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一番、厨二心をくすぐるものは転生です

9.妹オーラ

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…何処だ、ここ
「リン、早く行こ!」
入るの!?この屋敷に!?
「う、うん」
「ようこそ。ここがわしの家じゃ」
…。
…!?
「な」
んだよー、先に言えよー。
はー、ひやひやして損したぜ。と思うリン。
屋敷に入るとまず、りんはびっくりした。
広さや綺麗さに驚いた訳では無い。
「みんな、笑ってる…」
そう。こんなに使用人がいるのに皆、生き生きとしているのだ。
「…いいなぁ」
これが燐の言葉なのか、リンの言葉なのか、はたまたどちらもなのかは分からない。だが、りんの瞳には憂い、嫉妬、後悔。様々な感情が渦巻いてる。
「リン?」
どうしたの、と呼びかけるアンネ。
「なんでも無いよ」
と振り返るリンは、元通りになっていた。
「じゃあ、手続きをしてくるから好きにしとってくれ」
「はい」
「いってらっしゃい、お父様」
「っ!う、うむ」
にししし、と笑うリン。
早速、サレンを揶揄うのが楽しくなっている。
「リン?急に変な笑い方してどうしたの?大丈夫?」
「…う、うん」
……。
変な笑い方でごめんなさいね!!
でも、でもさー!…うぬぬ
アンネの純粋な心配に強く出られないリン。
昔からこういうのには対処が下手くそだった。
「リンお嬢様、アンネ様。湯編みのご準備が整いましたのでどうぞこちらへ」
「え、リンはともかく、私は…」
「いえ、サレン様のお客様には変わらないのでご遠慮なさらないでください」
「は、はあ」
そんな中、リンは…
お嬢、様…
…。
良い!!なんかもう、響きが良い!
大興奮である。
「アンネ、一緒に行こ?」
「…!うん!」
「わっ」
「おやおや」
突然抱きついてきたアンネ。
「もう、アンネったら」
「えへへ」
なんだろう、この溢れ出る妹オーラ。私の方が年下のはずなのに。これはもう一種の才能だ。
アンネの頭を高速で撫でているとお風呂場に着いた。
「…。」
でっか








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