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第8章

第8章:ストラディゴス四股事件6(別視点:回想)

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 フィリシスと付き合っている時、最初に関係を持ったのは猫人族のアスミィだった。

 彼女は、元々暗殺者だったが、人を殺すのが嫌になって逃げだし、マルギアスまで流されてきたと言う。
 フォルサ傭兵団では、長年斥候を務めていた。



 まだあどけなさの残るアスミィは、典型的なルイシーに影響を受けた娘の一人であった。
 ルイシーの様に幸せになりたいが故に、ストラディゴスを慕っていた。

 ストラディゴスは、無邪気にじゃれ付いてくる、まだ関係の無かったアスミィから出る雌の発情した臭いを嗅ぎ分けると、アスミィに話があると言い真面目に言い、二人きりになるとフィリシスの事を伝えた。



「フィリシスちゃん可哀そうにゃ……」

 ストラディゴスは、フィリシスの生い立ちと、それ故に不器用で団内で孤立し始めている事を伝え、どうにかしたいと相談したのだ。

「だから、一緒にあいつを仲間に入れるのを手伝ってくれないか?」

「ディーチャの頼みならもちろんだにゃ!」

 アスミィは、自分と同じくフォルサ傭兵団に来るまで人殺ししか知らなかったフィリシスに同情し、ストラディゴスの秘密の計画に協力する事を約束してくれた。 

 二人は、フィリシスを仲間に入れる為にと二人きりで話し合いを重ね、そのうちにアスミィのじゃれつきが、度を超し始める。

 ストラディゴスの太ももに股間を自然とこすり付けて座ったり、触り方も今まではベタベタ触っていたのが、距離を見計らう様にねっとりとした手つきになっていく。

 ストラディゴスを独占するフィリシスを皆が恐れている今だからこそ、秘密をストラディゴスと共有している今だからこそ、独占できると考えての夜這いだったと言うのだから、アスミィも意外と策士であった。

 そうして遂には、勇気を出したアスミィからストラディゴスへ夜這いをかけて、二人の関係は始まった。



 * * *



 そこは、戦場の一画。
 打ち捨てられた廃村の一軒家。

 アスミィの斥候によって夜襲が成功し、敵のキャンプに大打撃を与えた夜の事。

「ディーチャ、切ないにゃ……」

 ストラディゴスは、仲間達とキャンプに戻る途中で一夜を過ごす事になったそこで、二人きり、アスミィに迫られた。
 ストラディゴスは、内心、アスミィならもっと早く来ると思ったが、時間がかかったなと思った。

 アスミィは身体にフィットしたズボンを下着ごと下ろすと、毛も生えそろっていない秘所から糸を引き、ストラディゴスの目に晒した。

 アスミィにとって、これは初恋であり、ストラディゴスのハーレムと言う一夫多妻的な関係に入りたいと常々思っていた故の、こうなる事は分かり切っていた結果であった。

 ストラディゴスは、アスミィの切なくなった秘所を慰めてやろうと夜這いを受け入れた。
 アスミィは、性欲が戦場で溜まりに溜まったストラディゴスから、たっぷりと愛撫され、まだ入れてもいないのに、ヘロヘロにされてしまう。

「痛いが、一度入れたら出すまで止まらないから、覚悟しろよ」

「ちょっと怖いにゃ……」

 ストラディゴスは、アスミィの膣に先っぽを挿入すると、そこから一気に奥まで突き刺す。
 アスミィは、あまりの痛みと異物感に目を見広げ、陸に上がった魚の様に口をパクパクとして酸素を求めるが、ストラディゴスは、アスミィが気持ち良くなるまで、そのまま肉欲に従って犯し続けた。

 アスミィを犯し、ストラディゴスはルイシーともフィリシスとも違う肉の穴を堪能して、自分が求めている物を再確認した。

「な”っ♡ な”ゃ~っ♡ っ!?♡」

 発情した猫の様な喘ぎ声を唇で塞ぎ、アスミィは最初の夜でストラディゴスのセックス無しでは満足には生きられない身体にまで一気に開発されてしまった。



 これで、ストラディゴスはフィリシスに隠れながら、フィリシスに内緒で自由に出来る女を手に入れた。
 戦場から帰った後も、二人は人目の無い所で度々セックスを繰り返す。

 しかし、アスミィ一人でストラディゴスが満足出来る訳がない。

 それに、フィリシスにハーレムの良さを伝える為には、もっと仲間が必要である。



 * * *



 ストラディゴスは、アスミィよりももっと手軽に抱ける肉の穴が欲しかった。

 それこそ、相手も遊びだと思ってくれるぐらいの相手を求めたのだ。
 フィリシスにハーレムの良さを伝えるには、セックスを愛だ何だとこだわっている相手よりも、純粋な快楽を求めている仲間が一人は欲しい。

 そこで次に手を出したのが、テレティだった。

 テレティは、当時入ったばかりの新人であったが、昔娼婦をしていて、色々あって傭兵になり、フォルサ傭兵団に加わって来たと言う変わった経歴の持ち主だ。
 傭兵経験が長く、剣の腕は中々に立つと評判であった。

 兎耳の美女で、知的な見た目とは裏腹に、思考がかなり単純でもある。
 その上、兎人族の特性のせいか、セックスに積極的であった。

 ストラディゴスは、団内で様々な団員と肉体関係にあると噂があったテレティを、さっそく誘ってみる事にした。



「テレティ、話しがあるんだが、少し良いか?」

「団長、なんですか?」

 二人きりになり「フィリシスにハーレムを認めさせるために、協力してくれないか」と相談すると、テレティは最初、自分が頭が悪いから理解出来ないのか、ストラディゴスが頭の悪い相談をしてきているのかと、混乱したと言う。

 しかし、ストラディゴスは根気強く説明し、テレティの中で、噂以上の女好きな団長だけど、熱意だけは伝わったと一定の理解を示して貰えた。

 そして、二人は、そう言う事ならとテレティに誘われ、最初の関係を持った。



 今までテレティがストラディゴスを訪ねて来なかったのは、テレティがルイシーの影響を強く受けていない事もあるが、単純にストラディゴスが夜這いに現れなかった為だと言う話であった。



 ストラディゴスは、この時、初めてルイシーの影響を受けていない、他の女を抱いた。

 元娼婦の経験があるテレティとのセックスは、どこか他人行儀であった。
 だが、こうして始まった二人の関係は、最初はお互い良い息抜きになったと言う。

 テレティの団内で誰とでも寝る噂は、噂でしかなく、テレティにとってストラディゴスは、久しぶりの男であった。

 次第にテレティは、ストラディゴスに対して本気になって行った。

 女好きで、フィリシスをハーレムに加えてハーレムを認めさせる為に動いている、自分よりも頭の悪そうな団長の事をテレティは、気が付けば好きになっていた。

 身体を重ねるごとに、不思議とストラディゴスの愛が伝わってくる。
 お互い身体目当ての筈なのに、ストラディゴスのセックスは、回を重ねるごとに、恋人のそれとなっていく。

 ストラディゴス自身、無自覚ではあったが、何度も抱く事でテレティに愛着が湧き、気が付けば他の女達と同じ様に愛し、抱いていた。
 どんなに独りよがりで馬鹿な動機で抱こうとも、どんなプレイのセックスをしても、それで終わる事が出来なかったのだ。

 ストラディゴスは、ルイシーによって長年ある意味の調教がされており、セックスにおいては、相手を真摯に愛してしまう癖がついていた。

 

 するとテレティは、盛りのついた雌兎の様に、所かまわずストラディゴスを求め始める様になり、ルイシーとフィリシスを毎日抱きながら、アスミィも抱き、追加で日に何度もテレティまで抱く事になり、ストラディゴスは身体がもたないと別の息抜きを探し始めた。

 このままでは、フィリシスにハーレムを認めさせる以前に、四人相手にするだけで精力が使い果たされてしまう。

 それに、まだフィリシスをハーレムに誘い込むには、アスミィとテレティだけでは少なすぎる。
 もっと人数を増やすなら、ちゃんとスケジュール管理しないと、身体が保たない。

 そこで、目を付けたのが、ダークエルフのハルコスだった。
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