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最終章 決戦、最終戦争 後編
第二話 魔術
しおりを挟むかれこれ時間にして1時間半以上落ち続けている…どこまで落ちれば気が済むんだよ…もうどこかに─
突如リアクは穴の壁に叩きつけられた。
「ぐっ、なんだ!?」
「私が相手だ…議長様の邪魔はさせない!」
謎の人物の手で顔を壁に押し付けられるリアク。
「くっ!次元魔法!七次元!無限超光線!」
リアクの両手からビームのようなものが放たれる。
「あっちぃ…なぁ!」
謎の人物はリアクを殴りリアクは壁に埋まるほど叩きつけられた。
「英雄ナル我ガ唱エル…属性火!獄炎、燎原!」
穴全域に広がるほどの炎が溢れ出る。謎の人物は燃え散った。
「そろそろ…10次元も使わないとかな…十次元超力!」
リアクの血管は段々と虹色に光り始め、リアクの肌は段々と悪魔のように黒くなる。
「げっ…さすがにきついけど、あいつを倒すためだ…」
「淡々と口を開くな…」
その言葉を聞いた瞬間リアクはとてつもない速度で落下し地面に衝突した。
「がっ…」
なんだ…いまの…キルトスの声…
「解…」
リアクの次元の力が解かれた。
「英雄とて…人間に変わらん…獄京院…」
空間に謎の球体が生まれる。
「封せよ…」
リアクの体が少しずつ砂になっていく。
「英雄の封印。後はこやつを、審判にかけるのみ…」
キルトスは謎の場所に進み扉を開けた。
「ようやく来たか…最後の審判…」
目の前には巨大な石像があった。その腹部付近には、門があった。
『来タレ最終神ヨ、コノ世ヲ終ラセルベク、審判ヲ今ココニオコナエヨ…』
最後の審判では最終神の左腕が爆発すれば可決、右腕が爆発すれば否決となる。結果は…
「神は我々の味方をしたようだ…英雄…」
その言葉を放った瞬間左腕が爆発した。
そしたらもんが開いた。
「そこでただ見ておけ…」
キルトスは獄京院を投げ捨てた。
「これで旧世界は消えてさる」
「吸血鬼か…あの英雄もタチが悪いの…」
「随分老衰している老人やな、こんな者を相手にするのは気が引ける」
アルガンはガイランを煽る。
「へっ…吸血鬼の分際で何をいう…閃…」
急にアルガンの血管が赤く光り爆破した。
「くっ…それ相応の力は持っているようだな」
「私をいくらコケにしようと…この力の前にはひれ伏せるしかないぞ…私の魔術…《零力》は…神代も殺す、神殺しだ…」
何が起きたかわからなかった程の速さで、アルガンの頭が消えた。
「っ!アルガンさ…っ貴様魔術とくるか…」
魔術は魔法よりも高度なもの。そう使える人は居ない。あのリアクもまだ使えていないのだから。
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