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バベル戦争編

第十話 球体

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時空が揺れた。輪廻総死ゼベアルの悲鳴が聞こえた気がするが、割れた音で消された。

「はぁ、これで大丈夫かぁ…」

な、なんだ…!?地面が揺れてる。何が起きてんだ?

「あ、なんだ?」

ヒビが入った場所から紫色の光が現れた。それは大陸全土に及んだ。

「!、まさか始祖十三王の封印が!」





バベルティア王国のログニション近海にいた第二連合艦隊。

「艦長!大陸全土の魔力量が異常に増大中です!」

「なんだと!?何が起きている!飛行部隊を派遣しろ!」

「はい!」

よーく見ると、大地が紫色に光っている、何が起きるんだ!

ん?紫色の光が1箇所に集まって球体ができている。本当に何が起きるんだ!

「まぁ、いい。全艦!謎の球体目掛けて砲を移動させろ!」

連合艦隊の砲塔が全て球体に向く。

「全艦!撃ち方始め!」

連合艦隊から砲弾が球体目掛け何度も飛ぶ。海には撃った音が何度も鳴り響く。

「ちっ、球体には傷一つねぇかこの艦はバベルティア海軍随一の戦艦。戦艦ログニションだぞ。この戦艦の砲を増しても勝てぬな」

戦艦ログニション。ログニション型戦艦の一番艦の戦艦であり、主砲の口径は46cm。魔法のバリアなどもこの砲で破壊できる最強の主砲だ。大和型戦艦のような形をしている。

「艦長!飛行部隊…全滅…」

「くそっ、…」

その時、ログニションの船首を球体から出た謎のレーザーが貫きログニションの船首は爆発した。

「ログニション大破!」

「クソがっ!総員!退艦!繰り返す、総員、退艦!」

隊員達がログニションから降りた直後ログニションは爆発した。

「ここで、ログニションが沈没するのはまずい!」

「第八級魔法!指定物浮遊アロス!」

艦長のネアンス中将は指定物浮遊アロスを使いログニションを浮かせ、近くの港のドックに入れた。

「あ、あぶねぇ…なんなんだよあの球体…」

てか…このままじゃ低体温症で死ぬな。

ほかの艦艇はまだ砲撃中か。通信魔法で…

「全艦!撃ち方やめ!陣形を保ちつつ即時撤退!」

砲撃の音がやりなみ軍艦は移動を開始した。

「ふぅ~、」

「ネアンス中将~!」

ログニションに乗っていた隊員達の1番近くにいた、軍艦。駆逐艦アーベロックの三番艦ルズアレイトがよってきた。陽炎型駆逐艦のような形をしている。

ネアンス達はアーベロックに乗り込んだ。

「ルドレノ太尉すまないな」

「いいえ、上官を助けるのは当たり前のことであります!」

くそっ、本当になんなんだあれは!

「ん?なんだあの爆撃機は!」

「あ!あれは、ジャイネット少佐があの球体にめがけ魔導核兵器を投下します!」
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