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幕間2
一番上の姉2
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「トウッ!」
部屋の中に入ると、綾花姉さんは真っ先に僕のベッドに飛び込んだ。
「スーーーー、ハーーーー。これだ。起きてからまだ数分も経ってないわね」
手錠を嵌められながら今度は刑事のような行動を見せる。
「さて、どうしたものかな」
僕と姉さんは綾花姉さんに気づかれないようにキッチンと部屋の間にある扉近くで話す。
「本人の言ったとおり毎日来るのは確実だよね」
「他ならぬ文也関連のことだからな。休日であれば私と結花で何とかできるだろうが、平日は行動を止めることはできないだろう」
綾花姉さんは大学二年生。去年の様子を見る限り、大学の講義は早く終わることが多い。姉さんが帰ってくる頃にはまだ桐花姉さんや結花は授業中だろうから僕の家に行くのを阻む者はいない。
「とはいえ、文也の学校が終わる頃には私たちも授業が終わっているだろうからどちらかが綾姉の行動を監視することは可能だ。しばらくはそれで許してくれ」
「迷惑かけてごめんね」
「元は私が犯した失態だ。まさか綾姉があそこまで執念深い女だったとは思いもしなかったからな」
「僕もびっくり。まあ、それだけ愛されているっ!」
「っていうのも悪くはないけどね」とポジティブな発言をしようとしたところで、桐花姉さんが僕の口を手で塞ぐ。
「あまり綾姉を擁護するような発言はやめてくれ。付け上がってさらに奇行に走る恐れがある」
注意してから手を外す。僕は忠告どおり続く言葉を飲み込んだ。
「私、今日は文くんの家に泊まってくね」
僕らが話しているのを傍目に綾花姉さんは気持ちよさそうな表情をして僕のベッドでうつ伏せになっている。今にも寝てしまいそうな姿勢だ。
「ダメだ! 引っ張ってでも帰らせるからな」
「桐花のケチ! 分かったわよ。じゃあ、鍋だけさせて。鍋しないと帰らない」
「……絶対に鍋をしたら帰ってくれるんだろうな?」
「もちろん。その代わり陳腐な鍋じゃなくてちゃんとした鍋ね」
「分かったよ。文也、すまないが鍋に付き合ってもらっていいか?」
「別に僕は構わないけど、食材を買って来ないと鍋ができないよ」
僕の言葉に桐花姉さんは目を丸くする。それから綾花姉さんを見た。
桐花姉さんの視線に流れるように僕も綾花姉さんに目をやる。綾花姉さんもまた不適な笑みを浮かべて桐花姉さんを見ていた。
「食材がないなら買い出しに行ってもらわないといけないわね」
「なるほど。だから多くの食材を使う鍋をチョイスしたわけか」
「私が買い出しに行ってきても良いけど、流石に手錠したままは行けないから外してもらわないとだね」
綾花姉さんはそう言って後ろを向く。しかし、桐花姉さんは動かない。綾花姉さんの背中を見ながら何かを熟考している。
少ししてから僕に目をやった。
「文也、仕方がないけど買い出しに行ってもらってもいいか?」
「う、うん。構わないけど」
僕と綾花姉さんを二人にさせるわけにはいかないのだろう。僕と桐花姉さんで買い出しに行っても、僕らがいない隙に綾花姉さんが何をするか分からないから見張り役は必要。消去法で僕だけが行く形となったに違いない。
「でも、僕もこの状態じゃ行けないから着替えさせてもらうね」
起きてからずっとベッドでゴロゴロしていたため寝巻きのままだ。日中に寝巻きの状態で外に出るほどの勇気を僕は持ち合わせてはいない。
僕がそう言うと、不意に舌を舐める音がした。
「いや待て。文也、ここはやっぱり私が行く」
桐花姉さんが僕に掌を向けて動きを止めさせる。
「早く鍋食べたいな~」
姉さんの呑気な声が部屋に響く。
「はいはい。だが、その前に。文也、家に紐はあったりするか?」
「雑誌とかを束ねるための紐なら持っているよ」
僕は引き出しからプラスチック製の紐を取り出して桐花姉さんに渡す。桐花姉さんは近くにあるハサミを使って紐を一定の長さまで切ると綾花姉さんのいる場所まで歩いていく。
「ちょ、ちょっと! 何するのよ!」
彼女の体を引っ張り、ベッドから引きずり下ろす。二人の様子を見るとどっちが正義でどっちが悪だか分からなくなってくるな。
桐花姉さんは紐を使って綾花姉さんを拘束している紐とベッドの足の部分をくくりつけた。
「ふぅ……これで抜け出すことは早々できないだろう。じゃあ、私は食材を買ってくるからくれぐれも何もするんじゃないぞ?」
「言われなくても分かってるわよ」
綾花姉さんの物言いを訝しみながらも桐花姉さんは僕の部屋を後にした。
ひとまず、僕はソファに腰掛ける。姉さんはテレビに近い方の脚に拘束されているので、僕らの距離はある程度離れている。
「ねえ、文くん」
名前を呼ばれたためか無意識に綾花姉さんの方に顔を向ける。
「この状況、すごく唆らない?」
綾花姉さんはそう言って自らの膝を上げた。
後ろに手をやられたことで強調される胸。足を上げたことで僕の位置から見えるようになった股。手錠を嵌められ動けない女性というのは過激なビデオで見たことのある光景だ。
確かに唆られる。いやいや、僕は何を考えているんだ。
「今は私と文くん2人だけ。何してもバレはしないわ」
「隣人に声が聞こえるかもしれないよ」
「あら。私は別に具体的なことは何一つ言ってないのに。私や文くんの声が隣人に聞こえるようなシチュエーションを想像したんだ」
完全に術中にハマった。
落ち着け。このまま同じ会話を続ければ確実に姉さんの勢いに飲み込まれる。
「ほらほら。早くしないと桐花が帰ってきちゃうよ」
姉さんはさらに追い打ちをかけるようにもう一方の足を前に出し、開脚の姿勢をとる。まだ何か始まったわけではないのに、頭の中がとろけそうになる。おそらく姉さんの不埒な表情を見て実家にいた時のことを思い出してしまったからだろう。
このままじゃダメだ!
僕は自我を取り戻すために自分の顔面を手ではたいた。
「綾花姉さん! 僕は綾花姉さんのことが好きだけどこんなことは望んでないよ」
「ドキッ!」
そう言うと綾花姉さんは擬音語を言葉にする。足を自分の方に引っ張り、だらしなく開かれた足を引き締める。
「ふ、文くんがそう言うのならしょうがないな~。好きって言ってくれたからよしとしよう。録音できなかったのがちょっと残念だな」
とりあえず難は逃れた。
安心したからか、頭の中でとあることを閃く。
「そういえば、綾花姉さんに一つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
「良いよ。文くんが聞きたいことならなんても教えてあげる。スリーサイズ? カップ数? それとも性癖!? もしかして好きな体……」
「いや、そういうことじゃないから」
危ない危ない。もう少しで変な話が天音さんのところに届くところだった。
「なーんだ。つまんないな~」
綾花姉さんは頬をぷくっと膨らませてる。
「綾花姉さんに勉強について教えてもらいたいんだ」
僕が聞きたいことを告げると大層以外だったのか目を丸くした。丸い目に膨らんだ頬はフグを連想させ、思わず可愛いと感じてしまったのだった。
部屋の中に入ると、綾花姉さんは真っ先に僕のベッドに飛び込んだ。
「スーーーー、ハーーーー。これだ。起きてからまだ数分も経ってないわね」
手錠を嵌められながら今度は刑事のような行動を見せる。
「さて、どうしたものかな」
僕と姉さんは綾花姉さんに気づかれないようにキッチンと部屋の間にある扉近くで話す。
「本人の言ったとおり毎日来るのは確実だよね」
「他ならぬ文也関連のことだからな。休日であれば私と結花で何とかできるだろうが、平日は行動を止めることはできないだろう」
綾花姉さんは大学二年生。去年の様子を見る限り、大学の講義は早く終わることが多い。姉さんが帰ってくる頃にはまだ桐花姉さんや結花は授業中だろうから僕の家に行くのを阻む者はいない。
「とはいえ、文也の学校が終わる頃には私たちも授業が終わっているだろうからどちらかが綾姉の行動を監視することは可能だ。しばらくはそれで許してくれ」
「迷惑かけてごめんね」
「元は私が犯した失態だ。まさか綾姉があそこまで執念深い女だったとは思いもしなかったからな」
「僕もびっくり。まあ、それだけ愛されているっ!」
「っていうのも悪くはないけどね」とポジティブな発言をしようとしたところで、桐花姉さんが僕の口を手で塞ぐ。
「あまり綾姉を擁護するような発言はやめてくれ。付け上がってさらに奇行に走る恐れがある」
注意してから手を外す。僕は忠告どおり続く言葉を飲み込んだ。
「私、今日は文くんの家に泊まってくね」
僕らが話しているのを傍目に綾花姉さんは気持ちよさそうな表情をして僕のベッドでうつ伏せになっている。今にも寝てしまいそうな姿勢だ。
「ダメだ! 引っ張ってでも帰らせるからな」
「桐花のケチ! 分かったわよ。じゃあ、鍋だけさせて。鍋しないと帰らない」
「……絶対に鍋をしたら帰ってくれるんだろうな?」
「もちろん。その代わり陳腐な鍋じゃなくてちゃんとした鍋ね」
「分かったよ。文也、すまないが鍋に付き合ってもらっていいか?」
「別に僕は構わないけど、食材を買って来ないと鍋ができないよ」
僕の言葉に桐花姉さんは目を丸くする。それから綾花姉さんを見た。
桐花姉さんの視線に流れるように僕も綾花姉さんに目をやる。綾花姉さんもまた不適な笑みを浮かべて桐花姉さんを見ていた。
「食材がないなら買い出しに行ってもらわないといけないわね」
「なるほど。だから多くの食材を使う鍋をチョイスしたわけか」
「私が買い出しに行ってきても良いけど、流石に手錠したままは行けないから外してもらわないとだね」
綾花姉さんはそう言って後ろを向く。しかし、桐花姉さんは動かない。綾花姉さんの背中を見ながら何かを熟考している。
少ししてから僕に目をやった。
「文也、仕方がないけど買い出しに行ってもらってもいいか?」
「う、うん。構わないけど」
僕と綾花姉さんを二人にさせるわけにはいかないのだろう。僕と桐花姉さんで買い出しに行っても、僕らがいない隙に綾花姉さんが何をするか分からないから見張り役は必要。消去法で僕だけが行く形となったに違いない。
「でも、僕もこの状態じゃ行けないから着替えさせてもらうね」
起きてからずっとベッドでゴロゴロしていたため寝巻きのままだ。日中に寝巻きの状態で外に出るほどの勇気を僕は持ち合わせてはいない。
僕がそう言うと、不意に舌を舐める音がした。
「いや待て。文也、ここはやっぱり私が行く」
桐花姉さんが僕に掌を向けて動きを止めさせる。
「早く鍋食べたいな~」
姉さんの呑気な声が部屋に響く。
「はいはい。だが、その前に。文也、家に紐はあったりするか?」
「雑誌とかを束ねるための紐なら持っているよ」
僕は引き出しからプラスチック製の紐を取り出して桐花姉さんに渡す。桐花姉さんは近くにあるハサミを使って紐を一定の長さまで切ると綾花姉さんのいる場所まで歩いていく。
「ちょ、ちょっと! 何するのよ!」
彼女の体を引っ張り、ベッドから引きずり下ろす。二人の様子を見るとどっちが正義でどっちが悪だか分からなくなってくるな。
桐花姉さんは紐を使って綾花姉さんを拘束している紐とベッドの足の部分をくくりつけた。
「ふぅ……これで抜け出すことは早々できないだろう。じゃあ、私は食材を買ってくるからくれぐれも何もするんじゃないぞ?」
「言われなくても分かってるわよ」
綾花姉さんの物言いを訝しみながらも桐花姉さんは僕の部屋を後にした。
ひとまず、僕はソファに腰掛ける。姉さんはテレビに近い方の脚に拘束されているので、僕らの距離はある程度離れている。
「ねえ、文くん」
名前を呼ばれたためか無意識に綾花姉さんの方に顔を向ける。
「この状況、すごく唆らない?」
綾花姉さんはそう言って自らの膝を上げた。
後ろに手をやられたことで強調される胸。足を上げたことで僕の位置から見えるようになった股。手錠を嵌められ動けない女性というのは過激なビデオで見たことのある光景だ。
確かに唆られる。いやいや、僕は何を考えているんだ。
「今は私と文くん2人だけ。何してもバレはしないわ」
「隣人に声が聞こえるかもしれないよ」
「あら。私は別に具体的なことは何一つ言ってないのに。私や文くんの声が隣人に聞こえるようなシチュエーションを想像したんだ」
完全に術中にハマった。
落ち着け。このまま同じ会話を続ければ確実に姉さんの勢いに飲み込まれる。
「ほらほら。早くしないと桐花が帰ってきちゃうよ」
姉さんはさらに追い打ちをかけるようにもう一方の足を前に出し、開脚の姿勢をとる。まだ何か始まったわけではないのに、頭の中がとろけそうになる。おそらく姉さんの不埒な表情を見て実家にいた時のことを思い出してしまったからだろう。
このままじゃダメだ!
僕は自我を取り戻すために自分の顔面を手ではたいた。
「綾花姉さん! 僕は綾花姉さんのことが好きだけどこんなことは望んでないよ」
「ドキッ!」
そう言うと綾花姉さんは擬音語を言葉にする。足を自分の方に引っ張り、だらしなく開かれた足を引き締める。
「ふ、文くんがそう言うのならしょうがないな~。好きって言ってくれたからよしとしよう。録音できなかったのがちょっと残念だな」
とりあえず難は逃れた。
安心したからか、頭の中でとあることを閃く。
「そういえば、綾花姉さんに一つ聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
「良いよ。文くんが聞きたいことならなんても教えてあげる。スリーサイズ? カップ数? それとも性癖!? もしかして好きな体……」
「いや、そういうことじゃないから」
危ない危ない。もう少しで変な話が天音さんのところに届くところだった。
「なーんだ。つまんないな~」
綾花姉さんは頬をぷくっと膨らませてる。
「綾花姉さんに勉強について教えてもらいたいんだ」
僕が聞きたいことを告げると大層以外だったのか目を丸くした。丸い目に膨らんだ頬はフグを連想させ、思わず可愛いと感じてしまったのだった。
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