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娘の学級担任 奈名先生
しおりを挟む先程から、奈名が一生懸命に舌と唇を使ってオレ自身を叱咤激励しているのだが、一向に回復しようとしない。三十路の半ばを過ぎた俺にとって、続けて2回は正直きつい。
「奈名ちゃん、済まない、少し休憩させてくれないか?」
奈名がオレを押し出して言った。
「いや、まだ満足できないの」
「でも、一度放出してるからしばらくは無理だと思う」
「それでも、私のために頑張って!」
「…」
「じゃ、私を見てて」
奈名は起き上がり、俺の両脚を跨いで膝立ちして右手で胸の膨らみを揉みしだいて乳首を摘み、左手でクリトリスを愛撫し始めた。
「はあッ」
「はあッ」
「あっ」
「くぅっ」
「はっ」
「うグゥっ」
目をつぶり、両手を動かす行為に集中している。
俺はといえば、目の前で繰り広げられる、美女のあられもない行為に眼を奪われて、じっと見つめていた。
「はあッ」
「はあッ」
「んっ」
艶めかしい喘ぎ声が間断なく続き、俺は官能の世界にグイグイ引き込まれていった。
するとあろうことか、オレ自身がムクムクと立ち上がり始めたのだ。そして数分もしないうちに立派に天をついて屹立する姿を見せた。
「奈名ちゃん、勃った!」
「ああっ、宗介さんうれしいっ」
オレを自分の2枚の花弁の間にあてがうと、間髪を入れずグッと腰を沈めた。
「はあああ~っ!」
全体を収納すると、すぐに腰を大きく振り始めた。
「ふうっ」
「はっ」
……
俺も奈名に合わせて動き始めた。
「ううっ」
奈名の身体からも俺の身体からも汗が流れ落ちる。
「はあッ」「はあッ」
息が切れて正直しんどいのだが、集中しないと中折れしそうだ。つらい!
このような苦行に陥った直接のきっかけは昨夕のことだった。
勤め帰りの満員電車に揺られ、今日の晩飯は何を買っていこうかなどぼんやりと考えながら最寄りの駅を出たところで、駅前の通りを歩いていた原崎奈名の姿を見つけた。奈名は小五になる娘奈摘の担任教師だ。
ラッキー!! 俺は急ぎ足で追いかけた。
「原崎先生~、こんにちは」
「あら、奈摘さんのお父さんこんにちは。お久しぶりです」
振り返って爽やかな笑顔を見せてくれた。
「いつも娘がお世話になってます」
「いいえ、とんでもない。菜摘さんは成績も生活態度も申し分なくて手がかからないんですよ」
奈名は教師になってまだ2年めだそうで、溌剌として若さに溢れて好感度抜群だ。
それになんと言っても小学校で子供たちの相手をさせておくにはもったいないほどの美貌の持ち主なのだ。
身長は日本人女性の平均よりもやや高め、160cm位だろうか。今はハイヒールを履いているから俺の肩の少し上まであって、肉付きの良いむっちりした腕と脚が弾けそうなくらいに充実している。
そして適度に盛り上がった胸の膨らみからキュッと引き締まったウェストライン、そしてヒップの丸く柔らかいラインが、夏物の薄い生地のスーツの下からその存在を誇示していてスタイル抜群、どストライクの俺好みのボディだ。
この美貌だと、学校の父親参観日では他のクラスの児童の父親たちまで押し寄せて、教室の中がごった返すのじゃないだろうかとつまらない心配をしている。
俺は、つい半月ほど前の休日に娘の奈摘と郊外のショッピングセンターで“デート”していた時に、たまたま奈名と出会って顔見知りになっていたのだ。
「先生、今お帰りですか?」
「はい、今日はちょっと疲れたので手抜きをしてお惣菜を買って帰ろうかと思って」
「仕事で疲れてるのに家事までは大変ですものね」
「菜摘さんのお父さんもそうでしたね」
「僕は身から出たサビですから」
「ふふっ」
「そうだ、もしよかったら今から一緒に食事でもどうですか?菜摘の学校での様子をもっと知りたいし、惣菜を買って帰ってひとりで食べるのは味気ないですからね」
週末だから少々遅くなっても大丈夫だろう。
「はい、そうですね」
「いいお店があるから行きましょう」
ここで会ったのは千載一遇のチャンスだと思っている。美女をものにするには理由は何でもいいから、ひたすらプッシュするだけだ。
何といっても俺も今は“独身”なので下心を持ってデートに誘っても何も問題はない。娘の奈摘は別れた前妻の暁美と暮らしていて、奈名はもちろんそのことを知っている。
娘をダシにしても、意中の女となんとか絆を太くしたいというのはちょっと無理があるだろうか。いや、娘でも何でも利用できるものは利用して近づくのだ。
奈名は俺と一回りほど年齢が違うが、そんなことは恋愛道においては何の障害にもならない。愛あればこそだ。これほどの美女なら、たとえ成功する確率が高くないとしてもアタックするだけの価値は十分にある。
歩きながら考えた。
そもそも、意中の女性を落とすのに金も時間も惜しんではいけない。だから当然のことながら近くにあったファミレスはスルーして、少し歩いた所にある老舗のレストランに連れて行った。
奈名はこんなシックなレストランに来ることはあまりないのか、珍しそうにしていた。
ワインを飲み、ステーキを食べながら、とりあえず学校の様子を聞き、引き続いてサッカーのJリーグやテニス等々スポーツの新しい話題で盛り上がった。奈名は学生時代にはテニスやサーフィンをやっていたとも言った。そのうちに奈摘のことはそっちのけになってしまった。
食事中の会話のなかで最も耳寄りな情報は奈名が俺と同じ大学を出たということだった。俺は工学部だったのだが、共通だった一般教養の教官たちの話でさらに盛り上がった。
そんなことで奈名の俺に対するガードが下がって親近感がより深まったようだ。そこで、ここが勝負どころだと思って勢いに乗って食事が終わってもさらにプッシュする。
「まだ喋り足りないな。もう少し付き合わない?」
「ええ、喜んで。菜摘さんのお父さんってこんなに楽しい人だなんて知りませんでした」
食事の後のバーへの誘いにものった。
スタンドバーでカクテルを注文して、レコード盤から流れてくる70年代のムーディな音楽にどっぷり浸っている。
しばらくして酔いが回ってきたのか、うっとりして目がトロンとなってきた。
眠くなったのか?まずい。
隣に座っている俺にもたれかかるようになった。肩に奈名の頭の重みが伝わってくる。
その隙に、奈名の太ももの上に俺の手を移動させてそっと奈名の手を握る。奈名も指を絡ませて握り返してきた。大丈夫だ。掌が少し汗ばんでいるような気がする。
奈名は目をつぶって雰囲気を楽しんでいるようだ。
そろそろいいかな?頃合いを見て奈名の耳元でささやいた。
「俺の家に行ってもう少し飲まないか」
「えぇ、でも奈摘さんは来ない?」
まだ頭はしっかり状況を把握しているようだ。
そういえば何時頃だろう?奈名との会話に夢中になっていたので気が付かなかったが、時計を見るともう10時が近かった。
「こんなに遅い時間には来ないと思うけど」
「それより私のアパートに行きましょうよ。私、お泊りの用意してないし」
よし、やった! いいぞ!
「いいよ、それで奈名ちゃん家で何して遊ぶの?」
「ぃやだ、知ってるくせに」
恥ずかしそうな顔をしてこちらを見る。
「えー、わかんない、奈名先生教えてぇ」
小学生に戻った気分でじゃれてみる。
「おいしゃさんごっこ」
小声でささやく。
「やろう、やろう。がんばるぞ!」
「いやだ、やめてよ」
笑い出した。そこまで奈名との時間に没頭していたので、その間マナーモードにしていた俺の携帯が何度も振動していたのに全く気づかなかった。
会計を済ませて外に出たところでタクシーを拾い、奈名のアパートまで行った。奈名の足取りはしっかりしている。アルコールには強いのか、それとも職業柄人目を気にしているのか?それはこの際どっちでもいい。とりあえずここまでは極めて順調だ。
「狭いところですけど、どうぞ」
「やっぱり女の子の住まいだな、なまめかしいよ」
中は若い女性の匂いで満ちていた。一気に俺の中の野獣が覚醒して、獲物を狩る態勢になった。
まず靴を脱ぐ前に抱き合って濃厚なキスになった。
「はぁっ、もうせっかちね。立っていられなくなるわ」
唇を離すとうっとりした顔で言った。
「だって奈名ちゃんを欲しくて待ちきれないんだもの」
「とりあえず靴を脱ぎましょうよ」
それを無視して奈名の服を脱がせようと手をかけるとその手を抑えて言った。
「ちょっと待ってぇ、ほんとに駄々っ子なんだから!その前にお風呂の支度してくるから、そこに座ってビールでも飲んでいて」
「は~い、先生」
ワンルームなのでベッドの横にカーペットを敷いて座卓を置いている。そこに冷蔵庫から出してきた缶ビールを置いた。
「ありがとう」
風呂の支度を終えて浴室から出てきた奈名が俺の隣に横ずわりで寄り添って座った。
スカートからはち切れそうな太ももが半分くらいのぞいている。
うん、最高だ。期待感が高まる。
その太ももに手を置いて肩を抱き、また唇を重ねる。
「はあっ。力が抜けちゃいそう」
ビールを含んで口移しで奈名に飲ませる。
“ゴクッ、ゴクッ“
「じゃお返し」
今度は奈名がビールを含んで俺に口移しする。
“ゴクッ、ゴクッ“
「ふ~っ。格別に美味しいな」
「ぃやだ、すっごくいやらしい顔になってる」
「奈名ちゃんはお酒強いの?」
「どうなんだろう、そんなにたくさん飲んだことがないからわからないわ」
言い終わらないうちに奈名を抱き寄せ覆いかぶさってさらに激しく唇を吸う。
「ウウッ!」
同時にブラウスの裾から手を入れて奈名の背中に回し、ブラジャーのホックを外す。素早くその手を前に回して奈名の胸のふくらみを探り、カップの内側に手を入れる。山は盛り上がったままでその形を維持している。すべて脱がして見てみたい。
「うーん!ハアぁっ!」
奈名のせつなそうな声が漏れる。よしその調子だ。
“ピンポーン”
無粋にも、突然玄関のチャイムが鳴った。
「こんな遅くに誰かしら」
とんだ邪魔が入って一気に現実の世界に引き戻されてしまった。
「放っておけば?」
「でもそういうわけにはいかないわ」
“ピンポーン”
もう一度鳴った。
「はーい、今行きます」
奈名が身づくろいして出て行ったので、俺は外から見えないよう部屋の隅に隠れた。
玄関のドアを開けると奈名が言った。
「あら?奈摘さん!」
なんだって!娘の奈摘か?俺に聞こえるように言ったんだな。
まさかこんな時間にどうしてこんなところに来るんだ? チョーまずい。
「すみません先生、ママとけんかして家出して、パパのところに行ったんだけどいなかったので…」
菜摘の声が聞こえてくる。
「あら、どうしよう。困ったわ」
奈名の慌てた様子が伝わってくる。
「誰か来てるんですか?あ、この靴?カバンも?」
「あ…、いけないっ」
奈名を抱いた時に玄関にカバンを置いてそのままだった。
「ひょっとしてパパ?パパが来てるんですか?」
まずい、ばれた。出ていくしかない。
「奈摘なのか、こんな時間にどうしたんだ」
「パパこそ、どうして先生のところにいるの?」
「いや、その、あの、なんだ、いや…、たまたまその、街で奈名先生と会ったから奈摘の学校の様子を聞いていたんだよ」
菜摘が俺の顔をじっと見て、何かに気がついて不思議そうに言った。
「パパ、お口の横になにか赤いのがついてるよ」
奈摘が俺の顔を指差すと奈名も振り返って俺の顔を見る
「え?」
俺はなんだかわからずにキョトンとしていると、奈名が俺の顔を見てハッと気づき、慌てて手で自分の口を隠して奈摘から顔をそむけた。
「くちべになの?せんせい?」
奈名と俺を見比べて言った。
「いや、その。違うんだ」
俺は慌ててハンカチを取り出して手当たり次第に顔を拭いた。
「えっ? キスしたの…? いやだッ!!」
奈摘は叫んでドアを開けて飛び出した。
「奈摘っ!」
「奈摘さんっ!」
奈名が慌ててサンダルをつっかけて追いかけようとしたところで、飛び出した奈摘が誰かにドスンとぶつかった。
「あ、ママ」
前妻の暁美だった。
「奈摘、探したのよ」
「パパが、パパが…」
「パパがどうしたの?」
「すまん、暁美」
俺は覚悟を決めて出ていった。
「あなた! 先生のとこで何してるのよ」
「何って、その…」
「いやっ、ママっ、帰ろうっ! パパも先生もいやだっ!」
暁美も俺の顔を見て拭き残された紅色に気付いたようだ。
「あー、そういうこと? 奈名先生と? 大体察しがついたわ。あなたがちゃんと電話に出ないからこういうことになるのよ。何をやってるんだか! 最悪!」
え?そう言われて俺の携帯を取り出してみると暁美と奈摘からの着信履歴がいくつか並んでいた。夕方からマナーモードのままだったし、奈名との時間に夢中だったので全く気がまわらなかったのだ。
「うん、帰るわよ、菜摘」
「悪いな、後で奈摘の様子を教えてくれよ」
暁美は泣きじゃくる菜摘を連れて帰って行った。
俺は何やってたんだ。シーンと静まり返ったアパートの前で、しばらく奈名と2人呆然と佇んでいた。
「奈名先生ごめん、とんだ騒ぎになっちゃったな」
「ううん、それより菜摘さん大丈夫かなぁ」
「暁美がなんとかしてくれるだろう」
「そうね」
「いずれにしても、今日はもう帰るよ」
この騒動で俺はすっかり萎えてその気が消え失せてしまっていた。
「そうね。菜摘さんの様子がわかったら教えて」
「そうだね、また連絡する」
とんだ失態にしょぼくれて、スゴスゴと真っ暗な一人暮らしのアパートに戻ってきた。
翌朝、二日酔いの頭を抱えて、昨夜の出来事を思い出しながらベッドでゴロゴロしていると、前妻の暁美からこれから俺のアパートに行くと連絡があった。
昨夜はあの騒ぎで奈名とのお楽しみは中途半端で終わり、俺はアパートに帰って寂しくウイスキーをあおって、ひとり寝の夜を過ごしたのだった。
しばらくすると暁美が1人でやって来たので、俺は昨日のいきさつを白状した。とは言ってもあまり暁美を刺激しないよう、俺のスケベ心はオブラートに包んで、つい出来心だったとぼかしておいたのは言うまでもない。
「私は、もうあなたの妻じゃないんだから、あなたと奈名先生が何をしようととやかく言う権利はないわ。だから、奈名先生とは好きにすれば良いわよ。でも奈摘のことを考えるとそんな単純に片付ける訳にはいかないのよね。奈摘は、あなたが奈名先生と仲良くなって2人共自分のことをかまってくれなくなるんじゃないかと不安に思っているみたいなの。私たちは別れたから関係が切れたとすましてても、あなたが奈摘のパパなのは間違いない事実だわね。それなのにあんな濡れ場を見せつけられて大変なショックだったんだと思うわ」
うん、申し訳ない。
「奈摘にはやっぱり父親であるあなたが必要なのよ。昨夜つくづくそう思ったわ。だから奈摘のことを一番に考えたら、あなたさえその気があれば私はよりを戻してもいいと思うんだけど、どうかしら。私も至らなかったところがあったと思うからそこは反省しているわ」
「うん、そうだね。奈摘のためには俺たち3人一緒にいるのがいいんだろうな。俺も2人のために努力するよ。過去のことは水に流してくれるかい?」
「ええ、いいわ。但し、そう決めたんだったら奈名先生のことはきっぱりあきらめてよね」
「わかった、また3人で新しい生活を始めよう」
しばらく今後のことを相談して、暁美は帰っていった。
その晩、俺は奈名のところに出かけて行き、暁美と相談した結論を話した。
「そうね、奈摘さんのためには3人で暮らすのが一番いいわね。元の鞘に戻れて良かったわ」
「そうなんだ。俺もホッとしたよ」
一件落着したと思ったのだが、話はそんなに簡単には終わらなかった。
「ところで、あなたのところはそれでいいとして、私はどうなるの?」
「え?なに?」
奈名ちゃん、どうした?
「はぁ?『なに』ってずいぶんな言い草ね! 私の身体に火をつけておいて、もう用はないからってそのまま放っておくつもりなの? あなたってそんな薄情な人だったの? あんな気分にさせておいて、私だってあなたのことを忘れられないわよ。責任取ってよ! あれは一夜限りの火遊びでつまみ食いのつもりだったの?」
なんだって?一件落着したと思っていたのに、何を言い出すんだ。
「暁美ママだって勝手だわ、私はどうなってもいいという訳? あなたもみ~んな自分勝手よ。私のこともなんとかしてよ。その気にさせておいて、このまま中途半端で放って置かれたら街に男を拾いに出て行くかもしれないわよ。それでいいの?」
ほっぺを膨らませてすっかり拗ねている。学校で生徒の前ではとてもこんな顔できないだろうな。胸がキュンとして可愛くてたまらない。
「でも…」
こんなに切なそうな表情で迫られたら放っておけないじゃないか。弱ったなー。
「それに昨日のことだって暁美ママと菜摘さんが喧嘩したから家出騒動になったんでしょう。あなたは何も悪くないし、私達はあれを邪魔された被害者なのよ。たまたまおかしなタイミングで菜摘さんが現れたというだけなんだから。昨日の騒動のそもそもはあの2人なのよ」
確かにその通り。
「う・うん」
「何度でも言うけどいけないのはあの2人よ。それなのにお預けを食わされて、なんで私がこんな理不尽な目に合わないといけないのよ」
それはそうなんだけど…。奈名の眼から今にも涙が落ちてきそうだ。
「あなたもすぐに暁美さんとよりを戻すわけじゃないんでしょう?じゃあそれまでは私の相手をしてくれてもいいんじゃないの?」
「う、うん?」
なんてことだ。若くてとびっきりの美人である奈名に言い寄られるのは、俺としてはうれしくて天にも登りたい気持ちなんだが…。
「とりあえず、昨夜の責任とって燃え上がった私の身体の炎を消してよ。それくらい面倒見てくれても罰は当たらないわ」
「え、えーっ」
「昨夜はあんな事態になったから気を取られて忘れていたんだけど、今日になってあなたのことを思い出したら、モヤモヤして体の芯がうずいてたまらないのよ。お願い」
「そんなこと急に言われても、オレ自身の準備ができてないよ」
「いいえ、そんなことはないわ、十分元気よ」
オレ自身をズボンの上から押さえた。確かに奈名の言うとおり、十分に漲って準備は整っている。
「ほらね」
「う、うん、わかったよ」
「うれしい」
奈名は胡坐をかいて座っていた俺を押し倒して、上から接吻攻撃をする。俺も奈名を下からしっかり抱きしめていた。
これは奈名の燃え上がった炎を鎮めるための行為だから仕方ないんだと悪魔の声が聞こえてくる。さらに暁美とよりを戻すのはこれから先の将来のことなんだから、今はまだ奈名と関係を持っても大丈夫だと言い訳する。俺の中の野獣が理性に勝利した瞬間だった。
俺は奈名を抱いたまま転がり、上になって奈名の胸元に唇を押し付ける。
「待って、シャワーを浴びさせて」
「じゃ、一緒に浴びよう」
奈名は着ていたものをさっと脱ぎ去って全裸になって浴室に飛び込んだ。
俺も全裸になって後に続く。
2人抱き合って熱い湯を浴びて、ボディシャンプーを手で泡立てておたがいに塗り付けて戯れた。なめらかな泡の感触が心地よい。
俺は奈名のデルタ地帯に、奈名はオレ自身に泡をていねいに塗り付ける。
「はぁぁっ」
「あ…ん!」
「うっ」
あまりの快感につい声が漏れてしまった。
奈名の肌にお湯をかけて泡を洗い流すとさっと水をはじいて肌が輝いている。全身たるみを知らない張り詰めた新鮮な白い肌だ。やっぱり、こんなおいしそうな身体を簡単に諦められるものではない。
改めて目にする胸の膨らみのハリも十分で、先端の突起は上向き加減にぷっくりとそそり立っている。なんとも生唾がわいてくる奈名の肉体だ。暁美のことも菜摘のことも俺の頭の中からすっかり消えてなくなっていた。
「奈名ちゃん素晴らしいよ」
「うれしいわ」
バスタオルでお互いを拭きあって浴室から出てきた。
全裸の奈名を抱き上げてベッドに運ぶ。
奈名は恥ずかしそうに目をつぶったままだ。
それを良いことに、明るい照明の下で改めて奈名の裸体を頭のてっぺんから足の爪先までくいいるようにじっくり眺め回す。
シミひとつない肌が全身うすピンク色に火照っていてなんとも艶めかしい。
いつまで見ていても飽きないきれいな身体だ。見惚れていた。
すると焦れた奈名がうっすら目を開け、俺の手を引っ張って催促した。
「ねえ…」
「うん」
その手を胸のふくらみに、片方の手をデルタ地帯に持っていく。
しっかり閉じている腿の間に指を滑り込ませて花びらを探る。
「あん!」
甘い声が漏れる。もうたっぷり潤っているようだ。
両手をそれぞれ胸のふくらみに充てて優しく揉むとさらに声が大きく漏れてくる。
「はあああ~っ!」
「ふぅあぁっ!」
俺の膝を奈名の腿の間に割り込ませて入り込む。
オレ自身も十分だ。手を添えなくても狙いを定めて奈名の2枚の花びらの間に進んでいく。先端ををあてがうとすっと吸い込まれて、スムーズに奥まで届いた。
「あーーっ!」
さらに奈名の声が大きくなった。
オレはねっとりと全体が奈名に締め付けられている。
奈名の中では何かがうごめいている。
オレは一度腰を引いてすれすれまで後退してもう一度一気に押し込むとさらに大きな声が漏れる。
「あぁっ」
自然に奈名の腰が動いてオレを締め付けてさらに奥まで吸い込もうとする。
奈名の呼吸が荒くなって両手でシーツをしっかりつかんでいる。
「はあっ、はあっ!」
「くっ!」
「あっ、あっ、い・イクぅ~っ!」
ほどなくして上体がのけぞり、けいれんして到達した。
先程からの奈名の言葉通り、よほど待ち焦がれていたんだろう。
それでもオレは奈名を攻めるのをやめない。
さらに動きを大きくする。奈名は首を左右に振り、胸を大きく持ち上げてのけぞるが構わずオレは攻め続ける。
奈名は耐えかねてオレから逃れようとするのだが逃がさない。
奈名の両手を頭の上で俺の片方の手で押さえつけ、もう一方の手で奈名の胸のふくらみをもみ、唇で先端の突起を転がす。
奈名は体をよじって攻撃から何とか逃げようとする。
「くぅっ!」
「はっ!」
「あーーっ!!」
再び絶頂を迎え、動かなくなった。そこでオレも耐えかねて放出して果てた。
俺も奈名も汗だくになっており、奈名もしばらく胸を上下させて大きな息を繰り返していた。
しばらく放心状態で横たわっていた奈名がゆっくりと上体を起こし、まだ濡れているオレ自身に頬ずりを始めた。
しかし、さすがにオレ自身はまだ元気を取り戻せない。そんなにすぐには回復しない。
「キミはほんとに素敵な子ね。この先、キミと別れてこんな素敵なことをできなくなるなんて、私には耐えられないわ」
オレ自身を両掌で包んで話しかけている。するとジワジワと膨らみ始めた。
「奈名ちゃんのの身体がすばらしいんだよ」
「いいえ、それでももうキミを離せない」
またオレ自身に語りかける。
「暁美ママにキミを返すなんてもったいないわ。私は絶対にキミを手離したくない。キミと別れ別れになるくらいなら死んだほうがましよ。いいえ、キミとはどんなことがあっても別れない。キミを切り取ってあなただけ暁美ママに返すわ」
「何言ってるんだ、冗談じゃないよ」
「いいえ、そうしましょう。決めた!」
とんでもないことになったぞ。
「元気を出しなさい。もっと満足させて」
オレを奮い立たせようとするが、そんな恐ろしいことを聞いた後では無理だよ。回復途中だったのが一気にしぼんでしまった。
奈名はやわらかいままのオレを口にふくんだ。
何としてもオレを復活させてさらに楽しむつもりなのか。
お願いだからもう勘弁してくれ!
おわり
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