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感動の再会

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兄「あ!るうー!ういー!」
るう「あ!兄さん!」
うい「お兄ちゃん!」

静也「なんとか迷子センターに着いたみたいだな。」
奈海「ういちゃんたちお兄さんに会えたのがよっぽど嬉しかったのか思いっきり手を振ってる~」

ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん ぶん

奈海「これ、手を振ってる音だよ…ね?」
静也「あ、ああ。そのはずだが…」

トントン

るう「抱っこありがとう。」
うい「抱っこ、ありがとうございました。」

ぺこっ

静也「あ、ああ。ほら、お兄さんとこ行っておいで。」
奈海「よいしょ!ういちゃんもほら!お兄さん待ってるよ!」

タッタッタッタッ

るう「兄さん!」
うい「お兄ちゃん!」
兄「るう!うい!」

わーーー!

奈海「ぐすっ、これが感動の再会なのね…!」
静也「あ、ああ。そうだなー(棒)」

迷子センターのお姉さん「もう!今回はどうして迷子になったんです?」
奈海「ん、今回?」

るう「えっと、僕たちは兄さんに言われた通り1家族1パックの卵を買いに行って会計済ませた後、集合場所で待ってた。」
奈海「あーあのお得な卵か!私んちもよく家族で分かれてやるよ~」
静也「ほんとはダメだけどな。」
うい「それから私たちは時間になるまでそこでずっと待ってたけど、なかなかお兄ちゃんが来ないからその場から動かずに辺りをキョロキョロしてみたの。そしたらお兄ちゃんが全然違うところを集合場所と勘違いしているのか少し先のところで私達を待っているみたいだったの。」
るう「なんか兄さん、綺麗な女の人たちにナンパされてたけどね。鼻の下伸ばしてたし。」
静也「ナン…!どこでそんな言葉…」
うい「だからお兄ちゃんのところに行こうと、るうくんと一緒にお兄ちゃんのところに向かったら人混みに流されちゃったの。」

迷子センターのお姉さん「それではぐれた…と。…ちょっとお兄さん!!どーゆーことです?卵はまぁ私もやっているので大目に見ますが」
ほぼ全員《 やってるのか 》
迷子センターのお姉さん「集合場所を間違えるって!そのあげくナンパされてたですって?!しかも…しかも鼻の下伸ばしてたって!!!破廉恥はれんちな!」
ほぼ全員《 そこ?! 》

奈海(迷子センターのお姉さん…顔真っ赤です…!これはもしやもしや…!!!ふふふふふふふふ)
静也「おいお前、顔がふやけてるぞ。」

兄「は、鼻の下なんか伸ばしてない!それにナンパもされてない!俺はただ、道がわかんないと言っていた女の子たちに道を教えてたんだ。そしたらお礼にお茶でもしませんか?って言われただけだ!」
ほぼ全員「「「「それがナンパされたって言うん」」」」
迷子センターのお姉さん「その誘いにOKしたんですか?!お兄さん!!」
ほぼ全員《 迷子センターのお姉さん!! 》
兄「いや、るうとういがいるからって断ったぞ。」

きゅぅぅぅぅぅん

静也「ん、この音って…」
奈海「シッ!!」
静也(誰かお腹空いてんのか?)

迷子センターのお姉さん「そういえば、そこのお2人さんは…」
兄「ハッまさか…るうとういが可愛すぎて誘拐…」
双子「「馬鹿兄!!」」
奈海・静也《 さすが双子… 》 

るう「この人たちは僕たちをここまで連れてきてくれたバカップルさんだよ。」
うい「私たちを誘拐だなんてバカップルさんに失礼よお兄ちゃん!」
奈海(ん…この複雑な心境はなんだ…?)
奈海「それにしても再会できてよかったです!」
兄「ありがとうございます!といっても毎回のことだしな。」
奈海「え、毎回って迷子が…ってことですか?」
兄「その通り!」
るう「僕たち迷子常連客なんだ。」
奈海「…待って、まさかここの可愛すぎる双子の迷子常連客ってるうくんとういちゃんのことだったの?!」
双子「「え」」
双子《 何それ知らないッ 》

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