自称『元』厨二病は完治したい 〜自称元厨二病?何で自称がついてくるの!?〜

弧葉萌

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一番、厨二心をくすぐるものは転生です

25.お前もか!

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実技試験は3ブロックに分かれて行われる。
決勝戦は三つ巴じゃん。やべー!かっけー!
そう思っていたリン。

「おい、回り込め!」

「そっち行ったぞ!」

「…。」

どうして私は追いかけられなければいけないのだろう…
時は数分前に遡るーー

「今回の実技試験から特別ルールを導入しましたのでご注意ください」

「特別ルール?」

確か、この試験は点数制で、戦闘不能にした人数で得点が決まるはず。

「倒した人の魔力量の多さによって得られる点数が変わります」

「!」

誰かが息を呑んだのが分かった。

「第一ブロックの候補者の皆様はご準備をお願いします」

「…。」

「それでは…」

ごくり

「…始めっ!」

その瞬間、光に包まれるリン。

「!?」

え?
「?、??」

え?…。

「は…?」

発光してるうぅ?!え、発光しちゃってるうぅ?!

「あ、そうでした。一番魔力量が多い人は光る仕組みです」

「お」

まえもか~!!
だから!報連相は大事なんだって!
報連相の大切さを説くリン。

「一番得点が高い奴がいるぞー!」

「うわー」

ーーかくして追いかけられることとなったリンは逃げるのが面倒になったので片っ端から蹴散らしている。

「このクソガキ!」

こえーよ!

「こんなチビに負けてたまるか」

…ちび?

「…。」

いいかな、ぶちかましても

「えいっ」

ドッカーン、と漫画のような音と共に、リンをチビと言った男は伸びた。

「ふー、すっきりしたー」

「…。」

(うーん、 集え雷鳴、我が右腕に
その力を解き放て 稲妻の衝撃エクレールインパクト!…とかでも良いな!)

…リンが呪文デビューするのは時間の問題だろう。
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