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一番、厨二心をくすぐるものは転生です

34.何で?

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ここは、皇宮。
今日、新たな五叡者が決まる。
「…?」
「??」
あれ?何で、ルークさんがここにいるの?
「…!」
え、もしかして私…落選してた…?
で、でもでも!関係者以外、ここには来れないし…そうだよ、ね?
「…。」
わっかんねえ!
リンが焦っていると、ルークが近づいて来た。
「リン」
「ルークさん…あの、何故こちらに…?」
「あれ、聞いていないのか?」
「?」
何を?
「サレン・フォン・プベルルが引退することになったから、次の五叡者は僕とリンになったんだ」
「へ、へー」
……。
いや、サレンさーん?なにしてんのー?娘と働くのがそんなに嫌ってかー?…。私もだよっ!
最近、「…んんん!?」となり、キャラぶれを引き起こすことが多くなったリン。少し哀れである。
「これより、五叡者の任命式を行う」
「!」
「リン・プベルル」
「はい」
「国の誉れである五叡者を貴殿に任命する」
「期待に添えるよう、邁進して参ります」
「励むがよい」
「はい」
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 
「…。」
「大丈夫か?リン」
「大丈夫…ではないです」
心臓バックバクだったんだけど!
「き、緊張しました…」
「そうは見えなかったが…」
「やばかったです…」
「…。」
「?なにか…?」
「いや、僕達、同期になる訳だし…その、敬語、やめないか?」
「なるほど、確かにそうで…だね」
「ふっ」
吹き出すルーク。
「あっ、今笑いましたね!?」
「い、いや…」
「もう、誤魔化さないで下さい!」
「敬語になってる」
「あっ!…ちょっと敬語無しは厳しいので…」
「?」
「ルーク」
「っ!」
「これで譲歩してくれません?」
「…。」
「?どうかしましたか?」
「ちょっ!ちょっとそこで止まるんだ」
「はい…?」
あれ、これ前もあったぞ。結局、ラークさんが来るまで意味分かんない時間を過ごしたんだっけ…
「ルーク、リン!」
「ラーク」
これもデジャヴ。というかラークさん、まじ救世主過ぎる。
「いいだろう、僕のことを呼びすてで呼んでくれるんだ」
「えっ、いいなー!」
何で?何で、ルークは自慢してるの?
「俺も!俺も呼び捨てにして!」
もう一回言っていい?
何で?
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