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村井サイクル「それとも私たち?」
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「もっと得意なやつでお願いします!」
快太は土下座で、泣きのもう1回をセシリアにお願いしていた。
セシリアはタンクトップ姿に戻り、快太は転生時のジーンズとネルシャツに着替えている。
「……伝道師が得意とか不得意とかあるわけ?」
さすがのセシリアもテンション低めだ。
二連続で何の快感も得ないまま、ただ身体を汚されただけだった。
「ある……あります! その……宗派とかいろいろあるので」
「ふうん」
じとっと見られながらも、快太は続ける。
「なのでこの、村井サイクル先生の『それとも私たち?』はどうかな?」
「若妻ものじゃん。しかも姉妹って。あたしひとりで二役やんの?」
「う……」
快太はそこまで考えていなかった。
ざっと読んで、この作品がいちばん『さっさと挿入する』作品だったのだ。
(とにかく卒業だけでも今日したい……!)
彼の思いはそれだけである。
開始3コマめで「ああんっ」と言わせている、この素晴らしい作品をとにかく推したかった。
もうひとり必要なら、もうひとり女の子を呼んできてほしいくらいだった。
なのでーー
「あの~、伝道師サマが目を覚ましたってほんとですか?」
セシリアの友だちがドアから入ってきたときの彼の目は、童貞にあるまじき、獲物を見つけたハンターの目をしていた……かもしれない。
***
「あはは、セシリアすごく期待してたからね。伝道師サマと聖典に描いてあること全部ヤりたいって、毎日起きてるかどうか確認しに通ってたくらいだもん」
「言うなよもうっ」
その友だちは、リリアンと名乗った。
Tシャツに短いスカートというラフな格好をしている。
彼女はセシリアとは違って人間族だが、ふたりはとても仲がいいらしい。
黒髪のポニーテールを揺らし、キャッキャキャッキャと談笑しながら、
「なんで早漏で伝道師サマやってるんですか?」
直球を全力で投げ込んできた。
快太はあけすけにものを言う女性があまり得意ではないが、そもそも得意な女性のタイプなんているわけもないので、無駄な苦手意識だった。
「で、伝道師の修行って、ほとんどが座学なんだ。だからちょっと実践が不足していて……。ああでも、知識としては誰よりも詳しいから安心してくれていいよ」
「座学ってちょっと格好いいかも。あ、童貞ってわけじゃないですよね?」
「……全然違いますが?」
そうですよねごめんなさい、と上目遣いでリリアンが舌を出す。
見透かされているような気もするが、よくわからない。
そんなうちに、セシリアが提案した。
「じゃあリリアンも来たことだし、3人でヤるか!」
「ぃよっしゃあー!」
快太は思わず雄叫びを挙げる。
「伝道師サマ、ほんとに熱心なんですね~」
「はい~。さ、さ、どうぞこちらへ」
ふたりを洗面所のまえに、後ろ向きに立たせる。
本当はキッチンで展開する漫画なのだが、ここはベッドと洗面所しかないゲストルームのようなところなので、これでいいだろう。
再現度を気にするセシリアはぶつぶつ文句を言っていたが、最終的には棚から衣装を持ってきて、洗面所のまえに立った。
衣装は裸エプロンである。
「あ、快太、ひとついいか? 中に出すときは、あたしのほうにしてくれよ」
「え?」
その台詞だけでもう漏らしかねない快太だったが、
「あたしはエルフだから人間とヤっても平気なんだが、リリアンはお前と同じ人間族だから、その、念のためにな」
「わっかりました! セシリアに出します!」
はりきりまくった返事をしながら、セシリアを右に立たせる。
こっちが若妻役で、最終的に中に出されるほう。
左は妻の妹で、いったんそちらにも入れるのだが、「最後は姉さんにっ」という奥ゆかしさ(?)でまた右の若妻に入れることになるのだ。
始める直前、リリアンは微笑みながら、
「今日は大丈夫だから、わたしにもし出しちゃっても気にしないで。リラックスしていこ?」
なんてことを言ってくれた。
結構いい子だと快太はあっさり思った。
そしてーー
「じゃあ快太、いや、ヨシヒロ、始めてくれ」
セシリアの合図で始まった。
「おや、今晩のおかずはふたりで作ってるのか」
「お帰りなさい、ヨシヒロ♡」
「お義兄ちゃん、お邪魔してま~す」
帰宅したヨシヒロこと快太が、裸エプロン姉妹の臀部を撫でる。
「も~。ヨシヒロったら待てないの? ちょっと味見する?」
言いながらセシリアが快太に向けて軽く尻を突き出し、そこにあるふたつの豊かな膨らみを両手で開いた。
(きたきた、3コマ挿入~。先生天才すぎるッ。心からの感謝!)
にゅるん。
「ああんっ?」
セシリアの喘ぎは、疑問形だった。
にゅるん。
(あ、あれ、どこ? 入れるの難しくない?)
にゅるん。
にゅるんっ。
「う、わ……」
どくんどくんどくん、と脈打つものを握り、快太がうめいた。
「……はあ」
セシリアが大きなため息をつき、洗面台の鏡越しに快太をにらみつける。
「お前、擦りつけただけでイッてどうするんだ? あたしのここ、そんなに入れたくないのか?」
「セシリア、泣いてる子をいじめるのよくないって」
「泣きたいのはこっちだよ。もう! また洗わないといけないじゃん」
死ねフニャチン!という捨て台詞を残して、セシリアはまた身体を流しに出て行った。
「まあまあ、面白いとは思いますよ?」
リリアンのフォローは、悔しさと情けなさで涙する快太には届いていなかった。
快太は土下座で、泣きのもう1回をセシリアにお願いしていた。
セシリアはタンクトップ姿に戻り、快太は転生時のジーンズとネルシャツに着替えている。
「……伝道師が得意とか不得意とかあるわけ?」
さすがのセシリアもテンション低めだ。
二連続で何の快感も得ないまま、ただ身体を汚されただけだった。
「ある……あります! その……宗派とかいろいろあるので」
「ふうん」
じとっと見られながらも、快太は続ける。
「なのでこの、村井サイクル先生の『それとも私たち?』はどうかな?」
「若妻ものじゃん。しかも姉妹って。あたしひとりで二役やんの?」
「う……」
快太はそこまで考えていなかった。
ざっと読んで、この作品がいちばん『さっさと挿入する』作品だったのだ。
(とにかく卒業だけでも今日したい……!)
彼の思いはそれだけである。
開始3コマめで「ああんっ」と言わせている、この素晴らしい作品をとにかく推したかった。
もうひとり必要なら、もうひとり女の子を呼んできてほしいくらいだった。
なのでーー
「あの~、伝道師サマが目を覚ましたってほんとですか?」
セシリアの友だちがドアから入ってきたときの彼の目は、童貞にあるまじき、獲物を見つけたハンターの目をしていた……かもしれない。
***
「あはは、セシリアすごく期待してたからね。伝道師サマと聖典に描いてあること全部ヤりたいって、毎日起きてるかどうか確認しに通ってたくらいだもん」
「言うなよもうっ」
その友だちは、リリアンと名乗った。
Tシャツに短いスカートというラフな格好をしている。
彼女はセシリアとは違って人間族だが、ふたりはとても仲がいいらしい。
黒髪のポニーテールを揺らし、キャッキャキャッキャと談笑しながら、
「なんで早漏で伝道師サマやってるんですか?」
直球を全力で投げ込んできた。
快太はあけすけにものを言う女性があまり得意ではないが、そもそも得意な女性のタイプなんているわけもないので、無駄な苦手意識だった。
「で、伝道師の修行って、ほとんどが座学なんだ。だからちょっと実践が不足していて……。ああでも、知識としては誰よりも詳しいから安心してくれていいよ」
「座学ってちょっと格好いいかも。あ、童貞ってわけじゃないですよね?」
「……全然違いますが?」
そうですよねごめんなさい、と上目遣いでリリアンが舌を出す。
見透かされているような気もするが、よくわからない。
そんなうちに、セシリアが提案した。
「じゃあリリアンも来たことだし、3人でヤるか!」
「ぃよっしゃあー!」
快太は思わず雄叫びを挙げる。
「伝道師サマ、ほんとに熱心なんですね~」
「はい~。さ、さ、どうぞこちらへ」
ふたりを洗面所のまえに、後ろ向きに立たせる。
本当はキッチンで展開する漫画なのだが、ここはベッドと洗面所しかないゲストルームのようなところなので、これでいいだろう。
再現度を気にするセシリアはぶつぶつ文句を言っていたが、最終的には棚から衣装を持ってきて、洗面所のまえに立った。
衣装は裸エプロンである。
「あ、快太、ひとついいか? 中に出すときは、あたしのほうにしてくれよ」
「え?」
その台詞だけでもう漏らしかねない快太だったが、
「あたしはエルフだから人間とヤっても平気なんだが、リリアンはお前と同じ人間族だから、その、念のためにな」
「わっかりました! セシリアに出します!」
はりきりまくった返事をしながら、セシリアを右に立たせる。
こっちが若妻役で、最終的に中に出されるほう。
左は妻の妹で、いったんそちらにも入れるのだが、「最後は姉さんにっ」という奥ゆかしさ(?)でまた右の若妻に入れることになるのだ。
始める直前、リリアンは微笑みながら、
「今日は大丈夫だから、わたしにもし出しちゃっても気にしないで。リラックスしていこ?」
なんてことを言ってくれた。
結構いい子だと快太はあっさり思った。
そしてーー
「じゃあ快太、いや、ヨシヒロ、始めてくれ」
セシリアの合図で始まった。
「おや、今晩のおかずはふたりで作ってるのか」
「お帰りなさい、ヨシヒロ♡」
「お義兄ちゃん、お邪魔してま~す」
帰宅したヨシヒロこと快太が、裸エプロン姉妹の臀部を撫でる。
「も~。ヨシヒロったら待てないの? ちょっと味見する?」
言いながらセシリアが快太に向けて軽く尻を突き出し、そこにあるふたつの豊かな膨らみを両手で開いた。
(きたきた、3コマ挿入~。先生天才すぎるッ。心からの感謝!)
にゅるん。
「ああんっ?」
セシリアの喘ぎは、疑問形だった。
にゅるん。
(あ、あれ、どこ? 入れるの難しくない?)
にゅるん。
にゅるんっ。
「う、わ……」
どくんどくんどくん、と脈打つものを握り、快太がうめいた。
「……はあ」
セシリアが大きなため息をつき、洗面台の鏡越しに快太をにらみつける。
「お前、擦りつけただけでイッてどうするんだ? あたしのここ、そんなに入れたくないのか?」
「セシリア、泣いてる子をいじめるのよくないって」
「泣きたいのはこっちだよ。もう! また洗わないといけないじゃん」
死ねフニャチン!という捨て台詞を残して、セシリアはまた身体を流しに出て行った。
「まあまあ、面白いとは思いますよ?」
リリアンのフォローは、悔しさと情けなさで涙する快太には届いていなかった。
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