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43 気持ちの自覚
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「い、嫌だッ!」
廊下にパンッ! という高い音が響き渡った。俺は思わずルーファスさんの頬を平手打ちしてしまったのだ。
「あ、ご、ごめんなさい!」
思いっきり叩いてしまったから相当痛いはずだ。どうしよう。王子様の顔を殴ってしまった。
ハロルドさんたちは「神子様に何をしているんだ!?」とめちゃくちゃ怒っている。胸倉を掴んで今にも殴りそうで、俺は慌ててそれを止めに入った。
ハロルドさん達は「こいつを許してはいけません!」と言っていたけど、俺は別にそこまで怒ってはいない。ものすっごい驚いたけど。とりあえずルーファスさんから手を離してもらって落ち着いて貰った。
「いきなりあんなことをしてしまってすみませんでした」
ルーファスさんは真っ赤になってしまった頬を気にすることはなく、謝罪してくれた。ハロルドさん達も一緒になってひたすら謝っている。
「でもこれで神子様の気持ちがよく分かったんじゃないですか? 私にそうされて嫌だったのでしょう? でもオースティンにされたらどうですか? 嫌だと思いますか?」
「あ……」
ルーファスさんの言葉に俺はハッとした。ルーファスさんには頬に軽くキスをされただけで嫌だと思ったのに、オーサにはそれ以上の事をされても嫌じゃなかった。
「はは。その顔はもう答えが見つかっていますよね?」
「……はい」
……ヤバい。自覚したら顔が熱い。そっか。俺、オーサのこと好きなんだ。ルーファスさんに言われてやっと気が付いた。
オーサにはあんなことまでされても嫌じゃなかったけど、他の人にされたらって考えたら嫌だし気持ち悪い。ちょっと考えただけで鳥肌が立つ。
「真っ赤になった顔も可愛いですね。オースティンが羨ましいです。こんなに可愛い神子様を独り占めできるんですから」
「……それ以上は恥ずかしいのでやめてください」
ルーファスさんはきっとわざとあんなことをやったに違いない。いきなり好きだなんて言われてびっくりしてされるがままになってしまったけど、ルーファスさんの目はオーサとは全然違った。今思えばルーファスさんには熱量を感じなかったのだ。
「……あの、ありがとうございました」
「いいえ、礼には及びません。親友の初恋を応援したかっただけですので」
ハロルドさん達は「やるなら相談くらいしてからにしてくれ」とか「心臓が止まるかと思った」など、呆れ交じりにルーファスさんを小突いていた。
赤くなってしまった頬に治癒魔法を流そうと思ったら「記念にこのままにしてください」と言われてしまう。そして「オースティンをよろしくお願いします」とも。
オーサの親友の心からの言葉に俺は「はい」と答えたのだった。
それから『神子の間』に戻って来た。この部屋で待っていたオーサとランドルの姿が目に入る。
オーサは俺と目が合うと蕩けたような瞳で微笑んでくれた。そのせいでカッと全身が熱くなる。
「王妃様はどうだった?」
「う、うん。もう、大丈夫……です」
「? ヒカル様、どうした?」
様子のおかしい俺を心配したオーサが様子を伺うように顔を近づけて来た。その麗しすぎる顔を直視出来ず目線をウロウロとさせてしまう。
「はは。自分の気持ちを自覚されたんだよ。おめでとう、オースティン」
「? よくわからんが、ありがとう……?」
事情が分かるのはルーファスさん達兄弟と俺だけ。後の面々は頭の上に『?』が沢山飛んでいた。
それから軽く皆で雑談していると、ブレアナさん達も戻って来た。それから王様も戻って来て王妃様の意識が戻ったことを教えてくれた。体が信じられないくらい軽くなったと喜んでいたそうで、これから徐々に回復してまた元気な姿を皆に見せられるだろうとのこと。
その時は改めて挨拶させてほしいと言われたので快諾した。
そしてささやかとは一体どういう意味か。辞書を開いて調べたくなるくらいの豪華な夕食をご馳走になった。そこで初めて俺はワインを口にすることになった。今までのヘインズ家の食事では酒を飲まなかった。というのも今まで酒を飲んだことが無かったのと、酒に興味が無かったことが理由だ。
だけど今回は俺の為に最高級のワインを用意したと言われた。それなのに一口も飲まないのは失礼かと思って少しだけ飲むことにした。
残念なことにまだまだお子様舌なのか、赤ワインは口に合わず断念。だけど白ワインはすっきりとしていて飲みやすかった。
「ヒカル様はこのワインが気に入ったのか。うん、確かに美味いな。今度同じものを私も用意しよう」
オーサがにっこり笑ってそんなことを言うから、また俺はドキマギしてしまう。自分の気持ちを自覚してからは更に心臓がうるさくなった。恥ずかしくてついつい飲んでしまい、気が付けばあっという間に3杯も飲み切っていた。お陰で頭がふわふわとしている。
「神子様大丈夫ですか? 顔がかなり赤くなってますよ。オースティン、少し外へ出て風に当たらせてきた方が良いんじゃないか?」
俺の様子を見ていたルーファスさんがそんなことを言う。食事中に席を立つのはどうなのかと思ったが、正直冷たい風に当たりたいところだったから有難い。だけどそれをオーサに言わなくてもいいのに……。ちらっとルーファスさんを伺えば、パチンとウィンクされてしまった。
あー……これは2人きりになるチャンスをあげるよってことなんだろうな。正直今は余計な気遣いだ。オーサの顔をまともに見れないくらい挙動不審状態なのに、2人きりになんてされたら俺は一体どうすれば……。
そんな俺の内心を知らないオーサは俺の手を取り立たせると、そっとバルコニーへと連れ出してくれた。
外は満点の星空の中、さらりと頬を撫でる風が冷たくて気持ちいい。この冷たさが熱くなった体に丁度良く、ふぅと息を吐いた。
「ヒカル様、こちらに」
そのままオーサに手を引かれて大きなソファーへと連れて行かれる。そこへそっと腰を掛けるとオーサは自然に俺の隣へ隙間なくぴったりと座り、これまた自然に腰を抱いてきた。
すぐ隣にオーサの体温を感じて、折角少し冷めた熱がぶり返してしまう。だけどやっぱりオーサにこうされても嫌じゃないし、むしろもっとくっつきたいとさえ思えてしまってそんな俺の気持ちに改めて気が付いた。
「ヒカル様、気分はどうだ?」
「うん、大丈夫」
「酔って赤くなった顔も可愛らしい。色んなヒカル様が見られることがとても嬉しく思う」
「うあ……」
熱くなった頬をすりすりと撫でられてそんなことを言われて。もうどこを見ていいかわからず俯いてしまった。
廊下にパンッ! という高い音が響き渡った。俺は思わずルーファスさんの頬を平手打ちしてしまったのだ。
「あ、ご、ごめんなさい!」
思いっきり叩いてしまったから相当痛いはずだ。どうしよう。王子様の顔を殴ってしまった。
ハロルドさんたちは「神子様に何をしているんだ!?」とめちゃくちゃ怒っている。胸倉を掴んで今にも殴りそうで、俺は慌ててそれを止めに入った。
ハロルドさん達は「こいつを許してはいけません!」と言っていたけど、俺は別にそこまで怒ってはいない。ものすっごい驚いたけど。とりあえずルーファスさんから手を離してもらって落ち着いて貰った。
「いきなりあんなことをしてしまってすみませんでした」
ルーファスさんは真っ赤になってしまった頬を気にすることはなく、謝罪してくれた。ハロルドさん達も一緒になってひたすら謝っている。
「でもこれで神子様の気持ちがよく分かったんじゃないですか? 私にそうされて嫌だったのでしょう? でもオースティンにされたらどうですか? 嫌だと思いますか?」
「あ……」
ルーファスさんの言葉に俺はハッとした。ルーファスさんには頬に軽くキスをされただけで嫌だと思ったのに、オーサにはそれ以上の事をされても嫌じゃなかった。
「はは。その顔はもう答えが見つかっていますよね?」
「……はい」
……ヤバい。自覚したら顔が熱い。そっか。俺、オーサのこと好きなんだ。ルーファスさんに言われてやっと気が付いた。
オーサにはあんなことまでされても嫌じゃなかったけど、他の人にされたらって考えたら嫌だし気持ち悪い。ちょっと考えただけで鳥肌が立つ。
「真っ赤になった顔も可愛いですね。オースティンが羨ましいです。こんなに可愛い神子様を独り占めできるんですから」
「……それ以上は恥ずかしいのでやめてください」
ルーファスさんはきっとわざとあんなことをやったに違いない。いきなり好きだなんて言われてびっくりしてされるがままになってしまったけど、ルーファスさんの目はオーサとは全然違った。今思えばルーファスさんには熱量を感じなかったのだ。
「……あの、ありがとうございました」
「いいえ、礼には及びません。親友の初恋を応援したかっただけですので」
ハロルドさん達は「やるなら相談くらいしてからにしてくれ」とか「心臓が止まるかと思った」など、呆れ交じりにルーファスさんを小突いていた。
赤くなってしまった頬に治癒魔法を流そうと思ったら「記念にこのままにしてください」と言われてしまう。そして「オースティンをよろしくお願いします」とも。
オーサの親友の心からの言葉に俺は「はい」と答えたのだった。
それから『神子の間』に戻って来た。この部屋で待っていたオーサとランドルの姿が目に入る。
オーサは俺と目が合うと蕩けたような瞳で微笑んでくれた。そのせいでカッと全身が熱くなる。
「王妃様はどうだった?」
「う、うん。もう、大丈夫……です」
「? ヒカル様、どうした?」
様子のおかしい俺を心配したオーサが様子を伺うように顔を近づけて来た。その麗しすぎる顔を直視出来ず目線をウロウロとさせてしまう。
「はは。自分の気持ちを自覚されたんだよ。おめでとう、オースティン」
「? よくわからんが、ありがとう……?」
事情が分かるのはルーファスさん達兄弟と俺だけ。後の面々は頭の上に『?』が沢山飛んでいた。
それから軽く皆で雑談していると、ブレアナさん達も戻って来た。それから王様も戻って来て王妃様の意識が戻ったことを教えてくれた。体が信じられないくらい軽くなったと喜んでいたそうで、これから徐々に回復してまた元気な姿を皆に見せられるだろうとのこと。
その時は改めて挨拶させてほしいと言われたので快諾した。
そしてささやかとは一体どういう意味か。辞書を開いて調べたくなるくらいの豪華な夕食をご馳走になった。そこで初めて俺はワインを口にすることになった。今までのヘインズ家の食事では酒を飲まなかった。というのも今まで酒を飲んだことが無かったのと、酒に興味が無かったことが理由だ。
だけど今回は俺の為に最高級のワインを用意したと言われた。それなのに一口も飲まないのは失礼かと思って少しだけ飲むことにした。
残念なことにまだまだお子様舌なのか、赤ワインは口に合わず断念。だけど白ワインはすっきりとしていて飲みやすかった。
「ヒカル様はこのワインが気に入ったのか。うん、確かに美味いな。今度同じものを私も用意しよう」
オーサがにっこり笑ってそんなことを言うから、また俺はドキマギしてしまう。自分の気持ちを自覚してからは更に心臓がうるさくなった。恥ずかしくてついつい飲んでしまい、気が付けばあっという間に3杯も飲み切っていた。お陰で頭がふわふわとしている。
「神子様大丈夫ですか? 顔がかなり赤くなってますよ。オースティン、少し外へ出て風に当たらせてきた方が良いんじゃないか?」
俺の様子を見ていたルーファスさんがそんなことを言う。食事中に席を立つのはどうなのかと思ったが、正直冷たい風に当たりたいところだったから有難い。だけどそれをオーサに言わなくてもいいのに……。ちらっとルーファスさんを伺えば、パチンとウィンクされてしまった。
あー……これは2人きりになるチャンスをあげるよってことなんだろうな。正直今は余計な気遣いだ。オーサの顔をまともに見れないくらい挙動不審状態なのに、2人きりになんてされたら俺は一体どうすれば……。
そんな俺の内心を知らないオーサは俺の手を取り立たせると、そっとバルコニーへと連れ出してくれた。
外は満点の星空の中、さらりと頬を撫でる風が冷たくて気持ちいい。この冷たさが熱くなった体に丁度良く、ふぅと息を吐いた。
「ヒカル様、こちらに」
そのままオーサに手を引かれて大きなソファーへと連れて行かれる。そこへそっと腰を掛けるとオーサは自然に俺の隣へ隙間なくぴったりと座り、これまた自然に腰を抱いてきた。
すぐ隣にオーサの体温を感じて、折角少し冷めた熱がぶり返してしまう。だけどやっぱりオーサにこうされても嫌じゃないし、むしろもっとくっつきたいとさえ思えてしまってそんな俺の気持ちに改めて気が付いた。
「ヒカル様、気分はどうだ?」
「うん、大丈夫」
「酔って赤くなった顔も可愛らしい。色んなヒカル様が見られることがとても嬉しく思う」
「うあ……」
熱くなった頬をすりすりと撫でられてそんなことを言われて。もうどこを見ていいかわからず俯いてしまった。
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