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第9章

第?章:奴隷のいる日常2(別視点:回想)

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 私はネムに硬い黒パンと水を与えた。

 久しぶりの食事なのか、ネムは私では歯も立たないパンにかぶりつく。



 この屋敷には、保存のきく食料が予め備蓄されている。
 私は、ネムのこの先の人生をこの屋敷の中だけで完結させるつもりだ。

 酷い?

 部屋飼いのペットと変わらないのに?

 いや、どちらも酷いのか……はは……



「どうやら、腹は膨れてきたみたいだな」

 半分ほどの大きさになったパンを最後まで食べ尽くそうと歯で削り食うネムを見て、私は声をかけた。

 いい加減、待っているのにも飽きた。
 餌付けを見る為にコイツを買ったのではない。
 最低な遊びの相手をさせ、玩具にする為に買ったのだ。

「あぅ?」

 ガジガジとパンをかじる小さな口。
 大きな目で見開き、私のマスクの奥の瞳をまっすぐに見て来る。

「ちっ……早く食べろ……」

「あるじ、グルル、ケチャ、クチャ?」

「黙って早く食え」

「あるじ、あるじ」

 ネムは半分の歯形で凸凹になったパンを、私に差し出してきた。

「……まさか、おまえ……」

 私は、ネムが想像を上回って事態を理解していない可能性に、嫌な汗をかく。

 私に奴隷として買われた事は、認識している筈だ。
 買う時に、檻の前でも同じマスクを着けていた。
 あの時も、ネムとは目が合っている。

 しかし、私が与えたパンを、空腹にも関わらず私に半分よこす行動を考えると、主人と奴隷である事を理解しているのかは、かなり怪しい。

 この行動から、私は猫を連想した。
 飼い猫が、鼠を主人に運んでくるアレだ。

「っち……いいからお前が食え。腹の虫を黙らせろ」

「?」

 私が差し出されたパンを押し戻すと、ネムは再びパンを食べ始める。



 パンを食べ尽くすネムを見ながら、私は思案した。
 ネムが自分の状況を何も分かっていないのなら、どんな楽しみ方が出来る?

 最初は、犯すつもりだった。

 今は?

 もちろん、犯すつもりだ。
 無理やりや、命令で隷属させて、強姦する事を考えていた。
 一方的に欲望の捌け口になってもらう事をだ。
 奴隷と主人の関係は、そうであると思っていたからだ。

 問題は、それは奴隷が自分を奴隷だと思っている事を前提にしての事と言う所だ。

 そこで、発想を変える。

 ネムは、もしかしたら、愛玩奴隷に出来るかもしれない。
 それも主人が奴隷に愛玩動物を演じさせるのでは無く、完璧に躾けての、自然な主人とペットの関係を築けるかもしれない。

 もちろん、それでも犯すがね。



 当初の思惑とは違うが、ネムの事をペットにしようと考え、私は身体を維持させる為ではなく、明確に餌付けようと屋敷の備蓄倉庫に向かった。
 そこで、干し肉の塊を手に、ネムの所に戻る。

 戻ると、ネムはパンを食べ終え、コップを両手で持って水を「んっくんっく」と飲んでいた。

「さて、どこから始めるか」

「?」

 私は、干し肉をナイフで削り切ると、小さな欠片を指につまむ。

「干し肉だ」

「ほしぃくだ?」

「ほ・し・に・く」

 干し肉と言葉の音を関連付けさせ、覚えさせる。

「ほ・し・に・く」
 ネムが真似をする。

 私は指をパチンと鳴らす。
「そうだ。干し肉だ。食って良いぞ」

 私は、指につまんだ干し肉をネムの口に運ぶ。
 ネムは口に入れられた肉を噛み、久しぶりの肉の味、噛み応え、塩見、脂の舌触りを楽しむ。

 ネムが食べきると、私はまた干し肉を欠片にして、指につまむ。

「これは何だ?」

「ほしにく」

 呑み込みが早い。
 どうやら、ネムはバカでは無いらしい。

 私は指を鳴らし、ネムの頭を撫で、干し肉を口に運んでやる。

 私は、私を指さす。

「あるじ」

 どうやら、ネムはルールを理解している様だ。
 私は指を鳴らし、ネムの干し肉が残った口に追加で運ぶ。



 その日は、そうやって物の名前や簡単な言葉を教えた。
 ネムが疲れて来ると、ベッドで寝かせ、ネムを屋敷に閉じ込めて、私は本宅へと戻った。



 * * *



 翌日、屋敷に行くと、玄関で猫の様に眠っているネムを見つける。
 質素ではあるが、やる為とは言えベッドを用意してやっていたのに、床で眠るとは。

 私の気配に気付き、ネムが身体を起こした。

「あるじ、パラディ、ラニ!」

 どうやら、私の事は覚えたようだ。
 無邪気な笑顔を振りまいて来る。

 相変わらず訳の分からない言葉を喋る。
 このままだと、私が先にネムの言う事を理解できる様になってしまいそうである。

「ネム、来い」

 私が言うと、ネムは、とてとてと歩いて来る。
 正しく意味を理解しているかは分からないが、来いと言えば近づいて来る。

 私は指を鳴らし、よしよしと頭を撫でてやる。

「ほしにく、ほしにく!」

「待て」

 たった半日で、干し肉をご褒美に強請るネムに待てと言うと、ネムは待つ様になっていた。
 ちゃんと昨日の訓練は実を結んでいる様だ。

 私は言葉を理解できたネムに指を鳴らす。
 そのままネムを待たせたまま倉庫に干し肉を取りに行き、二欠片をネムの目の前で切る。

「口を開け」

 私が言うと、ネムは口を開く。
 指を鳴らし、干し肉をもう一欠片切り、一つを口に入れ、二つをネムの手に持たせてやる。

 ネムは、すぐに手渡された干し肉も自分の口に入れ、もぐもぐと食べ始める。

 私は、よしよしとネムの頭を撫でる。

 餌付けは上手くいっているし、同時に言葉も順調に覚えている。
 元々無かった敵対心や警戒心も手伝い、ネムは人懐っこく私の撫でる手を受け入れ、されるがままに頭を撫でさせる。



「これは?」

「め」

 テーブルに大量に並べられた切られた干し肉。
 私はネムが言葉を覚え、正解するたびに、指を鳴らし、頭を撫で、口に次々と放り込んでやる。

 呑み込みが早い相手だと、教える側も楽だし、楽しくさえある。

「これは?」

「みみ」

「これは?」

「つ・の?」

「そうだ、いいぞ」

 私に撫でられ、私の指が鳴り、私の手から干し肉が口に運ばれる。
 ネムの中で、それが良い事と刷り込まれていく。

 私が黙って指をさすと、その名前を言う。

「しっぽ」

「ゆび」

「つめ」

「ひは(した)」

「きば」

「あし」

 私は、呑み込みが早いネムの口に、次々と干し肉を運ぶ。
 そろそろか、と背徳感を感じながら、私はいよいよ次のステップへ進もうと心を決めた。

 こんなに呑み込みが良いとは、正直思わなかった。

 いや、私の教え方が良かったのかもしれない。



「ネム、服を脱げ」

「ふくを、ねげ?」

「脱げ、ぬぐ、こうだ」

 私を信用しているのか、ネムはされるがままに服を脱がされる。
 服と言う言葉は理解しているので、脱ぐと言う言葉をこれで理解出来る筈だ。

「ぬげ、ぬげ」

「そうだ」

 指を鳴らし、頭を撫で、干し肉を食わす。

 私は、ネムの裸を見て、興奮していた。
 一糸まとわぬ少女の裸体が、すぐ目の前にある。

 だが、事を急いてはいけない。

「浴場に行け」

「よくじょう、いけ」

 ネムは屋敷の浴場に向かって行く。
 広さはそれなりに広く、十人ぐらいなら一度に使える。

 私がついていくと、浴場でネムは身体も隠さずに私を待っている。
 その尻尾が犬の様に左右に揺れている。

 頭を撫で、指を鳴らし、干し肉を口に運ぶ。

「身体を、洗え」

「ああえ?」

 私はネムの身体を布で洗い始める。
 奴隷商人達に洗えと言ったが、水をぶっかけて汚れを落としただけであろう。
 私の基準から言えば、ネムは、まだまだ汚かった。

「これが、洗うだ」

「ああうだ」

「洗う」

「あらう」

 私は、ネムの身体の汚れを落としながらも、その感触を堪能し始める。

 長く白い髪は、毛先が痛んでこそいるが、大部分はキューティクルが生きていてサラサラとしている。
 浮いたあばら一本一本のおうとつ、洗濯板状の胸。
 細く繊細な鎖骨、痩せた腹。
 肌が薄紙の様に薄いのであろう、筋繊維、血管、神経が浮いた褐色の肌。
 骨が浮いた尻、背骨のおうとつ。

 ネムの小さな唇を触る。
 あどけない唇の端から覗く牙は先端が丸まっていて、鋭利さは無い。
 口内を木の繊維を裂いたブラシで洗う。
 先が少し尖った耳の裏は、垢が溜まっている。
 頭から生えた立派な角は、頭蓋骨から生えていて、頭皮を突き破って骨状のなめらかな感触で、まるで象牙の様に美しい。

 手足を洗い、長い尻尾を洗う。
 尻尾は肌と同じ感触で、背骨の様に尻尾の骨が浮いていてゴツゴツとした感触である。

 全身を洗いながらも、私はネムに身体の部位や、言葉を教え続ける。



 そして、ようやく私は待ち望んでいた、そこを洗い始めた。

「ネム、ここは、ヴァギナだ」

「ばぎな」

 私は、まあ良いと、ネムの女性器を入念に洗い始める。

 ぴっちりと閉じた縦スジを両手で開くと、綺麗な粘膜の色をした膣が姿を現す。
 膣口も尿道も、どこにあるのか一瞬分からない程に小さく、美しい粘膜の色に埋もれている。
 まだ育ち切っていない小陰唇もクリトリスも、何もかもが私にとって完璧だった。

 クリトリスの包皮を剥いてやると、勃起していない小さな小さなクリトリスが綺麗に剥ける。

 ネムは、クリトリスの包皮の裏までちゃんと洗った事が無い様で、クリトリスを剥かれた驚きと、自分の身体の知らない構造への興味が目に宿る。

「クリトリス」

「くいとりす」

「クリ」

「く、りとりす」

「良い子だ」

 私がまっとうに身体を洗っている為、指鳴らしも、頭撫でも、干し肉も無い。
 だが、ネムは、マスク越しの私の目が笑い、声が喜んでいる事を察し、嬉しそうに笑う。

「ばぎな、くりとりす、ばぎな、くりとりす、ばぎな、くりとりす……」

 覚えようと言葉を繰り返すネムを見ながら、私はネムの全身の汚れを洗い流した。



 全身をすっかり綺麗に洗われ、ネムは気持ちよさそうに私と共に浴場を出る。

 事を急いてはいけない。
 愛玩奴隷として、ペットとして、まだ躾ける事は山ほどある。

「あるじ、アピハピ」

 私に身体や髪の水気を拭かれ、ネムは何か言う。

「礼でも言っているのか?」

「?」

「まあいい」

 私は、まだ湿っているネムの頭を撫でると、奴隷市場で着ていたネムの元々の服ではなく、清潔なぶかぶかのローブを着せてやる。
 着替え前も着替え後も、パンツなんて洒落たものは無い。

 恐らく、ネムはパンツを穿いた事が無いし、これから先も穿かせる予定はない。

 もし穿かせるとすれば、私の興奮を誘うでデザインの下着となるであろう。



 * * *



 服を着たネムが、私に言われるままに椅子に座り待つ。
 色々な事を覚えたのだ。
 それに相応しい褒美を持って報われるべきである。

「ネム、これが何か分かるか?」

「ほしにく! ほしにく!」

「そうだ、よしよし、お前は私の言う事を聞く良い子だ。だから、今日はこれをやろう」

 私は、今まで欠片で少しずつ食べさせていた干し肉を、ステーキ状の大きな塊に切り、それを皿にのせてネムの前に置く。
 ネムは干し肉の塊を見て、表現通りに涎をダラダラ垂らす。

「まて」

 私が言うと、ネムは素直に待つ。

「まってろ」

 そう言って、私はネムを待たせたまま部屋を出た。

 それから、魔法のマントで姿を消したまま、ネムのいる部屋に戻る。

 ちなみに、この魔法のマントは、私がこの屋敷に来る時は勿論、奴隷市場に買いに行く時にも着ていた物だ。
 と言うよりは、この褒められた事では無い最低の遊びの為に、わざわざ買った物である。



 気配を消し、ネムをすぐ近くで観察する。
 ネムは私が出て行った扉と干し肉の間を、何度も視線を往復させている。

 私が何をしたいか?
 しつけ二日目で、どれだけ言う事を聞く様になったのかを見ているのだ。



 ネムは抑えられない涎をテーブルの上に垂れ流しながら、干し肉の誘惑と戦っている。

 何分か経つと、ネムは干し肉を指先で、ちょんちょんと扉を警戒しながら触る様になっていった。

 肉を触った指を舐めて、脂と塩の風味で我慢している。

 私は見ていて面白くなってくる。
 食べない範囲で、どうにか欲望を満たそうとしているネム。

 しかし、私の気分は急速に悪くなってくる。



「……」



 ネムは、私に買われてから、ずっと良い子であった。
 そして、私がいない間も、まあまあ良い子を続けている。
 良い子を続けながらも、干し肉を触って、グレーゾーンの中で欲望を満たそうとしながら、涎を垂らし続けている。

 私は、ネムを買いながらも、見て、触る以上の事を出来ていない、そんな自分にネムを重ねてしまっていた。

 こんな屋敷まで買い、高価な魔法の品である透明マントを買い、秘密裏に奴隷まで買って、人として最低な遊びに興じようと、本気で準備してきたのに。

 わかっている。
 ネムを見て気付いた。
 私は、二の足を踏んでいる。

 ここまで来て、最後の一線を超える事に躊躇しているのだ。

 今、このままネムを押し倒して、強姦する事も出来る。
 なのに、それが出来ない。
 誰一人私を咎めないのに、出来ない。

 自分の中の欲望の一つとして、そう言う後ろめたい物がある事は分かっている。
 なのに、それが本当にしたかった事なのか、ここまで来て分からなくなっていた。

 私は、干し肉を涎を垂らしながらちょんちょんし続けるネムを見ながら、自分がネムに惹かれた訳は、アンバランスな美しさや、私の持つ変態性を満たせそうな事では無く、実は似た者として共感してしまったからでは無いかと勘繰る。

 最悪だ。
 最低の事が出来なくて、最低の気分になっている。
 なんなのだ、この状況は。



 私がいくら見ていても、ネムが干し肉をつまみ食いする事は結局無く、ネムより先に痺れを切らせた私の方が部屋の外に出て、魔法のマントを外して部屋に戻った。

「ネム、いいぞ」

 ネムは、私の言葉を聞き届けると、干し肉を手づかみで汚らしく貪り食い始める。
 そのネムを見て、私は、私がネムにしたかった事は、今まさにネムが干し肉にしている事だと気付く。
 そして、私は気付いたのだ。

「いいぞ」と、私に貪り食う事を許可してくれる存在が必要な事に。
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