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今日の午後から、最近大人になった人たち、お兄ちゃんとロウさん、イバさん等と一緒に危険な場所が無いか。それと、履物に使えそうな蔦などの植物がないか探す事になっている。
「あ、ダロがやって来たよ」
イケが背後を見ながら指を指した。
ダロはお兄ちゃんとロウさんが、大人の儀式を受けた村にいた犬だ。ダリの孫に当たるそうだ。ダロはイケに抱きつくように飛びかかり、イケの顔を舐め回した。
「どうしたのダロ。お腹が空いたの?」
ダロは、ダリと姿形が似ていない。勝手に村の内外を歩き回り、大人たちと一緒に狩りに行く事もしなかった。
「いや、ダロはきっと、この村の警備をしているんだ」
これは、狩りに参加しないダロを撫でながら、ジンさんが言っていた言葉だ。
ダロは村の内外を自由に歩き回っているけど、ジンさんの言うとおり、いつも決まった時間と道順を通っている。それが終わると、小さな子供と駆けまわったり、今のように僕たち子供の所に来て遊んでいる。
「臭いはダリとそっくりだ」
ダロの唾液で、顔がビチャビチャになっているイケが言った。
「イケの顔が、そんなに美味しいのかな?」
僕はイケにのしかかるようにしているダロを引き離し、ダロに話しかけるように呟いた。
その呟きに答えるように、ダロは「ワン」と鳴いた。
今日の午後から、最近大人になった人たち、お兄ちゃんとロウさん、イバさん等と一緒に危険な場所が無いか。それと、履物に使えそうな蔦などの植物がないか探す事になっている。
「あ、ダロがやって来たよ」
イケが背後を見ながら指を指した。
ダロはお兄ちゃんとロウさんが、大人の儀式を受けた村にいた犬だ。ダリの孫に当たるそうだ。ダロはイケに抱きつくように飛びかかり、イケの顔を舐め回した。
「どうしたのダロ。お腹が空いたの?」
ダロは、ダリと姿形が似ていない。勝手に村の内外を歩き回り、大人たちと一緒に狩りに行く事もしなかった。
「いや、ダロはきっと、この村の警備をしているんだ」
これは、狩りに参加しないダロを撫でながら、ジンさんが言っていた言葉だ。
ダロは村の内外を自由に歩き回っているけど、ジンさんの言うとおり、いつも決まった時間と道順を通っている。それが終わると、小さな子供と駆けまわったり、今のように僕たち子供の所に来て遊んでいる。
「臭いはダリとそっくりだ」
ダロの唾液で、顔がビチャビチャになっているイケが言った。
「イケの顔が、そんなに美味しいのかな?」
僕はイケにのしかかるようにしているダロを引き離し、ダロに話しかけるように呟いた。
その呟きに答えるように、ダロは「ワン」と鳴いた。
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