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第四章 公爵の野望

第二十五話 ベルリアル公爵

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全ての魔族たちが人界から撤退した。世界はまた平和に戻ったのだ。



「なぁ、リアク。お前の父さんってヒガルティア公爵なのか?」

「あぁ、そうだよ」

「すご、、」

タルガルティアは驚いた表情をした。 

「お前ん家はさぞかし金持ちなんだろうなぁ…」

「別に俺は自立しようと考えてるし…ま、"今は"お金持ちだね」

俺は笑顔を見せた。



「ベルリアル様。現在2000万Oオルド(5860万円)分の偽札を製造完了しました」

「あぁ、了解した」

ベルリアル・サンベーク公爵はノルノニア帝国西部にあるベルリアルの邸の書斎の豪華な椅子に座りながら言った。現在ベルリアルは偽札を大量に製造して国の銀行にバレないように買い取らせ利益を得ようとしている。

 「それと、城の警備は怠るな、」

「はい、」

ベルリアルが治める城「ゼートンジェス城」は計13の門があり、独自の警備隊を編成している。

「失礼します。警備隊第7中隊長、ヒトルフであります。先程4台偽札を詰んだ馬車が出発致しました」

「そうか、ヒトルフ・レチアス。こぐろうだ。引き続き任務を全うしろ」

「はい」

ヒトルフは後ろを向き部屋をあとにした。

「さぁて、、今週だけで2億Oオルド(5億8600万円)分儲かったな…今週は製造を止めるか…」

部屋の外から騒音がする。

「なんだ?」

勢いよく扉が開く。

「ベルリアル様!警備隊第4中隊(第13~16小隊)が裏切りました!」

「な、それは本当か?」

「はい!」

隊員は敬礼をしながら焦りを見せている。

「今すぐ残りの第1大隊(第1~3中隊)を出動し第4中隊を制圧しろ」

「はっ!」

隊員は廊下に出ていった。

「裏切り者には罰が必要だ」



「中隊長。どうする気ですか?」

「私もここに来た時は知らなかった、だがここの公爵領は偽札を製造しそれで利益を得ている極悪人の治める場所だった。私はそれを止めるためにこれを決行した」

「いたぞー!」

第1大隊の隊員が攻めてくる。第1大隊の隊員の数は144人。第4中隊の隊員の数は36人。圧倒的差がある。

「第15小隊!撃てぇい!」

銃を第1大隊の隊員に向ける。そして「バン!」と音がする。
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