9 / 42
一番、厨二心をくすぐるものは転生です
9.妹オーラ
しおりを挟む
…何処だ、ここ
「リン、早く行こ!」
入るの!?この屋敷に!?
「う、うん」
「ようこそ。ここがわしの家じゃ」
…。
…!?
「な」
んだよー、先に言えよー。
はー、ひやひやして損したぜ。と思うリン。
屋敷に入るとまず、りんはびっくりした。
広さや綺麗さに驚いた訳では無い。
「みんな、笑ってる…」
そう。こんなに使用人がいるのに皆、生き生きとしているのだ。
「…いいなぁ」
これが燐の言葉なのか、リンの言葉なのか、はたまたどちらもなのかは分からない。だが、りんの瞳には憂い、嫉妬、後悔。様々な感情が渦巻いてる。
「リン?」
どうしたの、と呼びかけるアンネ。
「なんでも無いよ」
と振り返るリンは、元通りになっていた。
「じゃあ、手続きをしてくるから好きにしとってくれ」
「はい」
「いってらっしゃい、お父様」
「っ!う、うむ」
にししし、と笑うリン。
早速、サレンを揶揄うのが楽しくなっている。
「リン?急に変な笑い方してどうしたの?大丈夫?」
「…う、うん」
……。
変な笑い方でごめんなさいね!!
でも、でもさー!…うぬぬ
アンネの純粋な心配に強く出られないリン。
昔からこういうのには対処が下手くそだった。
「リンお嬢様、アンネ様。湯編みのご準備が整いましたのでどうぞこちらへ」
「え、リンはともかく、私は…」
「いえ、サレン様のお客様には変わらないのでご遠慮なさらないでください」
「は、はあ」
そんな中、リンは…
お嬢、様…
…。
良い!!なんかもう、響きが良い!
大興奮である。
「アンネ、一緒に行こ?」
「…!うん!」
「わっ」
「おやおや」
突然抱きついてきたアンネ。
「もう、アンネったら」
「えへへ」
なんだろう、この溢れ出る妹オーラ。私の方が年下のはずなのに。これはもう一種の才能だ。
アンネの頭を高速で撫でているとお風呂場に着いた。
「…。」
でっか
「リン、早く行こ!」
入るの!?この屋敷に!?
「う、うん」
「ようこそ。ここがわしの家じゃ」
…。
…!?
「な」
んだよー、先に言えよー。
はー、ひやひやして損したぜ。と思うリン。
屋敷に入るとまず、りんはびっくりした。
広さや綺麗さに驚いた訳では無い。
「みんな、笑ってる…」
そう。こんなに使用人がいるのに皆、生き生きとしているのだ。
「…いいなぁ」
これが燐の言葉なのか、リンの言葉なのか、はたまたどちらもなのかは分からない。だが、りんの瞳には憂い、嫉妬、後悔。様々な感情が渦巻いてる。
「リン?」
どうしたの、と呼びかけるアンネ。
「なんでも無いよ」
と振り返るリンは、元通りになっていた。
「じゃあ、手続きをしてくるから好きにしとってくれ」
「はい」
「いってらっしゃい、お父様」
「っ!う、うむ」
にししし、と笑うリン。
早速、サレンを揶揄うのが楽しくなっている。
「リン?急に変な笑い方してどうしたの?大丈夫?」
「…う、うん」
……。
変な笑い方でごめんなさいね!!
でも、でもさー!…うぬぬ
アンネの純粋な心配に強く出られないリン。
昔からこういうのには対処が下手くそだった。
「リンお嬢様、アンネ様。湯編みのご準備が整いましたのでどうぞこちらへ」
「え、リンはともかく、私は…」
「いえ、サレン様のお客様には変わらないのでご遠慮なさらないでください」
「は、はあ」
そんな中、リンは…
お嬢、様…
…。
良い!!なんかもう、響きが良い!
大興奮である。
「アンネ、一緒に行こ?」
「…!うん!」
「わっ」
「おやおや」
突然抱きついてきたアンネ。
「もう、アンネったら」
「えへへ」
なんだろう、この溢れ出る妹オーラ。私の方が年下のはずなのに。これはもう一種の才能だ。
アンネの頭を高速で撫でているとお風呂場に着いた。
「…。」
でっか
20
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?
真理亜
恋愛
「アリン! 貴様! サーシャを階段から突き落としたと言うのは本当か!?」王太子である婚約者のカインからそう詰問された公爵令嬢のアリンは「えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?」とサラッと答えた。その答えにカインは呆然とするが、やがてカインの取り巻き連中の婚約者達も揃ってサーシャを糾弾し始めたことにより、サーシャの本性が暴かれるのだった。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる