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一番、厨二心をくすぐるのは学園です
49.以心伝心
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「で?何でここにいるの?」
地獄でしかなかった生徒会の仕事も無事(?)に終わり、ブランと二人きりになったリンは問い詰めた。
「今日の王子の動向を報告しよっかなって思っただけ、だけど」
「え」
意外だ。意外過ぎる。
「失礼すぎるだろ!」
あ、声に出てた。
「ごめんって」
「…たら許す」
「ん?」
何て?
「抱っこしたら許す!」
「は?」
どゆこと?
「…だめ?」
「うん、だめ」
お前は人間の姿だと可愛いくないからな
「えー、ケチ」
「はあ、まったく。しょうがない、良いよ…でも猫の…」
姿でね、という前にブランにハグされてしまった。
「…。」
抱っこって何?
「なんか安心するー!」
「…。」
捻り潰してやろうか
「ぐ…じゃあ、あと三十秒だけ」
これが…以心伝心…?
ただ、リンが声に出していただけである。
「あ、でも待って。そろそろルークが…」
そう、リンが言った時にはもう遅かった。
「「あ」」
「何をしているのかな?」
ルークさん、目が、目が笑ってないです…!
「「…。」」
終了のお知らせ。
「わ、私悪くないもん!最後まで聞かなかったブランが悪い!」
「ちょ、リン!?いや、まぁ嘘ではないけどさ!」
「…。」
醜い争いをしていたリン達に無言の圧をかけてくるルーク。
「「…すみませんでした…」」
ブランはあまり反省していない様子で、リンに至っては、何に対しての謝罪かわからないが、取り敢えず謝っている状態である。
「はぁ…。弁解は後にして、まずは情報共有をしようか」
え…この話終わらないんだ…。
絶望の表情を浮かべたリンとブランは、二人揃って、ガクガクプルプル震える。
そんな二人が情報交換が終わった後、どんな目にあったかは…皆さんのご想像にお任せします。
地獄でしかなかった生徒会の仕事も無事(?)に終わり、ブランと二人きりになったリンは問い詰めた。
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あ、声に出てた。
「ごめんって」
「…たら許す」
「ん?」
何て?
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「は?」
どゆこと?
「…だめ?」
「うん、だめ」
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「えー、ケチ」
「はあ、まったく。しょうがない、良いよ…でも猫の…」
姿でね、という前にブランにハグされてしまった。
「…。」
抱っこって何?
「なんか安心するー!」
「…。」
捻り潰してやろうか
「ぐ…じゃあ、あと三十秒だけ」
これが…以心伝心…?
ただ、リンが声に出していただけである。
「あ、でも待って。そろそろルークが…」
そう、リンが言った時にはもう遅かった。
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ルークさん、目が、目が笑ってないです…!
「「…。」」
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「ちょ、リン!?いや、まぁ嘘ではないけどさ!」
「…。」
醜い争いをしていたリン達に無言の圧をかけてくるルーク。
「「…すみませんでした…」」
ブランはあまり反省していない様子で、リンに至っては、何に対しての謝罪かわからないが、取り敢えず謝っている状態である。
「はぁ…。弁解は後にして、まずは情報共有をしようか」
え…この話終わらないんだ…。
絶望の表情を浮かべたリンとブランは、二人揃って、ガクガクプルプル震える。
そんな二人が情報交換が終わった後、どんな目にあったかは…皆さんのご想像にお任せします。
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