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22 最終話 未来へ
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先端が蕾へ当てられた瞬間、ぐっと質量の大きなものが押し込まれ、それは一気に最奥へと届く。
「ああっ! おっきぃっ……!」
「メルヒオールッ!」
中もたっぷり粘度のある水を入れているおかげで滑りもよく、クラウスの腰の動きは激しいものだった。強い快感に僕は体が仰け反り下に敷かれた毛布を握り締める。揺さぶられるたびに僕の喘ぐ声は大きくなった。
外はもう真っ暗で、空はたくさんの星が煌めいているのが見える。火が爆ぜる音と川のせせらぎ以外の物音がしない自然の中で、僕達の卑猥な音が響き渡りそれがまた更なる興奮を高める。
「クラウスッ……! そこっ! もっとっ……!」
「ここかっ!」
「んあっ……! それっ! イイッ……!」
パンパンとリズミカルに腰を打ち付けられ、ぞくぞくとした快感が止まらない。クラウスは更に動きを速めると僕の頭の中に星が散った。
「あああっ、ダメっ……もうイっちゃうッ! イっちゃうッ!」
「いいぞ、イけっ!」
「んあぁぁぁぁ!」
ぴゅっと僕の中心から白濁が噴き出てお腹を濡らした。だけどクラウスの腰の動きは止まらず更に攻め立ててくる。おまけに僕の中心を手で握り上下に扱きだした。
「あぁぁぁぁ! ダメッ! 強いッ! 放してッ! ヤダッ……! ダメッ、って、言ってる、のにぃっ――!」
クラウスの容赦ない攻め立てに、僕は堪えられずぷしゃっと潮を吹いてしまった。強すぎる快感で僕の体は震えが止まらない。それでもクラウスの動きは止まらず僕を翻弄し続けた。
「俺もイくっ……! ぐぅっ――!」
一際強く、最奥へと突き上げられるとクラウスは僕の中で吐き出した。ぴくぴくと中で動いているのがわかる。中に出してもらえた喜びと、何度も絶頂を味わった体はびくんびくんと痙攣を起こす。
「んあっ……クラ、ウスってば、本当に、容赦、ないね……」
ぜぇはぁと息が乱れて上手く話せない。体力には自信があるのに、クラウスに挿れられるとあっという間に息が上がる。
「これが望みだったんだろう?」
「まぁね。って、また大きくなったね。ふふ、いいよ。もっともっとヤろう。今度は後ろからしてくれる?」
「お望み通りに」
クラウスがずるりと抜け出ると、僕をうつ伏せにさせ腰を高く持ち上げる。双丘を割り開きそこへまた硬く熱いモノが一気に押し込まれた。
「んあっ……! すごいっ……!」
当たるところが変わったせいか、挿れられただけで軽く中イキしてしまった。クラウスは絶対にそれに気が付いているはずなのに、構うことなく激しく突き上げて来る。
それからは満足するまで何度もクラウスと交わった。そのせいで翌日は野営地のテントでごろごろして過ごす羽目になったのだけど、それはそれで楽しかった。
その次の日は早朝から動き出した。早く宿に行って温かいお風呂にのんびりと浸かりたくなったのだ。
目的の街に到着すると、早速高級宿へと向かう。クラウスは絶対に壁の薄い安宿へは行かない。僕の声を聞かせたくないっていうのもあるけど、僕の喘ぐ声が大きいっていうのもあると思う。
だってあんなに激しく攻め立てられたら声なんて抑えられるわけがないもんね。
部屋に入るなり、早速広いお風呂へと向かう。しっかりと石鹸で体を洗えばスッキリ爽快。クラウスに抱き込まれるようにお湯に浸かりのんびりと英気を養った。
「そうだ。明日、この街の教会に行かない?」
「構わないが、教会に何かあるのか?」
「ふふ。僕達の婚姻届けを出すんだよ。早い方がいいでしょ?」
僕がそう言えば、クラウスはぴくりとした。ゆっくりと振り向くと目を大きく見開いてびっくり顔のクラウス。そのクラウスにちゅっと軽くキスをして微笑んだ。
「アクセルに会った時、クラウスを僕の夫だって言ったでしょ? 僕はもうクラウスをそう思ってる。だけどまだ婚姻届けは出してないしね。嫌だった?」
「まさかッ! 嫌だなんてそんなことあるわけがない! 嬉しいっ……メルヒオールがそう言ってくれて、本当に嬉しいっ!」
「わっ!」
クラウスが僕を強く抱きしめたことで、お湯がばしゃっと大きく跳ねた。
「これで正真正銘、番になれるんだなっ……!」
「そうだよ、これからは本当の番として世界を見て回ろうね」
「ああ、そうしよう。どこまでもメルヒオールと一緒だ」
クラウスから深いキスを受ける。僕達はのぼせる寸前まで、そうやって抱き合ってキスをして愛を確かめた。
翌日は教会が開く時間ぴったりに駆け込んだ。クラウスが待ち切れないって言って。
二人で婚姻届けにサインを入れて提出。あっさりとしたものだけど、これで僕達は名実ともに『正式な夫夫』となった。
その後は街でぶらぶらと散策して、途中に見つけた高級料理店で食事をする。店員に「婚姻のお祝い」だと教えると、店を上げて祝ってくれた。
まだお昼だったけど、たくさん食べてお酒も飲んで、たくさんお祝いの言葉をかけてもらった。
僕がずっと一人だったら得られなかった幸せ。クラウスと出会えたからこそのその幸せを噛み締める。
これからの旅はずっとクラウスと一緒だ。愛する夫とずっと一緒。
さて、これからどこへ行こうか。
まだ行ったことのない場所、見た事のない景色がたくさん残ってる。
エルフの里にも行ってみたいし、獣人の国へも行ってみたい。エルフの里は簡単には見つけられないし辿り着けないかもしれないけどね。でもそうやってクラウスと一緒に行動するのなら、どんな旅だって楽しいはずだ。
だけど今は。クラウスと夫夫になれた記念を楽しもう!
「クラウス、愛してるよ。僕を捕まえてくれてありがとう」
「俺もだ、メルヒオール。俺の半身、俺の番。あなたを捕まえることが出来た俺は、最高に幸運な男だ」
そしてまたグラスを当てると甲高い可愛い音がする。それはまるで僕達を祝福する音色に聞こえた。
瀕死の剣士を助けたら、まさか懐かれて夫夫になるなんてね。
これからも末永くよろしくお願いします。旦那さま♡
~Fin~
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
最後までお読みいただき、また感想もたくさんありがとうございました!!
BL大賞が開催されていて、BL作品が沢山あって読むのも大変な中、こちらまで足を延ばしていただき本当に感謝です!
今作が、自作の中でも一番いちゃいちゃしていたと思います^^;エロくなったかなぁ……。
またこれからも新作を書き続けていく予定でおりますので、また見かけましたら覗いていただけると嬉しいです。
お読みくださった皆様、ありがとうございました!!
「ああっ! おっきぃっ……!」
「メルヒオールッ!」
中もたっぷり粘度のある水を入れているおかげで滑りもよく、クラウスの腰の動きは激しいものだった。強い快感に僕は体が仰け反り下に敷かれた毛布を握り締める。揺さぶられるたびに僕の喘ぐ声は大きくなった。
外はもう真っ暗で、空はたくさんの星が煌めいているのが見える。火が爆ぜる音と川のせせらぎ以外の物音がしない自然の中で、僕達の卑猥な音が響き渡りそれがまた更なる興奮を高める。
「クラウスッ……! そこっ! もっとっ……!」
「ここかっ!」
「んあっ……! それっ! イイッ……!」
パンパンとリズミカルに腰を打ち付けられ、ぞくぞくとした快感が止まらない。クラウスは更に動きを速めると僕の頭の中に星が散った。
「あああっ、ダメっ……もうイっちゃうッ! イっちゃうッ!」
「いいぞ、イけっ!」
「んあぁぁぁぁ!」
ぴゅっと僕の中心から白濁が噴き出てお腹を濡らした。だけどクラウスの腰の動きは止まらず更に攻め立ててくる。おまけに僕の中心を手で握り上下に扱きだした。
「あぁぁぁぁ! ダメッ! 強いッ! 放してッ! ヤダッ……! ダメッ、って、言ってる、のにぃっ――!」
クラウスの容赦ない攻め立てに、僕は堪えられずぷしゃっと潮を吹いてしまった。強すぎる快感で僕の体は震えが止まらない。それでもクラウスの動きは止まらず僕を翻弄し続けた。
「俺もイくっ……! ぐぅっ――!」
一際強く、最奥へと突き上げられるとクラウスは僕の中で吐き出した。ぴくぴくと中で動いているのがわかる。中に出してもらえた喜びと、何度も絶頂を味わった体はびくんびくんと痙攣を起こす。
「んあっ……クラ、ウスってば、本当に、容赦、ないね……」
ぜぇはぁと息が乱れて上手く話せない。体力には自信があるのに、クラウスに挿れられるとあっという間に息が上がる。
「これが望みだったんだろう?」
「まぁね。って、また大きくなったね。ふふ、いいよ。もっともっとヤろう。今度は後ろからしてくれる?」
「お望み通りに」
クラウスがずるりと抜け出ると、僕をうつ伏せにさせ腰を高く持ち上げる。双丘を割り開きそこへまた硬く熱いモノが一気に押し込まれた。
「んあっ……! すごいっ……!」
当たるところが変わったせいか、挿れられただけで軽く中イキしてしまった。クラウスは絶対にそれに気が付いているはずなのに、構うことなく激しく突き上げて来る。
それからは満足するまで何度もクラウスと交わった。そのせいで翌日は野営地のテントでごろごろして過ごす羽目になったのだけど、それはそれで楽しかった。
その次の日は早朝から動き出した。早く宿に行って温かいお風呂にのんびりと浸かりたくなったのだ。
目的の街に到着すると、早速高級宿へと向かう。クラウスは絶対に壁の薄い安宿へは行かない。僕の声を聞かせたくないっていうのもあるけど、僕の喘ぐ声が大きいっていうのもあると思う。
だってあんなに激しく攻め立てられたら声なんて抑えられるわけがないもんね。
部屋に入るなり、早速広いお風呂へと向かう。しっかりと石鹸で体を洗えばスッキリ爽快。クラウスに抱き込まれるようにお湯に浸かりのんびりと英気を養った。
「そうだ。明日、この街の教会に行かない?」
「構わないが、教会に何かあるのか?」
「ふふ。僕達の婚姻届けを出すんだよ。早い方がいいでしょ?」
僕がそう言えば、クラウスはぴくりとした。ゆっくりと振り向くと目を大きく見開いてびっくり顔のクラウス。そのクラウスにちゅっと軽くキスをして微笑んだ。
「アクセルに会った時、クラウスを僕の夫だって言ったでしょ? 僕はもうクラウスをそう思ってる。だけどまだ婚姻届けは出してないしね。嫌だった?」
「まさかッ! 嫌だなんてそんなことあるわけがない! 嬉しいっ……メルヒオールがそう言ってくれて、本当に嬉しいっ!」
「わっ!」
クラウスが僕を強く抱きしめたことで、お湯がばしゃっと大きく跳ねた。
「これで正真正銘、番になれるんだなっ……!」
「そうだよ、これからは本当の番として世界を見て回ろうね」
「ああ、そうしよう。どこまでもメルヒオールと一緒だ」
クラウスから深いキスを受ける。僕達はのぼせる寸前まで、そうやって抱き合ってキスをして愛を確かめた。
翌日は教会が開く時間ぴったりに駆け込んだ。クラウスが待ち切れないって言って。
二人で婚姻届けにサインを入れて提出。あっさりとしたものだけど、これで僕達は名実ともに『正式な夫夫』となった。
その後は街でぶらぶらと散策して、途中に見つけた高級料理店で食事をする。店員に「婚姻のお祝い」だと教えると、店を上げて祝ってくれた。
まだお昼だったけど、たくさん食べてお酒も飲んで、たくさんお祝いの言葉をかけてもらった。
僕がずっと一人だったら得られなかった幸せ。クラウスと出会えたからこそのその幸せを噛み締める。
これからの旅はずっとクラウスと一緒だ。愛する夫とずっと一緒。
さて、これからどこへ行こうか。
まだ行ったことのない場所、見た事のない景色がたくさん残ってる。
エルフの里にも行ってみたいし、獣人の国へも行ってみたい。エルフの里は簡単には見つけられないし辿り着けないかもしれないけどね。でもそうやってクラウスと一緒に行動するのなら、どんな旅だって楽しいはずだ。
だけど今は。クラウスと夫夫になれた記念を楽しもう!
「クラウス、愛してるよ。僕を捕まえてくれてありがとう」
「俺もだ、メルヒオール。俺の半身、俺の番。あなたを捕まえることが出来た俺は、最高に幸運な男だ」
そしてまたグラスを当てると甲高い可愛い音がする。それはまるで僕達を祝福する音色に聞こえた。
瀕死の剣士を助けたら、まさか懐かれて夫夫になるなんてね。
これからも末永くよろしくお願いします。旦那さま♡
~Fin~
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
最後までお読みいただき、また感想もたくさんありがとうございました!!
BL大賞が開催されていて、BL作品が沢山あって読むのも大変な中、こちらまで足を延ばしていただき本当に感謝です!
今作が、自作の中でも一番いちゃいちゃしていたと思います^^;エロくなったかなぁ……。
またこれからも新作を書き続けていく予定でおりますので、また見かけましたら覗いていただけると嬉しいです。
お読みくださった皆様、ありがとうございました!!
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