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7.初料理
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家に帰ると早速キッチンへ。買ったものを袋から取り出し、調味料類を並べていく。食材は一旦リビングのテーブルの上に全部並べた。
トマト煮から作ることにし、材料を綺麗になった包丁やまな板で切っていった。家事が苦手だという割に調理道具は揃っていたから、最初は自分で何とかしようとしたんだろうか。わからないが、道具まで買うことにならずに済んでよかった。
さて調理をしようと思ったが、キッチンの使い方がわからない。ユリウスさんに聞くと、どうやら地球にある一般的なコンロとそう大差なかった。ただ魔力を流さないと使えないのでそこはユリウスさんに手伝って貰った。よかった。今更だけど薪からなんて言われなくて。
お湯を沸かしトマトは湯剥きする。それが終わるとニンニクと野菜と肉を軽く炒め細かく切ったトマトを入れた。ユリウスさんに水を出してもらい、それも一緒に入れて煮込む。
「いい匂いがする」
「ニンニクも入れているし香りが出て食欲が出てきますね。ワインもあればよかったんですけど、これでも十分美味しくなると思います。でもまだまだ先は長いのでもう少し待っていてください」
「ワインなら確かあったはずだ」
「え?」
ユリウスさんはキッチンを出てしばらくすると、両手にいくつかの瓶を抱えて戻ってきた。
「以前ヴォルテルから家を買った祝いで貰ったんだ。飲む気になれなくて放置していたんだが、使えるか?」
ユリウスさんが持ってきたのは白ワインと赤ワイン。赤ワインのコルクを抜き、グラスに少し入れて飲んでみると特に問題も感じられず美味しいワインだった。ちょっと料理に使うのは勿体ない気がするが、折角持って来てくれたため少し使うことにした。
もう水も入れて煮込んでいるが大丈夫だろう。男の俺の料理なんて大概いい加減だ。最終的に美味しくなればそれでいい精神で作っている。火を弱めにして煮込んでいる間に、魚料理に取り掛かることにした。
アクアパッツァを作ろうかと思ったが、トマトなどの野菜が大きくてトマト煮がかなり多くなりそうだったため、急遽ソテーにすることにした。小麦粉がないが何とかなるだろう。フライパンにオリーブオイルとニンニク、ハーブを入れて香りが出たところに塩コショウを振った魚を入れた。またいい匂いが立ち上がり食欲がわく。
料理も終盤になるとフランスパンのような細長いパンを切り、皿に盛る。出来上がった料理は鍋のままテーブルに置いた。勝手に自分で取るスタイルだ。ユリウスさんはたくさん食べる人だろうし、ちまちまここで盛るより効率的だろう。パンとカトラリーも並べて準備は出来た。
席に座るとユリウスさんはコルクを抜いた赤ワインをグラスに注いでくれた。
「ハルト、今日は本当にありがとう。こうして自分の家でまともな食事を食べられるとは思ってもいなかった。家も綺麗になって本当に感謝している」
「いえいえ。異世界から来た怪しい俺を拾ってくれて、家に泊めてくれたお礼なので気にしないでください。こちらこそありがとうございます。乾杯」
グラスとチンと鳴らし、ワインを一口口に含んだ。いつもはビールや缶チューハイばっかりだったしワインは久しぶりだ。なんだか贅沢な気分になってしまう。
ユリウスさんは自分の皿にトマト煮をたっぷりと盛ると、スプーンで掬って口に入れた。それをドキドキと緊張して見守る。
「美味い……」
「本当ですか!? よかったぁ……」
ユリウスさんは口元を綻ばせると、次々とトマト煮を口へ運んだ。美味しいと思って貰えてほっとする。俺もトマト煮を口にいれると、トマトの爽やかな酸味と甘みが広がった。本当はこれにコンソメキューブを入れてコクと旨味を足したかったが、それがなくても野菜と肉の旨味が溶け出して十分に美味しい。初めての魔物肉は正直ドキドキだったが、スーパーで買ってる鶏肉よりも美味しいと思った。まるで高級肉だ。お陰で魔物肉の恐ろしさは何処かへといき、ぱくぱくと食べられた。
魚のソテーも身がふっくらとしていて美味しい。我ながらよく出来たと思う。
「懐かしい味だ」
「え……?」
「このトメーの煮込み、昔母親がよく作ってくれた味に似ている」
「お母さんは今どうされてるんですか?」
「子供の時に死んだ」
「あ……すみません。不躾でした」
「いや、気にしないでくれ。もう昔のことだ」
そう言うものの、ユリウスさんの瞳は寂しさが陰りどこか遠くを見ているようだった。
「……俺の両親も、数年前に事故で亡くなっているんです。兄弟もいなくて一人でした。ユリウスさんの気持ちがわかる、とまではいいませんが寂しさはよくわかります」
「そうか……」
「あの、お父さんはどうされてるんですか?」
「……生きている。が、あまり関わりたくない人間だ。それよりハルトは本当に料理が上手いな。こういった手料理は久しぶりで嬉しい」
「あ、お口に合ってよかったです」
お父さんの話をするときのユリウスさんは、はっきり言って怖かった。あまり言いたくないことみたいで、すぐに話を逸らした。そのお陰でお父さんとの仲がよくないことはよく分かった。俺もそれ以上は聞くべきじゃないと話を合わせることにして、ご飯を食べることに集中した。
ユリウスさんは本当によく食べるので、あんなにたくさん作ったトマト煮がほとんどなくなってしまった。残ったらこれを更に煮詰めてブルスケッタにでもしようと思ったけど少量しか出来なさそうだな。でも俺が作った料理を美味しいと言ってたくさん食べてくれたのはもの凄く嬉しい。流星は、俺が美味しく出来たと思っても最近は残すことも多かったから。
ご飯を食べ終わると片付けだ。またユリウスさんに水を出してもらい、その中に俺の血液を数滴たらした。ユリウスさんは俺がナイフで傷をつけることがどうやら嫌みたいで、眉間にしわを寄せている。でもスポンジも何もないからこうするしか方法がないのだから仕方ない。それに俺の怪我はすぐに治るしな。
皿や鍋も全て綺麗にすると早速お風呂だ。ユリウスさんがお湯を張ってくれたらしく、有難く一番風呂をいただくことになった。体や髪を洗う石鹸はあったのでそれを使わせてもらった。汗をかいたお陰で汚れは綺麗になっていたけど、やっぱり風呂に入ると気分がいい。
ユリウスさんも風呂に入ってさぁ寝ようという時に、ベッドが一つしかないことに気が付いた。この家にはソファーなんてものもないので床で寝るしかない。
「ユリウスさん、床で寝るので毛布だけ借りられますか?」
「そんなことをしなくても同じベッドで寝ればいいだろう」
「いや、それは流石にご迷惑なので……」
「昨日も一緒に寝ただろう? 今更だ」
「あ……えっと、じゃあよろしくお願いします」
ユリウスさんのベッドはセミダブルくらいの幅があるから、なんとか二人寝ようと思えば寝られる。が、絶対一人で寝るより狭くて寝辛いことに変わりはない。だが他に毛布などもないようで、仕方なく一緒に寝させてもらうことにした。
昨日の俺は泥酔状態で記憶がないが、こんなイケメンと一緒に寝るなんて正直緊張する。横になるとユリウスさんとの距離がかなり近くて、俺は緊張で体を硬直させた。
「ほら、もっとこっちに。落ちるぞ」
「あっ……」
ユリウスさんは俺を気遣ってぐっと抱き寄せる。その逞しい腕と胸に抱かれて俺はカッと顔が赤くなったのを感じた。
「なんだ? 緊張しているのか?」
「いや、あのっ……ユリウスさんて、同性愛者、なんですか?」
昨日の夜のこともそうだけど、男の俺相手にこんなことをするのに嫌悪感はないのだろうか。
怪我の治療や呪いを解くために俺の精液を摂取したのは、理由があるからわからないでもない。いや、それでも異常なことだとは思うけど! でも異性愛者だったなら男の精液を飲むなんて、そう簡単に出来ることじゃないと思う。
「……知らん。男も女もどちらも興味がなかったからな」
え? わからないってこと? そんなこともあるのか……? まぁあっちの世界でも今じゃLGBTQとかって自分のセクシャルがどうとかいろいろあったしな。それは異世界でも変わらないんだろう。多分。
それとこの世界は同性愛は特に珍しくともなんともないらしい。ただ後継が必要な場合は必ず男女で結婚するそうだが、愛人は同性を囲うというのもよくある話だそう。凄いな異世界。それじゃあ俺にとっては生きやすい世界、なのかもしれない。
「ハルトは男が好きなのか? いきなり『抱いてくれ』と言うくらいだしな」
「あ゛! え……と、その……はい。そうです。すみません……」
「なぜ謝る?」
「いやだって……気持ち悪いとか、思わないんですか?」
「それこそ今更だろう。俺は男も女も興味がなかった。だがお前は別だったというだけだ」
え……? それってどういう意味……?
聞いてみたいが「そろそろ寝るぞ」とユリウスさんは目を瞑ってしまった。
なんだかさっきの言葉が頭をぐるぐる回っていて、しかもこんなイケメンに抱きしめられるんじゃ寝れなさそうだ。と思っていたのにユリウスさんの温かさと一日の疲れとであっさりと寝てしまったようだ。
俺って結構図太い性格だったんだと、初めて知ることになった。
トマト煮から作ることにし、材料を綺麗になった包丁やまな板で切っていった。家事が苦手だという割に調理道具は揃っていたから、最初は自分で何とかしようとしたんだろうか。わからないが、道具まで買うことにならずに済んでよかった。
さて調理をしようと思ったが、キッチンの使い方がわからない。ユリウスさんに聞くと、どうやら地球にある一般的なコンロとそう大差なかった。ただ魔力を流さないと使えないのでそこはユリウスさんに手伝って貰った。よかった。今更だけど薪からなんて言われなくて。
お湯を沸かしトマトは湯剥きする。それが終わるとニンニクと野菜と肉を軽く炒め細かく切ったトマトを入れた。ユリウスさんに水を出してもらい、それも一緒に入れて煮込む。
「いい匂いがする」
「ニンニクも入れているし香りが出て食欲が出てきますね。ワインもあればよかったんですけど、これでも十分美味しくなると思います。でもまだまだ先は長いのでもう少し待っていてください」
「ワインなら確かあったはずだ」
「え?」
ユリウスさんはキッチンを出てしばらくすると、両手にいくつかの瓶を抱えて戻ってきた。
「以前ヴォルテルから家を買った祝いで貰ったんだ。飲む気になれなくて放置していたんだが、使えるか?」
ユリウスさんが持ってきたのは白ワインと赤ワイン。赤ワインのコルクを抜き、グラスに少し入れて飲んでみると特に問題も感じられず美味しいワインだった。ちょっと料理に使うのは勿体ない気がするが、折角持って来てくれたため少し使うことにした。
もう水も入れて煮込んでいるが大丈夫だろう。男の俺の料理なんて大概いい加減だ。最終的に美味しくなればそれでいい精神で作っている。火を弱めにして煮込んでいる間に、魚料理に取り掛かることにした。
アクアパッツァを作ろうかと思ったが、トマトなどの野菜が大きくてトマト煮がかなり多くなりそうだったため、急遽ソテーにすることにした。小麦粉がないが何とかなるだろう。フライパンにオリーブオイルとニンニク、ハーブを入れて香りが出たところに塩コショウを振った魚を入れた。またいい匂いが立ち上がり食欲がわく。
料理も終盤になるとフランスパンのような細長いパンを切り、皿に盛る。出来上がった料理は鍋のままテーブルに置いた。勝手に自分で取るスタイルだ。ユリウスさんはたくさん食べる人だろうし、ちまちまここで盛るより効率的だろう。パンとカトラリーも並べて準備は出来た。
席に座るとユリウスさんはコルクを抜いた赤ワインをグラスに注いでくれた。
「ハルト、今日は本当にありがとう。こうして自分の家でまともな食事を食べられるとは思ってもいなかった。家も綺麗になって本当に感謝している」
「いえいえ。異世界から来た怪しい俺を拾ってくれて、家に泊めてくれたお礼なので気にしないでください。こちらこそありがとうございます。乾杯」
グラスとチンと鳴らし、ワインを一口口に含んだ。いつもはビールや缶チューハイばっかりだったしワインは久しぶりだ。なんだか贅沢な気分になってしまう。
ユリウスさんは自分の皿にトマト煮をたっぷりと盛ると、スプーンで掬って口に入れた。それをドキドキと緊張して見守る。
「美味い……」
「本当ですか!? よかったぁ……」
ユリウスさんは口元を綻ばせると、次々とトマト煮を口へ運んだ。美味しいと思って貰えてほっとする。俺もトマト煮を口にいれると、トマトの爽やかな酸味と甘みが広がった。本当はこれにコンソメキューブを入れてコクと旨味を足したかったが、それがなくても野菜と肉の旨味が溶け出して十分に美味しい。初めての魔物肉は正直ドキドキだったが、スーパーで買ってる鶏肉よりも美味しいと思った。まるで高級肉だ。お陰で魔物肉の恐ろしさは何処かへといき、ぱくぱくと食べられた。
魚のソテーも身がふっくらとしていて美味しい。我ながらよく出来たと思う。
「懐かしい味だ」
「え……?」
「このトメーの煮込み、昔母親がよく作ってくれた味に似ている」
「お母さんは今どうされてるんですか?」
「子供の時に死んだ」
「あ……すみません。不躾でした」
「いや、気にしないでくれ。もう昔のことだ」
そう言うものの、ユリウスさんの瞳は寂しさが陰りどこか遠くを見ているようだった。
「……俺の両親も、数年前に事故で亡くなっているんです。兄弟もいなくて一人でした。ユリウスさんの気持ちがわかる、とまではいいませんが寂しさはよくわかります」
「そうか……」
「あの、お父さんはどうされてるんですか?」
「……生きている。が、あまり関わりたくない人間だ。それよりハルトは本当に料理が上手いな。こういった手料理は久しぶりで嬉しい」
「あ、お口に合ってよかったです」
お父さんの話をするときのユリウスさんは、はっきり言って怖かった。あまり言いたくないことみたいで、すぐに話を逸らした。そのお陰でお父さんとの仲がよくないことはよく分かった。俺もそれ以上は聞くべきじゃないと話を合わせることにして、ご飯を食べることに集中した。
ユリウスさんは本当によく食べるので、あんなにたくさん作ったトマト煮がほとんどなくなってしまった。残ったらこれを更に煮詰めてブルスケッタにでもしようと思ったけど少量しか出来なさそうだな。でも俺が作った料理を美味しいと言ってたくさん食べてくれたのはもの凄く嬉しい。流星は、俺が美味しく出来たと思っても最近は残すことも多かったから。
ご飯を食べ終わると片付けだ。またユリウスさんに水を出してもらい、その中に俺の血液を数滴たらした。ユリウスさんは俺がナイフで傷をつけることがどうやら嫌みたいで、眉間にしわを寄せている。でもスポンジも何もないからこうするしか方法がないのだから仕方ない。それに俺の怪我はすぐに治るしな。
皿や鍋も全て綺麗にすると早速お風呂だ。ユリウスさんがお湯を張ってくれたらしく、有難く一番風呂をいただくことになった。体や髪を洗う石鹸はあったのでそれを使わせてもらった。汗をかいたお陰で汚れは綺麗になっていたけど、やっぱり風呂に入ると気分がいい。
ユリウスさんも風呂に入ってさぁ寝ようという時に、ベッドが一つしかないことに気が付いた。この家にはソファーなんてものもないので床で寝るしかない。
「ユリウスさん、床で寝るので毛布だけ借りられますか?」
「そんなことをしなくても同じベッドで寝ればいいだろう」
「いや、それは流石にご迷惑なので……」
「昨日も一緒に寝ただろう? 今更だ」
「あ……えっと、じゃあよろしくお願いします」
ユリウスさんのベッドはセミダブルくらいの幅があるから、なんとか二人寝ようと思えば寝られる。が、絶対一人で寝るより狭くて寝辛いことに変わりはない。だが他に毛布などもないようで、仕方なく一緒に寝させてもらうことにした。
昨日の俺は泥酔状態で記憶がないが、こんなイケメンと一緒に寝るなんて正直緊張する。横になるとユリウスさんとの距離がかなり近くて、俺は緊張で体を硬直させた。
「ほら、もっとこっちに。落ちるぞ」
「あっ……」
ユリウスさんは俺を気遣ってぐっと抱き寄せる。その逞しい腕と胸に抱かれて俺はカッと顔が赤くなったのを感じた。
「なんだ? 緊張しているのか?」
「いや、あのっ……ユリウスさんて、同性愛者、なんですか?」
昨日の夜のこともそうだけど、男の俺相手にこんなことをするのに嫌悪感はないのだろうか。
怪我の治療や呪いを解くために俺の精液を摂取したのは、理由があるからわからないでもない。いや、それでも異常なことだとは思うけど! でも異性愛者だったなら男の精液を飲むなんて、そう簡単に出来ることじゃないと思う。
「……知らん。男も女もどちらも興味がなかったからな」
え? わからないってこと? そんなこともあるのか……? まぁあっちの世界でも今じゃLGBTQとかって自分のセクシャルがどうとかいろいろあったしな。それは異世界でも変わらないんだろう。多分。
それとこの世界は同性愛は特に珍しくともなんともないらしい。ただ後継が必要な場合は必ず男女で結婚するそうだが、愛人は同性を囲うというのもよくある話だそう。凄いな異世界。それじゃあ俺にとっては生きやすい世界、なのかもしれない。
「ハルトは男が好きなのか? いきなり『抱いてくれ』と言うくらいだしな」
「あ゛! え……と、その……はい。そうです。すみません……」
「なぜ謝る?」
「いやだって……気持ち悪いとか、思わないんですか?」
「それこそ今更だろう。俺は男も女も興味がなかった。だがお前は別だったというだけだ」
え……? それってどういう意味……?
聞いてみたいが「そろそろ寝るぞ」とユリウスさんは目を瞑ってしまった。
なんだかさっきの言葉が頭をぐるぐる回っていて、しかもこんなイケメンに抱きしめられるんじゃ寝れなさそうだ。と思っていたのにユリウスさんの温かさと一日の疲れとであっさりと寝てしまったようだ。
俺って結構図太い性格だったんだと、初めて知ることになった。
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