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バベル戦争編
第八話 大陸の封印
しおりを挟むはぁ…考えてを分からない…わからない。全くなんなんだよ…
「はァ…苦しみも悲しさも全ては感情に過ぎない。感情などただの表現だ、表現などしなくとも生きていけるだろうに」
「俺らはその感情が欲しいんだ、お前ら魔族にだって感情はあるだろう。生き物全てに、感情はある、お前もそうだろう、輪廻総死…!」
「くッ…、言わせておけば、淡々と愚痴を吐くな小僧、我はもう生物と呼べる存在では無いのだ、お前は言ったよなァ"生き物"と、生き物じゃない俺には感情なんか存在しないんだよ…。お前らにとってこれは怒りそう思うだろうなァ…けど、これは怒りなのではない、もう違う、俺は、お前と違うのだァ」
輪廻総死の周りが歪んできた。囲むように暗闇が広がり光が吸い込まれていく。
「あァ…もう終わりだ…全て…」
輪廻総死の真上に16方位と同じように黒い槍が現れた。
「十六滅槍」
槍が全方位目掛け飛んで行った。
水爆程の威力があり全方位に煙が見える。
「何をした…答えろ!何をしたんだ!」
輪廻総死は笑っている。
「各国のマジックストーンに呪いをかけた…この呪いはなァ…あと30分で消滅するという事は…封印が溶けるということだァ…」
封印…?なんだそれなんの封印だ?
「封印?なんだそれは…」
「愚かな人間…貴様も知らんか…マジックストーンはゴンバレオット大陸に存在する始祖十三王の一人、ゴアンスディナルを封印するためにもあるんだァ…そいつはかつて、最恐ナル者、破壊神ナヴェルさえも秒とかからずに殺した。この強さがわかるか?貴様らにはわかるわけがない。神代を殺し、世も殺す。始祖十三王に勝てるものは同じ十三王だけだ、我らでは到底叶わぬ。我は我が死んでも良いと思っている、人間が勝つので早く、魔族が勝てばそれでいい」
火に包まれた世界になんとも思わずに、ただ輪廻総死はしゃべり続ける。
「それに、魔王石を食えば、我も力が手に入る」
「貴様ら人間は死を迎える、我が望む世界が生まれる、そうだな…人間は終焉を迎える。その第一波が我ということだ…」
「第一波か…俺は、どんな力を使っても、お前を止める…!」
「第十級魔法高魔生前!」
この魔法は、ガルディア家に代々使われてきた魔法であり、その歴史は、139年。第7代目当主ベルザクル・ガルディアから現当主でもありリアクの父でもあるヒガルティア・ガルディアまでそしてリアクまで受け継がれてきた魔法だ。
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