【完結】君を愛すると誓うよ。前世も今世も、そして来世も。

華抹茶

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「リコだってココ、気持ち良くなりたいって言ってるよ?」

 そう言って手を伸ばされた先は、俺の股間。

「ひゃぁっ! え、ちょっ! 待ってっ…んん」

 服の上から優しく揉まれてしまう。お陰で俺のアソコはむくむくと育ってしまった。

「はぁ…可愛い。寝室はどこ? 今日は最後までシよう。リコが可愛すぎて私も流石に我慢出来ない」

 俺を横抱きにして持ち上げると寝室を尋ねられた。俺もここまでされたらもう気持ち良くなりたいことしか考えられない。
 寝室を指さすとスタスタと歩き出し、ベッドの上へ優しく寝かされた。

 上にのしかかられると、噛みつくようにキスをされる。そしてそのまま服を脱がされあっという間に一糸まとわぬ姿にされた。

「前よりは少しだけ、肉付きが良くなったね。だけどまだまだ足りない。気持ち良くなった後は、沢山ご飯食べようね。だけど今は一緒に気持ち良くなろう」

 そう言ってゼフィ様は体を起こすと目線は俺を見つめたまま、服を一枚一枚脱ぎだした。全て取り払うと現れたのは鍛え上げられ、均整の取れた美しい体。それを見て思わずごくっと唾を飲み込んでしまう。

「ふふ。見惚れてくれてる? 嬉しいなぁ。頑張って鍛えた甲斐があったよ」

 髪をかき上げて俺を見下ろすゼフィ様の凄まじい色気に圧倒される。俺は今からこの人に抱かれるんだ…。そう思うと緊張と期待と不安が一気に押し寄せて来た。

 ゼフィ様も準備万端みたいだ。もうあんなに大きく反り立って今か今かと待ちわびているように感じる。

「愛してるよ、リコ。君だけをずっと」

 俺を囲うように体を倒し、耳元で甘く囁く。そのまま耳たぶを甘く噛み、舐め上げて耳の穴までくちゅくちゅと弄られた。

「んぁ…」

 ゼフィ様の熱い舌はそのまま俺の首筋へ降りて、胸元へと滑らせる。先端へ辿り着くと、左側を吸ったり舐めたりしながら右側は手でコリコリされる。

「んあっ…そこっ……」

「気持ちよさそうだね、リコ。ずっとこうしたかった」

 ゼフィ様の口から洩れる吐息にも反応してしまう。ゼフィ様の体全体が熱くて気持ちよくて、まともな思考回路はもうどこかへと飛んでいった。
 俺の頭の中は、気持ちいい、もっと、といやらしい気持ちしか残っていない。

 胸を舐めるのに飽きたのか、熱い舌はそのまま脇腹を通り臍へ向かった。それと同時に手は俺の肉棒に当てがって上下へと動き出す。とっくに先端は濡れていて手の滑りを良くしていた。

「ふぅっ…あ……んんっ!」

「声、我慢しないで。思う存分、喘いで…」

 俺の足を大きく開かせると、その間に体を滑り込ませあの時のように俺の硬くなった肉棒を咥えた。

「ああっ! んあっ! それっ…ダメぇっ! …気持ち、良すぎるっ……から…」

 俺がびくびく体を震わせながら必死に請うも一向に聞き入れず、それどころか更に激しくしゃぶりだした。ちゅうっと吸い上げては先端に舌を捻じ込み、裏筋を舐められまた口の中へと迎らえる。

「あ、あ、あ…ダメっ! 出る! 出ます、から…離し、てっ……んあああっ!」

 手の動きまで加わって俺は我慢が効かず、そのままゼフィ様の口の中へと放ってしまった。

「ん……一杯出たね。リコのミルクは美味しい…ありがと」

 口から少し漏れ出た俺の精液も指で救うと、それを見せつけるようにぺろりと舐めた。

「なっ……! 飲んだんですか!?」

「え? 当たり前でしょう? リコのだもの。飲まずに捨てるなんて勿体ないことするわけないじゃない」

「……………」

 信じられなかった…。いくら何でも俺の精液飲むとか…。絶対美味しいわけないのになんで飲むの…。

「あ。リコのスキルを感じるね。呪いを受けていないから解呪の瞬間を感じられないのは残念だな。…うーん、今度どこかで呪いを受けてみようか。そうしたらリコのスキルで解呪の瞬間をちゃんと感じ取れるものね」

「なっ!? 冗談でもそんな事言わないでくださいっ! また呪いを受けるなんて…そんな、ことっ…」

 魔王の呪いじゃなければもうあんな強い呪いにかかることはないと思う。俺のスキルで解呪は可能だと思う。というか絶対に解呪出来る。
 だけど解呪が出来る出来ないは関係ない。呪いを受けているゼフィ様を見たくないんだ。一度あんな死にかけたゼフィ様を見ているから。

 だからそんなことを冗談でも言ってほしくない。また呪いにかかったら…そう考えただけで苦しくて辛い…。

「…ごめん、リコ。浅はかな発言だった。もう二度と言わないし、呪いにも二度とかからないよ。だから泣かないで。ごめん、ごめんリコ」

 いつの間にか零れた涙が頬を伝っていた。それをそっと拭って目元にキスを落とされる。何度も何度も。

「リコは私を心配してくれているんだね。考えただけで涙を流すほどに。嬉しい。リコが私を想って泣いてくれて」

 顔じゅうにキスを降らしながら、また手は俺の陰茎を優しく扱く。イッたばかりなのに、早くも頭を上げだした。

「今度はここで気持ち良くなろうね」

 そう言って触れられたのは後孔。また魔法で濡らしたのだろう。くちゅくちゅと水音を鳴らしながら指を出し入れする。

「ふぁっ…んん…あ…あっ…」

「久しぶりだから少し狭いね。でも既にとろとろの顔になってるよ。可愛い」

 指を増やされていくと与えられる刺激も強くなっていく。それと同時に音もぐちゅぐちゅと鳴って、それだけでまたイってしまいそうになる。

「…じゃあ挿れるよリコ。私を受け入れて」

 後孔にぴたりと当てられた剛直。ぐっと腰を進められて俺の中へと侵入する。

「あああ! や、それ…あんっ……おっきぃ……ああっ」

「せまっ……締め付けが凄いね…気持ちいいよリコ」

 前後に揺らしながら奥へ進み、とうとう最後までたどり着いてしまった。

「ゼフィ、様……」

「リコ…久しぶりのリコの中が気持ちよくてもうダメそう…。だけど我慢出来ないから動くね」

 お腹にゼフィ様を一杯感じて幸せに浸った。だけどそれも一瞬で、俺はすぐに翻弄されることになる。

「あっ! あんっ……やぁっ! 強いっ! ゼフィ、さまっ……! あああっ」

 一気に引き抜く勢いで腰を引いたと思ったら、直ぐに奥まで突かれてしまう。それを繰り返し行われ俺の頭はとっくに馬鹿になっていた。
 押し寄せる快感に抗えない。溺れるようだ。

「ぐっ…リコ!」

 奥まで突いたゼフィ様が叫ぶように俺の名前を叫んでぶるっと震えた。どうやら俺の中に吐精したようだ。中がジワリと熱く感じる。

「はぁはぁ…。ごめん、もう少し付き合って」

 待って! と俺が口にする間もなく、ゼフィ様はまたすぐに動き出してしまった。お陰で俺はまた嬌声を上げるしか出来なくなる。

「リコが可愛すぎて止まらない。私を狂わせる天才だね」

 俺を必死に突き上げながら、また噛みつくようなキスをされる。おまけに胸まで弄られて、何が何だかわからない。
 ぐちゅぐちゅと鳴る水音と、肌がぶつかる音。荒い息遣いに嬌声。そして何より俺を呼ぶゼフィ様の甘い声。

 例え俺を通して別の人を見ていたっていい。今実際にゼフィ様が抱いている相手は俺だ。俺の体なんだ。今だけは愛されていると勘違いしたい。

「あぁっ! ゼフィ様っ! 俺、またっ……あっ!」

「いいよ、イって。イクところ私に見せて」

 俺の腰を持ち、更に動きを速めて俺を翻弄する。ゼフィ様が上気した顔に眉を寄せ、汗を滴らせるその姿がカッコ良すぎてたまらない。

 俺は今、間違いなくこの勇者様に抱かれている。心が俺になくても、俺の体を抱いている。だからそれでいい。

「…あっ、もう、イクっ! あぁぁ!」

「私もまたっ…ぐっ……」

 俺たちはほぼ同時に達した。また俺の中で暖かなゼフィ様の魔力を感じる。

 ずるりと俺の中からゼフィ様が出ていくその一瞬の快感の後は、ぽっかりと心に穴が開いたように寂しくなった。

「リコ。気持ち良かったよ。リコの中は最高だね」

 俺を上から抱きしめてきてまたふわりと暖かな癒しの魔法が掛けられる。

「あ…これ。ゼフィ様、ずっと俺に癒しの魔法、掛けてくれてましたよね? ありがとうございました」

「気づいていたの?」

「何をされているか分からなかったんですけど、ずっと、優しい温かさに包まれていたことは分かっていました。ゼフィ様の魔法だったんですね。貴重な魔法なのに…」

「言ったでしょ? リコの為ならどんな魔法だって使うって。リコだけに、リコだから、私は何でもしてあげたくなる」

 優しい陽だまりのような微笑みを俺に向けながら、汗で張り付いた俺の髪を払い除けると、現れた額にキスを落とされる。

「少し休んだら、ご飯にしよう」

 そう言って、未だ汗やら精液やらでぐちゃぐちゃな俺を抱きしめてしばらくそのままでいた。
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