせ、魚を僕の方に逃げてくるように仕向けさせた。
「それっ」
僕は勢いよくモリを投げ、岩に擬態していた大きめの魚を突いた。モリは魚の体をすり抜けるように貫通し、魚は少し動いた後、海面に浮かび上がった。
「すごい」
「一撃だよ」
マオとカオは感嘆の息を吐きながら、浮かんでいる魚と、僕の投げたモリを回収してくれた。
「僕にも使わせてよ」
「次は僕の番だよ」
二人は僕のモリを使いたそうにしているけど、僕は使わせなかった。
「まずは、砂浜で投げてみて、自分で扱えるかどうか試してごらん」
僕は魚を籠に入れ、磯部から砂浜へと歩いた。途中、マオとカオに僕の使っているモリを投げさせてみたけど、上手く飛ばなかった。僕のモリに付いている石器は異様に細く、小さいため、石器の重さを頼りに投げることが出来ない。弓矢の矢を手で投げるのと、同じ感覚かもしれないと思った。
カラSide
1―1
今年の冬は雪が少なかった。そのため、大人たちは山で狩りをする事が出来た。それに僕たち子供も同行し、狩りの見学をした。他に僕たち子供は、寒くて海には出られなくとも、磯で小魚や貝などを獲ることが出来た。
「マオ、カオ、そっちから海を叩いてくれ」
僕は反対側の岩場にいる二人に、海面を木の棒で叩かせ、魚を僕の方に逃げてくるように仕向けさせた。
「それっ」
僕は勢いよくモリを投げ、岩に擬態していた大きめの魚を突いた。モリは魚の体をすり抜けるように貫通し、魚は少し動いた後、海面に浮かび上がった。
「すごい」
「一撃だよ」
マオとカオは感嘆の息を吐きながら、浮かんでいる魚と、僕の投げたモリを回収してくれた。
「僕にも使わせてよ」
「次は僕の番だよ」
二人は僕のモリを使いたそうにしているけど、僕は使わせなかった。
「まずは、砂浜で投げてみて、自分で扱えるかどうか試してごらん」
僕は魚を籠に入れ、磯部から砂浜へと歩いた。途中、マオとカオに僕の使っているモリを投げさせてみたけど、上手く飛ばなかった。僕のモリに付いている石器は異様に細く、小さいため、石器の重さを頼りに投げることが出来ない。弓矢の矢を手で投げるのと、同じ感覚かもしれないと思った。
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