【完結】平民として慎ましやかに生きていたと思っていたのは僕だけだったようだ。〜平民シリーズ②アシェル編〜

華抹茶

文字の大きさ
上 下
55 / 56
番外編

アシェル、母になる。

しおりを挟む

アシェルの妊娠・出産話です。
ライリー編12話・『兄ちゃんが!』の後の話になります。

* * * * * * * *



「今日は驚きましたね。父さん達を驚かせるつもりが、まさか僕たちまで驚かされることになるなんて…。」

エンチャントの魔道具が完成してそれを知らせる為に家へと戻った。

最初に想像していた通り皆凄く驚いてくれて、早く使いたい!って言ってくれて凄く嬉しかった。

だけど、その後に僕の妊娠が発覚。それもライリーが訳あって連れてきたヴィンセントという人に。

なんでも『魔眼』(母さんが命名)持ちで人の魔力が視えるそう。それで僕のお腹の中に誰とも被らない魔力が視えて妊娠してるんじゃないか、と。

それで母さんが慌てて先生を呼んで診てもらったら確かに妊娠していた事が分かった。

「ふふっ。」

「アシェル?急にどうした?」

「だって妊娠してるかもって慌てるアーネスト様と父さんが面白くて。ふふっ。」

あの時は皆パニック状態で慌てふためいていたけど、落ち着いた今思い出すとくすくすと笑いが込み上げてくる。

「…仕方ないだろう。まさか妊娠しているなんて思わないんだから。」

うん。僕もすごくびっくりした。びっくりしたけど父さんとアーネスト様がテンパり過ぎてそれを見てたら逆に冷静になったけど。


「とりあえず、仕事の調整と出産に向けての準備をしていかなければな。…楽しみだ。」

優しい微笑みを見せながら僕のお腹に手を当てるアーネスト様。本当に楽しみ。どんな子が産まれるのかな。


それから2週間ほど後、僕は体調を崩すことになった。目が回るし気持ち悪いし体はだるいしでずっとベッドで寝ている生活。

分かってはいたけどこんなにも辛いだなんて…。母さんは僕とライリーと2回もこれを経験したんだ。

「アシェル、体調はどうだ?…どうだ、と聞かずとも悪いよな。すまない。」

「……気にしないでください。僕の方こそ動けずにいてごめんなさい。」

「いや、それは当然だろう。……アシェルが1人で苦しんでいるのに何もできない自分が不甲斐ない。」

本当にアーネスト様は優しいな。そんなに気にしなくても良いのに。

「食欲もないと聞いた。果物なら食べられるか?」

「そうですね。少しだけなら。」

それを聞いてアーネスト様が手ずからオレンジを剥いて食べさせてくれた。

甘酸っぱくて美味しい。でも2口食べたあたりでもう無理だった。

「…ごめんなさい、せっかく剥いてくれたのに。」

「気にするな。食べられる時に食べればいい。……今日はもう休もう。」

僕の額にちゅっとキスを一つ落としてアーネスト様に包まれながら目を瞑った。


それから2ヶ月ほどすると、あんなに具合が悪い事が不思議だったほど回復した。

大体3ヶ月くらい体調不良は続くと聞いていたのに2ヶ月ほどで良くなってしまった。
主治医の先生にも3ヶ月は続くと言われていたのに。

まさか…と僕の頭の中には嫌な考えしか浮かばない。


「…なんとこれは。アシェル様、大丈夫です。子供は順調ですよ。」

「え?」

本当に?本当の本当に?

心配になって、夜の遅い時間なのに主治医の先生を呼んで診てもらった。
もしかして子供が育たず死んじゃったかもって怖かったんだ。


「これは私の推測なのですが、アシェル様は魔力量が尋常ではないくらい多い方です。妊娠中は母体の魔力を栄養に変えて育っていきます。これはわかりますね?」

返事の代わりにこくん、と頷きで返す。

「豊富な魔力をお持ちなので子供が育つ分の魔力を早々に取り入れ終わったのでしょう。それが普通の方なら3ヶ月程かかりますが、アシェル様は2ヶ月で終わったのだと思います。この分だと産まれるのももしかしたら普通の方より早いかも知れませんね。」

そうなんだ…。じゃあ本当に子供は順調で、今もにちゃんといるんだ。

そっとお腹に手を当てて『よしよし』するように撫でた。

「なにぶん、アシェル様のように魔力量の多さが尋常じゃない方はそうそういないので私もこの先のことは未知の領域です。これからはこまめに診察した方がいいでしょうね。」

「お手数お掛けしますが宜しくお願いします。」

「もちろんです。何かあれば時間など気にせずいつでも呼んでくださいね。」

そう言って先生は帰って行った。


とりあえずホッとした。ちゃんと子供は育ってくれてた。良かった。

「アシェル、とりあえずは良かった。俺も心配していたんだが。安心したよ。」

アーネスト様に抱きしめられて頭にキスをくれた。嬉しくてアーネスト様の胸に頬をすりすりと擦り付ける。


予定より早く出産することになるかも、ということは父さん達にも伝えておいた方がいいかな。うん、明日手紙を書こう。きっと驚くだろうな。ふふっ。


それから先生は週に一度診察に来てくれた。なんの問題もなく順調に育っているみたい。
先生の見立てだとおそらく5ヶ月目には出産するんじゃないか、と。

普通は大体6ヶ月で産まれるから1ヶ月も早く産まれることになる。

中には未熟児で生まれる子供もいるけど、そういう子は残念ながら生まれてしばらくすると亡くなってしまう事が殆どらしい。

でも僕の場合は魔力が多いから単に妊娠期間が短くなるだけで子供には悪影響はないだろうとのこと。

前例がないから生まれて見なければわからない、とも言われた。


どうか無事に生まれますように。




それから3ヶ月ほど経って、妊娠してからは5ヶ月目。いきなりかくんと体から力が抜けてへたり込んでしまった。

「アシェル!?」

あ…体の中を魔力がすごい勢いで駆け巡ってる。これ、もしかして。

「…アーネスト様…生まれる、かも……。!? うぐっ!!」

熱い熱い熱い!! 何これ!? 自分の体なのに制御が効かない!!

「アシェル!すぐに寝室へ運ぶ!…誰か!先生を呼んできてくれ!」

「は、はい!只今!」

1人で動けなくなった僕を、アーネスト様はベッドまで運んでくれた。ありがとうって言いたくても、体が熱くて魔力がぐちゃぐちゃなおかげで話せない。

口から出るのは「うぐっ!」とか「うぅっ…!」とか呻き声だけ。


自分で制御できるはずの魔力が全く言う事を聞いてくれない。ベッドで横になっているはずなのに右へ左へぐわんぐわん揺れている感じがする。

「アシェル!しっかり!」

隣でアーネスト様は僕の手を握って声を掛けてくれる。「大丈夫」って言いたいのに、呻き声しか出てくれない。

「はぁ、はぁ、ぐぅっ…はっはっ……うぐぅっ!」

命を産み落とすってこんなに大変なんだ。母さんもこんな辛い思いをして僕とライリーを産んでくれたんだ。すごい。

「アシェル様っ!遅くなって申し訳ございませんっ!!」

先生が来てくれたみたいだ。今は無理だけど、後でちゃんとお礼言わなきゃ。

「アシェル様、失礼します!……なんて力だ。そっちじゃない!こっちだ!こっちにおいで!」

先生がお腹に手を当てて魔力を流してくれたら、体の中をぐちゃぐちゃに暴れてた魔力の流れが変わった。相変わらず辛いけどさっきと全然違う。

向かう方向が分からなくて暴れていたのが、出口を見つけて一直線に向かっていく感じだ。

「ぐぅっ!」

「アシェル!アシェル!」

「…そうだいい子だ!そのままこっちへ……そう、そうです。いい子ですね。…………来ます!」

先生がそう言った直後、「おぎゃぁぁぁぁ!」と大きな産声が響き渡った。

「はぁ、はぁ、はぁ……。」

「アシェル…アシェル!やったぞ!産まれた!」

アーネスト様が勢いよく抱きしめてきた。産まれたんだ…無事に、元気に産まれてくれた。

「…アーネスト様……はぁ、はぁ…産まれ、ましたね…。」

「ああ、ああ!よく頑張ってくれた!…ありがとう。アシェル、ありがとう!」

顔は見えないけど多分泣いてるっぽい。アーネスト様の泣いてるところなんて見た事なかったけど、泣くほど喜んでくれて良かった。


「さぁ、貴方達の子供です。抱いてあげてください。」

そう言われて先生の方へ顔を向ければ、お包みに包まれた赤ちゃん。

そっと抱っこするとあまりの軽さにびっくりする。産まれたてってこんなにちっちゃくて軽くて可愛いんだ。

「可愛い。目はまだわからないけど、髪はアーネスト様の色ですね。」

「そうみたいだ。顔立ちもまだわからないがアシェルに似るかもな。」

アーネスト様も上からそっと覗き込んで、赤ちゃんの頬をぷにぷに触ってる。

「アシェル様、お疲れ様でした。いやぁ、最初はびっくりしましたよ。」

先生の話によると、僕の魔力が多すぎて赤ちゃんも困ってたらしい。

産まれる時は母親の魔力を借りて外に出ようとするんだけど、僕の魔力が多すぎて出口が分からずパニックになってたらしい。
しかも赤ちゃんの魔力自体も多いらしく、どうしていいか分からず暴れていた。

そこへ先生が到着して、出口へ誘導したら落ち着いて産まれてきてくれた、とそういう訳らしい。


「アシェル様程の魔力の多い方の出産はこうなるんだと、私も大変勉強になりました。」

「…今後、2人目が産まれる時は出産の直前には館に居てもらった方がいいな。」

「え!? 今1人産まれたばかりなのにもう2人目の話ですか!?」

「ははっ!お2人は本当に仲睦まじいですね。ですが2人目は最低でも半年は空けて下さいね。アシェル様の体がしっかりと回復するまでは気をつけてください。」

先生にそう言われて僕は真っ赤になってしまった。


それから2日後、父さんと母さん、ライリーにヴィンセント君も来てくれた。

「アシェル!良くやった!すごく可愛い赤ちゃんだな。」

今母さんの腕の中には僕たちの赤ちゃんがいる。目を開いてきょろきょろと周りを見渡してる。

赤ちゃんの目の色は僕の色を引き継いで綺麗な青色だ。

「本当に可愛いですね。アシェル様、この子ですが魔力量が多いみたいです。今の時点でこれ程ですから大きくなったらアシェル様に並ぶか超えるかもしれません。」

魔力が視えるヴィセント君によるとそういう事らしい。楽しみだな。将来は魔法使いかな。

「それなら魔法剣士っていうのもアリだな。」

母さんがまた新しい事を言ってる。魔法剣士?って何それ。

「魔力剣と違って魔法そのものを剣に乗せて飛ばしたりするんだ。エンチャントの魔道具無しで同じ事が出来る様になる感じだな。魔法使い並に魔法が使える剣士ってめちゃくちゃ強そうだと思わないか?」

それ最強じゃない?僕は運動音痴だから出来なかったけど、この子ならもしかして出来るようになるかもしれない。


魔法使いになるのも相当な訓練が必要だし、剣だって同じ。どっちもなんてなかなか出来ない。

アーネスト様は簡単な魔法くらいなら使えるけど、魔法使いと魔法戦になると勝てる見込みは少ない。


でももしこの子がその両方が出来たら。


無理はさせたくないから、将来的には選ばせてあげよう。だけどもしそんな事が出来たら。

考えるだけでワクワクする。


……でも僕の運動音痴が引き継がれる可能性もあるんだよね。そうじゃない事を祈ろう。



子供は『フィンレー』と名付けた。

父であるアーネスト様のように勇敢に、それこそ物語の中に出てくる勇者のような子になって欲しいという意味を込めた。

きっとガンドヴァは諦めず、この国を落とすために今後も色々と仕掛けてくるはず。その時に僕たちのスタンディング領、そしてこの国を守るために力を貸して欲しい。


でも何よりこの子の幸せが1番だ。上手くいくことばかりじゃない。辛いことも悲しいことも人生には必ずついてくる。

そんな時に、目指す場所を間違えないようにちゃんと教えてあげよう。


「アシェル?どうした?」

「え?何がですか?」

「…眉間に皺が寄っていた。何を考えていた?」

フィンレーの事を考えていたら、自然と厳しい顔をしていたみたいだ。

「…いえ。フィンレーの幸せを考えていました。」

「アシェル。フィンレーは俺達2人の子供だ。アシェル1人で悩まないでくれ。些細なことも何でも話して欲しい。…俺達は思い込むクセがあるからな。」

そう言って僕の頬を撫でる。その手の暖かさに僕の心はふっと軽くなった。

「はい。そうでしたね。」


僕1人じゃ出来ない事も、アーネスト様がいるだけで何でも出来そうな気がする。


うん、きっと大丈夫。








* * * * * * * *

お久しぶりです。大変遅くなりましたが、アシェルの出産話やっと公開できました。待ってて下さっていた方には本当に申し訳無いです。

しおりを挟む
感想 50

あなたにおすすめの小説

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

飼われる側って案外良いらしい。

なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。 なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。 「まあ何も変わらない、はず…」 ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。 ほんとに。ほんとうに。 紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22) ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。 変化を嫌い、現状維持を好む。 タルア=ミース(347) 職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。 最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

婚約破棄されたから伝説の血が騒いでざまぁしてやった令息

ミクリ21 (新)
BL
婚約破棄されたら伝説の血が騒いだ話。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

処理中です...