50 / 54
第5章 廃病院に集まる悪霊たち
第50話 結界をめざせ
しおりを挟む
その先には非常階段があった。柵は腐食して赤さびが浮かび、段もところどころ朽ち落ちている。そんな危険な場所、普段なら絶対に通りたくはない。しかし、今はそんなことは言っていられなかった。
階段を降りようと一歩踏み出した途端、誰かにぐんと手を引かれる。
(え?)
いつの間にか、千夏の前に華奢な背中があった。青いワンピースの髪の長い小柄な女性が目の前にいる。その細い腕で千夏の手のひらをしっかりと握り、千夏を導くように手を引いていた。
背中を向けているため顔は見えない。
でも、それが誰なのか千夏はわかっていた。
彼女に導かれるままに後についていく。彼女の通ったところを同じように通りながら。腐食した段を上手く飛び越えて、どんどん階段を下りていった。千夏のすぐ後ろから元気もついてきている。
振り返ると、黒いモヤのようなものが先ほど千夏が出てきた非常口からも、そして建物の窓からもモヤモヤと大量に出てきて、千夏たちを追いかけてきていた。
地面がどんどん近くなる。
庭にはあちこちに墨の水たまりのようなものができており、その水たまりから無数の白い腕がゆらゆらと生えていた。
(地面に着いた!)
そう思った途端、千夏の手を引いていてくれていた女性の足に墨の水たまりから伸びた手が一斉にしがみついた。
「きゃっ!?」
思わず千夏は手を放してしまう。ずぶずぶと墨色の水たまりに沈んでいきながら彼女はこちらを振り向いた。さらりと長い髪が揺れるその顔には、微笑みが浮かんでいる。
ワタシガ ミチビケルノハ ココマデ…………
イッテ…………アッチデ ハルタカクン ガ マッテル…………
そう言うと彼女の姿は一瞬にして消えてしまう。
千夏は驚きと恐怖で硬直しながらも、コクコクと何度も頷いた。
「やばい。行こう」
元気の言葉に上を見ると、階段から黒いモヤの塊が迫ってきていた。
結界の線はもうすぐそこ。躊躇っている暇はない。
千夏と元気は、足を掴もうと迫ってくる腕を払いのけて門へと向かって走った。
いつの間にか人の背丈よりもはるかに大きく育っていた黒いモヤの塊が、千夏たちを捕まえようと触手のような黒い手を伸ばしてくる。
そのモヤにはいくつもの人の顔が現れては消えていく。そのどれもが、苦痛と悲しみと怒りに満ちていた。
…………ニクイ…ニクイ……
……ナンデ…クライ、クライヨ……
…タスケテ……オネガイ……イヤ…イタイ……
……コッチヘ、オイデ……オマエモ、イッショニ……コッチヘ……
アレに取り込まれたら命がなくなるだけでは済まない。千夏も元気もアレらと同じものになって、永遠に苦しみ彷徨うことになるのだろう。
千夏と元気は、必死で走った。しかし、それでも触手が迫る速さに敵わず、千夏の身体に纏わりついた。
身体の力が急速に抜ける。
(まずい……)
そう思ったそのとき、前方から何かが飛んできて黒いモヤに刺さる。
ついで、
「オン・アキュシュビヤ・ウン」
凛とした声が響いた。晴高の声だ。
ギャアアアアアアアアアアア
黒いモヤが悲鳴をあげた。痛みに身を縮めるように触手が千夏たちから離れる。
黒いモヤに刺さったのは、あの独鈷杵というものに似ているもの。しかしこれは両端が五本になっていた。
「急げ! こっちだ!」
晴高の声がした。あの黒いモヤが怯んだ今が、最後のチャンス。
千夏と、ソウタを抱いた元気は全速力で結界の線へと走った。
あの黒いモヤもすぐに立ち直って千夏たちを追ってくる。
あと少し。あと少しで線を超える。
そこで、急にガクッと足が動かなくなった。とっさに下を見ると、地面から生えた血まみれの腕に足首を掴まれていた。
「……!」
前のめりにこけそうになったところを、寸前で元気が千夏の身体を片腕で抱きかかえるようにして、結界線の向こうへと押し込んだ。
ついに線を、超えた!
線の向こう側に二人とも転がるようにたどり着く。膝くらいは擦りむいたかもしれないが、そんなこと気にしている場合じゃない。すぐに起き上がって後ろを振り返った。
晴高が張った結界の線。
そこにまるで大きなガラスでもあるかのように、ぺたぺたと沢山の手の平がくっついていた。その一つ一つが千夏たちを掴もうとしていたが、その線よりもこちら側には来ることができないようだ。
やがてその手たちは、あきらめたように一つ、また一つと姿を消していき、ついには一つもいなくなった。
それを確認してから、三人一同安堵の息を漏らした。
「なんとか、なったな」
崩れるように地面に座り込んだ晴高。その黒髪もシャツもぐっしょりと汗でぬれていた。それは千夏も同じだ。
「あああ、あせったー」
元気は地面の上に大の字になって仰向けに寝転んでいた。
二人の無事な姿を目にして、千夏にもようやく笑顔が戻る。
「良かった、ほんとに……」
でも、まだこれで終わりではない。千夏は元気の傍にペタンと呆けたように座っているソウタに目を向けた。この子をしかるべき場所に送り届けなければ。
千夏は彼の傍に行く。彼の手には、今もしっかりとあのキリンのマスコットが握られていた。
「ねぇ、ソウタ君。君をおうちに送り届けたいんだけど、おうちどこかわかるかな……?」
ソウタは少し考えたあと、こくんと頷いた。
「ホイクエンからならおうちまでわかるよ」
「保育園の名前、って覚えてる? あと、どのあたりにあったのかとか」
うーんとソウタは空を見上げたあと、もう一度大きく頷いた。
「ボクのおうちね。セーセキサクラガオカのエキちかくだったよ。ケーオーせんなの。ぎんいろのシャタイにムラサキとアオのセンのハイったデンシャだよ」
妙に細かく教えてくれる。もしかしたら、電車好きな子なのかもしれない。
保育園の名前も憶えていた。ネットで検索してみると、聖蹟桜ヶ丘駅の近くにほぼこれだろうと思われる保育園がみつかる。これなら彼の家を探すのはさほど難しくはなさそうだ。
そんなとき、それまで地面に寝っ転がっていた元気が起き上がりがてらソウタにこんなことを言い出した。
「お前、動物園行きたかったんだろ。まだ日も高いし、家に帰る前に行ってみるか?」
動物園という言葉を聞いた途端、ソウタの目が輝いた。
「ほんと!? つれてってくれるの!?」
嬉しそうに、座ったままソウタはぴょこぴょこしだす。その隣で元気が「い、いいよね?」と今更確認をとるような眼で千夏を見てくる。そんな申し訳なさそうな目をしなくても、いいに決まってる。
「よし。じゃあ、これから行こうか。晴高さんはどうします?」
念のため晴高にも尋ねてみるが、彼は疲れた苦笑を浮かべた。
「いや。俺はここに残って、もうちょっと除霊していく。核になってるソイツがいなくなったからだろうな。急激に悪霊たちが力を弱めていってる。勝手に霧散し始めたから、もう少し手をかけてやればすぐにここも綺麗になるだろ」
晴高は廃病院を見上げた。いわれてみると、最初に感じた禍々しさのようなものが薄れたようにも思える。全体的にモヤがかかったように薄暗かったのに、いまは周りと変わらず普通に日の光が差し込んでいた。
「さて。そうと決まったら、とっとと行こうぜ」
元気が立ち上がると、ソウタも一緒に立ち上がってぴょんぴょんと飛び跳ねた。
階段を降りようと一歩踏み出した途端、誰かにぐんと手を引かれる。
(え?)
いつの間にか、千夏の前に華奢な背中があった。青いワンピースの髪の長い小柄な女性が目の前にいる。その細い腕で千夏の手のひらをしっかりと握り、千夏を導くように手を引いていた。
背中を向けているため顔は見えない。
でも、それが誰なのか千夏はわかっていた。
彼女に導かれるままに後についていく。彼女の通ったところを同じように通りながら。腐食した段を上手く飛び越えて、どんどん階段を下りていった。千夏のすぐ後ろから元気もついてきている。
振り返ると、黒いモヤのようなものが先ほど千夏が出てきた非常口からも、そして建物の窓からもモヤモヤと大量に出てきて、千夏たちを追いかけてきていた。
地面がどんどん近くなる。
庭にはあちこちに墨の水たまりのようなものができており、その水たまりから無数の白い腕がゆらゆらと生えていた。
(地面に着いた!)
そう思った途端、千夏の手を引いていてくれていた女性の足に墨の水たまりから伸びた手が一斉にしがみついた。
「きゃっ!?」
思わず千夏は手を放してしまう。ずぶずぶと墨色の水たまりに沈んでいきながら彼女はこちらを振り向いた。さらりと長い髪が揺れるその顔には、微笑みが浮かんでいる。
ワタシガ ミチビケルノハ ココマデ…………
イッテ…………アッチデ ハルタカクン ガ マッテル…………
そう言うと彼女の姿は一瞬にして消えてしまう。
千夏は驚きと恐怖で硬直しながらも、コクコクと何度も頷いた。
「やばい。行こう」
元気の言葉に上を見ると、階段から黒いモヤの塊が迫ってきていた。
結界の線はもうすぐそこ。躊躇っている暇はない。
千夏と元気は、足を掴もうと迫ってくる腕を払いのけて門へと向かって走った。
いつの間にか人の背丈よりもはるかに大きく育っていた黒いモヤの塊が、千夏たちを捕まえようと触手のような黒い手を伸ばしてくる。
そのモヤにはいくつもの人の顔が現れては消えていく。そのどれもが、苦痛と悲しみと怒りに満ちていた。
…………ニクイ…ニクイ……
……ナンデ…クライ、クライヨ……
…タスケテ……オネガイ……イヤ…イタイ……
……コッチヘ、オイデ……オマエモ、イッショニ……コッチヘ……
アレに取り込まれたら命がなくなるだけでは済まない。千夏も元気もアレらと同じものになって、永遠に苦しみ彷徨うことになるのだろう。
千夏と元気は、必死で走った。しかし、それでも触手が迫る速さに敵わず、千夏の身体に纏わりついた。
身体の力が急速に抜ける。
(まずい……)
そう思ったそのとき、前方から何かが飛んできて黒いモヤに刺さる。
ついで、
「オン・アキュシュビヤ・ウン」
凛とした声が響いた。晴高の声だ。
ギャアアアアアアアアアアア
黒いモヤが悲鳴をあげた。痛みに身を縮めるように触手が千夏たちから離れる。
黒いモヤに刺さったのは、あの独鈷杵というものに似ているもの。しかしこれは両端が五本になっていた。
「急げ! こっちだ!」
晴高の声がした。あの黒いモヤが怯んだ今が、最後のチャンス。
千夏と、ソウタを抱いた元気は全速力で結界の線へと走った。
あの黒いモヤもすぐに立ち直って千夏たちを追ってくる。
あと少し。あと少しで線を超える。
そこで、急にガクッと足が動かなくなった。とっさに下を見ると、地面から生えた血まみれの腕に足首を掴まれていた。
「……!」
前のめりにこけそうになったところを、寸前で元気が千夏の身体を片腕で抱きかかえるようにして、結界線の向こうへと押し込んだ。
ついに線を、超えた!
線の向こう側に二人とも転がるようにたどり着く。膝くらいは擦りむいたかもしれないが、そんなこと気にしている場合じゃない。すぐに起き上がって後ろを振り返った。
晴高が張った結界の線。
そこにまるで大きなガラスでもあるかのように、ぺたぺたと沢山の手の平がくっついていた。その一つ一つが千夏たちを掴もうとしていたが、その線よりもこちら側には来ることができないようだ。
やがてその手たちは、あきらめたように一つ、また一つと姿を消していき、ついには一つもいなくなった。
それを確認してから、三人一同安堵の息を漏らした。
「なんとか、なったな」
崩れるように地面に座り込んだ晴高。その黒髪もシャツもぐっしょりと汗でぬれていた。それは千夏も同じだ。
「あああ、あせったー」
元気は地面の上に大の字になって仰向けに寝転んでいた。
二人の無事な姿を目にして、千夏にもようやく笑顔が戻る。
「良かった、ほんとに……」
でも、まだこれで終わりではない。千夏は元気の傍にペタンと呆けたように座っているソウタに目を向けた。この子をしかるべき場所に送り届けなければ。
千夏は彼の傍に行く。彼の手には、今もしっかりとあのキリンのマスコットが握られていた。
「ねぇ、ソウタ君。君をおうちに送り届けたいんだけど、おうちどこかわかるかな……?」
ソウタは少し考えたあと、こくんと頷いた。
「ホイクエンからならおうちまでわかるよ」
「保育園の名前、って覚えてる? あと、どのあたりにあったのかとか」
うーんとソウタは空を見上げたあと、もう一度大きく頷いた。
「ボクのおうちね。セーセキサクラガオカのエキちかくだったよ。ケーオーせんなの。ぎんいろのシャタイにムラサキとアオのセンのハイったデンシャだよ」
妙に細かく教えてくれる。もしかしたら、電車好きな子なのかもしれない。
保育園の名前も憶えていた。ネットで検索してみると、聖蹟桜ヶ丘駅の近くにほぼこれだろうと思われる保育園がみつかる。これなら彼の家を探すのはさほど難しくはなさそうだ。
そんなとき、それまで地面に寝っ転がっていた元気が起き上がりがてらソウタにこんなことを言い出した。
「お前、動物園行きたかったんだろ。まだ日も高いし、家に帰る前に行ってみるか?」
動物園という言葉を聞いた途端、ソウタの目が輝いた。
「ほんと!? つれてってくれるの!?」
嬉しそうに、座ったままソウタはぴょこぴょこしだす。その隣で元気が「い、いいよね?」と今更確認をとるような眼で千夏を見てくる。そんな申し訳なさそうな目をしなくても、いいに決まってる。
「よし。じゃあ、これから行こうか。晴高さんはどうします?」
念のため晴高にも尋ねてみるが、彼は疲れた苦笑を浮かべた。
「いや。俺はここに残って、もうちょっと除霊していく。核になってるソイツがいなくなったからだろうな。急激に悪霊たちが力を弱めていってる。勝手に霧散し始めたから、もう少し手をかけてやればすぐにここも綺麗になるだろ」
晴高は廃病院を見上げた。いわれてみると、最初に感じた禍々しさのようなものが薄れたようにも思える。全体的にモヤがかかったように薄暗かったのに、いまは周りと変わらず普通に日の光が差し込んでいた。
「さて。そうと決まったら、とっとと行こうぜ」
元気が立ち上がると、ソウタも一緒に立ち上がってぴょんぴょんと飛び跳ねた。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
コ・ワ・レ・ル
本多 真弥子
ホラー
平穏な日常。
ある日の放課後、『時友晃』は幼馴染の『琴村香織』と談笑していた。
その時、屋上から人が落ちて来て…。
それは平和な日常が壊れる序章だった。
全7話
表紙イラスト irise様 PIXIV:https://www.pixiv.net/users/22685757
Twitter:https://twitter.com/irise310
挿絵イラスト チガサキ ユウ様 X(Twitter) https://twitter.com/cgsk_3
pixiv: https://www.pixiv.net/users/17981561
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
その影にご注意!
秋元智也
ホラー
浅田恵、一見女のように見える外見とその名前からよく間違えられる事が
いいのだが、れっきとした男である。
いつだったか覚えていないが陰住むモノが見えるようになったのは運が悪い
としか言いようがない。
見たくて見ている訳ではない。
だが、向こうは見えている者には悪戯をしてくる事が多く、極力気にしない
ようにしているのだが、気づくと目が合ってしまう。
そういう時は関わらないように逃げるのが一番だった。
その日も見てはいけないモノを見てしまった。
それは陰に生きるモノではなく…。
幽霊屋敷で押しつぶす
鳥木木鳥
ホラー
怨霊や異界の神が跋扈し、それら化外が引き起こす祟りが災害として頻発する世界。
霊を祓う「祓い師」の庚游理。彼女はただの地縛霊の除霊を「うっかり」古の邪神討伐にスケールアップさせてしまう「藪蛇体質」の持ち主。
破格の家賃と引き換えに「人を喰う」幽霊屋敷「裏内屋敷」にひとり住む游理は、ある夜布団の中からあらわれた少女「裏内宇羅」に首をねじ切られる。そして学園百合ラブコメ空間に転生した。
怨嗟妄念から生まれる超常の存在「幽霊屋敷」
成り行きでその一部となった游理は、様々な「幽霊屋敷」と遭遇していく。
これは千の死を千の怨嗟で押しつぶす物語。
(「カクヨム」様及び「小説家になろう」様にも投稿させていただいております)
戦慄! ゾンビに襲われる寄宿学校!
炭酸水
ホラー
西洋風の男子校で、なぜかゾンビパニックが起きる話。
ホラー風味のトンチキ小説です。ゴア表現(ゾンビとのバトル)多め。
主人公男子二人のブロマンス要素が、うっすらですが含まれます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる