白狼さん、少女と共に騎士になる

 ナリアは心に決めた。自分たちを助けれくれた、あの格好いい騎士を目指すと。

 その夢をダキアは笑わない。人すら滅多に見かけない、見渡す限り木々で囲まれた辺境の地に住む少女が騎士を目指すことを。

 ナリアはダキアも一緒に行こうと誘ってくる。心外だった。どこまでも共にあると。そんなこと、今更口にするまでもないと思っていたから。

 だよねーとナリアは笑う。高揚していて、ただ格好つけてみたかっただけらしい。

 昇り始めた太陽に誓う。共に騎士となることを。
 一人と一匹の、夢に辿り着くまでの長い旅路が今、始まる。

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取り敢えず埋めといても仕方ないので唯一仕上がってるプロローグの本文だけあっぷあっぷ。気に入ってるので後で続きは書きます

to be continued
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