42 / 44
閑話:よく似たふたり
子猫VS.獅子
しおりを挟む
食後のお茶を堪能したあと、二人で手早く風呂を済ませた。
二ノ宮の客風呂は旅館と見紛うほどの内装で、体の大きな天希と伊上が一緒に入っても、ゆったりした広さだった。
身近で温泉気分に浸れるなら、たまに泊まってもいいなどと思ったくらいだ。
伊上に馴染みすぎているが良いのか。と、困った顔で笑われたけれど。
「お、お疲れさまです」
部屋へ戻るため、天希たちがのんびり廊下を歩いていたら、ふすまの前で立ち尽くしている人物が目に留まった。
年若い青年で、最近になって二ノ宮にやって来たらしい。
天希とあまり年が変わらず、普段はわりと気さくに話してくれる。
今日も屋敷に着いて最初に声をかけてくれた。
そんな彼は天希と視線が合い、少しほっとした表情を浮かべた。――けれど、瞬く間に背筋を伸ばす。
天希の一歩後ろに伊上が立っていたからだ。挨拶した声があからさまに緊張を帯びている。
新入りからしてみれば、伊上は滅多に顔を合わすことのない存在。この反応は致し方ない。
「あっ、雪丸を連れてきてくれたんだな」
空気を読んで、天希は近寄りすぎない距離まで彼に歩み寄る。
下手にいつもの調子で近づくと、温まった体がブリザードで冷える可能性があるのだ。
なにごとも揺らがない伊上。一点、天希に対してだけは譲れない一線があるらしい。
簡単に言えば、極度の嫉妬深さを見せる。
「そろそろ食事も終わった頃だと、思ったので」
「わざわざ悪いな、ありがとう」
右手に持った子猫用のキャリーへ天希が手を伸ばしたら、彼は両手で差し出してきた。
普段の気さくさが鳴りをひそめた姿に、天希は苦笑を口元に滲ませるが、彼のためには他人の距離が良いのだ。
「にゃー」
天希の声で存在に気づいた雪丸は、キャリーについた扉をカリカリと小さな爪で掻き始める。
扉を開けば、そのまま腕をよじ登り、天希の肩へと移動してきた。
小さいうちはいいが、大きくなってこの癖が抜けなかった場合、肩こりに悩まされそうだ。
暢気に肩で顔を洗っている雪丸の姿に、天希は諦めの息をついた。
「あまちゃん、彼と仲がいいでしょう?」
「なに? 嫉妬か? 適切な距離だったろう?」
足早に去って行った、くだんの彼が廊下の角を曲がったところで、天希は後ろから伸びてきた指に顎をすくわれた。
わかりやすく距離を取った行動が、逆に普段の親密さを彷彿とさせたのかもしれない。
ふいのキスを受け止めながら、天希は無意識に唇が歪むのを止められない。
誰もが口を揃えて彼は完璧だ、と言わしめる伊上の嫉妬を受けるのは、自分だけ――優越感を覚えて天希は胸が満たされる。
「んっ、伊上、いつまですんの?」
「嫌なの?」
「嫌じゃねぇけど……雪丸が」
「お邪魔な猫だね」
天希と伊上が口づけているあいだ、隙間に頭を突っ込もうとして、雪丸はずっとうにゃうにゃ言っていた。
子猫特有の柔らかい毛並みがくすぐったくて、小さな頭が可愛くて、天希は限界だ。
伊上につまみ上げられた雪丸は、小さく「にゃ、にゃ」となにか文句を言っているように感じた。
しかし残念ながらその姿は、どう見ても大獅子に立ち向かうただの子猫で、到底敵わないのが目に見える。
「伊上に似てるから、俺のこと大好きなんだよな」
「あまちゃん、それよく言うね。似てるって」
わずかに不満の色を見せた瞳と、しわの寄った眉間。
不服だと言わんばかりの伊上の表情を見て、天希はにひひっと笑う。
「だって色合いも性格も似てるだろ?」
「色だけでしょ」
「性格も似てるって。寂しがりで甘えん坊で、俺のことが大好きなところ、そっくり」
一緒に眠っていると、深夜に天希がベッドを出ただけで、伊上はすぐ目を覚ます。
そして必ずTシャツの裾をくんと引っ張ってくるのだ。
どこへ行くのかという、無言の問いに、天希はキスとともに返事をするのが常だった。
おそらく伊上は無意識なのだろうと思う。
けれど幼いそんな仕草が愛おしくて、少し切なくて、天希は毎度急いでベッドへ戻る。
そうするといつでも、ぎゅっと強く抱きしめられた。
ずっと隣に、傍にいられたらいい。ちらりと天希の心をかすめる想いがある。
本当は孤独が好きではない彼。
近づくほどに気づいてしまうのだが、天希はなるべく口にしないようにしていた。
こうして茶化して言うのが精一杯。伊上の過去にどんな背景があるのか、無闇に覗いてはいけない気がしている。
きっとそれが、彼と長く一緒にいるための絶対条件。
伊上が自分から口を開くまでは聞いてはいけない。天希が勝手に足を突っ込むと、余計なフォローが必要になる可能性がある。
(好奇心は猫をも殺す、なんて言葉があるもんな)
「ふぅん。でもそんなあまちゃん大好きな僕を、今夜、君は甘やかしてくれないんでしょう?」
「うっ、ほら、甘えん坊が二人もいたら手に余るだろ」
伊上の手につまみ上げられていた雪丸を救出し、柔らかい毛を堪能していたら、不満げな眼差しが天希へ向けられる。
小さな子猫も例外なく、嫉妬する伊上は可愛いけれど、あまり機嫌を損ねるのもよくない。
「代わりにしてほしいことがあればする」
「なんでも?」
「度合いに、よる」
ここは胸を張って〝なんでも〟と言いたいところだが、伊上には禁句だろう。
なにをおねだりされるかわからない。
「そうだなぁ」
「…………」
「膝枕とか?」
「へ? そんなのでいいのか?」
伊上が悩ましく眉を寄せたので、固唾を飲んでいた天希は、あまりにありきたりなおねだりで呆気にとられる。
ついあからさまにぽかんとしてしまい、小さく笑われた。
「簡単すぎる? じゃあ、そのあいだは僕だけのことを考えて」
「あっ……まあ、いいか。あんたの気が済むまで?」
少々、伊上の手管に引っかかった気もしたけれど、可愛いものだ。
察しの良い天希の返事を聞き、伊上も機嫌良さそうに笑う。
「とりあえず三十分」
「オーケー、いいぞ」
いつまでも廊下に立っていても仕方ないので、天希はふすまを開いて部屋の中へ足を踏み入れる。
いつもの居間があり、そこを通り抜けてさらにふすまを開けば、二組の布団が敷かれた今夜の寝床があった。
雪丸のキャリーを床に置き、彼は備え付けのケージに入れる。
三段の背の高い立派なものなので、三十分くらいなんてことはないだろう。
こちらにも少々不満な顔をされたが、天希の優先順位はどうしても伊上なのだ。
これには自身でも驚くほどで、どんな窮地のときも、とっさに手を伸ばすのは彼へだと確信があった。
「よーし、来い」
布団の片方へ腰を下ろし、天希はバンバンと自身の太ももを叩いた。
あっけらかんとした行動に、伊上の目が一瞬丸くなる。しかしすぐに笑みを浮かべて近づいてきた。
風呂上がりなのでお互いラフな格好。
Tシャツにスウェット。伊上の髪も撫でるとサラサラとする。
「貴重なあんたのプライベート、ほかのやつに見られちまったな」
「なに? 嫉妬?」
「……うん」
自身が口にした言葉をそっくりそのまま返されるけれど、天希は素直に頷いた。
膝の上に頭を乗せて、くつろぐ伊上の髪を何度も撫でながら、少しだけ口の先が尖る。
「俺の特権だったのに。……まあ、篠原さんは見てるだろうけど」
「アレを数に入れなくていいよ」
「それくらい信頼してるって意味か?」
「ふふっ、今度はアレにも嫉妬?」
伊上の側仕えである篠原は秘書のような立ち位置。
もう二十年くらい付き合いがあるとかで、いまの世界に伊上が立った時から隣にいるらしかった。
別段、天希は篠原の立ち位置が羨ましく思わない。
相棒のような存在になりたいわけではないからだ。望むのは人生のパートナーとして、寄り添い生きていくこと。
「篠原さんに嫉妬するのは馬鹿馬鹿しい、けど。……俺は」
「ん?」
「なんでもねぇ。ただあんたを独り占めしたいだけだ」
「そう」
言い淀んだ言葉をどう捉えたのか。伊上は小さく呟いたあと目を閉じた。
この中途半端な言葉が、のちに大きな誤解へと繋がるなど、天希は思いも寄らなかった。
「あまちゃん、就職活動は?」
「え? あー、芳しくねぇなぁ」
「どこか紹介してあげようか? 組に関係ないところにもツテはあるよ」
「もうちょっと頑張る」
「あまちゃんは、頑張り屋だよね」
なぜ急に就職の話題が伊上の口から出たのか。わからぬまま天希は返事をしてしまった。
ふっとまぶたを持ち上げた、伊上が浮かべる微かな笑みに、天希はただ目を瞬かせる。
「伊上?」
「少し眠ってもいいかな?」
「おう、いくらでも」
「足が痛くなったら避けて」
「俺、正座わりと平気だから。大丈夫だ」
足を崩すなんて真似をしたら、伊上は一瞬で目が覚める。
再び閉じられたまぶたをしばし見つめてから、天希は布団に掛けられていたタオルケットを引き寄せた。
二ノ宮の客風呂は旅館と見紛うほどの内装で、体の大きな天希と伊上が一緒に入っても、ゆったりした広さだった。
身近で温泉気分に浸れるなら、たまに泊まってもいいなどと思ったくらいだ。
伊上に馴染みすぎているが良いのか。と、困った顔で笑われたけれど。
「お、お疲れさまです」
部屋へ戻るため、天希たちがのんびり廊下を歩いていたら、ふすまの前で立ち尽くしている人物が目に留まった。
年若い青年で、最近になって二ノ宮にやって来たらしい。
天希とあまり年が変わらず、普段はわりと気さくに話してくれる。
今日も屋敷に着いて最初に声をかけてくれた。
そんな彼は天希と視線が合い、少しほっとした表情を浮かべた。――けれど、瞬く間に背筋を伸ばす。
天希の一歩後ろに伊上が立っていたからだ。挨拶した声があからさまに緊張を帯びている。
新入りからしてみれば、伊上は滅多に顔を合わすことのない存在。この反応は致し方ない。
「あっ、雪丸を連れてきてくれたんだな」
空気を読んで、天希は近寄りすぎない距離まで彼に歩み寄る。
下手にいつもの調子で近づくと、温まった体がブリザードで冷える可能性があるのだ。
なにごとも揺らがない伊上。一点、天希に対してだけは譲れない一線があるらしい。
簡単に言えば、極度の嫉妬深さを見せる。
「そろそろ食事も終わった頃だと、思ったので」
「わざわざ悪いな、ありがとう」
右手に持った子猫用のキャリーへ天希が手を伸ばしたら、彼は両手で差し出してきた。
普段の気さくさが鳴りをひそめた姿に、天希は苦笑を口元に滲ませるが、彼のためには他人の距離が良いのだ。
「にゃー」
天希の声で存在に気づいた雪丸は、キャリーについた扉をカリカリと小さな爪で掻き始める。
扉を開けば、そのまま腕をよじ登り、天希の肩へと移動してきた。
小さいうちはいいが、大きくなってこの癖が抜けなかった場合、肩こりに悩まされそうだ。
暢気に肩で顔を洗っている雪丸の姿に、天希は諦めの息をついた。
「あまちゃん、彼と仲がいいでしょう?」
「なに? 嫉妬か? 適切な距離だったろう?」
足早に去って行った、くだんの彼が廊下の角を曲がったところで、天希は後ろから伸びてきた指に顎をすくわれた。
わかりやすく距離を取った行動が、逆に普段の親密さを彷彿とさせたのかもしれない。
ふいのキスを受け止めながら、天希は無意識に唇が歪むのを止められない。
誰もが口を揃えて彼は完璧だ、と言わしめる伊上の嫉妬を受けるのは、自分だけ――優越感を覚えて天希は胸が満たされる。
「んっ、伊上、いつまですんの?」
「嫌なの?」
「嫌じゃねぇけど……雪丸が」
「お邪魔な猫だね」
天希と伊上が口づけているあいだ、隙間に頭を突っ込もうとして、雪丸はずっとうにゃうにゃ言っていた。
子猫特有の柔らかい毛並みがくすぐったくて、小さな頭が可愛くて、天希は限界だ。
伊上につまみ上げられた雪丸は、小さく「にゃ、にゃ」となにか文句を言っているように感じた。
しかし残念ながらその姿は、どう見ても大獅子に立ち向かうただの子猫で、到底敵わないのが目に見える。
「伊上に似てるから、俺のこと大好きなんだよな」
「あまちゃん、それよく言うね。似てるって」
わずかに不満の色を見せた瞳と、しわの寄った眉間。
不服だと言わんばかりの伊上の表情を見て、天希はにひひっと笑う。
「だって色合いも性格も似てるだろ?」
「色だけでしょ」
「性格も似てるって。寂しがりで甘えん坊で、俺のことが大好きなところ、そっくり」
一緒に眠っていると、深夜に天希がベッドを出ただけで、伊上はすぐ目を覚ます。
そして必ずTシャツの裾をくんと引っ張ってくるのだ。
どこへ行くのかという、無言の問いに、天希はキスとともに返事をするのが常だった。
おそらく伊上は無意識なのだろうと思う。
けれど幼いそんな仕草が愛おしくて、少し切なくて、天希は毎度急いでベッドへ戻る。
そうするといつでも、ぎゅっと強く抱きしめられた。
ずっと隣に、傍にいられたらいい。ちらりと天希の心をかすめる想いがある。
本当は孤独が好きではない彼。
近づくほどに気づいてしまうのだが、天希はなるべく口にしないようにしていた。
こうして茶化して言うのが精一杯。伊上の過去にどんな背景があるのか、無闇に覗いてはいけない気がしている。
きっとそれが、彼と長く一緒にいるための絶対条件。
伊上が自分から口を開くまでは聞いてはいけない。天希が勝手に足を突っ込むと、余計なフォローが必要になる可能性がある。
(好奇心は猫をも殺す、なんて言葉があるもんな)
「ふぅん。でもそんなあまちゃん大好きな僕を、今夜、君は甘やかしてくれないんでしょう?」
「うっ、ほら、甘えん坊が二人もいたら手に余るだろ」
伊上の手につまみ上げられていた雪丸を救出し、柔らかい毛を堪能していたら、不満げな眼差しが天希へ向けられる。
小さな子猫も例外なく、嫉妬する伊上は可愛いけれど、あまり機嫌を損ねるのもよくない。
「代わりにしてほしいことがあればする」
「なんでも?」
「度合いに、よる」
ここは胸を張って〝なんでも〟と言いたいところだが、伊上には禁句だろう。
なにをおねだりされるかわからない。
「そうだなぁ」
「…………」
「膝枕とか?」
「へ? そんなのでいいのか?」
伊上が悩ましく眉を寄せたので、固唾を飲んでいた天希は、あまりにありきたりなおねだりで呆気にとられる。
ついあからさまにぽかんとしてしまい、小さく笑われた。
「簡単すぎる? じゃあ、そのあいだは僕だけのことを考えて」
「あっ……まあ、いいか。あんたの気が済むまで?」
少々、伊上の手管に引っかかった気もしたけれど、可愛いものだ。
察しの良い天希の返事を聞き、伊上も機嫌良さそうに笑う。
「とりあえず三十分」
「オーケー、いいぞ」
いつまでも廊下に立っていても仕方ないので、天希はふすまを開いて部屋の中へ足を踏み入れる。
いつもの居間があり、そこを通り抜けてさらにふすまを開けば、二組の布団が敷かれた今夜の寝床があった。
雪丸のキャリーを床に置き、彼は備え付けのケージに入れる。
三段の背の高い立派なものなので、三十分くらいなんてことはないだろう。
こちらにも少々不満な顔をされたが、天希の優先順位はどうしても伊上なのだ。
これには自身でも驚くほどで、どんな窮地のときも、とっさに手を伸ばすのは彼へだと確信があった。
「よーし、来い」
布団の片方へ腰を下ろし、天希はバンバンと自身の太ももを叩いた。
あっけらかんとした行動に、伊上の目が一瞬丸くなる。しかしすぐに笑みを浮かべて近づいてきた。
風呂上がりなのでお互いラフな格好。
Tシャツにスウェット。伊上の髪も撫でるとサラサラとする。
「貴重なあんたのプライベート、ほかのやつに見られちまったな」
「なに? 嫉妬?」
「……うん」
自身が口にした言葉をそっくりそのまま返されるけれど、天希は素直に頷いた。
膝の上に頭を乗せて、くつろぐ伊上の髪を何度も撫でながら、少しだけ口の先が尖る。
「俺の特権だったのに。……まあ、篠原さんは見てるだろうけど」
「アレを数に入れなくていいよ」
「それくらい信頼してるって意味か?」
「ふふっ、今度はアレにも嫉妬?」
伊上の側仕えである篠原は秘書のような立ち位置。
もう二十年くらい付き合いがあるとかで、いまの世界に伊上が立った時から隣にいるらしかった。
別段、天希は篠原の立ち位置が羨ましく思わない。
相棒のような存在になりたいわけではないからだ。望むのは人生のパートナーとして、寄り添い生きていくこと。
「篠原さんに嫉妬するのは馬鹿馬鹿しい、けど。……俺は」
「ん?」
「なんでもねぇ。ただあんたを独り占めしたいだけだ」
「そう」
言い淀んだ言葉をどう捉えたのか。伊上は小さく呟いたあと目を閉じた。
この中途半端な言葉が、のちに大きな誤解へと繋がるなど、天希は思いも寄らなかった。
「あまちゃん、就職活動は?」
「え? あー、芳しくねぇなぁ」
「どこか紹介してあげようか? 組に関係ないところにもツテはあるよ」
「もうちょっと頑張る」
「あまちゃんは、頑張り屋だよね」
なぜ急に就職の話題が伊上の口から出たのか。わからぬまま天希は返事をしてしまった。
ふっとまぶたを持ち上げた、伊上が浮かべる微かな笑みに、天希はただ目を瞬かせる。
「伊上?」
「少し眠ってもいいかな?」
「おう、いくらでも」
「足が痛くなったら避けて」
「俺、正座わりと平気だから。大丈夫だ」
足を崩すなんて真似をしたら、伊上は一瞬で目が覚める。
再び閉じられたまぶたをしばし見つめてから、天希は布団に掛けられていたタオルケットを引き寄せた。
28
お気に入りに追加
483
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?
英雄の帰還。その後に
亜桜黄身
BL
声はどこか聞き覚えがあった。記憶にあるのは今よりもっと少年らしい若々しさの残る声だったはずだが。
低くなった声がもう一度俺の名を呼ぶ。
「久し振りだ、ヨハネス。綺麗になったな」
5年振りに再会した従兄弟である男は、そう言って俺を抱き締めた。
──
相手が大切だから自分抜きで幸せになってほしい受けと受けの居ない世界では生きていけない攻めの受けが攻めから逃げようとする話。
押しが強めで人の心をあまり理解しないタイプの攻めと攻めより精神的に大人なせいでわがままが言えなくなった美人受け。
舞台はファンタジーですが魔王を倒した後の話なので剣や魔法は出てきません。
しあわせのカタチ
葉月めいこ
BL
気ままで男前な年上彼氏とそんな彼を溺愛する年下ワンコのまったりのんびりな日常。
好き、愛してるじゃなくて「一緒にいる」それが二人のしあわせのカタチ。
ゆるりと甘いけれど時々ぴりりとスパイスも――。
二人の日常の切れ端をお楽しみください。
※続編の予定はありますが次回更新まで完結をつけさせていただきます。
次男は愛される
那野ユーリ
BL
ゴージャス美形の長男×自称平凡な次男
佐奈が小学三年の時に父親の再婚で出来た二人の兄弟。美しすぎる兄弟に挟まれながらも、佐奈は家族に愛され育つ。そんな佐奈が禁断の恋に悩む。
素敵すぎる表紙は〝fum☆様〟から頂きました♡
無断転載は厳禁です。
【タイトル横の※印は性描写が入ります。18歳未満の方の閲覧はご遠慮下さい。】
12月末にこちらの作品は非公開といたします。ご了承くださいませ。
近況ボードをご覧下さい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
オメガ修道院〜破戒の繁殖城〜
トマトふぁ之助
BL
某国の最北端に位置する陸の孤島、エゼキエラ修道院。
そこは迫害を受けやすいオメガ性を持つ修道士を保護するための施設であった。修道士たちは互いに助け合いながら厳しい冬越えを行っていたが、ある夜の訪問者によってその平穏な生活は終焉を迎える。
聖なる家で嬲られる哀れな修道士たち。アルファ性の兵士のみで構成された王家の私設部隊が逃げ場のない極寒の城を蹂躙し尽くしていく。その裏に棲まうものの正体とは。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
つまりそれは運命
える
BL
別サイトで公開した作品です。
以下登場人物
レオル
狼獣人 α
体長(獣型) 210cm
〃 (人型) 197cm
鼻の効く警察官。番は匿ってドロドロに溺愛するタイプ。めっちゃ酒豪
セラ
人間 Ω
身長176cm
カフェ店員。気が強く喧嘩っ早い。番限定で鼻が良くなり、番の匂いが着いているものを身につけるのが趣味。(帽子やシャツ等)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる