1 / 1
プロローグ
しおりを挟む
成人式に向かう1人の青年がいた
「人が多い……これだから外に出るのは嫌なんだ」
そう呟いているこの青年の名前は夏川龍輝、20歳を迎えた成人である。
彼は今現在進行形で引きもこもり中だ
なぜ彼が引きこもってしまったのか、それはイジメだ。
龍輝はイケメンで性格は明るく優しい、そのせいか小学校や中学校では男女共に人気があり、特に女子からは毎月に数回ほど告白されていた。
しかし龍輝はその告白をことごとく拒否っていた。
その頃の龍輝は恋愛などには興味がなかったらしい。
龍輝は高校に行く時、今度は密かに静かに目立たつ高校生活を送ろうと決めていた。
そして龍輝は高校に行く時は必ず長い髪を前に降ろし顔が見えないようにしていた。
その行動が幸を評したのか、龍輝に近付いて来るものは誰一人としていなかった。
龍輝は学校生活がつまらないとは感じていない。
龍輝は休み時間になると、大好きなファンタジー系のラノベを取り出し静かに読んでいた。
学校が終わり家に帰ると自分の部屋に入り部屋着に着替えた後、パソコンに電源を入れ、大好きなコーラとポテチを用意し、ゲームアプリを起動させた。
そのゲームはファンタジーな異世界を舞台としたRPGで、龍輝はこのゲームにはまっていた。
龍輝は家に帰ると必ず部屋に引きこもり、ゲームかラノベを読んでいる。いわいるオタクだ。
幸い龍輝は学校にはちゃんと行っているため引きこもりではない。
龍輝の両親は海外で仕事をしていて、家に帰ってくることはそうそうない。
そう、今龍輝は一人暮らしなのだ。
龍輝は家で一人だが、寂しいとは思っていない。
龍輝にはゲームとラノベ、これさえあれば十分だった。
龍輝がこの生活を続けて2年が経ったある日、龍輝はクラスメイトの男子3人組からイジメを受けていた。
龍輝は高校2年生になり、いつもの通り教室で毎日を過ごしていた。
それを見ていたある男子3人組が龍輝にちょっかいを出してきた。
「おいネクラちょっと付き合えよ」
そう言ってきた男子は3人組の1人、大地だった。
「おいおい大地、本当の事言っちゃ可愛そうだぜ?」
そう言ったのは3人組の1人、小田だ。
「いいんだって小田、こいつはネクラなんだから本当の事をいってやらないとわからないのさ」
そう言ったもう1人は3人組の1人、竜也だ。
まったくこいつらはどんな根拠があって俺の事をネクラと呼ぶのか、まあ実際ネクラなのかもしれないが。
俺がそう考えていると大地と小田が俺の両腕を片方ずつもち、足を竜也に持ち上げられそのまま体育館外の裏側に連れて行かれた。
体育館の裏側に連れられた後、身体をコンクリートで出来た壁に向かって投げられ俺は頭を強く打った。
「い、痛え……」
俺が呟くと男子3人組がこちらへやってきた、そして。
「龍輝お前いつも教室の休み時間に本を読みながらニヤニヤしているよな、見てるこっちが気持ち悪くなるんだやめろよなほんと、きもい」
大地はそう言うと俺の腹を蹴ってきた。
それに続いて小田や竜也も俺の腕や足、男の大事な所まで蹴ってきた。
俺はそれにずっと耐え続け、大地達が辞めるのをひたすら待つしかなかった。
そして数分後ようやく蹴りが終わり、大地達が去っていく。
「また遊んでやるよ龍輝」
「へへ、ざまあねぇーなーネクラ」
「じゃあなネクラ」
大地達はそう言い残した後どこかへと去っていった。
俺は痛みに耐えながらも教室へと向かった。
それから毎日の様に大地達に呼び出されては暴行を受けていた。
俺はついに耐えられなくなり、学校を休むようになった。
そして龍輝は毎日自分の部屋に引きこもってはゲームをしたりラノベを読んだりしていた。
こうして龍輝は完全不登校になり引きこもりニート、略して引きニートになってしまった。
それから時は経ち、今日龍輝は約4年ぶりに外を出て成人式へと向かっていた。
「あーあ、早く家に帰ってゲームしたい」
そう呟いていると信号が青になり龍輝は渡ろうとしていた、そのとき横からトラックがスピードをつけてこちらへと向かってきた。
すると目の前には中学生くらいの身長をした女の子がおり、トラックはその女の子に一直線に向かっていた。
俺は身体が咄嗟に反応し、女の子を前へと突き飛ばした。
そして俺もトラックから逃れようと走ろうとした
が、4年ぶりに動かした身体はまったく反応せず俺はそのままトラックに引かれて死を迎えた。
死ぬ直前、龍輝はこう呟いていた
「もし生まれ変われるのなら俺は異世界で生きたい」
「人が多い……これだから外に出るのは嫌なんだ」
そう呟いているこの青年の名前は夏川龍輝、20歳を迎えた成人である。
彼は今現在進行形で引きもこもり中だ
なぜ彼が引きこもってしまったのか、それはイジメだ。
龍輝はイケメンで性格は明るく優しい、そのせいか小学校や中学校では男女共に人気があり、特に女子からは毎月に数回ほど告白されていた。
しかし龍輝はその告白をことごとく拒否っていた。
その頃の龍輝は恋愛などには興味がなかったらしい。
龍輝は高校に行く時、今度は密かに静かに目立たつ高校生活を送ろうと決めていた。
そして龍輝は高校に行く時は必ず長い髪を前に降ろし顔が見えないようにしていた。
その行動が幸を評したのか、龍輝に近付いて来るものは誰一人としていなかった。
龍輝は学校生活がつまらないとは感じていない。
龍輝は休み時間になると、大好きなファンタジー系のラノベを取り出し静かに読んでいた。
学校が終わり家に帰ると自分の部屋に入り部屋着に着替えた後、パソコンに電源を入れ、大好きなコーラとポテチを用意し、ゲームアプリを起動させた。
そのゲームはファンタジーな異世界を舞台としたRPGで、龍輝はこのゲームにはまっていた。
龍輝は家に帰ると必ず部屋に引きこもり、ゲームかラノベを読んでいる。いわいるオタクだ。
幸い龍輝は学校にはちゃんと行っているため引きこもりではない。
龍輝の両親は海外で仕事をしていて、家に帰ってくることはそうそうない。
そう、今龍輝は一人暮らしなのだ。
龍輝は家で一人だが、寂しいとは思っていない。
龍輝にはゲームとラノベ、これさえあれば十分だった。
龍輝がこの生活を続けて2年が経ったある日、龍輝はクラスメイトの男子3人組からイジメを受けていた。
龍輝は高校2年生になり、いつもの通り教室で毎日を過ごしていた。
それを見ていたある男子3人組が龍輝にちょっかいを出してきた。
「おいネクラちょっと付き合えよ」
そう言ってきた男子は3人組の1人、大地だった。
「おいおい大地、本当の事言っちゃ可愛そうだぜ?」
そう言ったのは3人組の1人、小田だ。
「いいんだって小田、こいつはネクラなんだから本当の事をいってやらないとわからないのさ」
そう言ったもう1人は3人組の1人、竜也だ。
まったくこいつらはどんな根拠があって俺の事をネクラと呼ぶのか、まあ実際ネクラなのかもしれないが。
俺がそう考えていると大地と小田が俺の両腕を片方ずつもち、足を竜也に持ち上げられそのまま体育館外の裏側に連れて行かれた。
体育館の裏側に連れられた後、身体をコンクリートで出来た壁に向かって投げられ俺は頭を強く打った。
「い、痛え……」
俺が呟くと男子3人組がこちらへやってきた、そして。
「龍輝お前いつも教室の休み時間に本を読みながらニヤニヤしているよな、見てるこっちが気持ち悪くなるんだやめろよなほんと、きもい」
大地はそう言うと俺の腹を蹴ってきた。
それに続いて小田や竜也も俺の腕や足、男の大事な所まで蹴ってきた。
俺はそれにずっと耐え続け、大地達が辞めるのをひたすら待つしかなかった。
そして数分後ようやく蹴りが終わり、大地達が去っていく。
「また遊んでやるよ龍輝」
「へへ、ざまあねぇーなーネクラ」
「じゃあなネクラ」
大地達はそう言い残した後どこかへと去っていった。
俺は痛みに耐えながらも教室へと向かった。
それから毎日の様に大地達に呼び出されては暴行を受けていた。
俺はついに耐えられなくなり、学校を休むようになった。
そして龍輝は毎日自分の部屋に引きこもってはゲームをしたりラノベを読んだりしていた。
こうして龍輝は完全不登校になり引きこもりニート、略して引きニートになってしまった。
それから時は経ち、今日龍輝は約4年ぶりに外を出て成人式へと向かっていた。
「あーあ、早く家に帰ってゲームしたい」
そう呟いていると信号が青になり龍輝は渡ろうとしていた、そのとき横からトラックがスピードをつけてこちらへと向かってきた。
すると目の前には中学生くらいの身長をした女の子がおり、トラックはその女の子に一直線に向かっていた。
俺は身体が咄嗟に反応し、女の子を前へと突き飛ばした。
そして俺もトラックから逃れようと走ろうとした
が、4年ぶりに動かした身体はまったく反応せず俺はそのままトラックに引かれて死を迎えた。
死ぬ直前、龍輝はこう呟いていた
「もし生まれ変われるのなら俺は異世界で生きたい」
0
お気に入りに追加
151
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こんにちは
ある日成人式に向かうってありますが
ある日も何も成人式ってなっているのである成人式の日の方が良いかと思います。
成人式の日は1月なのに何で暑いのか不明なのですが
指摘ありがとうございます!
修正致しました。