46 / 133
バベル戦争編
第十話 球体
しおりを挟む時空が揺れた。輪廻総死の悲鳴が聞こえた気がするが、割れた音で消された。
「はぁ、これで大丈夫かぁ…」
な、なんだ…!?地面が揺れてる。何が起きてんだ?
「あ、なんだ?」
ヒビが入った場所から紫色の光が現れた。それは大陸全土に及んだ。
「!、まさか始祖十三王の封印が!」
バベルティア王国のログニション近海にいた第二連合艦隊。
「艦長!大陸全土の魔力量が異常に増大中です!」
「なんだと!?何が起きている!飛行部隊を派遣しろ!」
「はい!」
よーく見ると、大地が紫色に光っている、何が起きるんだ!
ん?紫色の光が1箇所に集まって球体ができている。本当に何が起きるんだ!
「まぁ、いい。全艦!謎の球体目掛けて砲を移動させろ!」
連合艦隊の砲塔が全て球体に向く。
「全艦!撃ち方始め!」
連合艦隊から砲弾が球体目掛け何度も飛ぶ。海には撃った音が何度も鳴り響く。
「ちっ、球体には傷一つねぇかこの艦はバベルティア海軍随一の戦艦。戦艦ログニションだぞ。この戦艦の砲を増しても勝てぬな」
戦艦ログニション。ログニション型戦艦の一番艦の戦艦であり、主砲の口径は46cm。魔法のバリアなどもこの砲で破壊できる最強の主砲だ。大和型戦艦のような形をしている。
「艦長!飛行部隊…全滅…」
「くそっ、…」
その時、ログニションの船首を球体から出た謎のレーザーが貫きログニションの船首は爆発した。
「ログニション大破!」
「クソがっ!総員!退艦!繰り返す、総員、退艦!」
隊員達がログニションから降りた直後ログニションは爆発した。
「ここで、ログニションが沈没するのはまずい!」
「第八級魔法!指定物浮遊!」
艦長のネアンス中将は指定物浮遊を使いログニションを浮かせ、近くの港のドックに入れた。
「あ、あぶねぇ…なんなんだよあの球体…」
てか…このままじゃ低体温症で死ぬな。
ほかの艦艇はまだ砲撃中か。通信魔法で…
「全艦!撃ち方やめ!陣形を保ちつつ即時撤退!」
砲撃の音がやりなみ軍艦は移動を開始した。
「ふぅ~、」
「ネアンス中将~!」
ログニションに乗っていた隊員達の1番近くにいた、軍艦。駆逐艦アーベロックの三番艦ルズアレイトがよってきた。陽炎型駆逐艦のような形をしている。
ネアンス達はアーベロックに乗り込んだ。
「ルドレノ太尉すまないな」
「いいえ、上官を助けるのは当たり前のことであります!」
くそっ、本当になんなんだあれは!
「ん?なんだあの爆撃機は!」
「あ!あれは、ジャイネット少佐があの球体にめがけ魔導核兵器を投下します!」
0
お気に入りに追加
60
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
魔族転身 ~俺は人間だけど救世主になったので魔王とその娘を救います! 鑑定・剥奪・リメイクの3つのスキルで!~
とら猫の尻尾
ファンタジー
魔王の娘を助けたことにより、俺は人間を辞めることになってしまった! これは【鑑定】【剥奪】【リメイク】の3つのスキルを使い、農民出身の元人間の俺が魔族の救世主になっていくまでの物語である。※ダークファンタジー&ラブコメ。 エンタメ作品として楽しんでいただけたら幸いです。 三幕八場構成になっています。 『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載中です。
危害を加えられたので予定よりも早く婚約を白紙撤回できました
しゃーりん
恋愛
階段から突き落とされて、目が覚めるといろんな記憶を失っていたアンジェリーナ。
自分のことも誰のことも覚えていない。
王太子殿下の婚約者であったことも忘れ、結婚式は来年なのに殿下には恋人がいるという。
聞くところによると、婚約は白紙撤回が前提だった。
なぜアンジェリーナが危害を加えられたのかはわからないが、それにより予定よりも早く婚約を白紙撤回することになったというお話です。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
幼い頃、義母に酸で顔を焼かれた公爵令嬢は、それでも愛してくれた王太子が冤罪で追放されたので、ついていくことにしました。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
設定はゆるくなっています、気になる方は最初から読まないでください。
ウィンターレン公爵家令嬢ジェミーは、幼い頃に義母のアイラに酸で顔を焼かれてしまった。何とか命は助かったものの、とても社交界にデビューできるような顔ではなかった。だが不屈の精神力と仮面をつける事で、社交界にデビューを果たした。そんなジェミーを、心優しく人の本質を見抜ける王太子レオナルドが見初めた。王太子はジェミーを婚約者に選び、幸せな家庭を築くかに思われたが、王位を狙う邪悪な弟に冤罪を着せられ追放刑にされてしまった。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる