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第7章

第?章:ブルローネの新人18(ifルート)

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 お忍びでブルローネに足を運んだ二人の王子。
 アコニーの案内で廊下を進み、階段を上がっていく。

 他に客はおらず、全ての部屋が王子達個人によって貸し切られている。
 プライベートの王子達を見ようと、姫娼婦達が廊下に並んで華やかな道を作り、王子達を歓迎していく。

 やがて到着したのは、通常階の最上階。
 ペントハウスはブルローネには無いので、このスイートルームが最も豪華なプレイルームである。

 観音開きの重厚な木の扉を美しい姫娼婦達が開くと、滞在の為に泊っている屋敷よりもはるかに豪華な部屋が目の前に現れる。
 天蓋付きのベッドが真ん中に置かれ、周囲に置かれた調度品のどれもが一流の品である事が分かる。

 香が焚かれ、甘く痺れる匂いが部屋の中では一層強くなった。

 部屋へと足を踏み入れると、パーティの時とは別のドレスに身を包んだ彩芽とイシャーラがそこで待っていた。



「ようこそお越しくださいました」

 イシャーラの歓迎に、レグルスが思わず駆け寄り、手を取り、イシャーラの唇を求める様に軽くキスをした。

「レーシュ会いたかったぞ!」

「呼んでいただければ、どこへなりと参りましたのに」

「また、さらわれては敵わない。それに、あの屋敷では、他の兄弟の邪魔が入る」

「あら、弟君様が指をくわえて見ている目の前で、私を独占されるのも楽しいのでは無くて?」

 フェブリスが答える。

「レグは、これでも弟達には甘い。あいつらに甘えられると嫌と言えないんだ」

 レグルスは恥ずかしそうに頬をかく。

 その隣では、フェブリスは彩芽を抱きしめた。

「この前は、ごめんなさい」と彩芽は謝る。

「あなたは何も悪く無い。私こそ、何も出来ずに不甲斐ない自分が恥ずかしい」

「どうして、もう一度私達を買おうと? 殿下の目の前で、汚れたのは、ご覧に……」

「レグの他に誰もいない、今はフェルと呼んで欲しい……リリオ、たとえあなたがあそこで汚れ、身体に消えぬ傷がつけられていようとも、僕は同じ事をしたよ」

「あの時、一度しか会っていないのに?」

「それ程にリリオとレーシュは、一度で僕らを虜にしている。弟達も不思議がっていたが」

「あいつらは、まだガキなんだよ」とレグルスは言う。



 扉が閉じられると、姉妹姫は着ているドレスを脱ぎ去った。
 明るい部屋の中で見る全裸の二人を前に、王子達は勃起が治まらない。

 二人が姫娼婦である事はもちろんわかっている。

 事件の夜、二人の目の前で盗賊達を、手で、口で、自在に果てさせ、汚い精液塗れになったのを途中までは見ていた。
 それでも二人の王子が姉妹姫を再び買ったのは、もはや当初の謳い文句である処女性と快楽に惹かれたのではなく、身を挺して王子達と妹を守ろうとした誇り高い姫娼婦と、その姉が守ろうとした宝物の様な妹姫にもう一度会ってみたくなったからであった。

「フェル様、苦しそうだよ♡」

 彩芽の、恋人に対するかの様な態度にフェブリスの股間がピクリと反応する。

 フェブリスはズボンをされるがままに脱がされると、蒸れた厚い皮が半分冠った勃起ペニスが外へと顔を見せる。
 盗賊よりは清潔だが、少しだけアンモニア臭がする。
 彩芽は、愛おしそうに口で掃除を始め、すぐに刺激臭は無くなり、生臭い体液の匂いと香の匂いで気にならなくなる。

 皮の冠った亀頭の先からは透明で粘々とした汁が溢れ、ペニスが排泄しようと竿の下側で息をするたびに我慢汁がドクリと垂れ出し、フェブリスの準備は、すぐに整った。

 いつもは奥手な兄がされるがままに愛撫される横では、レグルスがイシャーラに濃厚なキスをしていた。

 イシャーラの手はレグルスのズボンに気が付けばのびていて、ズボン越しに勃起したペニスを撫でまわす。
 こちらも恋人同士の様な空気となり、レグルスは堪らなくなるとベッドにイシャーラを押し倒す。

 どうやらリードされるよりする方が好きそうだとイシャーラは受け入れ、レグルスの好きな様に愛撫させた。

 レグルスが視線を送ってくる。
 イシャーラが気持ち良いのか気にしている様だが、レグルスは経験豊富な様で、先輩姫達に負けず劣らず愛撫が上手かった。

 しかし、イシャーラは軽く感じた表情をしながらも、彩芽の方も気にしていた。



 フェブリスにおっぱいを好きに揉ませている彩芽がイシャーラの視線に気づいている様で、イシャーラだけが気付く様にウィンクを送ってくる。

 イシャーラは、それだけで身体の芯から痺れてしまう。

 レグルスがイシャーラがビクリと大きく感じたのだけを気付き、そろそろ入れたいと再びキスをする。
 だが、イシャーラはあろう事か、王子の求めを止めてしまう。

「怖いのか?」

「いいえ殿下、実は、お願いが」

「なんだ?」



 イシャーラのヴァギナにピタリと吸いつかれたレグルスのペニスの亀頭。
 その先端が少しずつ飲み込まれる様を、レグルスは見ながら感じ、特等席で彩芽とフェブリスが応援する様に見守る。

 イシャーラは、処女喪失が彩芽で叶わない事は当然分かっていたので、せめて彩芽の目の前で、見られながら散らす事を望んだ。

 それは、姫娼婦としては過ぎた我儘であり、与える事が商売である姫が、客以外の事を商売中に考える事は、マナー違反である。

 それでも、イシャーラは彩芽が見ている目の前で、貫かれ、破瓜の血を流し、初めてと言う記念を記憶に残したかった。

 その行為は、フェブリスも興奮し、何よりもレグルスのペニスを血で染めるイシャーラの局部を見て、彩芽はイシャーラに挿入している様な気分になって興奮していく。

 一方でレグルスは、痛がるイシャーラの中へミチミチと侵入しながらも、不思議な感覚を味わっていた。

 間違いなく処女を相手にしている筈なのに、名器である事は間違い無いのだろうが、それとはまた違う搾り取られるような動きをイシャーラの中がする。

 確かに、気持ちは良い。

 腰砕けになる程に気持ちが良すぎるのだが、イシャーラはレグルスの目を見て、痛みに耐え受け入れているのだが、その意識が彩芽に、愛妹へと向いているのも、なんとなく分かる。

 レグルスは自分を見てくれと、イシャーラの視界を自分の瞳で塞ぎ、親猫の愛を求める子猫の様にキスをする。

 せっかく恋人同士の様なセックスをしているのに、自分が本命では無いなんて辛すぎる。
 レグルスは姫娼婦を相手にしているのも忘れ、イシャーラの愛を求め、必死に与え始めていた。

 目の前の女を何としても自分に本気にさせたい。
 この一時であっても、自分の事を愛させたい。

 緩やかに腰を動かし、初めて他人が踏み入れた子宮口を亀頭で押して、自分が初めての男だと刻み付けようとする。
 だがイシャーラは応えてくれるし、快感も愛も与えてこそくれるが、レグルスにまだ足りないとでも言うかのように、本当に欲しい物を中々与えてくれない。

 そんな二人のセックスを見ていたフェブリスは、彩芽の背中に覆いかぶさるとベッドに押さえつけ、後ろからそのまま挿入しようとする。

 彩芽は、動きから経験がある筈なのに上手に入れられないフェブリスの為に、ベッドでうつ伏せに横になったまま、両手で自分の尻を持ち、割れ目を開いて固く閉じた膣口を空気に晒した。

 綺麗な割れ目から現れた鮮やかなピンク色の粘膜を見て、自分が大金を出してそれを買った事をフェブリスは忘れ、愛する人にする様にとがった亀頭の先を穴につける。

 愛液が糸を引き、亀頭の先が触れるだけで二人は未知の世界に足を踏み入れる様な興奮を覚えた。

 まずは先っぽで処女膜を奥へと押していく。
 イシャーラの舌先や指ぐらいしか受け入れた事の無いそこは、狭く、固く、とても勃起したペニスが入るとは思えない。
 だが、フェブリスが力をこめると、膣口が受け入れようとしているのが分かる。
 入り口がその方向に広がった事が無いだけで、固まった括約筋がほぐれてくると、なんとか亀頭の先が膣へと侵入した。
 まだ処女膜は破れておらず、彩芽には粘膜に触れる痛みしかない。

 イシャーラは、ついに妹姫が自分に続き処女を散らすのを見て、あまりの興奮から膣を締めあげてしまう。
 イシャーラの中が彩芽と連動しているかのような動きを見せると、レグルスは耐えられずにそのまま中へと射精してしまい、盛り上がる前に早漏の様に果てた恥ずかしさから、そのまま二回戦に突入した。

「う”う”ぅ”…‥‥!?」

 彩芽が破瓜の痛みに戸惑いの声を上げると、フェブリスが労う様に優しく彩芽にキスをする。
 背後からキスされ、彩芽は挿入されたまま振り返り、フェブリスと舌を絡め合う。
 イシャーラはフェブリスに密かに嫉妬の感情を抱いていた。

「レーシュ、さっきからリリオの事が気になっているのか?」

「すみません殿下、愛妹なもので、つい……」

 彩芽がフェブリスのピストンで感じ始めると、そこでレグルスがイシャーラに対して、ちゃんと自分の相手をしろと言わんばかりの乱暴なピストンをし始めた。

「ご、ごめんなさい……あの子の初めてが、心配でっ♡」

 イシャーラは、レグルスをおざなりにしていた事にようやく気付くと、気持ちを切り替える。

「とんだ姉バカだな!」

 レグルスは弟達に甘い自分に重ね、ようやく自分の事だけを見る様になったイシャーラを更に愛する。

 集中力を取り戻したイシャーラのセックスは、先ほどまでのレグルスの与えるセックスとは次元が違っていた。
 プロに叩きこまれた技を惜しみなく披露され、レグルスは徐々にリードされ始める。

 愛撫して、挿入して、基本は普通のセックスと何ら変わらない。
 しかし、姫娼婦のセックスは、細部が違う。

 レグルスの美しい顔は、小さな愛を求めていた顔から一変し、イシャーラが与える過剰な快楽によって洗脳され始める。

「今度は、私が♡」

 イシャーラに言われるまま、レグルスは足を大股開きになり、ベッドにペニスを突き出す様に寝かされる。

 大股開きに恥ずかしそうにしているが、肛門を見ると括約筋が興奮して嬉しそうに息をしている。
 限界まで膨れ上がったペニスはピクンピクンと、イシャーラが何をするのかを待っている。

 イシャーラはレグルスの足を手で持つと、ペニスを膣に挿入し、一方的にピストンで攻め始める。
 男女のポジションが逆転した正常位、いわゆるアマゾン(アマゾネス)スタイルである。

 普段から女性をリードし喜ばせて来たレグルスは、自分が女の様に足を開き、全ての主導権をイシャーラに明け渡しての一方的に犯され、セックスの新たな扉が開く。

 元々、男らしさを体現したいと願っていたレグルスは、母親に似た外見に、綺麗な整った身体と、女性的な要素が多い事の反動から、強い男への憧れていた。
 だが、それは対外的な、こう見て欲しいと言う想いであり、その内面には自分でも気づかない普遍的な女性性を持っていた。

 だからこそ、レグルスが考える女への扱いと言うものを、レグルスの心許す者が与えれば、そこでは隠れた願望に対面する事になる。

 レグルスは、イシャーラに女として惚れていた。

 そのイシャーラが、レグルスをレグルスの考える女の様に扱えば、レグルスはイシャーラの女になるしかない。

 これは普段から、彩芽をまるで男の様な感覚も持って可愛がっているイシャーラだからこそ出来た。
 イシャーラだからこそ、男らしいレグルス王子を、初めてのセックスで女の様に犯す事が出来たのだ。

 レグルスは、最高の姫娼婦を買いに来たのに、こうしてたった一回のセックスによってイシャーラの女に変えられていく。

 その事に、レグルスは気付かない。
 自分の事を見て欲しくて、気が付けば必死に尽くし、身体の主導権を明け渡している事にも気付いていない。

 いつも女を抱く様に、愛しているつもりだが、レグルスはイシャーラが与える全てを求めてしまっていた。



 レグルスがイシャーラに、双方無意識のまま調教されている隣では、彩芽がフェブリスを骨抜きにしていた。
 フェブリスのセックスをこの世で一番相性が良く上手いセックスだとフェブリスが勘違いしてしまう様な反応を彩芽は返す。
 彩芽の喜び方も乱れ方にも演技が無く、フェブリスと言う人間の全てを肯定し楽しむ姿勢は、プライベートにしか見えない。

 金で身体を買われた関係である事を建前だと思わせる、イシャーラとは別のベクトルの魔性のテクニックに、フェブリスは彩芽が既に自分の女であると錯覚している。
 そうなれば、いくら中に精を吐き出しても足りない。
 一晩ブルローネを貸し切り、姫娼婦を集めたのは、この後で彩芽とイシャーラを混ぜて、全員を味わおうと言うブルローネへのお布施の様な意味合いもあった。

 だが、二人の王子はそれぞれ姉妹姫を味わった事で、今までの遊びの女達を忘れさせられ、二人を超えるテクニックを持った相手と出なければ物足りないと思う身体へと変えられてしまっている。
 そうなると、目の前に最も欲しい物があるのに、別の物に手を出したいとは思えなくなる。

 レグルスは、隣で兄が見ているのも忘れイシャーラに女の様に朝まで犯され、フェブリスは、女の様に乱れる弟を見ながら彩芽の中に何度も射精した。



 二人共、精力剤まで飲んで七回ずつほど出したところで、レーシュが悪戯っぽく言った。

「そろそろ交代しましょうか?」

 結局、フェブリスはフェブリスでイシャーラに過剰な快楽を叩きこまれ、レグルスは先ほどまでの自分を見ている様な気持ちで乱れる兄を見ながら、彩芽の身体でゆっくりと癒される事となった。
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