【完結】聖女召喚はもう結構。……は?今度は魔王の嫁になれ?

華抹茶

文字の大きさ
上 下
13 / 15

13※

しおりを挟む


なんとか体力も筋力も少しずつ戻ってきた頃。
俺は一大決心をした。

俺は、サナトスとえっちする!!

ババーン!と効果音でもつきそうな勢いで俺は拳を握りしめた。

だってさ…好きって告白もして、結婚することを決めたからさ、やっぱりサナトスともっといちゃいちゃしたいっていうかさ…。

………俺の思考ってこんなに乙女だったんだな。


実は俺があの大決戦で倒れた後から、キスはすれどもあんなにされていたフェラはなかった。

たぶん、俺の体を気遣って我慢してると思うんだよなぁ。最初は俺も体が辛かったから、無理だと思ってたしありがたかったんだけど、今はもうある程度元気になったからね。

……それに俺も思春期の男の子っていうかさ。ムラムラもするわけよ。察して。



そして夜。お風呂も入って気合いを入れて。よし!


「…ねぇサナトス。」

「ん?どうしたタケル?」

「…ベッド、行こ?」

「もう眠くなったか?…今日はたくさん歩いたからな。疲れたのであろう。」

「あの…違くて…。えっと…。」

えー!自分から誘うとか恥ずかしくて無理なんですけどぉ!気合い入れたけど、やっぱ無理無理無理!!

「? どうしたのだ?…我に連れて行ってほしいのか?愛いやつめ。」

そう言って俺を抱き上げてベッドへ向かった。
これはチャンス!!なんか知らんがサナトスよくやった!

そのままベッドに寝かされて、サナトスが離れようとしたのを首に腕を回して引き寄せる。

「ん…ん…ちゅ…んふ…」

そのままキスまで持ち込んだ。サナトスもそれに応えてくれてしばらくそのままキスを続ける。
気持ち良くなってとろんとして、そのままの勢いで俺は口を開いた。

「んちゅ…はぁ……ねぇサナトス。俺…決めたんだ。………えっち、しよ?」

「タケル…。本当に良いのか?」

「うん。俺、サナトスのこと好きだから、したい。」

「タケル!」

さっきの優しいキスとは違って、貪られるように激しいキスになった。くちゅくちゅ音が響いて、サナトスの舌が入ってきて、俺も必死にそれを追いかける。

キスをしながらサナトスの手は、俺の体を弄っていく。夜着の中に手を入れられて、乳首をくりくりこねくり回される。

「あ、はぁ…ん…んぅ…。」

最初はむず痒い感じだったのに、だんだんと気持ち良くなっていく。

す、と手が離れたと思ったら夜着を脱がせ始めた。あっという間に全て取り払われて、無防備になってしまう。

ちゅっちゅっと軽いキスをしたらそのまま、首、鎖骨を舐め上げながら胸へと下りていく。乳首をペロって舐められると、体がびくんと震えた。

サナトスはそのまま舐めたりちゅーちゅー吸ったりして、俺の性感帯を刺激する。俺の股間はもうパンパンだ。上にのし掛かるサナトスに無意識に腰を擦り付けていた。

「タケル、なんと愛らしい。まずはタケルの蜜をいただこうか。」

そう言って、乳首からは手を離さず顔を俺の股間に埋める。
いきなり口に含むことはせず、ぺろぺろと舐められる。

「んあっ、あ、あ、んん…。」

ふわふわとした快感はくるけど、足りなくてもっと欲しくて腰を揺らす。

それを見たサナトスは、口の中に俺の熱くそそり立った肉棒迎え入れた。
じゅぼじゅぼと吸われながら、俺の頭は快感で塗りつぶされていく。

気持ちいぃ…これ、久しぶりだ…。サナトスの口の中が熱い…。

与えられる快感に喘いでいたら、つぷっと指が後ろに入ってきた。

「ひゃっ!…え?…あっ、あん…そこっ…!」

「ここを慣らさねばな。我に任せておけ。」

口と指とで、俺の前も後ろもグチュグチュにされる。後ろは違和感しかなかったのが、だんだんと気持ち良くなってくる。

「っ!? やぁ、そこっ…なに…!?」

「…ここか。タケルの良いところだ。」

それからある一点をこりこり押されて、一気にゾワゾワっと快感が駆け巡る。

うそ……後ろってこんなに気持ち良くなるのっ!?

「あ、あん、や、は…んあ…あん、あ…。」

快感の波にのまれないように、手は無意識にシーツを握りしめる。

俺のそんな努力はなんの意味もなさず、あっという間に果ててしまった。

「ごく…ごく……ん。……はぁ、いつもより濃くて多かったな。…うむ。今日も美味だ。」

そう言ってにやりと笑うサナトスが、かっこよくて俺の心はきゅんきゅんしっぱなしだ。

指は相変わらず、中に入ったままでつぷつぷ押し広げられる。また乳首も舐められて、さっきとは違う快感に喘いだ。

「…そろそろいい頃か。タケル、我を受け入れてくれ。」

「は、は……うん…ちょうだい。早く…」

サナトスは前を寛げると、俺よりも大きなを当てがった。

ぐぷぐぷっと中に押し進められる。大きいっ!何これ、こんなに、苦しいの!?

「タケル、力を抜いて……そう、いい子だ。」

少しずつ入ってくるサナトスは、おっきくて熱くて、俺は受け入れるのに必死だった。どれくらい時間がたったのか、やがてサナトスの動きが止まる。

「は…。タケル、苦しくないか?しばらくはこのままでいよう。」

「え…全部、入った?」

「ああ、に我のが入っておる。」

言いながら俺の下っ腹を優しく撫でる。うそ…全部、あんなに大きいのが全部、入った…。

「サナトス、俺、サナトスのこと大好きだ。」

「ああ、我もだ。我が魂の伴侶。我が番。そなたと一つになれる喜びは格別だ。」

たまらなくなってキスをせがむ。えっちって気持ちいいだけじゃなくて幸せな気持ちにもなれるんだ。きっとサナトスだからだろう。

魂の番が俺にはよくわからないけど、きっとこの気持ちは魂の番だからこそ感じられるのかもしれない。

やがてサナトスが動き出す。ゆっくりゆっくり揺らすように、俺を気遣いながら。慣れるとだんだんと抽送が激しくなっていく。

「あ、あ、あん…あ…や、…すごい…あっ。」

「タケル、気持ちいいか?…もっと、もっと乱れたそなたを見せてくれ。」

ぱちゅんぱちゅんと、ぶつかる音が俺の快感を後押ししてくる。すごい、何これ、おかしくなりそう…。

「あ、サナ、トス…っ!だめ…あ、あ…そんな、こねくり、あ、あん…回さない、でぇっ…あん!」

俺の腰を持って、激しく腰を打ち付けてくる。

「ね、サナトスっ!あん、あ、は…サナトスは?…あ、あん…サナトスも…は…気持ち良く、なって…あ!」

「心配せずとも、もうとっくに、気持ち良く、なっておる!」

嬉しい…。サナトスも一緒に気持ち良くなってる。俺でもっと、もっと気持ち良くなって。

「あ、あん!…あはっ…やぁ…っ!あ、くるっ!なんかおっきいのが、くるっ!…ね、前も、前も触って…」

「タケルっ!」

後ろを突かれるのと同時に前も扱かれて、今までに感じたことのない気持ちよさに俺は乱れに乱れた。

「あ、あ、あ!イクっイクっ!…あ、サナトスぅ!…んぁぁぁぁぁ!!」

「くっ…我も、出すぞっ!」

びゅくっと俺もサナトスも白濁液を吐き出した。

気持ち、よかった…。はぁ、はぁ…あれ…すげぇ眠い…。


体力の限界がきて、俺はそのまま意識を飛ばした。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される

田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた! なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。 婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?! 従者×悪役令息

【完結】オーロラ魔法士と第3王子

N2O
BL
全16話 ※2022.2.18 完結しました。ありがとうございました。 ※2023.11.18 文章を整えました。 辺境伯爵家次男のリーシュ・ギデオン(16)が、突然第3王子のラファド・ミファエル(18)の専属魔法士に任命された。 「なんで、僕?」 一人狼第3王子×黒髪美人魔法士 設定はふんわりです。 小説を書くのは初めてなので、何卒ご容赦ください。 嫌な人が出てこない、ふわふわハッピーエンドを書きたくて始めました。 感想聞かせていただけると大変嬉しいです。 表紙絵 ⇨ キラクニ 様 X(@kirakunibl)

本日、貴方を愛するのをやめます~王妃と不倫した貴方が悪いのですよ?~

なか
恋愛
 私は本日、貴方と離婚します。  愛するのは、終わりだ。    ◇◇◇  アーシアの夫––レジェスは王妃の護衛騎士の任についた途端、妻である彼女を冷遇する。  初めは優しくしてくれていた彼の変貌ぶりに、アーシアは戸惑いつつも、再び振り向いてもらうため献身的に尽くした。  しかし、玄関先に置かれていた見知らぬ本に、謎の日本語が書かれているのを見つける。  それを読んだ瞬間、前世の記憶を思い出し……彼女は知った。  この世界が、前世の記憶で読んだ小説であること。   レジェスとの結婚は、彼が愛する王妃と密通を交わすためのものであり……アーシアは王妃暗殺を目論んだ悪女というキャラで、このままでは断罪される宿命にあると。    全てを思い出したアーシアは覚悟を決める。  彼と離婚するため三年間の準備を整えて、断罪の未来から逃れてみせると……  この物語は、彼女の決意から三年が経ち。  離婚する日から始まっていく  戻ってこいと言われても、彼女に戻る気はなかった。  ◇◇◇  設定は甘めです。  読んでくださると嬉しいです。

悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。

三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。 何度も断罪を回避しようとしたのに! では、こんな国など出ていきます!

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい

金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。 私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。 勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。 なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。 ※小説家になろうさんにも投稿しています。

【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」 「恩? 私と君は初対面だったはず」 「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」 「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」 奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。 彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?

聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!

伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。 いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。 衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!! パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。  *表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*  ー(*)のマークはRシーンがあります。ー  少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。  ホットランキング 1位(2021.10.17)  ファンタジーランキング1位(2021.10.17)  小説ランキング 1位(2021.10.17)  ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。

処理中です...