4 / 34
一目惚れと初恋?
しおりを挟む
しばらくすると、数人の騎士が路地を抜けて現れた。鬼気迫った様子にリトは内心、口から心臓が飛び出しそうな気分であったが、彼らはリトを見ると驚きに目を見開いてから、じっと見つめてくる。
どう反応するのが正解かわからず、置物のように立っていると、今度は顔を見合わせてなにやら小声で話し出す。
そうしてやや間を置いてから、結論が出たのか代表らしき人がリトと向かい合った。
「君はずっとここで一人だった? これからどこへ?」
「は、はい。仕事の休憩中で、この先のお菓子屋さんに行こうと思って」
路地の先にある菓子屋に行こうとしていたのは本当なので、リトは訝しげな表情を浮かべる騎士の後方を指さす。
どうやら彼は菓子屋を知っているようで「ああ」と納得した相づちを打った。
「では君はいまなにか身につけている?」
「身につける? ……あっ、これ」
問いかけの意味がわからなくて、首をひねってしまったリトだが、一つだけ思い当たり、首に下げた首飾りをコートの下から引っ張り出した。
騎士にちゃんと見せるため外そうと腕を上げたら、なぜかすぐさま制される。
「これはどこで?」
「モ、モルドールの若旦那さんが」
「はあ、キリエル殿が原因か」
脱力したように額を抑える騎士から気苦労がにじみ出る。背後にいるほかの騎士たちもざわめき、ため息を吐いたりうな垂れたりし始めた。
「原因とは、なんですか?」
「突然尋問のような真似をして申し訳ない。我々はいま、その首飾りが持つ魔力と同じ気配を辿っていて、恥ずかしながら勘違いしてしまったようだ」
「そう、だったんですか。僕、これをさっき渡されて、全然知らなくて」
(良いことがあるから、なんて言ってたけど。尋問されるのは良いことなのかな?)
足を止めさせたと、真摯に非礼を詫びてくれた騎士たちは「振り出しか」とか「キリエル殿め」とぼやきながら去っていった。
すっかり彼らの気配が消えたのを確信してから、リトはくるりと背後を振り返り、路地脇の荷車にかけられた分厚い雨よけを捲る。
「大丈夫ですか?」
そっと布の内側を覗くと、光を反射した黄金色の瞳が見えた。もぞりと布が動き、荷車から滑り落ちれば、ローブをまとった男性が姿を現す。
少し前に騎士たちの気配が近づくのを感じて、リトは目についた荷車に彼を押し込み、布を被せて隠したのだ。
「ああ、問題ない。しかし俺を隠したりして、良かったのか?」
「うーん、本当はいけないんでしょうけど。どうしてか貴方が悪い人には思えなくて」
「……これは」
「これ、なんでしょうかね? 僕もよくわからないんです」
荷車を降りて目の前に立った男性が首元の首飾りを手に取る。
手のひらに載せ、憂い顔で石を見つめる姿に見惚れそうになりつつ、リトは理由のわからない贈りものに苦笑いを浮かべた。
目の前の彼はしばらく石を見つめていたけれど、小さく息をついてからゆっくりと手放す。
なにか気になるのだろうか、と思いはしても問いかけづらく、リトは黙って男性を見つめた。
「また、機会があればどこかで会おう。そのときは今日の礼をさせてもらう」
「お礼なんて! ……あ、でも会えたら、嬉しい、です」
「そう思ってもらえるなら、俺も嬉しい。できれば次からはロヴェと呼んで欲しい」
「ロヴェ……あっ、僕はリトです」
「わかった。ではリト、またいつか」
微かに目元が緩んで、ロヴェが笑みを浮かべたのに気づいた瞬間、ふっと目の前から彼の姿が消えた。とっさにリトが近くの建物を仰ぎ見れば、遠ざかる影が見える。
「わぁ、すごい跳躍。やっぱり獣人さんなんだろうな。どんな種族なんだろう」
(本当に次も会えるのかな? 勢いで会いたいとか言っちゃったけど。……だってあんなに綺麗な獣人さんは見たことないし、できたらちゃんと姿も見たいし)
会いたい言い訳を連ねながら、リトは首元に下がる石を指先でつまんだ。
淡いけれどロヴェの瞳によく似た石がひどく大切に思えて、そっと指先で撫でてから、いそいそとシャツの下へとしまい込む。
返さなければ、と思う気持ちが随分と薄れているのに気づきながらも、振り切るようにリトは足を踏み出した。
いくら会いたいと願っても相手の名前しか知らず、それも本名かもわからず、口元まで隠した覆面状態で姿形もはっきりとわからない相手だ。
彼の言ったいつかが数日、数週間なのか、はたまた半年一年先なのか。
よくよく考えれば騎士団に追いかけられるような人でもあり、簡単に再会できるはずがないとリトが気づいたのは、ロヴェと出会って十日ほど過ぎた頃だろうか。
「りっちゃん、最近元気ないわね」
「え? そんなことないですよ」
いつものように朝の掃除を終わらせて洗濯場へ行くと、皆が心配そうな表情を浮かべた。
少しばかりがっかりとした気持ちはあったものの、そこまで落ち込んでいるつもりがなかったリトは慌てて否定をする。
「そうかしら? 女将さんのおつかいに行ったあと辺りからそわそわして、最近はすっかりしょぼくれているように見えるわよ」
「なにかあったの?」
「えぇっ、そ、んなに」
ぴったりと時期を言い当てられて、リトは焦りで頭の中がグルグルと混乱し出す。
なにかあったと言えばあったけれど、目に見えて落ち込むほどの出来事でもなく、かといってロヴェの話をほかの人にしていいものかもわからない。
「あー、えーと、とても素敵な獣人さんに会ったんですけど。また会えたらなんて話をして、でもどこに住んでる人か、知らなくて」
「りっちゃんは社交辞令だったかもと落ち込んでいるのね」
「あらあら、獣人好きだとは知っていたけれど。りっちゃんはその人に一目惚れしちゃったんじゃない?」
「ひっ、一目、惚れっ? だっ、だって、彼は男性だったし! それにそれに」
(はっきりと顔も姿も見ていないのにっ?)
「まあ、りっちゃんったら国の法律も疎いのね。同性婚はこの国で認められているわよ」
「そうそう、王族も同性婚をするからね。国民にも認められているの」
「けっ、結婚なんて、図々しいこと考えてません!」
さらりと言われた言葉で、リトの顔は火がついたように熱くなった。
ただもう一度会えたらいい、それくらいの考えだったというのに飛躍しすぎだ。だがニヨニヨと口元を緩める彼女たちの表情に、たまらずリトは洗濯場から逃げ出してしまった。
(恥ずかしい、恥ずかしいっ! あんな風に思われちゃうような態度を見せていたなんて)
廊下を走り抜けたときに、ハンナに声をかけられた気もしたけれど、立ち止まる余裕もなくリトは外へ飛び出した。
まだ早朝の時間帯だ。
外は明るくなってきていても一の月の空気は冬で、頭を冷やすには効果てきめんだろう。
「うぅぅーっ、こんなんじゃ、ロヴェにまた会ったら変な顔をしてしまいそう」
裏口から出たリトは、路地脇にある大木の根元でしゃがみ込んで頭を抱えた。
冷静になろうと深呼吸を繰り返すが、顔を撫でる風は冷たいのに反比例して頬がカッカと熱くなってきて、ますます言葉にならない呻きが口から漏れる。
そのあとは奇行に走ったリトを心配したのか、ハンナに休みを言い渡されてしまった。
からかった洗濯場の皆はハンナに叱られたらしく、代わる代わる謝りに来てくれて「せっかくの初恋なら上手くいって欲しかった」とけしかけた理由を教えてくれた。
「りっちゃん、ごめんね!」
「僕は怒ってないですよ。どうしてもと言うなら今度甘いものをおごってください」
「あーん、さすが森妖精さん! りっちゃん優しい!」
「だけど恥ずかしいから、もうからかわないでくださいね」
「うんうん。でもなにか悩みごとがあったら相談してね」
円満解決が済むと皆、安心したように仕事へ戻っていった。たまに子供扱いでからかわれるけれど、宿屋で働く人たちは心根が優しい。
そもそも弟や息子のように思い、可愛がってくれているのが感じられ、怒りようも恨みようもなかった。
「さて、急な休みだけどどうしようかな」
ぽっかり空いた時間。ぼんやりして過ごすのは非常にもったいなく、リトはしばし考え込んでから、ふと窓の外へ視線が移って目的が定まる。
一の月の終わりが近づき、さらに船の出入りが増えたという船着き場へ向かうことにした。
どう反応するのが正解かわからず、置物のように立っていると、今度は顔を見合わせてなにやら小声で話し出す。
そうしてやや間を置いてから、結論が出たのか代表らしき人がリトと向かい合った。
「君はずっとここで一人だった? これからどこへ?」
「は、はい。仕事の休憩中で、この先のお菓子屋さんに行こうと思って」
路地の先にある菓子屋に行こうとしていたのは本当なので、リトは訝しげな表情を浮かべる騎士の後方を指さす。
どうやら彼は菓子屋を知っているようで「ああ」と納得した相づちを打った。
「では君はいまなにか身につけている?」
「身につける? ……あっ、これ」
問いかけの意味がわからなくて、首をひねってしまったリトだが、一つだけ思い当たり、首に下げた首飾りをコートの下から引っ張り出した。
騎士にちゃんと見せるため外そうと腕を上げたら、なぜかすぐさま制される。
「これはどこで?」
「モ、モルドールの若旦那さんが」
「はあ、キリエル殿が原因か」
脱力したように額を抑える騎士から気苦労がにじみ出る。背後にいるほかの騎士たちもざわめき、ため息を吐いたりうな垂れたりし始めた。
「原因とは、なんですか?」
「突然尋問のような真似をして申し訳ない。我々はいま、その首飾りが持つ魔力と同じ気配を辿っていて、恥ずかしながら勘違いしてしまったようだ」
「そう、だったんですか。僕、これをさっき渡されて、全然知らなくて」
(良いことがあるから、なんて言ってたけど。尋問されるのは良いことなのかな?)
足を止めさせたと、真摯に非礼を詫びてくれた騎士たちは「振り出しか」とか「キリエル殿め」とぼやきながら去っていった。
すっかり彼らの気配が消えたのを確信してから、リトはくるりと背後を振り返り、路地脇の荷車にかけられた分厚い雨よけを捲る。
「大丈夫ですか?」
そっと布の内側を覗くと、光を反射した黄金色の瞳が見えた。もぞりと布が動き、荷車から滑り落ちれば、ローブをまとった男性が姿を現す。
少し前に騎士たちの気配が近づくのを感じて、リトは目についた荷車に彼を押し込み、布を被せて隠したのだ。
「ああ、問題ない。しかし俺を隠したりして、良かったのか?」
「うーん、本当はいけないんでしょうけど。どうしてか貴方が悪い人には思えなくて」
「……これは」
「これ、なんでしょうかね? 僕もよくわからないんです」
荷車を降りて目の前に立った男性が首元の首飾りを手に取る。
手のひらに載せ、憂い顔で石を見つめる姿に見惚れそうになりつつ、リトは理由のわからない贈りものに苦笑いを浮かべた。
目の前の彼はしばらく石を見つめていたけれど、小さく息をついてからゆっくりと手放す。
なにか気になるのだろうか、と思いはしても問いかけづらく、リトは黙って男性を見つめた。
「また、機会があればどこかで会おう。そのときは今日の礼をさせてもらう」
「お礼なんて! ……あ、でも会えたら、嬉しい、です」
「そう思ってもらえるなら、俺も嬉しい。できれば次からはロヴェと呼んで欲しい」
「ロヴェ……あっ、僕はリトです」
「わかった。ではリト、またいつか」
微かに目元が緩んで、ロヴェが笑みを浮かべたのに気づいた瞬間、ふっと目の前から彼の姿が消えた。とっさにリトが近くの建物を仰ぎ見れば、遠ざかる影が見える。
「わぁ、すごい跳躍。やっぱり獣人さんなんだろうな。どんな種族なんだろう」
(本当に次も会えるのかな? 勢いで会いたいとか言っちゃったけど。……だってあんなに綺麗な獣人さんは見たことないし、できたらちゃんと姿も見たいし)
会いたい言い訳を連ねながら、リトは首元に下がる石を指先でつまんだ。
淡いけれどロヴェの瞳によく似た石がひどく大切に思えて、そっと指先で撫でてから、いそいそとシャツの下へとしまい込む。
返さなければ、と思う気持ちが随分と薄れているのに気づきながらも、振り切るようにリトは足を踏み出した。
いくら会いたいと願っても相手の名前しか知らず、それも本名かもわからず、口元まで隠した覆面状態で姿形もはっきりとわからない相手だ。
彼の言ったいつかが数日、数週間なのか、はたまた半年一年先なのか。
よくよく考えれば騎士団に追いかけられるような人でもあり、簡単に再会できるはずがないとリトが気づいたのは、ロヴェと出会って十日ほど過ぎた頃だろうか。
「りっちゃん、最近元気ないわね」
「え? そんなことないですよ」
いつものように朝の掃除を終わらせて洗濯場へ行くと、皆が心配そうな表情を浮かべた。
少しばかりがっかりとした気持ちはあったものの、そこまで落ち込んでいるつもりがなかったリトは慌てて否定をする。
「そうかしら? 女将さんのおつかいに行ったあと辺りからそわそわして、最近はすっかりしょぼくれているように見えるわよ」
「なにかあったの?」
「えぇっ、そ、んなに」
ぴったりと時期を言い当てられて、リトは焦りで頭の中がグルグルと混乱し出す。
なにかあったと言えばあったけれど、目に見えて落ち込むほどの出来事でもなく、かといってロヴェの話をほかの人にしていいものかもわからない。
「あー、えーと、とても素敵な獣人さんに会ったんですけど。また会えたらなんて話をして、でもどこに住んでる人か、知らなくて」
「りっちゃんは社交辞令だったかもと落ち込んでいるのね」
「あらあら、獣人好きだとは知っていたけれど。りっちゃんはその人に一目惚れしちゃったんじゃない?」
「ひっ、一目、惚れっ? だっ、だって、彼は男性だったし! それにそれに」
(はっきりと顔も姿も見ていないのにっ?)
「まあ、りっちゃんったら国の法律も疎いのね。同性婚はこの国で認められているわよ」
「そうそう、王族も同性婚をするからね。国民にも認められているの」
「けっ、結婚なんて、図々しいこと考えてません!」
さらりと言われた言葉で、リトの顔は火がついたように熱くなった。
ただもう一度会えたらいい、それくらいの考えだったというのに飛躍しすぎだ。だがニヨニヨと口元を緩める彼女たちの表情に、たまらずリトは洗濯場から逃げ出してしまった。
(恥ずかしい、恥ずかしいっ! あんな風に思われちゃうような態度を見せていたなんて)
廊下を走り抜けたときに、ハンナに声をかけられた気もしたけれど、立ち止まる余裕もなくリトは外へ飛び出した。
まだ早朝の時間帯だ。
外は明るくなってきていても一の月の空気は冬で、頭を冷やすには効果てきめんだろう。
「うぅぅーっ、こんなんじゃ、ロヴェにまた会ったら変な顔をしてしまいそう」
裏口から出たリトは、路地脇にある大木の根元でしゃがみ込んで頭を抱えた。
冷静になろうと深呼吸を繰り返すが、顔を撫でる風は冷たいのに反比例して頬がカッカと熱くなってきて、ますます言葉にならない呻きが口から漏れる。
そのあとは奇行に走ったリトを心配したのか、ハンナに休みを言い渡されてしまった。
からかった洗濯場の皆はハンナに叱られたらしく、代わる代わる謝りに来てくれて「せっかくの初恋なら上手くいって欲しかった」とけしかけた理由を教えてくれた。
「りっちゃん、ごめんね!」
「僕は怒ってないですよ。どうしてもと言うなら今度甘いものをおごってください」
「あーん、さすが森妖精さん! りっちゃん優しい!」
「だけど恥ずかしいから、もうからかわないでくださいね」
「うんうん。でもなにか悩みごとがあったら相談してね」
円満解決が済むと皆、安心したように仕事へ戻っていった。たまに子供扱いでからかわれるけれど、宿屋で働く人たちは心根が優しい。
そもそも弟や息子のように思い、可愛がってくれているのが感じられ、怒りようも恨みようもなかった。
「さて、急な休みだけどどうしようかな」
ぽっかり空いた時間。ぼんやりして過ごすのは非常にもったいなく、リトはしばし考え込んでから、ふと窓の外へ視線が移って目的が定まる。
一の月の終わりが近づき、さらに船の出入りが増えたという船着き場へ向かうことにした。
50
お気に入りに追加
1,361
あなたにおすすめの小説
(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・
青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。
「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」
私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・
異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。
未亡人となった側妃は、故郷に戻ることにした
星ふくろう
恋愛
カトリーナは帝国と王国の同盟により、先代国王の側室として王国にやって来た。
帝国皇女は正式な結婚式を挙げる前に夫を失ってしまう。
その後、義理の息子になる第二王子の正妃として命じられたが、王子は彼女を嫌い浮気相手を溺愛する。
数度の恥知らずな婚約破棄を言い渡された時、カトリーナは帝国に戻ろうと決めたのだった。
他の投稿サイトでも掲載しています。
もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~
鐘ケ江 しのぶ
ファンタジー
第15回ファンタジー大賞、奨励賞頂きました。
投票していただいた皆さん、ありがとうございます。
励みになりましたので、感想欄は受け付けのままにします。基本的には返信しませんので、ご了承ください。
「あんたいいかげんにせんねっ」
異世界にある大国ディレナスの王子が聖女召喚を行った。呼ばれたのは聖女の称号をもつ華憐と、派手な母親と、華憐の弟と妹。テンプレートのように巻き込まれたのは、聖女華憐に散々迷惑をかけられてきた、水澤一家。
ディレナスの大臣の1人が申し訳ないからと、世話をしてくれるが、絶対にあの華憐が何かやらかすに決まっている。一番の被害者である水澤家長女優衣には、新種のスキルが異世界転移特典のようにあった。『ルーム』だ。
一緒に巻き込まれた両親と弟にもそれぞれスキルがあるが、優衣のスキルだけ異質に思えた。だが、当人はこれでどうにかして、家族と溺愛している愛犬花を守れないかと思う。
まずは、聖女となった華憐から逃げることだ。
聖女召喚に巻き込まれた4人家族+愛犬の、のんびりで、もふもふな生活のつもりが……………
ゆるっと設定、方言がちらほら出ますので、読みにくい解釈しにくい箇所があるかと思いますが、ご了承頂けたら幸いです。
悪意か、善意か、破滅か
野村にれ
恋愛
婚約者が別の令嬢に恋をして、婚約を破棄されたエルム・フォンターナ伯爵令嬢。
婚約者とその想い人が自殺を図ったことで、美談とされて、
悪意に晒されたエルムと、家族も一緒に爵位を返上してアジェル王国を去った。
その後、アジェル王国では、徐々に異変が起こり始める。
獣人公爵様に溺愛されすぎて死にそうです!〜乙女ゲーム攻略ダイアリー〜
神那 凛
恋愛
気づくと異世界乙女ゲームの世界!
メインキャラじゃない私はイケメン公爵様とイチャ甘ライフを送っていたら、なぜかヒロインに格上げされたみたい。
静かに暮らしたいだけなのに、物語がどんどん進んでいくから前世のゲームの知識をフル活用して攻略キャラをクリアしていく。
けれどそれぞれのキャラは設定とは全く違う性格で……
異世界溺愛逆ハーレムラブストーリーです。
王妃だって有休が欲しい!~夫の浮気が発覚したので休暇申請させていただきます~
ぽんぽこ@書籍発売中!!
恋愛
【書籍発売記念!】
1/7の書籍化デビューを記念いたしまして、新作を投稿いたします。
全9話 完結まで一挙公開!
「――そう、夫は浮気をしていたのね」
マーガレットは夫に長年尽くし、国を発展させてきた真の功労者だった。
その報いがまさかの“夫の浮気疑惑”ですって!?貞淑な王妃として我慢を重ねてきた彼女も、今回ばかりはブチ切れた。
――愛されたかったけど、無理なら距離を置きましょう。
「わたくし、実家に帰らせていただきます」
何事かと驚く夫を尻目に、マーガレットは侍女のエメルダだけを連れて王城を出た。
だが目指すは実家ではなく、温泉地で有名な田舎町だった。
慰安旅行を楽しむマーガレットたちだったが、彼女らに忍び寄る影が現れて――。
1/6中に完結まで公開予定です。
小説家になろう様でも投稿済み。
表紙はノーコピーライトガール様より
婚約者の浮気現場に踏み込んでみたら、大変なことになった。
和泉鷹央
恋愛
アイリスは国母候補として長年にわたる教育を受けてきた、王太子アズライルの許嫁。
自分を正室として考えてくれるなら、十歳年上の殿下の浮気にも目を瞑ろう。
だって、殿下にはすでに非公式ながら側妃ダイアナがいるのだし。
しかし、素知らぬふりをして見逃せるのも、結婚式前夜までだった。
結婚式前夜には互いに床を共にするという習慣があるのに――彼は深夜になっても戻ってこない。
炎の女神の司祭という側面を持つアイリスの怒りが、静かに爆発する‥‥‥
2021年9月2日。
完結しました。
応援、ありがとうございます。
他の投稿サイトにも掲載しています。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる