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僕の体調も大丈夫だということで、家に帰ることになった。ただその前にレイン殿下に「今頃家の中は凄いことになっていると思う。本当にすまない」と言われた。
父さんが裏切った証拠を集めるために、家を捜索しているだろうというのだ。悲惨な状況になっていると思うから、覚悟した方がいいと。
殿下はそれを止めようとしたらしいけど、宰相が押し切ったらしい。
馬車に乗って家路につく。ヴィーが玄関を開け、中に一歩踏み出しただけで驚きの光景が広がっていた。
「なに、これ……」
玄関から見える所全て、物がひっくり返され、中には割れたものや穴が開いたものも。そんなたくさんの壊れ物で溢れかえっていた。
こんなの証拠を集めるための捜索じゃなくて、強盗が入ったと言われてもおかしくない惨状だ。
他の部屋やリビングなどがどうなっているのか確かめるために、中へと入る。するとリビングの隅で、頭から血を流しているメルルさんを発見した。
「メルルさん!? 大丈夫ですか!?」
「う……」
僕が慌てて声をかけると、なんとか意識があるようでほっとした。頭から血を流しているだけじゃなく、顔も腫れている。酷い……メルルさんにまでこんなことをするなんてっ……
ポケットから回復薬を取り出し、メルルさんの口に当てる。そのままゆっくりと流し込めばごくりと喉が動いた。しばらくするとすーっとメルルさんの怪我は治り、はっきりと目を空けてくれた。
「メルル、状況説明を」
「ルドヴィク様、リューク様……すみません、いきなり国の騎士が数人で押し掛けて、家を荒らされました。止めようとしたところ、攻撃されたので応戦したのですが、多勢に無勢でこのようなことに……」
「メルルさん、本当にごめんなさいっ……」
「私は大丈夫です、リューク様。回復薬をありがとうございました。それよりも、奴らは家の中全てを荒らしていきました。シモン殿の部屋や調合室は特に念入りに……確認をお願いいたします」
それを聞いて、僕はまず父さんの部屋へと向かった。二階へ駆けあがると部屋の扉は全てあけられており、父さんの部屋は足の踏み場もないほどにぐちゃぐちゃにされていた。
机の引き出しやクローゼット、開けられるところは全てあけられ、物が散乱している。しかもベッドの上掛けやシーツに枕まで、切り刻まれボロボロになっている。
どう考えてもやりすぎだ。ここまでする必要はなかったはず。恨みを持って部屋を荒らしたとしか考えられず、ただ茫然とするしか出来なかった。
急ぎ一階へ降りて奥にある調合室へ。ここも中は全てぐちゃぐちゃで、父さんが調合した薬は全て棚から消えていて、床にはその薬が全て割れた状態で転がっていた。
父さんが残した調合のノートに、調合道具。それも全て破壊されている。僕が研究していたものも一緒にぐちゃぐちゃにされていて、その辺に散らばっていた。
「なんで……なんでこんなことっ……」
僕が研究して書き留めていたノート。その一ページが足元にあった。しゃがみ込みそれを手に取ると、父さんが気付いたことや改善点が丁寧に書かれている箇所だった。柔らかい父さんの字を見て、また涙が溢れてくる。
「父さんが裏切るわけないのにっ……どうして誰もっ、信じてくれないのっ……! どうしてここまでするのっ……! 僕の父さんを、どうしてっ……! うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
悔しい。悲しい。苦しい。魔法が使えない役立たずの僕を、こんなにも愛して大切にしてくれた父さんを。国のために一生懸命、魔獣を討伐している父さんを。どうして誰も信じてくれないのか。
「リューク……」
ヴィーが泣き叫ぶ僕を抱きしめる。いつもならその温かさに心が癒されるのに、今は何も感じない。今、僕を支配しているのはただの苦痛だ。
「どうして! どうしてこんな酷いことを平気でするの!? 父さんが何をしたって言うんだ! ただ一生懸命頑張っていただけじゃないか!」
「そうだ。シモン先生は悪くない」
「父さんを苦しめているのはあいつらなのに! どうして誰もわからないんだよ! どうして真面目に頑張っている人にこんなことを平気でするんだよ!」
平民だから? 何をしてもいいと思っている? ふざけるな。僕達だって生きている。あいつらと同じ人間だ。なのに身分が違うだけで僕達の価値はこんなにも低い。
しかも僕は魔法が使えない。ただそれだけで人間として見てもらえない。生きている価値がないと言われてしまう。何もしていないのに。ただ存在しているだけで悪だと決めつけられる。暴力を振るわれる。
父さんも平民だけど誰よりも魔法が得意で、誰も父さんには敵わない。父さんが貴族だったなら誰も文句は言わなかっただろう。だけど平民だから、ただそれだけで妬まれ、恨まれ、悪意を持たれる。
この世界は一体なんなんだ。平民というだけで。魔法が使えないというだけで。なぜこんなにも理不尽な思いをし続けないといけないのか。
「もう嫌だっ……父さんも僕も、なんでこんなに苦しまないといけないのっ……! もう嫌だっ……こんな世界に生きていることが嫌だっ……!」
「リューク! シモン先生にもお前にもちゃんと味方はいるだろう! 俺がいる! そんなことを言うな!」
「もうやめてっ……もう嫌だ……どうして……どうして! どうして!」
「リューク! しっかりしろ! 俺の目を見ろ!」
「もう嫌だ……ねぇヴィー……死にたいっ……逃げたいっ……僕を、殺してよ……お願いだよ、ヴィーッ……」
「リューク! 俺の目を見ろ! 目を覚ませ!」
ヴィーが僕の肩を掴み揺さぶっている。僕の味方だって言ってくれる。でも本当に? 僕にそんな価値があるの?
「ヴィー……ヴィーも本当は僕のことを『役立たず』だと思っているんでしょう? 平民だから、生きる価値がないって思っているんでしょう? 本当のことを言ってよ。僕を殺してよ……ねぇ、ヴィ……ッ!?」
ぐっと抱きしめられて、唇に何かが触れる。目の前にはヴィーの顔がいっぱいに広がっている。
「んうっ……」
口の中にぬるりとした何かが入ってきた。後頭部を抑えられ身動きが取れない。されるがままに、口内を嬲られる。
くちゅ、くちゅっと水音にお互いの吐息。僕はヴィーに深いキスをされていた。
いきなりのことで、どうしていいかわからない。息が出来なくて苦しくなってきた。
もうこれ以上は無理。そう思った時、ヴィーが僕の唇から離れていった。ぷはっと自然に大きく息を吸い込んだ。肺に空気が入り込み、息苦しさが消える。
「リューク、目が覚めたか?」
「あ……ヴィー……」
「さっきのお前、どこも見てなかった。側にいる俺の姿も見えてなかった。今は俺の言葉も、姿も、ちゃんと見えているか?」
「……ヴィー……ごめんっ……!」
僕は深い恨みの感情に呑まれて周りが見えているようで見えていなかった。そんな僕の目を、ヴィーが覚まさせてくれた。
僕が謝ると、ほっとしたヴィーがまたぎゅっと力強く抱きしめてくれた。僕とヴィーの間に隙間はない。空気さえも入れたくないのか、ヴィーは苦しいほどに抱きしめてくれた。
「許せないのはリュークだけじゃない。俺も、絶対に許さない。シモン先生を、リュークを、こんな目に遭わせた奴を絶対に。だから他の誰も信じられなくても、俺だけは信じてくれ。俺だけは一生、リュークの味方でいる。側にいる。だから死にたいなんて言わないでくれ」
「……うん、わかった」
僕がこんな風になっても信じてくれるって言ってくれるんだ。ありがとうヴィー。あんなこと言ってごめん。
でも今だけはもう少し泣かせて欲しいと、ヴィーの服をギュッと掴んでぽろぽろと涙を流す。
そんな僕を、ヴィーは何も言わずただひたすら抱きしめて受け止めてくれた。
父さんが裏切った証拠を集めるために、家を捜索しているだろうというのだ。悲惨な状況になっていると思うから、覚悟した方がいいと。
殿下はそれを止めようとしたらしいけど、宰相が押し切ったらしい。
馬車に乗って家路につく。ヴィーが玄関を開け、中に一歩踏み出しただけで驚きの光景が広がっていた。
「なに、これ……」
玄関から見える所全て、物がひっくり返され、中には割れたものや穴が開いたものも。そんなたくさんの壊れ物で溢れかえっていた。
こんなの証拠を集めるための捜索じゃなくて、強盗が入ったと言われてもおかしくない惨状だ。
他の部屋やリビングなどがどうなっているのか確かめるために、中へと入る。するとリビングの隅で、頭から血を流しているメルルさんを発見した。
「メルルさん!? 大丈夫ですか!?」
「う……」
僕が慌てて声をかけると、なんとか意識があるようでほっとした。頭から血を流しているだけじゃなく、顔も腫れている。酷い……メルルさんにまでこんなことをするなんてっ……
ポケットから回復薬を取り出し、メルルさんの口に当てる。そのままゆっくりと流し込めばごくりと喉が動いた。しばらくするとすーっとメルルさんの怪我は治り、はっきりと目を空けてくれた。
「メルル、状況説明を」
「ルドヴィク様、リューク様……すみません、いきなり国の騎士が数人で押し掛けて、家を荒らされました。止めようとしたところ、攻撃されたので応戦したのですが、多勢に無勢でこのようなことに……」
「メルルさん、本当にごめんなさいっ……」
「私は大丈夫です、リューク様。回復薬をありがとうございました。それよりも、奴らは家の中全てを荒らしていきました。シモン殿の部屋や調合室は特に念入りに……確認をお願いいたします」
それを聞いて、僕はまず父さんの部屋へと向かった。二階へ駆けあがると部屋の扉は全てあけられており、父さんの部屋は足の踏み場もないほどにぐちゃぐちゃにされていた。
机の引き出しやクローゼット、開けられるところは全てあけられ、物が散乱している。しかもベッドの上掛けやシーツに枕まで、切り刻まれボロボロになっている。
どう考えてもやりすぎだ。ここまでする必要はなかったはず。恨みを持って部屋を荒らしたとしか考えられず、ただ茫然とするしか出来なかった。
急ぎ一階へ降りて奥にある調合室へ。ここも中は全てぐちゃぐちゃで、父さんが調合した薬は全て棚から消えていて、床にはその薬が全て割れた状態で転がっていた。
父さんが残した調合のノートに、調合道具。それも全て破壊されている。僕が研究していたものも一緒にぐちゃぐちゃにされていて、その辺に散らばっていた。
「なんで……なんでこんなことっ……」
僕が研究して書き留めていたノート。その一ページが足元にあった。しゃがみ込みそれを手に取ると、父さんが気付いたことや改善点が丁寧に書かれている箇所だった。柔らかい父さんの字を見て、また涙が溢れてくる。
「父さんが裏切るわけないのにっ……どうして誰もっ、信じてくれないのっ……! どうしてここまでするのっ……! 僕の父さんを、どうしてっ……! うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
悔しい。悲しい。苦しい。魔法が使えない役立たずの僕を、こんなにも愛して大切にしてくれた父さんを。国のために一生懸命、魔獣を討伐している父さんを。どうして誰も信じてくれないのか。
「リューク……」
ヴィーが泣き叫ぶ僕を抱きしめる。いつもならその温かさに心が癒されるのに、今は何も感じない。今、僕を支配しているのはただの苦痛だ。
「どうして! どうしてこんな酷いことを平気でするの!? 父さんが何をしたって言うんだ! ただ一生懸命頑張っていただけじゃないか!」
「そうだ。シモン先生は悪くない」
「父さんを苦しめているのはあいつらなのに! どうして誰もわからないんだよ! どうして真面目に頑張っている人にこんなことを平気でするんだよ!」
平民だから? 何をしてもいいと思っている? ふざけるな。僕達だって生きている。あいつらと同じ人間だ。なのに身分が違うだけで僕達の価値はこんなにも低い。
しかも僕は魔法が使えない。ただそれだけで人間として見てもらえない。生きている価値がないと言われてしまう。何もしていないのに。ただ存在しているだけで悪だと決めつけられる。暴力を振るわれる。
父さんも平民だけど誰よりも魔法が得意で、誰も父さんには敵わない。父さんが貴族だったなら誰も文句は言わなかっただろう。だけど平民だから、ただそれだけで妬まれ、恨まれ、悪意を持たれる。
この世界は一体なんなんだ。平民というだけで。魔法が使えないというだけで。なぜこんなにも理不尽な思いをし続けないといけないのか。
「もう嫌だっ……父さんも僕も、なんでこんなに苦しまないといけないのっ……! もう嫌だっ……こんな世界に生きていることが嫌だっ……!」
「リューク! シモン先生にもお前にもちゃんと味方はいるだろう! 俺がいる! そんなことを言うな!」
「もうやめてっ……もう嫌だ……どうして……どうして! どうして!」
「リューク! しっかりしろ! 俺の目を見ろ!」
「もう嫌だ……ねぇヴィー……死にたいっ……逃げたいっ……僕を、殺してよ……お願いだよ、ヴィーッ……」
「リューク! 俺の目を見ろ! 目を覚ませ!」
ヴィーが僕の肩を掴み揺さぶっている。僕の味方だって言ってくれる。でも本当に? 僕にそんな価値があるの?
「ヴィー……ヴィーも本当は僕のことを『役立たず』だと思っているんでしょう? 平民だから、生きる価値がないって思っているんでしょう? 本当のことを言ってよ。僕を殺してよ……ねぇ、ヴィ……ッ!?」
ぐっと抱きしめられて、唇に何かが触れる。目の前にはヴィーの顔がいっぱいに広がっている。
「んうっ……」
口の中にぬるりとした何かが入ってきた。後頭部を抑えられ身動きが取れない。されるがままに、口内を嬲られる。
くちゅ、くちゅっと水音にお互いの吐息。僕はヴィーに深いキスをされていた。
いきなりのことで、どうしていいかわからない。息が出来なくて苦しくなってきた。
もうこれ以上は無理。そう思った時、ヴィーが僕の唇から離れていった。ぷはっと自然に大きく息を吸い込んだ。肺に空気が入り込み、息苦しさが消える。
「リューク、目が覚めたか?」
「あ……ヴィー……」
「さっきのお前、どこも見てなかった。側にいる俺の姿も見えてなかった。今は俺の言葉も、姿も、ちゃんと見えているか?」
「……ヴィー……ごめんっ……!」
僕は深い恨みの感情に呑まれて周りが見えているようで見えていなかった。そんな僕の目を、ヴィーが覚まさせてくれた。
僕が謝ると、ほっとしたヴィーがまたぎゅっと力強く抱きしめてくれた。僕とヴィーの間に隙間はない。空気さえも入れたくないのか、ヴィーは苦しいほどに抱きしめてくれた。
「許せないのはリュークだけじゃない。俺も、絶対に許さない。シモン先生を、リュークを、こんな目に遭わせた奴を絶対に。だから他の誰も信じられなくても、俺だけは信じてくれ。俺だけは一生、リュークの味方でいる。側にいる。だから死にたいなんて言わないでくれ」
「……うん、わかった」
僕がこんな風になっても信じてくれるって言ってくれるんだ。ありがとうヴィー。あんなこと言ってごめん。
でも今だけはもう少し泣かせて欲しいと、ヴィーの服をギュッと掴んでぽろぽろと涙を流す。
そんな僕を、ヴィーは何も言わずただひたすら抱きしめて受け止めてくれた。
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