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それから隣国との戦いは、僕達の国ルステーゼ王国が勝利を収めることになった。
父さんを失った敵国は、僕の薬の助けもあって魔法が使えない騎士が続出。そこへアレクシス様達率いる魔法騎士たちがどんどん魔法を撃ちこみ、割と早い段階で勝利したそうだ。
父さんは次の日には目を覚まし、僕の顔を見た途端にボロボロと泣き出した。奴隷となって自我を抑えられていても、記憶はしっかりと残っていたそうだ。僕達に攻撃して、ヴィーまで大怪我を負わせてしまったと、泣きながらずっと謝っていた。
それにメラナエルバ王国の人達もたくさん手にかけてしまったと、深く後悔していた。
そんな父さんの気持ちはわかるけど、それは父さんのせいじゃない。父さんがそんなことを望む人じゃないってことは、皆わかっている。でも僕達がいくらそう言っても、父さん自身はそのことを許すことが出来ないと言っていた。
そして父さんは魔法が一切使えなくなってしまった。どうやら首輪の魔道具を停止させた影響らしい。
あの隷属化の魔道具は、着けた人の脊髄へ魔力が打ち込まれ、そこから脳まで支配される。魔力回路も支配されるため、強制的に停止したことで魔力回路が壊れたそうだ。
僕は父さんから魔法を奪ってしまったことになる。それが申し訳なくて、ひたすら父さんに謝った。
「リューク、大丈夫だよ。あの首輪を無理やり壊せば、私の命はなくなっていたはずだ。だけどリュークが持つ特殊な魔力のおかげで、私はこうして生きている。魔力回路が壊れただけで、私の命は助かったんだ。それに魔法が使えなくなってよかったと思ってるんだよ」
「……え?」
「私は膨大な魔力のせいで、こうして戦争の道具にされて罪のない人々をたくさん殺してしまった。もうこんなことをしたくないんだ。魔法が使えなくなれば、私は魔法騎士ではいられない。魔法が使えない私に以前のような価値も危険もない。私はいろんなことから解放されたんだよ。だからね、リューク」
父さんはそこで言葉を区切ると僕をギュッと抱きしめた。強く強く抱きしめて、そのまま頭を撫でてくれる。
「ありがとうリューク。私を助けてくれて。私を解放してくれて。君はやっぱり私にとって『輝く星』だった。私を救ってくれる、希望の星だったよ」
「父さんっ……!」
魔法が使えなくなったことを、まさか喜んでくれるとは思わなかった。だけど父さんの言葉を聞いて、これでよかったんだと思えた。
それから一日テントで休んだ後、僕達は先に王都へと戻った。数日かけて王都へ着くと、そのまま王宮へと足を運ぶ。宰相様達が捕まったことで正面から堂々と入ることが出来た。
客間に案内され、先にお風呂へ入り移動時の汚れを落とし身支度を整える。そのまましばらく待っていると、陛下と殿下の元へ案内すると殿下の侍従が迎えに来た。
父さんを奪還するための別動隊総勢六名と、そして助け出せた父さんと一緒に陛下が待つ応接間へと移動する。扉が開き中へ入ると、陛下とレイン殿下がにこやかな表情で迎えてくれた。
「ご苦労。無事に任務を果たせたようだな」
「連絡鳥の知らせでシモンを取り戻せたと知っていたが、こうして会えて本当の意味で安心した」
僕達は陛下達に挨拶をすると、椅子に座るよう促された。ある程度の状況は、ニコラス様が連絡鳥にて報告済みだけど、改めて僕達の口からどうだったのか説明することになった。
一通り話を済ませると、殿下が深くため息を吐き「リュークがいなかったらと思うとぞっとする」と言葉を漏らした。僕は自分のことを過大評価するつもりはないけれど、確かに僕のこの特殊な力がなければ父さんを生きて連れ戻すことも、ううん、父さんの攻撃を防ぐことが出来ずにこの国は終わっていたかもしれない。
「今回のリュークの働きはかなり大きい。シモンを奪還できただけではなく、隣国の第三王子を救ったことでこちらが大きな情報を得ることも出来た」
僕が隣国の第三王子だと知らずに魔力回路不全の病を治療することになった、テオドール・ヴァン・アリミルス殿下。彼がここにたどり着けたことで宰相達の企みも、隣国の内部情報も、戦争に関する重要な情報を得ることが出来たそうだ。
だからこそ早くに宰相達を抑え込むことも出来たし、アリミルス殿下はルステーゼ王国の勝利に貢献してくれることになった。
「だがそれでアリミルス側はいいのですか? 我が国が戦争で勝てば、アリミルスは属国になるのですよね?」
ヴィーが疑問を投げかける。
確かにテオドール殿下が行ったことは、売国行為にも等しい。王族でありながら、自分の国を明け渡そうとしたのだ。普通ならやらないことだろう。
だがテオドール殿下はそれでいいのだと言う。あの第二王子が国を治めている状況は、民にも周辺国にも害でしかない。しかも大好きだった父と兄を殺したことが許せなかったそうだ。
元々体も弱く、自らが革命を起こすことも出来ない。社交界にほとんど顔を出していなかったテオドール殿下が後ろ盾を得るにも時間がかかる。それに魔力回路不全で近い将来死ぬことが決まっていた。
第二王子である兄に復讐も出来なければ、いつ殺されるかもわからない状態で飼い殺しされるより、ルステーゼが勝利しその属国になる方がいいと考えたそうだ。
ただそれにはアリミルスの奴隷となってしまった父さんを抑え込むことが出来たら、の話だったが。
「だがリュークのおかげでテオドール殿下の魔力回路不全は治った。我が国の属国になったのち、彼に代表として国を治めてもらうことになるだろう」
テオドール殿下の予想とは違い、殿下の病気は治ってしまった。そして『僕』という存在がいたことで、父さんを抑え込むことも可能となった。
戦争を仕掛けてきたのはアリミルス側。しかも謀反を起こし王となったジークムント第二王子が。そのことに不満を覚えている国民も多いらしく、ルステーゼの属国となっても受け入れやすいだろうとのこと。
ただテオドール殿下はかなり大変な道を歩むことになる。どんな状況であっても反対勢力というものはある。それを抑え込むのは骨が折れるだろう。
それでもテオドール殿下は「やる」と言っているそうだ。父と兄の代わりに精一杯努めたいと。虚弱体質であることが不安点ではあるが、優秀な人材もいるだろうしなんとかなるだろう。というかなんとかしなければならない。
「それについては我が国も協力を惜しまない。こちらも優秀な人材は多くいるからな」
殿下が笑いながらそう言ったので、きっとなんとかなるんだろう。平民である僕が考えてもわからないしどうにもならないことだ。その辺りは国のお偉い方に頑張ってもらえばいい。
「まだ戦争は終わってはいないが、アレクシスから送られてくる連絡鳥の状況ではそう遠くない未来に我が国の勝利で収まるだろう。ただことが落ち着くまでは、シモンはこちらに残って監視対象となる」
「承知いたしました」
父さんは特に反対もせず、そのことを受け入れた。だけど僕は父さんがまた何かに巻き込まれるんじゃないかと不安が募る。そんな僕の表情を見た殿下が「大丈夫だと」言った。
「シモンが魔法を使えなくなったというが、それを調べる必要もある。それにシモンが望んでアリミルスへ寝返ったわけでもない。今ははっきりとしたことは言えないが、悪いことにはさせない。リューク、私を信じて欲しい」
「……わかりました」
殿下がそう言うならば、多分大丈夫だろう。それに王宮へ来れば父さんに会えるようにしてもらえるそうだ。一緒に家に帰りたかったけど、それはしばらく先になってしまった。
でも父さんが生きてここに帰ってきてくれた。それだけでもよかったと思わなければ。
その後、父さんは色々と調べることがあるとのことで、殿下たちと共に移動することになった。また明日、王宮へ来るから会おうと約束して僕達も久し振りの家へ帰ることになった。
父さんを失った敵国は、僕の薬の助けもあって魔法が使えない騎士が続出。そこへアレクシス様達率いる魔法騎士たちがどんどん魔法を撃ちこみ、割と早い段階で勝利したそうだ。
父さんは次の日には目を覚まし、僕の顔を見た途端にボロボロと泣き出した。奴隷となって自我を抑えられていても、記憶はしっかりと残っていたそうだ。僕達に攻撃して、ヴィーまで大怪我を負わせてしまったと、泣きながらずっと謝っていた。
それにメラナエルバ王国の人達もたくさん手にかけてしまったと、深く後悔していた。
そんな父さんの気持ちはわかるけど、それは父さんのせいじゃない。父さんがそんなことを望む人じゃないってことは、皆わかっている。でも僕達がいくらそう言っても、父さん自身はそのことを許すことが出来ないと言っていた。
そして父さんは魔法が一切使えなくなってしまった。どうやら首輪の魔道具を停止させた影響らしい。
あの隷属化の魔道具は、着けた人の脊髄へ魔力が打ち込まれ、そこから脳まで支配される。魔力回路も支配されるため、強制的に停止したことで魔力回路が壊れたそうだ。
僕は父さんから魔法を奪ってしまったことになる。それが申し訳なくて、ひたすら父さんに謝った。
「リューク、大丈夫だよ。あの首輪を無理やり壊せば、私の命はなくなっていたはずだ。だけどリュークが持つ特殊な魔力のおかげで、私はこうして生きている。魔力回路が壊れただけで、私の命は助かったんだ。それに魔法が使えなくなってよかったと思ってるんだよ」
「……え?」
「私は膨大な魔力のせいで、こうして戦争の道具にされて罪のない人々をたくさん殺してしまった。もうこんなことをしたくないんだ。魔法が使えなくなれば、私は魔法騎士ではいられない。魔法が使えない私に以前のような価値も危険もない。私はいろんなことから解放されたんだよ。だからね、リューク」
父さんはそこで言葉を区切ると僕をギュッと抱きしめた。強く強く抱きしめて、そのまま頭を撫でてくれる。
「ありがとうリューク。私を助けてくれて。私を解放してくれて。君はやっぱり私にとって『輝く星』だった。私を救ってくれる、希望の星だったよ」
「父さんっ……!」
魔法が使えなくなったことを、まさか喜んでくれるとは思わなかった。だけど父さんの言葉を聞いて、これでよかったんだと思えた。
それから一日テントで休んだ後、僕達は先に王都へと戻った。数日かけて王都へ着くと、そのまま王宮へと足を運ぶ。宰相様達が捕まったことで正面から堂々と入ることが出来た。
客間に案内され、先にお風呂へ入り移動時の汚れを落とし身支度を整える。そのまましばらく待っていると、陛下と殿下の元へ案内すると殿下の侍従が迎えに来た。
父さんを奪還するための別動隊総勢六名と、そして助け出せた父さんと一緒に陛下が待つ応接間へと移動する。扉が開き中へ入ると、陛下とレイン殿下がにこやかな表情で迎えてくれた。
「ご苦労。無事に任務を果たせたようだな」
「連絡鳥の知らせでシモンを取り戻せたと知っていたが、こうして会えて本当の意味で安心した」
僕達は陛下達に挨拶をすると、椅子に座るよう促された。ある程度の状況は、ニコラス様が連絡鳥にて報告済みだけど、改めて僕達の口からどうだったのか説明することになった。
一通り話を済ませると、殿下が深くため息を吐き「リュークがいなかったらと思うとぞっとする」と言葉を漏らした。僕は自分のことを過大評価するつもりはないけれど、確かに僕のこの特殊な力がなければ父さんを生きて連れ戻すことも、ううん、父さんの攻撃を防ぐことが出来ずにこの国は終わっていたかもしれない。
「今回のリュークの働きはかなり大きい。シモンを奪還できただけではなく、隣国の第三王子を救ったことでこちらが大きな情報を得ることも出来た」
僕が隣国の第三王子だと知らずに魔力回路不全の病を治療することになった、テオドール・ヴァン・アリミルス殿下。彼がここにたどり着けたことで宰相達の企みも、隣国の内部情報も、戦争に関する重要な情報を得ることが出来たそうだ。
だからこそ早くに宰相達を抑え込むことも出来たし、アリミルス殿下はルステーゼ王国の勝利に貢献してくれることになった。
「だがそれでアリミルス側はいいのですか? 我が国が戦争で勝てば、アリミルスは属国になるのですよね?」
ヴィーが疑問を投げかける。
確かにテオドール殿下が行ったことは、売国行為にも等しい。王族でありながら、自分の国を明け渡そうとしたのだ。普通ならやらないことだろう。
だがテオドール殿下はそれでいいのだと言う。あの第二王子が国を治めている状況は、民にも周辺国にも害でしかない。しかも大好きだった父と兄を殺したことが許せなかったそうだ。
元々体も弱く、自らが革命を起こすことも出来ない。社交界にほとんど顔を出していなかったテオドール殿下が後ろ盾を得るにも時間がかかる。それに魔力回路不全で近い将来死ぬことが決まっていた。
第二王子である兄に復讐も出来なければ、いつ殺されるかもわからない状態で飼い殺しされるより、ルステーゼが勝利しその属国になる方がいいと考えたそうだ。
ただそれにはアリミルスの奴隷となってしまった父さんを抑え込むことが出来たら、の話だったが。
「だがリュークのおかげでテオドール殿下の魔力回路不全は治った。我が国の属国になったのち、彼に代表として国を治めてもらうことになるだろう」
テオドール殿下の予想とは違い、殿下の病気は治ってしまった。そして『僕』という存在がいたことで、父さんを抑え込むことも可能となった。
戦争を仕掛けてきたのはアリミルス側。しかも謀反を起こし王となったジークムント第二王子が。そのことに不満を覚えている国民も多いらしく、ルステーゼの属国となっても受け入れやすいだろうとのこと。
ただテオドール殿下はかなり大変な道を歩むことになる。どんな状況であっても反対勢力というものはある。それを抑え込むのは骨が折れるだろう。
それでもテオドール殿下は「やる」と言っているそうだ。父と兄の代わりに精一杯努めたいと。虚弱体質であることが不安点ではあるが、優秀な人材もいるだろうしなんとかなるだろう。というかなんとかしなければならない。
「それについては我が国も協力を惜しまない。こちらも優秀な人材は多くいるからな」
殿下が笑いながらそう言ったので、きっとなんとかなるんだろう。平民である僕が考えてもわからないしどうにもならないことだ。その辺りは国のお偉い方に頑張ってもらえばいい。
「まだ戦争は終わってはいないが、アレクシスから送られてくる連絡鳥の状況ではそう遠くない未来に我が国の勝利で収まるだろう。ただことが落ち着くまでは、シモンはこちらに残って監視対象となる」
「承知いたしました」
父さんは特に反対もせず、そのことを受け入れた。だけど僕は父さんがまた何かに巻き込まれるんじゃないかと不安が募る。そんな僕の表情を見た殿下が「大丈夫だと」言った。
「シモンが魔法を使えなくなったというが、それを調べる必要もある。それにシモンが望んでアリミルスへ寝返ったわけでもない。今ははっきりとしたことは言えないが、悪いことにはさせない。リューク、私を信じて欲しい」
「……わかりました」
殿下がそう言うならば、多分大丈夫だろう。それに王宮へ来れば父さんに会えるようにしてもらえるそうだ。一緒に家に帰りたかったけど、それはしばらく先になってしまった。
でも父さんが生きてここに帰ってきてくれた。それだけでもよかったと思わなければ。
その後、父さんは色々と調べることがあるとのことで、殿下たちと共に移動することになった。また明日、王宮へ来るから会おうと約束して僕達も久し振りの家へ帰ることになった。
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