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未知なる探検編
最終話 三回目の戦
しおりを挟む「あれは…魔獣…。魔界めまたちょっかいを出すか…」
リアクの体はだんだんの翼がなくなり、もとの体に戻った。
「ぁ…はぁ…」
『私が主機のとして使われていたことで、この艦は主機なしでも5時間は動く』
「ありがとう…ウリエル」
リアクは艦橋に向かった。
「ベールック。多分これから魔界との大戦争が起こる。被害は分からない。けど…早見に避難してくれ、頼む」
「何言ってんだ、俺らも戦う。お前に無理させるわけいかないよ」
ベールックは自信満々に言う。
「だめだ…あいつらは容赦しない」
「ならお前もだろ。戦うなら一緒に戦う。逃げるなら一緒に逃げる…そういうことだ」
「済まない。お前ら」
リアクは睡眠魔法を使いベールックたちを眠らせた。そして物体転移を使いベールック達を避難所に避難させた。
「さて…」
「魔王様、全軍出動準備完了致しました」
「第一軍から第六軍を第一波とし、人界に派遣を開始しろ」
人界の全372箇所に魔界から人界へ繋がるゲートが開き魔王軍は進行を開始する。
ちなみに魔王軍の一軍は各6,500万人いるため総勢3億9000万人が人界に進行を開始している。
「グーベント、ジェンダスお前らを指揮官に任命する」
グーベント・ロロリアグシンツ。魔王軍四天王第参位。最恐と言われ人の命を吸い取る。
そしてジェンダス・アヴェジェルス。グーベントと同じ四天王の第肆位
「サイガンティ。B-2の三途鬱死とC-1からC-5の封印を解除。出撃させろ」
「はい」
あちらこちらから爆発音が聞こえる。
「始まったか…絶望を止める。絶対に…」
シルヴィラは垂直になり魔界から続々と現れる魔王軍兵士目掛け主砲を延々と放つ。
もちろん報復攻撃として魔将などが接近してくるが主砲で一撃だ。
「ん…?あれは魔獣。主砲を向けるか…」
シルヴィラの主砲をC-4爆煙激大に向けるリアク。主砲から放たれた直後、爆煙激大の姿はなかった。
「シルヴィラありきで戦えるな。なかったら相当苦戦してるなぁ…」
と、その時。シルヴィラの左舷後部が爆発した。艦内は相当揺れた。
「ぐっ!なんだ?…っ、!」
シルヴィラの左後ろにはリーベェルシリーズ二番艦のエズリフォートが近づいてくる。エズリフォートは神話と多少違うが大部分は酷似している。
延々とエズリフォートは主砲を放ってくる。
「やばい!このままじゃシルヴィラが墜落する…第十二級魔法!半永久持続魔術壁!」
シルヴィラを囲むかのようにバリアが現れた。
「これで少しは時間を稼げる…けど誰が乗っているんだ?」
つづく
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