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コンラートside
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それからの私たちは以前よりも距離が近くなった。
彼女が1人、図書室で勉強をしていれば同席するようになった。
昼食時はなるべく誘うようにした。
沢山会話をするようになった。
彼女からも警戒が完全に解け打ち解けた。
そのお陰で周りのご令嬢の悪意ある視線は彼女に向く。彼女たちが何かする前に私が動き、何もできないようにした。念のために彼女たちの家を調べ弱みを握っておくことも忘れない。
そうやってきたおかげで表立って何かをする令嬢はいなくなった。
だがそれをアルタマン嬢が知る必要はない。何も知らず、ただ私の横で微笑んでいればそれでいいのだ。
そう。私はアルタマン嬢に惚れた。
彼女の隣は居心地がいい。他のご令嬢とは違い、無駄に香水をつけることはないしギラギラと着飾ることもしない。媚びた目線を送ることもないし、気持ち悪く言い寄っても来ない。
あくまでも自然体。素のままで私と接してくれる。
そして楽しそうに笑うその姿がとても綺麗だと思った。
彼女は自分の事を平凡だと言う。家も貧乏で縁談も全て断られるような地味な女だと。
だが彼女の心はどこまでも澄んでいて、自分を犠牲にして弟の為にと努力が出来る。家族のことだから当然なのかもしれないが、自分の幸せを捨て弟の為にと邁進する。
人を妬むこともなく、自分の運命を受け入れ、なおかつ自分で切り開こうとする。私が側にいるのに頼るそぶりなど一つもない。
こんな女が他にいるだろうか。
彼女が欲しい。私の、私だけの彼女が欲しい。
そして私は父上に彼女に婚約の打診を送りたいことを相談した。一つ懸念があるとすれば爵位が釣り合わないこと。だがそれで諦めるつもりなど毛頭なかった。
彼女がいかに素晴らしい人間か、どれほどの努力家か、彼女が嫁いでくれれば我が家にとってどれほどの利点があるのか。そして私がどれほど彼女を恋い慕っているのか全て説明するつもりだった。
「やっとその気になったか。その言葉を聞くのをどれほど待っていたか」
「はい?」
気合を入れて説得するつもりだったのに、話をする前に父上からは了承を貰ってしまった。というかその言葉を待っていたと。
「お前は私が何も知らないとでも思っていたのか?」
なるほど。それで全てを理解した。父上は自分で調べていたのか。彼女の事を。彼女と私の事を。
「お前がここまで変わったのはアルタマン嬢のお陰だ。あのままのお前だったなら、殿下の側近どころか王宮で働くことを許すつもりはなかった。
そんな彼女を迎え入れるのに断る理由などあるまい」
そこからはとんとん拍子に進み、彼女と婚約を結ぶことが出来た。
その時の私は歓喜で打ち震えていた。彼女もとても嬉しそうだった。
だがやがて彼女の顔は憂いを帯びるようになる。
理由は『見た目が平凡な自分がコンラート様の隣にたつなどおこがましい』だった。
私がベティーナをいくら綺麗だと言っても「医者に行け」と言われる始末。
母上にどうすればいいか相談すれば、家に連れて来いと。
「女は化けるのよ。あの子はそれを知らないだけ。元の素材はいいのだから磨けば光るわ。私に任せなさい。あの子に自信を付けさせてあげる」
同じ女性だからだろう。母上の言葉が心強かった。
半ば騙すようにしてベティーナを家へ連れてくる。使用人に連れ去れる彼女を見た時は申し訳なさと同時に期待が膨らんだ。
ベティーナの準備が出来たと言われ、彼女が居る部屋へと赴けば。あり得ないほどに輝く彼女がそこにいた。
あまりの変貌ぶりに言葉を発することなどできなかった。何も着飾ることをしなくとも、彼女は十分に美しい。なのに。
これは危険だ。こんな彼女を他の男が見たらどうなる? 今まで見向きもしなかったのに目の色を変えて手を出してくるかもしれない。
今後、何かしらのパーティーなどに出席せざるを得ないこともある。そんな時は最低限着飾ることも必要だ。だけど、そうではない時は。
他の男に見せないで欲しい。私だけに見せて欲しい。他の男が君をその目に移すことを考えただけで虫唾が走る。
自分がこんなに独占欲の強い男だとは思わなかった。だけど抑えが利かない。これはダメだ。危険すぎる!
「今後、私に他の男性が近づいたとしてもきっと心は動かないと思います。だって今の変わった私を好きになったとしたらそれは上辺だけですもの。コンラート様は私の中身を好いてくれたのですよね? 私はそんなコンラート様が好きですし、そんなコンラート様が私を好きになってくださったのですもの。他の人を好きになんてなれません」
「ベティーナ……」
私だけを好いてくれると言うのなら。私も貴女に誓います。
「私は貴女だけがいてくれたらそれでいい。きっと気持ちは変わることはありません。私とずっと、生涯共に過ごしてくださいますか?」
「はい。私もコンラート様だけです。もう卑屈になったりしません。貴方の隣に立つことに恥じないように努めます。ずっとお側にいさせてください」
どんな姿でも彼女の美しさは衰えることはない。
愛する人をそっと抱きしめて、初めての口づけを交わした。それはとても柔らかく繊細で、甘美な味がした。
「ははっ」
「? コンラート様? いきなり笑い出してどうしたんです? 何か面白いことでも書いてあったんですか?」
不思議な顔をして、ハーブティーの入ったカップを手渡すベティ。それを受け取り、読みかけの本をそっと閉じる。
「ああ、いえ。ちょっと昔の事を思い出していたんですよ。貴女と出会った時の事を」
「何か面白い事でもありましたっけ?」
私の隣に腰掛け首を傾げる彼女。今は化粧を落とし素の顔だ。
私は彼女の素の顔が一番好きだ。彼女本来の美しさが溢れ出ている。
「私の人生最大の転換期ですよ。恐らく今までで一番興味深い出来事です。ですがもうすぐそれも塗り替わりそうですが」
彼女の大きくなったお腹をそっと撫でる。彼女は今私の子供を身籠っている。
「早く会いたいですね。男でしょうか、女でしょうか。どちらでもいいですが、私と貴女の子なら頭のいい優秀な子になるでしょうね」
「…もう、気が早いですよコンラート様」
まだ生まれてくるまでには少し時間がある。だけど私は待ち切れない。貴女との家族が増えるのだから。
「「あ」」
妻となった彼女のお腹を撫でていれば、ぽこんと蹴った動きが手に伝わって来た。
「ふふ。きっと『お父様ってば慌てすぎ』って言ってるのかもしれませんね」
愛おしそうにお腹を撫でる妻の横顔はいつも以上に美しかった。私の、私だけの『知の女神』。
渡されたハーブティーを飲みながら、これまでの事に想いを馳せる。彼女と過ごす時間は何年経っても心が穏やかで居心地がいい。
たまに喧嘩をすることはあれど、彼女からの口づけを受ければすぐに許してしまう。私はずっと彼女に踊らされっぱなしだ。
だがそれもいい。どんな日々も彼女が居れば色褪せることなどない。
「さて、夜も更けましたね。休みましょうか」
飲み干したハーブティーのカップを置き、彼女を支えて立ち上がらせる。そのまま手を取りベッドへエスコートする。
今日も彼女と共に一日を終える。その繰り返しが幸せで心地いい。
「おやすみ、ベティ」
「おやすみなさい、コンラート様」
いつものように彼女の髪を撫でてキスを一つ。どんなに毎日忙しくとも、これを忘れたことなど一度もない。
そしてまた明日、彼女との1日を過ごしていく。
ありがとうベティーナ。この幸せがずっと続くよう、私は貴女の為に生きていくよ。
~Fin~
* * * * * * *
コンラートsideのお話を最後までお読みいただきありがとうございました!
コンラート君、ボロボロでしたね。
殿下とコンラートパパは、実は裏で繋がってました。パパの情報源はぜーんぶ殿下からです。
彼女が1人、図書室で勉強をしていれば同席するようになった。
昼食時はなるべく誘うようにした。
沢山会話をするようになった。
彼女からも警戒が完全に解け打ち解けた。
そのお陰で周りのご令嬢の悪意ある視線は彼女に向く。彼女たちが何かする前に私が動き、何もできないようにした。念のために彼女たちの家を調べ弱みを握っておくことも忘れない。
そうやってきたおかげで表立って何かをする令嬢はいなくなった。
だがそれをアルタマン嬢が知る必要はない。何も知らず、ただ私の横で微笑んでいればそれでいいのだ。
そう。私はアルタマン嬢に惚れた。
彼女の隣は居心地がいい。他のご令嬢とは違い、無駄に香水をつけることはないしギラギラと着飾ることもしない。媚びた目線を送ることもないし、気持ち悪く言い寄っても来ない。
あくまでも自然体。素のままで私と接してくれる。
そして楽しそうに笑うその姿がとても綺麗だと思った。
彼女は自分の事を平凡だと言う。家も貧乏で縁談も全て断られるような地味な女だと。
だが彼女の心はどこまでも澄んでいて、自分を犠牲にして弟の為にと努力が出来る。家族のことだから当然なのかもしれないが、自分の幸せを捨て弟の為にと邁進する。
人を妬むこともなく、自分の運命を受け入れ、なおかつ自分で切り開こうとする。私が側にいるのに頼るそぶりなど一つもない。
こんな女が他にいるだろうか。
彼女が欲しい。私の、私だけの彼女が欲しい。
そして私は父上に彼女に婚約の打診を送りたいことを相談した。一つ懸念があるとすれば爵位が釣り合わないこと。だがそれで諦めるつもりなど毛頭なかった。
彼女がいかに素晴らしい人間か、どれほどの努力家か、彼女が嫁いでくれれば我が家にとってどれほどの利点があるのか。そして私がどれほど彼女を恋い慕っているのか全て説明するつもりだった。
「やっとその気になったか。その言葉を聞くのをどれほど待っていたか」
「はい?」
気合を入れて説得するつもりだったのに、話をする前に父上からは了承を貰ってしまった。というかその言葉を待っていたと。
「お前は私が何も知らないとでも思っていたのか?」
なるほど。それで全てを理解した。父上は自分で調べていたのか。彼女の事を。彼女と私の事を。
「お前がここまで変わったのはアルタマン嬢のお陰だ。あのままのお前だったなら、殿下の側近どころか王宮で働くことを許すつもりはなかった。
そんな彼女を迎え入れるのに断る理由などあるまい」
そこからはとんとん拍子に進み、彼女と婚約を結ぶことが出来た。
その時の私は歓喜で打ち震えていた。彼女もとても嬉しそうだった。
だがやがて彼女の顔は憂いを帯びるようになる。
理由は『見た目が平凡な自分がコンラート様の隣にたつなどおこがましい』だった。
私がベティーナをいくら綺麗だと言っても「医者に行け」と言われる始末。
母上にどうすればいいか相談すれば、家に連れて来いと。
「女は化けるのよ。あの子はそれを知らないだけ。元の素材はいいのだから磨けば光るわ。私に任せなさい。あの子に自信を付けさせてあげる」
同じ女性だからだろう。母上の言葉が心強かった。
半ば騙すようにしてベティーナを家へ連れてくる。使用人に連れ去れる彼女を見た時は申し訳なさと同時に期待が膨らんだ。
ベティーナの準備が出来たと言われ、彼女が居る部屋へと赴けば。あり得ないほどに輝く彼女がそこにいた。
あまりの変貌ぶりに言葉を発することなどできなかった。何も着飾ることをしなくとも、彼女は十分に美しい。なのに。
これは危険だ。こんな彼女を他の男が見たらどうなる? 今まで見向きもしなかったのに目の色を変えて手を出してくるかもしれない。
今後、何かしらのパーティーなどに出席せざるを得ないこともある。そんな時は最低限着飾ることも必要だ。だけど、そうではない時は。
他の男に見せないで欲しい。私だけに見せて欲しい。他の男が君をその目に移すことを考えただけで虫唾が走る。
自分がこんなに独占欲の強い男だとは思わなかった。だけど抑えが利かない。これはダメだ。危険すぎる!
「今後、私に他の男性が近づいたとしてもきっと心は動かないと思います。だって今の変わった私を好きになったとしたらそれは上辺だけですもの。コンラート様は私の中身を好いてくれたのですよね? 私はそんなコンラート様が好きですし、そんなコンラート様が私を好きになってくださったのですもの。他の人を好きになんてなれません」
「ベティーナ……」
私だけを好いてくれると言うのなら。私も貴女に誓います。
「私は貴女だけがいてくれたらそれでいい。きっと気持ちは変わることはありません。私とずっと、生涯共に過ごしてくださいますか?」
「はい。私もコンラート様だけです。もう卑屈になったりしません。貴方の隣に立つことに恥じないように努めます。ずっとお側にいさせてください」
どんな姿でも彼女の美しさは衰えることはない。
愛する人をそっと抱きしめて、初めての口づけを交わした。それはとても柔らかく繊細で、甘美な味がした。
「ははっ」
「? コンラート様? いきなり笑い出してどうしたんです? 何か面白いことでも書いてあったんですか?」
不思議な顔をして、ハーブティーの入ったカップを手渡すベティ。それを受け取り、読みかけの本をそっと閉じる。
「ああ、いえ。ちょっと昔の事を思い出していたんですよ。貴女と出会った時の事を」
「何か面白い事でもありましたっけ?」
私の隣に腰掛け首を傾げる彼女。今は化粧を落とし素の顔だ。
私は彼女の素の顔が一番好きだ。彼女本来の美しさが溢れ出ている。
「私の人生最大の転換期ですよ。恐らく今までで一番興味深い出来事です。ですがもうすぐそれも塗り替わりそうですが」
彼女の大きくなったお腹をそっと撫でる。彼女は今私の子供を身籠っている。
「早く会いたいですね。男でしょうか、女でしょうか。どちらでもいいですが、私と貴女の子なら頭のいい優秀な子になるでしょうね」
「…もう、気が早いですよコンラート様」
まだ生まれてくるまでには少し時間がある。だけど私は待ち切れない。貴女との家族が増えるのだから。
「「あ」」
妻となった彼女のお腹を撫でていれば、ぽこんと蹴った動きが手に伝わって来た。
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愛おしそうにお腹を撫でる妻の横顔はいつも以上に美しかった。私の、私だけの『知の女神』。
渡されたハーブティーを飲みながら、これまでの事に想いを馳せる。彼女と過ごす時間は何年経っても心が穏やかで居心地がいい。
たまに喧嘩をすることはあれど、彼女からの口づけを受ければすぐに許してしまう。私はずっと彼女に踊らされっぱなしだ。
だがそれもいい。どんな日々も彼女が居れば色褪せることなどない。
「さて、夜も更けましたね。休みましょうか」
飲み干したハーブティーのカップを置き、彼女を支えて立ち上がらせる。そのまま手を取りベッドへエスコートする。
今日も彼女と共に一日を終える。その繰り返しが幸せで心地いい。
「おやすみ、ベティ」
「おやすみなさい、コンラート様」
いつものように彼女の髪を撫でてキスを一つ。どんなに毎日忙しくとも、これを忘れたことなど一度もない。
そしてまた明日、彼女との1日を過ごしていく。
ありがとうベティーナ。この幸せがずっと続くよう、私は貴女の為に生きていくよ。
~Fin~
* * * * * * *
コンラートsideのお話を最後までお読みいただきありがとうございました!
コンラート君、ボロボロでしたね。
殿下とコンラートパパは、実は裏で繋がってました。パパの情報源はぜーんぶ殿下からです。
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あけましておめでとうございます。
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明けましておめでとうございます。
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本当にありがとうございます!