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ショートストーリー
江戸時代物語 サルカニ合戦 現代バージョン
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はるか昔、現代においては珍しくないお話だが
険悪の仲の2人がシェアハウスで同じ家になってしまった。
それは、『猿と蟹』だ。
あーーー柿ピーうめぇー!!お酒のつまみになるし最強だなぁ!
やい、カニ!
あんたは何故海からあがってきたんだ?
いや、それはこっちのセリフだ!
何で山から降りてきたんだい?
『知らねーよ!!』
『あーお腹すいた…』
そう、お互いの共通点は
『お金を持っていない』ことだった。
ある日、カニは『おにぎりもらったぞ!』
とドヤ顔していた。
猿は『見せてよ!!』といってある事に気づき
カニに
『おまえとは暮らしたくない!俺はたらふく美味しいものを食べてくるからな!横歩きしか出来ないおまえは出来ない事だけどな!俺は自転車乗って移動できるからね!』
『あー横歩きしか出来なくて悪かったね!出てってくれ』
それから『サルカニ合戦』は始まった。
残されたカニは…
おにぎり奪われなくて良かった…あぁー美味しいー
あ、柿ピー残ってる…
『確かに美味いわ…』
次の日からご飯どうしようか…
残しておいた食材は全部食いしん坊の猿に食われてしまった…
『このクソ猿め!!!』
猿は自転車3時間かけて目的地に到着
そこには大量にお弁当が捨てられていた。
(ゴミ行き…いや、これまだ食べられるんじゃない?あーーーやっぱり美味い)
とそこに
『て、、店長!!猿が!!』
と悲鳴があがった。
店長がきた。
『おや、絶滅危惧種の日本猿!珍しい!キミはどこから来たのか?』
『俺の家、ウザイ相方がシェアハウスなのに一方的に出てけと言ってきてお腹空いてこっちにきたんだ。』
『キミ、日本語話せるのかい?』
『もちろんさ!って何で食べられるものを捨てるんだ?食べ物を大事にしてよな!本当にここのお店のご飯は美味しいよ!』
店長はそのアルバイトの女の子に
『悪くないしむしろマスコットキャラでこの赤字の店を黒字にしたい』
と説得して
何と猿がアルバイトへ昇格したのだった。
店長
『ここは寒いけど売れなくなったご飯置いておくからここで暮らしな』
『え?いいんすっか?ありがとう!』
『後はキミはです、ますを付けてお話出来ればカンペキね!』
『ありがとうございます!!!』
その住処は【ウォークイン】であった。
つまりペットボトルの冷蔵庫の裏であった。
それから相変わらず食いしん坊ではありつつ
レジや品出しも全てこなし、さらに特技といえるジャンプでお店の蛍光灯を1発で替えたり
高いものに届かない人に代わりに取ってあげるなど優しい事をして店長企画の『マスコットキャラ猿』は大成功で
今までお客さんはほとんど常連さんしか来なかったのにクチコミでお客さんが増えて捨てられる商品もなくなって
黒字へ成功したのだった。
もちろん猿はアルバイトだから
給料ももらえて好きなものを買いたい放題だった。
しかし、ブームは長くは続かなかった。
外に歩いてる高校生
『あそこの店ケモノくさくて嫌なんだよね』
『わーそれめっちゃわかる!だって衛生状態悪いでしょ?お風呂とかどうしてるのって感じ!』
『あ、いいもの見つけた!コンビニ車にあっちゃった!ラッキー!!』
そう、現代の日本は高齢化社会で
インターネットも復旧して
移動販売のコンビニ車とネットスーパーなど便利な世の中になってて、その店の
『ケモノくさい』のアンチが広がり
猿がコンビニで働く事は1度見たら写真撮ってシェアしてお客さんが増えただけで
リピーターがいなかったのだ。
店長
『猿くん、ごめんね。今日でお店閉めるよ。その代わりちゃんと暮らせる分あげるから相方と仲直りしてね』
猿
『分かりました。ありがとうございます。』
と家に帰る事になったのだった。
しめしめ!カニめ!俺はたらふく食ったし
金もある!!ざまぁ!!
家に到着
『なんだ、あのう○こ臭い!カニめ、ボケたか?』
って何だよこの巨大な緑に白い花!
突進してしまめ!!!
ババァン!!あいたたたた!!!
カニ
『猿め、ざまぁみろ!俺は横歩きしか出来ないから隣の家の農業で手伝って美味しいものたくさんもらったし
う○こクサイのも当然!お前が二度と帰ってこないようにサボテンで入り口を塞いだのと銀杏育てたのと俺は木に登れないから落ちてくる実を洗って隣の家にあげてたのよ!
ってせっかく幻の月下美人、1晩しか咲かない花をダメにしやがってよー!』
『あんた金は持ってるんでしょ?なら家借りられるでしょ?どーせ食料でなくなって落ちこぼれだろうけど!』
『俺はお金ないけど、隣の人と仲良くなって一生食料に困らないけどな(ドヤっ)』
サル
『いや、シェアハウスでシェアしないのはどっちなんだよ!!この自己中め!!』
『せっかく俺は金を稼いで暮らそうと思ったのにこのクソめ!!』
そうやって猿は去っていき、カニの言う通りになってしまいました。
つまりカニは隣の家との親睦を深め共に過ごす事が人生の勝ち組になり
サルはその場しのぎで食料もお金もあったが
いつかは尽きてしまうものだった。
険悪の仲の2人がシェアハウスで同じ家になってしまった。
それは、『猿と蟹』だ。
あーーー柿ピーうめぇー!!お酒のつまみになるし最強だなぁ!
やい、カニ!
あんたは何故海からあがってきたんだ?
いや、それはこっちのセリフだ!
何で山から降りてきたんだい?
『知らねーよ!!』
『あーお腹すいた…』
そう、お互いの共通点は
『お金を持っていない』ことだった。
ある日、カニは『おにぎりもらったぞ!』
とドヤ顔していた。
猿は『見せてよ!!』といってある事に気づき
カニに
『おまえとは暮らしたくない!俺はたらふく美味しいものを食べてくるからな!横歩きしか出来ないおまえは出来ない事だけどな!俺は自転車乗って移動できるからね!』
『あー横歩きしか出来なくて悪かったね!出てってくれ』
それから『サルカニ合戦』は始まった。
残されたカニは…
おにぎり奪われなくて良かった…あぁー美味しいー
あ、柿ピー残ってる…
『確かに美味いわ…』
次の日からご飯どうしようか…
残しておいた食材は全部食いしん坊の猿に食われてしまった…
『このクソ猿め!!!』
猿は自転車3時間かけて目的地に到着
そこには大量にお弁当が捨てられていた。
(ゴミ行き…いや、これまだ食べられるんじゃない?あーーーやっぱり美味い)
とそこに
『て、、店長!!猿が!!』
と悲鳴があがった。
店長がきた。
『おや、絶滅危惧種の日本猿!珍しい!キミはどこから来たのか?』
『俺の家、ウザイ相方がシェアハウスなのに一方的に出てけと言ってきてお腹空いてこっちにきたんだ。』
『キミ、日本語話せるのかい?』
『もちろんさ!って何で食べられるものを捨てるんだ?食べ物を大事にしてよな!本当にここのお店のご飯は美味しいよ!』
店長はそのアルバイトの女の子に
『悪くないしむしろマスコットキャラでこの赤字の店を黒字にしたい』
と説得して
何と猿がアルバイトへ昇格したのだった。
店長
『ここは寒いけど売れなくなったご飯置いておくからここで暮らしな』
『え?いいんすっか?ありがとう!』
『後はキミはです、ますを付けてお話出来ればカンペキね!』
『ありがとうございます!!!』
その住処は【ウォークイン】であった。
つまりペットボトルの冷蔵庫の裏であった。
それから相変わらず食いしん坊ではありつつ
レジや品出しも全てこなし、さらに特技といえるジャンプでお店の蛍光灯を1発で替えたり
高いものに届かない人に代わりに取ってあげるなど優しい事をして店長企画の『マスコットキャラ猿』は大成功で
今までお客さんはほとんど常連さんしか来なかったのにクチコミでお客さんが増えて捨てられる商品もなくなって
黒字へ成功したのだった。
もちろん猿はアルバイトだから
給料ももらえて好きなものを買いたい放題だった。
しかし、ブームは長くは続かなかった。
外に歩いてる高校生
『あそこの店ケモノくさくて嫌なんだよね』
『わーそれめっちゃわかる!だって衛生状態悪いでしょ?お風呂とかどうしてるのって感じ!』
『あ、いいもの見つけた!コンビニ車にあっちゃった!ラッキー!!』
そう、現代の日本は高齢化社会で
インターネットも復旧して
移動販売のコンビニ車とネットスーパーなど便利な世の中になってて、その店の
『ケモノくさい』のアンチが広がり
猿がコンビニで働く事は1度見たら写真撮ってシェアしてお客さんが増えただけで
リピーターがいなかったのだ。
店長
『猿くん、ごめんね。今日でお店閉めるよ。その代わりちゃんと暮らせる分あげるから相方と仲直りしてね』
猿
『分かりました。ありがとうございます。』
と家に帰る事になったのだった。
しめしめ!カニめ!俺はたらふく食ったし
金もある!!ざまぁ!!
家に到着
『なんだ、あのう○こ臭い!カニめ、ボケたか?』
って何だよこの巨大な緑に白い花!
突進してしまめ!!!
ババァン!!あいたたたた!!!
カニ
『猿め、ざまぁみろ!俺は横歩きしか出来ないから隣の家の農業で手伝って美味しいものたくさんもらったし
う○こクサイのも当然!お前が二度と帰ってこないようにサボテンで入り口を塞いだのと銀杏育てたのと俺は木に登れないから落ちてくる実を洗って隣の家にあげてたのよ!
ってせっかく幻の月下美人、1晩しか咲かない花をダメにしやがってよー!』
『あんた金は持ってるんでしょ?なら家借りられるでしょ?どーせ食料でなくなって落ちこぼれだろうけど!』
『俺はお金ないけど、隣の人と仲良くなって一生食料に困らないけどな(ドヤっ)』
サル
『いや、シェアハウスでシェアしないのはどっちなんだよ!!この自己中め!!』
『せっかく俺は金を稼いで暮らそうと思ったのにこのクソめ!!』
そうやって猿は去っていき、カニの言う通りになってしまいました。
つまりカニは隣の家との親睦を深め共に過ごす事が人生の勝ち組になり
サルはその場しのぎで食料もお金もあったが
いつかは尽きてしまうものだった。
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