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一番、厨二心をくすぐるものは転生です
15.アンネさん?
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うへへ、と笑いながら食事をする危ない奴、リン。
「今日も美味しい…いつもありがとう、ムーラ」
「い、いえいえ!俺…わたしなんかは料理しか取り柄が無いもので…」
「?それが凄いんじゃない」
「!…そ、そうですね…!」
ちょろいぜ!
ちゃっかり、株を上げるリン。
そんなリンにアンネは、
「お嬢様は凄く優しくて、凛としていて、もう人なのかと疑うくらいの存在で、誰彼構わず、目に触れて良いような方では無いのに…!」
…あのー、ちょっと病まないでください。
リンへの独占欲を爆発させていた。
「あ、アン、ネ?アンネ、さん?」
「はっ!少し取り乱してしまいました。申し訳ございません」
「あ、うん。いや、それなら、いいんだけどさ」
…こえー!
リンが思い出さない限り、この件には首を突っ込まないと決めた燐。
なんだか、藪蛇になりそうで怖い。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~~ ~ ~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「ふぅ、美味しかった」
(ごちそうさまでした)
こちらでは、ごちそうさまを言う風習がないので心の中で言う。
「…お姉様」
「どうしたの?」
「ちょっとお話が」
「?」
「…出来れば二人で話したい」
「!?」
驚き過ぎて、びっくりマークって「!」だけど、びっくりなんだから「!?」
の方が合ってるよなー。などと馬鹿なことを考えたリン。
「お、お待ち下さい!いくら義弟といえど、お嬢様を異性の方と二人きりになど…!」
「ま、まあ落ち着いて?良いじゃない、ドアを開けて話せば」
「落ち着くなど出来ません!大体、ドアを開けるからって」
「アンネ」
「…はい」
「アルム君もこの状況が不安だろうし、私にだけ話したい事があるんじゃない?」
「お嬢様は優しすぎます…」
「…うーん、そうかな…アルム君、じゃあ、私の部屋で話そうか」
「…うん」
(私に話したい事か…)
やっぱり、アルム君に対する声が猫撫で声すぎて、きもいからやめて!とか?
だったら、落ち込むぞ…
リンがうんうん唸っている内に、部屋に着いた。
ドアを全開にして、向かい合った二人。
「ねぇ、お姉様」
「?」
「僕の部屋、覗いたでしょ」
「…」
やっべー
「今日も美味しい…いつもありがとう、ムーラ」
「い、いえいえ!俺…わたしなんかは料理しか取り柄が無いもので…」
「?それが凄いんじゃない」
「!…そ、そうですね…!」
ちょろいぜ!
ちゃっかり、株を上げるリン。
そんなリンにアンネは、
「お嬢様は凄く優しくて、凛としていて、もう人なのかと疑うくらいの存在で、誰彼構わず、目に触れて良いような方では無いのに…!」
…あのー、ちょっと病まないでください。
リンへの独占欲を爆発させていた。
「あ、アン、ネ?アンネ、さん?」
「はっ!少し取り乱してしまいました。申し訳ございません」
「あ、うん。いや、それなら、いいんだけどさ」
…こえー!
リンが思い出さない限り、この件には首を突っ込まないと決めた燐。
なんだか、藪蛇になりそうで怖い。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~~ ~ ~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
「ふぅ、美味しかった」
(ごちそうさまでした)
こちらでは、ごちそうさまを言う風習がないので心の中で言う。
「…お姉様」
「どうしたの?」
「ちょっとお話が」
「?」
「…出来れば二人で話したい」
「!?」
驚き過ぎて、びっくりマークって「!」だけど、びっくりなんだから「!?」
の方が合ってるよなー。などと馬鹿なことを考えたリン。
「お、お待ち下さい!いくら義弟といえど、お嬢様を異性の方と二人きりになど…!」
「ま、まあ落ち着いて?良いじゃない、ドアを開けて話せば」
「落ち着くなど出来ません!大体、ドアを開けるからって」
「アンネ」
「…はい」
「アルム君もこの状況が不安だろうし、私にだけ話したい事があるんじゃない?」
「お嬢様は優しすぎます…」
「…うーん、そうかな…アルム君、じゃあ、私の部屋で話そうか」
「…うん」
(私に話したい事か…)
やっぱり、アルム君に対する声が猫撫で声すぎて、きもいからやめて!とか?
だったら、落ち込むぞ…
リンがうんうん唸っている内に、部屋に着いた。
ドアを全開にして、向かい合った二人。
「ねぇ、お姉様」
「?」
「僕の部屋、覗いたでしょ」
「…」
やっべー
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