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17 ルドヴィクside
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母上の葬儀は、なんだか現実味のない中粛々と進められた。
棺の中の母上は、穏やかに微笑んでいるように見えた。
どうして。
どうしてあなたは笑っているのか。
俺はあなたを殺したのに。俺を憎んでもいいはずなのに。
どうして。
母上の棺は外へと運ばれ、やがて土の中で深い、深い眠りについた。
皆が建物の中へ戻ろうと移動を始めるが、俺の足は地面に縫い付けられたかのように動けなかった。
「ルドヴィク、中へ戻るぞ」
「……もう少し、ここにいます」
「……そうか。好きにしなさい」
父上はそんな俺を諫めるでもなく、そう言って教会の中へと戻った。
皆いなくなったのに、こいつだけは俺の側から動かない。
「ルドヴィク様……」
「……どうして俺は生まれてきたんだろうな」
「え……?」
母上の眠る側へ行き、力なく膝を突く。
「母上はどうして俺を生んだんだろう……俺を生まなければ、俺さえいなければっ! 母上はっ……母上、はッ……!」
俺が生まれてきた意味は。母上の元に生まれてきた意味は。どうして俺が生まれてしまったんだ。
俺が生まれなければ母上は今でもきっと元気で笑っていたはずなのに。
「うっ……うあぁっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ! どうしてっ! どうしてっ! 俺がッ! 俺が死ねばッ! よかったのにッ! くそぉぉぉぉぉぉ!!」
悔しい悔しい悔しい! どうしてどうしてどうして!!
神様ッ! どうして母上を連れて行ったんだッ! 俺を代わりに連れて行ってくれたらどれだけよかったかッ!
悔しくてその怒りをとにかく地面にぶつけた。そんなことで収まるはずはないが、それでもどうしようもなく地面を殴った。泥が跳ねようが雨に濡れようがどうでもよく。ただひたすらに怒りをぶつけるしか出来なかった。
「ルドヴィク様っ……! ルドヴィク様のせいじゃないっ! ルドヴィク様が死ねばよかったなんてマリア様は思ってない! 望んでないッ!」
「うるさいうるさいうるさいッ! 俺のせいだ! 俺のせいなんだ! 全部! 全部ッ! 俺が生まれてきたからッ!」
「違うって言ってるでしょッ!?」
初めて俺に向かって声を荒げたこいつに、俺は押し倒された。馬乗りになって俺の胸倉を掴み上げる。
「マリア様の言葉を忘れたの!? 愛してるって言ってたじゃないか! ルドヴィク様を見て微笑んでいたじゃないか! ルドヴィク様にずっと会えなくて、どれほど悲しい思いをしたと思ってるのッ!? いつもいつも『ルディに会いたい』って言ってたマリア様の言葉を! 心を! 踏みにじらないでよッ!」
泣きながら叫んで俺を揺さぶって。苦しく思うのにそれを振りほどく気は起きない。
こいつが言ってることはわかってる。理解している。
でもそれでも俺は自分が許せない。
「でも俺はッ! 治療法を見つけられなかったッ! 母上を助けられなかったッ! 俺は家族からも見放されてっ……一人だっ……!」
「違う! ルドヴィク様は一人じゃない! 僕が! 僕がいるでしょ!」
お前はどうしてこんな俺に……人殺しの俺に、寄り添おうとするんだ……
「僕だけはずっと一緒にいるから……ルドヴィク様は一人じゃない……寂しくなんかないよ」
「うっ……うぐっ……」
どうして俺の側にいるなんて言うんだ……
雨に濡れて冷たいはずなのに、こいつに抱きしめられたところが温かくて優しくて。
悔しくて悲しいのに、嬉しくて。もう心がぐちゃぐちゃだ。
俺はお前の側にいてもいいのか。あれほど仲のよかった兄上や姉上に見放されたのに、母上を殺した俺なのに。
俺を一人にしないでくれるのか。母上を助けることが出来なかった無能の俺なのに。
何も出来ない役立たずな俺をどうして……
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして――
――ああ、そうか。お前も同じだからか。
家族に捨てられて一人ぼっちだから。
肉親に『役立たず』だと言われ『生まなければよかった』と言われたから。
俺と同じじゃないか。
母上を救うことが出来なかった俺は『役立たず』で、母上を死に追いやった俺は『生まれてはいけなかった』存在で。
俺達は同じだ。同じ存在だ。
だから俺達はずっと一緒にいなきゃダメなんだ。同じ『役立たず』で『生まれてはいけない』存在の俺達だから。
俺達のこの気持ちはきっと誰にもわからない。俺達にしかわかり得ない。俺達だからわかり合える。
じゃあずっと一緒にいよう。お前が俺の側にいてくれるのなら、俺もお前の側にいる。俺達はこの世界で孤独を、無力をわかり合える半身だ。離れることは許さない。そんなことはさせない。お前は一生、俺の側にいなければ。だから俺も一生、お前の側にいる。
俺を抱きしめるこいつの、リュークの背中に腕を回し、ぐっと抱きしめた。
俺の中は、仄暗い感情で埋め尽くされる。ああ、それでいい。
きっと他の誰もが俺をおかしいと言うのだろう。だからどうした。リューク以外の奴に、この感情を認めてもらおうなんて思っていない。
リュークの側にいるためにどうするべきか。どうしなければならないのか。
そのためなら俺は全てを捨てられる。家も、家族も、全部。
ああ、また忙しくなるな。これからの未来設計を考えて、ぼんやりと算段を立てていく。
今、腕の中にいるリュークを囲うために。やれることは全てやらなければ。
「……もう大丈夫だ」
「……ルドヴィク様……?」
俺がそっと声をかければ、リュークは泥と雨と涙でぐしょぐしょな顔をゆっくりと上げて俺の顔を覗き見る。『本当に大丈夫なの?』と、そんな声が聞こえてきそうだ。
俺が一つ頷けばリュークはゆっくり体を起こす。リュークの重さと温もりがなくなることに喪失感を覚えながらも、そんな気持ちを悟られないよう表情を取り繕った。
まだ俺の仄暗い気持ちを知られてはいけない。リュークを俺から離れられないようにするには『支配』してはダメだ。自らが俺と離れられないよう気持ちを繋ぎ留めなければ。
「……ごめん」
「え?」
「今までごめん。謝るから、俺の側からいなくならないで……」
しおらしく、リュークの手を繋ぎ、願い事を口にする。きっとリュークのことだから断ることは簡単に出来ないだろう。
「ううん……僕は大丈夫です。僕こそルドヴィク様を押し倒してごめんなさい。怒っちゃってごめんなさい。でもルドヴィク様がわかってくれて、嬉しいです。僕でよければずっと側にいますから」
俺の気持ちを知らないリュークは、俺に優しい笑顔でそう応える。
それに心の中で昏い愉悦を感じた。そうだ、それでいい。約束は守らなければ。だから俺からも約束を。
「俺も、リュークの側にいる。ずっと、ずっと一緒だ」
「はい。ルドヴィク様は一人じゃないです」
これで一つ、リュークを縛ることが出来た。この約束を反故にはさせない。絶対に。
何よりこの約束は神聖なものなのだから。何人たりとも汚すことは許さない。
近くに転がる傘を拾い俺達に差す。もうとっくに濡れて泥だらけだけど。
でもこの狭い傘の中にいると、リュークと二人だけの世界にいるようで心地がいい。もう片方の手でリュークの手を握る。
「……」
「? ルドヴィク様? どうしました?」
「……なんでもない。中へ戻ろう」
リュークをエスコートするように手を引いて歩き出す。俺は繫いだリュークの左手に視線を送る。
そこにはあの王太子から贈られた腕輪が。
忌々しい。俺以外の奴が贈ったものを身に着けていることが腹立たしい。
きっとあのことだろう。
その腕輪の意味を知っているだけに、余計に。
俺にリュークを守る力がないと突き付けられているようで。
力を。力をつけなければ。
リュークを守る力を。
母上を救うことは出来なかったが、これからはリュークを失わないよう守れる力を。
それが例え誰かを傷つけるようなことでも。
もう俺にはリュークだけいればいいのだ。
他がどうなろうと、知ったことか。
棺の中の母上は、穏やかに微笑んでいるように見えた。
どうして。
どうしてあなたは笑っているのか。
俺はあなたを殺したのに。俺を憎んでもいいはずなのに。
どうして。
母上の棺は外へと運ばれ、やがて土の中で深い、深い眠りについた。
皆が建物の中へ戻ろうと移動を始めるが、俺の足は地面に縫い付けられたかのように動けなかった。
「ルドヴィク、中へ戻るぞ」
「……もう少し、ここにいます」
「……そうか。好きにしなさい」
父上はそんな俺を諫めるでもなく、そう言って教会の中へと戻った。
皆いなくなったのに、こいつだけは俺の側から動かない。
「ルドヴィク様……」
「……どうして俺は生まれてきたんだろうな」
「え……?」
母上の眠る側へ行き、力なく膝を突く。
「母上はどうして俺を生んだんだろう……俺を生まなければ、俺さえいなければっ! 母上はっ……母上、はッ……!」
俺が生まれてきた意味は。母上の元に生まれてきた意味は。どうして俺が生まれてしまったんだ。
俺が生まれなければ母上は今でもきっと元気で笑っていたはずなのに。
「うっ……うあぁっ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ! どうしてっ! どうしてっ! 俺がッ! 俺が死ねばッ! よかったのにッ! くそぉぉぉぉぉぉ!!」
悔しい悔しい悔しい! どうしてどうしてどうして!!
神様ッ! どうして母上を連れて行ったんだッ! 俺を代わりに連れて行ってくれたらどれだけよかったかッ!
悔しくてその怒りをとにかく地面にぶつけた。そんなことで収まるはずはないが、それでもどうしようもなく地面を殴った。泥が跳ねようが雨に濡れようがどうでもよく。ただひたすらに怒りをぶつけるしか出来なかった。
「ルドヴィク様っ……! ルドヴィク様のせいじゃないっ! ルドヴィク様が死ねばよかったなんてマリア様は思ってない! 望んでないッ!」
「うるさいうるさいうるさいッ! 俺のせいだ! 俺のせいなんだ! 全部! 全部ッ! 俺が生まれてきたからッ!」
「違うって言ってるでしょッ!?」
初めて俺に向かって声を荒げたこいつに、俺は押し倒された。馬乗りになって俺の胸倉を掴み上げる。
「マリア様の言葉を忘れたの!? 愛してるって言ってたじゃないか! ルドヴィク様を見て微笑んでいたじゃないか! ルドヴィク様にずっと会えなくて、どれほど悲しい思いをしたと思ってるのッ!? いつもいつも『ルディに会いたい』って言ってたマリア様の言葉を! 心を! 踏みにじらないでよッ!」
泣きながら叫んで俺を揺さぶって。苦しく思うのにそれを振りほどく気は起きない。
こいつが言ってることはわかってる。理解している。
でもそれでも俺は自分が許せない。
「でも俺はッ! 治療法を見つけられなかったッ! 母上を助けられなかったッ! 俺は家族からも見放されてっ……一人だっ……!」
「違う! ルドヴィク様は一人じゃない! 僕が! 僕がいるでしょ!」
お前はどうしてこんな俺に……人殺しの俺に、寄り添おうとするんだ……
「僕だけはずっと一緒にいるから……ルドヴィク様は一人じゃない……寂しくなんかないよ」
「うっ……うぐっ……」
どうして俺の側にいるなんて言うんだ……
雨に濡れて冷たいはずなのに、こいつに抱きしめられたところが温かくて優しくて。
悔しくて悲しいのに、嬉しくて。もう心がぐちゃぐちゃだ。
俺はお前の側にいてもいいのか。あれほど仲のよかった兄上や姉上に見放されたのに、母上を殺した俺なのに。
俺を一人にしないでくれるのか。母上を助けることが出来なかった無能の俺なのに。
何も出来ない役立たずな俺をどうして……
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして――
――ああ、そうか。お前も同じだからか。
家族に捨てられて一人ぼっちだから。
肉親に『役立たず』だと言われ『生まなければよかった』と言われたから。
俺と同じじゃないか。
母上を救うことが出来なかった俺は『役立たず』で、母上を死に追いやった俺は『生まれてはいけなかった』存在で。
俺達は同じだ。同じ存在だ。
だから俺達はずっと一緒にいなきゃダメなんだ。同じ『役立たず』で『生まれてはいけない』存在の俺達だから。
俺達のこの気持ちはきっと誰にもわからない。俺達にしかわかり得ない。俺達だからわかり合える。
じゃあずっと一緒にいよう。お前が俺の側にいてくれるのなら、俺もお前の側にいる。俺達はこの世界で孤独を、無力をわかり合える半身だ。離れることは許さない。そんなことはさせない。お前は一生、俺の側にいなければ。だから俺も一生、お前の側にいる。
俺を抱きしめるこいつの、リュークの背中に腕を回し、ぐっと抱きしめた。
俺の中は、仄暗い感情で埋め尽くされる。ああ、それでいい。
きっと他の誰もが俺をおかしいと言うのだろう。だからどうした。リューク以外の奴に、この感情を認めてもらおうなんて思っていない。
リュークの側にいるためにどうするべきか。どうしなければならないのか。
そのためなら俺は全てを捨てられる。家も、家族も、全部。
ああ、また忙しくなるな。これからの未来設計を考えて、ぼんやりと算段を立てていく。
今、腕の中にいるリュークを囲うために。やれることは全てやらなければ。
「……もう大丈夫だ」
「……ルドヴィク様……?」
俺がそっと声をかければ、リュークは泥と雨と涙でぐしょぐしょな顔をゆっくりと上げて俺の顔を覗き見る。『本当に大丈夫なの?』と、そんな声が聞こえてきそうだ。
俺が一つ頷けばリュークはゆっくり体を起こす。リュークの重さと温もりがなくなることに喪失感を覚えながらも、そんな気持ちを悟られないよう表情を取り繕った。
まだ俺の仄暗い気持ちを知られてはいけない。リュークを俺から離れられないようにするには『支配』してはダメだ。自らが俺と離れられないよう気持ちを繋ぎ留めなければ。
「……ごめん」
「え?」
「今までごめん。謝るから、俺の側からいなくならないで……」
しおらしく、リュークの手を繋ぎ、願い事を口にする。きっとリュークのことだから断ることは簡単に出来ないだろう。
「ううん……僕は大丈夫です。僕こそルドヴィク様を押し倒してごめんなさい。怒っちゃってごめんなさい。でもルドヴィク様がわかってくれて、嬉しいです。僕でよければずっと側にいますから」
俺の気持ちを知らないリュークは、俺に優しい笑顔でそう応える。
それに心の中で昏い愉悦を感じた。そうだ、それでいい。約束は守らなければ。だから俺からも約束を。
「俺も、リュークの側にいる。ずっと、ずっと一緒だ」
「はい。ルドヴィク様は一人じゃないです」
これで一つ、リュークを縛ることが出来た。この約束を反故にはさせない。絶対に。
何よりこの約束は神聖なものなのだから。何人たりとも汚すことは許さない。
近くに転がる傘を拾い俺達に差す。もうとっくに濡れて泥だらけだけど。
でもこの狭い傘の中にいると、リュークと二人だけの世界にいるようで心地がいい。もう片方の手でリュークの手を握る。
「……」
「? ルドヴィク様? どうしました?」
「……なんでもない。中へ戻ろう」
リュークをエスコートするように手を引いて歩き出す。俺は繫いだリュークの左手に視線を送る。
そこにはあの王太子から贈られた腕輪が。
忌々しい。俺以外の奴が贈ったものを身に着けていることが腹立たしい。
きっとあのことだろう。
その腕輪の意味を知っているだけに、余計に。
俺にリュークを守る力がないと突き付けられているようで。
力を。力をつけなければ。
リュークを守る力を。
母上を救うことは出来なかったが、これからはリュークを失わないよう守れる力を。
それが例え誰かを傷つけるようなことでも。
もう俺にはリュークだけいればいいのだ。
他がどうなろうと、知ったことか。
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