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しおりを挟むなんとか体力も筋力も少しずつ戻ってきた頃。
俺は一大決心をした。
俺は、サナトスとえっちする!!
ババーン!と効果音でもつきそうな勢いで俺は拳を握りしめた。
だってさ…好きって告白もして、結婚することを決めたからさ、やっぱりサナトスともっといちゃいちゃしたいっていうかさ…。
………俺の思考ってこんなに乙女だったんだな。
実は俺があの大決戦で倒れた後から、キスはすれどもあんなにされていたフェラはなかった。
たぶん、俺の体を気遣って我慢してると思うんだよなぁ。最初は俺も体が辛かったから、無理だと思ってたしありがたかったんだけど、今はもうある程度元気になったからね。
……それに俺も思春期の男の子っていうかさ。ムラムラもするわけよ。察して。
そして夜。お風呂も入って気合いを入れて。よし!
「…ねぇサナトス。」
「ん?どうしたタケル?」
「…ベッド、行こ?」
「もう眠くなったか?…今日はたくさん歩いたからな。疲れたのであろう。」
「あの…違くて…。えっと…。」
えー!自分から誘うとか恥ずかしくて無理なんですけどぉ!気合い入れたけど、やっぱ無理無理無理!!
「? どうしたのだ?…我に連れて行ってほしいのか?愛いやつめ。」
そう言って俺を抱き上げてベッドへ向かった。
これはチャンス!!なんか知らんがサナトスよくやった!
そのままベッドに寝かされて、サナトスが離れようとしたのを首に腕を回して引き寄せる。
「ん…ん…ちゅ…んふ…」
そのままキスまで持ち込んだ。サナトスもそれに応えてくれてしばらくそのままキスを続ける。
気持ち良くなってとろんとして、そのままの勢いで俺は口を開いた。
「んちゅ…はぁ……ねぇサナトス。俺…決めたんだ。………えっち、しよ?」
「タケル…。本当に良いのか?」
「うん。俺、サナトスのこと好きだから、したい。」
「タケル!」
さっきの優しいキスとは違って、貪られるように激しいキスになった。くちゅくちゅ音が響いて、サナトスの舌が入ってきて、俺も必死にそれを追いかける。
キスをしながらサナトスの手は、俺の体を弄っていく。夜着の中に手を入れられて、乳首をくりくりこねくり回される。
「あ、はぁ…ん…んぅ…。」
最初はむず痒い感じだったのに、だんだんと気持ち良くなっていく。
す、と手が離れたと思ったら夜着を脱がせ始めた。あっという間に全て取り払われて、無防備になってしまう。
ちゅっちゅっと軽いキスをしたらそのまま、首、鎖骨を舐め上げながら胸へと下りていく。乳首をペロって舐められると、体がびくんと震えた。
サナトスはそのまま舐めたりちゅーちゅー吸ったりして、俺の性感帯を刺激する。俺の股間はもうパンパンだ。上にのし掛かるサナトスに無意識に腰を擦り付けていた。
「タケル、なんと愛らしい。まずはタケルの蜜をいただこうか。」
そう言って、乳首からは手を離さず顔を俺の股間に埋める。
いきなり口に含むことはせず、ぺろぺろと舐められる。
「んあっ、あ、あ、んん…。」
ふわふわとした快感はくるけど、足りなくてもっと欲しくて腰を揺らす。
それを見たサナトスは、口の中に俺の熱くそそり立った肉棒迎え入れた。
じゅぼじゅぼと吸われながら、俺の頭は快感で塗りつぶされていく。
気持ちいぃ…これ、久しぶりだ…。サナトスの口の中が熱い…。
与えられる快感に喘いでいたら、つぷっと指が後ろに入ってきた。
「ひゃっ!…え?…あっ、あん…そこっ…!」
「ここを慣らさねばな。我に任せておけ。」
口と指とで、俺の前も後ろもグチュグチュにされる。後ろは違和感しかなかったのが、だんだんと気持ち良くなってくる。
「っ!? やぁ、そこっ…なに…!?」
「…ここか。タケルの良いところだ。」
それからある一点をこりこり押されて、一気にゾワゾワっと快感が駆け巡る。
うそ……後ろってこんなに気持ち良くなるのっ!?
「あ、あん、や、は…んあ…あん、あ…。」
快感の波にのまれないように、手は無意識にシーツを握りしめる。
俺のそんな努力はなんの意味もなさず、あっという間に果ててしまった。
「ごく…ごく……ん。……はぁ、いつもより濃くて多かったな。…うむ。今日も美味だ。」
そう言ってにやりと笑うサナトスが、かっこよくて俺の心はきゅんきゅんしっぱなしだ。
指は相変わらず、中に入ったままでつぷつぷ押し広げられる。また乳首も舐められて、さっきとは違う快感に喘いだ。
「…そろそろいい頃か。タケル、我を受け入れてくれ。」
「は、は……うん…ちょうだい。早く…」
サナトスは前を寛げると、俺よりも大きなソレを当てがった。
ぐぷぐぷっと中に押し進められる。大きいっ!何これ、こんなに、苦しいの!?
「タケル、力を抜いて……そう、いい子だ。」
少しずつ入ってくるサナトスは、おっきくて熱くて、俺は受け入れるのに必死だった。どれくらい時間がたったのか、やがてサナトスの動きが止まる。
「は…。タケル、苦しくないか?しばらくはこのままでいよう。」
「え…全部、入った?」
「ああ、ここに我のが入っておる。」
言いながら俺の下っ腹を優しく撫でる。うそ…全部、あんなに大きいのが全部、入った…。
「サナトス、俺、サナトスのこと大好きだ。」
「ああ、我もだ。我が魂の伴侶。我が番。そなたと一つになれる喜びは格別だ。」
たまらなくなってキスをせがむ。えっちって気持ちいいだけじゃなくて幸せな気持ちにもなれるんだ。きっとサナトスだからだろう。
魂の番が俺にはよくわからないけど、きっとこの気持ちは魂の番だからこそ感じられるのかもしれない。
やがてサナトスが動き出す。ゆっくりゆっくり揺らすように、俺を気遣いながら。慣れるとだんだんと抽送が激しくなっていく。
「あ、あ、あん…あ…や、…すごい…あっ。」
「タケル、気持ちいいか?…もっと、もっと乱れたそなたを見せてくれ。」
ぱちゅんぱちゅんと、ぶつかる音が俺の快感を後押ししてくる。すごい、何これ、おかしくなりそう…。
「あ、サナ、トス…っ!だめ…あ、あ…そんな、こねくり、あ、あん…回さない、でぇっ…あん!」
俺の腰を持って、激しく腰を打ち付けてくる。
「ね、サナトスっ!あん、あ、は…サナトスは?…あ、あん…サナトスも…は…気持ち良く、なって…あ!」
「心配せずとも、もうとっくに、気持ち良く、なっておる!」
嬉しい…。サナトスも一緒に気持ち良くなってる。俺でもっと、もっと気持ち良くなって。
「あ、あん!…あはっ…やぁ…っ!あ、くるっ!なんかおっきいのが、くるっ!…ね、前も、前も触って…」
「タケルっ!」
後ろを突かれるのと同時に前も扱かれて、今までに感じたことのない気持ちよさに俺は乱れに乱れた。
「あ、あ、あ!イクっイクっ!…あ、サナトスぅ!…んぁぁぁぁぁ!!」
「くっ…我も、出すぞっ!」
びゅくっと俺もサナトスも白濁液を吐き出した。
気持ち、よかった…。はぁ、はぁ…あれ…すげぇ眠い…。
体力の限界がきて、俺はそのまま意識を飛ばした。
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