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一番、厨二心をくすぐるのは学園です
40.心臓がぁぁ!
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「…。」
(し、心臓が、どっくんどっくんいってるぅぅ…!!)
件の任務の為の試験が終わり、今日はその試験の結果が発表される。
こ、これで落ちてたらどうしよう…
今更ながら、緊張して来た。
(でも、国王陛下もああ言って激励してくれたし…)
そう言って思い出すのは、「私が落ちたらどうします?」と国王に話した時の事だ。
「え?落ちたら?君が?ぷっくくく…!そ、その時は笑ってあげるよ」
…いや、ただ馬鹿にしてるな。あのやろう。
いつか隙を見てしばいて…いや、フルボッコにしてやる、と決意を固めるリン。
(とはいえ…)
この格好には慣れないなぁ…
この格好、というのは、身バレ防止の為のメガネと魔術で色を変えた髪のことだ。
…少女マンガでよくある牛乳瓶の底みたいなメガネ…ちょっと…すっごい恥ずかしい。
「…。」
お、お腹痛くなってきた…
私ってこんなにプレッシャーに弱かったっけ…、と少し呆れる。
「ねぇ」
やっぱり、この任務は断るべきだった…
「君…」
心拍数がぁぁ!
「あのさ!」
「っ!?」
振り返るとそこにはリンと同じ試験結果を確認するために来たと思しき男性?男子?がいた。
「な、何かご用ですか」
(金髪碧眼、身長と身長から推定される体重が一致…ということは)
この人が陛下の言っていた第ニ王子…!
「いや、試験の結果が発表されるのはもう少し先にある場所だけど…」
それがどうかしたのだろうか。多分、試験を受けたみんなが知っているだろうし、私はただ心の準備をしているだけなのだが…
「?」
「…迷子、かい?」
「…。」
…私って迷子に見えやすい顔…いや、体質?なのか…?
またしても迷子扱いされるリンであった。
(し、心臓が、どっくんどっくんいってるぅぅ…!!)
件の任務の為の試験が終わり、今日はその試験の結果が発表される。
こ、これで落ちてたらどうしよう…
今更ながら、緊張して来た。
(でも、国王陛下もああ言って激励してくれたし…)
そう言って思い出すのは、「私が落ちたらどうします?」と国王に話した時の事だ。
「え?落ちたら?君が?ぷっくくく…!そ、その時は笑ってあげるよ」
…いや、ただ馬鹿にしてるな。あのやろう。
いつか隙を見てしばいて…いや、フルボッコにしてやる、と決意を固めるリン。
(とはいえ…)
この格好には慣れないなぁ…
この格好、というのは、身バレ防止の為のメガネと魔術で色を変えた髪のことだ。
…少女マンガでよくある牛乳瓶の底みたいなメガネ…ちょっと…すっごい恥ずかしい。
「…。」
お、お腹痛くなってきた…
私ってこんなにプレッシャーに弱かったっけ…、と少し呆れる。
「ねぇ」
やっぱり、この任務は断るべきだった…
「君…」
心拍数がぁぁ!
「あのさ!」
「っ!?」
振り返るとそこにはリンと同じ試験結果を確認するために来たと思しき男性?男子?がいた。
「な、何かご用ですか」
(金髪碧眼、身長と身長から推定される体重が一致…ということは)
この人が陛下の言っていた第ニ王子…!
「いや、試験の結果が発表されるのはもう少し先にある場所だけど…」
それがどうかしたのだろうか。多分、試験を受けたみんなが知っているだろうし、私はただ心の準備をしているだけなのだが…
「?」
「…迷子、かい?」
「…。」
…私って迷子に見えやすい顔…いや、体質?なのか…?
またしても迷子扱いされるリンであった。
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