自称『元』厨二病は完治したい 〜自称元厨二病?何で自称がついてくるの!?〜

弧葉萌

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一番、厨二心をくすぐるものは転生です

38.頑張るなっ!!

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ブランを揶揄って遊んだり、アルムとアンネに取りあわれたりして日常を過ごしたリンは…

「お姉様、お誕生日おめでとうございます!」

十三歳の誕生日を迎えた。

「ありがとう、アルム」

「お嬢様!私もいますよ!」

「ふふっ、アンネもありがとう」

五叡者になってから五年経ったのか…光陰矢の如しってやつ?と、少し感慨深くなる。

「リン」

「お父様!」

親バカの上位互換であるサレンは毎年、誕生日プレゼントがやばい。
凄いのではなくのだ。

「誕生日おめでとうー!!リンのためにこのプレゼントと…」

「…。」

ごくり。  

「新作の魔術を用意したんじゃー!」

「じゃー!」じゃねぇ!

「いくぞー!」

いくなぁー!

「それっ」

「うわー!!」

とうとう、悲鳴を上げるリン。

ゴオオォ…!!

炎かよ!

屋敷が燃えるー!

「えいー!」

若干、半泣きになりながら魔術で消火する。

「!?」

き、消えない…だと?

「あ、消えにくいようにしたぞ!頑張ったんじゃ!」

「が」

んばるなぁ!

「ちょ、まじでやばい!ブラン!手伝ってっ!!」

「どしたの?うわ、やべーじゃん」

「そうだって言ってんだろ!はよ手伝え!」

「えー、逆ギレ…」

「あっつ!」

「ぎゃー!」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 
その後、懸命な消火活動が行われ大事には至らなかった。

「ふぅ…」 

「はぁ…」

つ、疲れた…!

「お姉様、お疲れです」

「アルムー!」

「わわっ」

がばっとアルムに抱きつくリン。

「お、お姉様…!」

照れるアルムに

「お嬢様!」

「リン!」

不満気な二人。

「お嬢様!離れてください!」

「そうだそうだ!」

「邪魔すんなやっ!」

「うっわ、本性現しやがったぞ!」

「うっせぇ!」

わいわい、がやがやしているとサレンがやって来た。
また、魔術をぶっ放す気か、と少し身構えるリン達に…

「リン!国王陛下が…」

「え?」

「国王陛下がお呼びだ」

「!?」

爆弾発言を投下した。
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