10 / 74
第3章
第3章:アコニーとヴィエニス(別視点)
しおりを挟む
「んっ、んまっ……そうですわ、ヴィエニス……」
「どうしたんだい?」
「わたくしとしたことが、せっかくの土産話を忘れる所でした……ストラディゴスがウチに変な子を連れてきましたの」
「はぁ、それは、今、話さなきゃならない事なのかい?」
ネヴェルの城。
領主の客人を待たせる専用の応接間。
人払いをされたそこで、ヴィエニスのペニスをフェラチオしていたアコニーは、口を止めた。
「あら、聞かないと、きっと後悔しますわよ」
真っ赤な下着とガーターベルト姿のアコニーは、手で竿と玉を弄びながら、勿体ぶって話を始める。
「その子ね、迷子になってた所をストラディゴスにうちの子と間違えて連れて来られたそうでなんです」
「はぁ……フォルサは、相変わらず、としか……姫やルイシー以外にも手を出しているのは耳に入ってるけど、その子は無事?」
「ウチで仕込んでもいない子に、部屋を使わせる訳無いでしょ? それも無理やりなんて問題外ですわ。セックスには」
「同意と対価が必要なんだろう? 金か快楽か、愛か」
「ストラディゴスにエルム様に頼む様にお願いしておいたから、ヴィエニスの方でも悪いんだけど、気にしてあげてくれません? 何と言うか、ほっておけない子で」
「アコニーがそう言うなら、わかった……けど、フォルサの女癖を聞いて、僕は何を得するんだい? どんなに注意しても裏でそんな事をされては、頭が痛いよ」
「あら、いきなり結論を話してしまったらきっと、わたくしの事なんてほって出て行ってしまいますわ」
「意地悪を言わないで教えておくれよ。アコニー」
ヴィエニスがアコニーの顎に手を当て、唇にキスをした。
アコニーの、八百歳を超えたと言うエルフの肌は、衰えを知らず、沁み一つない。
その華奢ながらも整った少女の様な身体をヴィエニスは強く抱きしめる。
「あんなにかわいい坊やだったのに、悪い事ばかり覚えて」
「教えてくれたのは、全部アコニーだろ?」
「あら、お爺様に姫をあてがわれたのに、姫で無くわたくしを選んだのは、あなたでしてよ?」
「僕には君が、あの時も今も一番魅力的に見えているんだから、仕方が無いだろ」
「わたくしなんて、あなたから見ればコブもちのおばあちゃんだって、あの時も言ったのに」
「君なら僕は、しわくちゃのおばあちゃんになっても同じ様に愛する自信があるよ」
「あら、それを言うならわたくしだって、あなたが本当にしわくちゃのおじいちゃんになっても愛するし、今までもずっとそうして来たわ」
「そうだね。君と一緒にいると、僕ばかり歳をとって不安になる時があるよ」
「長生きすれば良いと言う物でもないわ」
「そのおかげで、僕は君に出会えたんだろ?」
「そうね。こんなに良い事も確かにある」
アコニーはオルデンの上着を脱がし、胸にキスをする。
人から見られる場所にキスマークは残せない。
それでも、好きな人を愛した証を、こんな形でも残したいという想いには年齢など関係無い。
「あの坊やの可愛かったものも、今じゃこんなに大きくなりましたしね」
アコニーが胸板にキスをしながらも、手淫でヴィエニスのペニスを弄ぶ。
「うっ……アコニー」
「あら、身体もここも大きくなっても、可愛いヴィエニス坊ちゃんのままかしら」
アコニーは手淫の手を止めると、一人、三人掛けのソファに腰をかけた。
美しい金髪のサラサラの髪、碧眼の妖艶な瞳。
真っ白い肌を映えさせる、細かい刺繍が入った真っ赤な下着とガーターベルトのコントラスト。
アコニーはパンティの前を止めているボタンの一番上を外し、さらに次のボタンも下へと外していく。
下着のきわからのぞく、アコニーの美しい割れ目。
アコニーはゆっくりとじらす様にボタンを下へと外し、全てを外すとパンティの前面を外へと広げて見せる。
割れ目を中心に、蝶の羽の様に広がる真っ赤な下着。
僅かな膨らみにフィットした可愛らしいサイズのブラジャー、カップを繋ぎ留めるボタンを全て外すと、肩ひもは無く、ソファの上へとパサリと落ちる。
アコニーは自らの秘所を右手の人差し指と中指で広げた。
ヴィエニスの目には、健康的で鮮やかなピンク色と、赤の羽を持つ蝶、いや、羽を広げて止まった淫靡な蛾が映りこんだ。
ヴィエニスは蛾がとまる場所から溢れる樹液に引き寄せられるように、そこへと口づけをする。
「んっ……んぁ……会う度に上手くなってる。本当に悪い事ばかり覚えが良い子ね……」
多忙な二人には、時間が無かった。
しかし、だからと言ってすぐに事を終わらせたくはない。
作れる時間の中で、可能な限り濃密な愛を交わさなければ満足など到底できない。
ヴィエニスは何も言わず、羽の模様の一つ一つまでもを舌に覚えさせるように舐めていく。
見た目だけでは成熟しているとはとても言えない程に小ぶりな大陰唇と小陰唇を舐めてなぞったり、噛んだり。
包皮に完全に隠れている小さなクリトリスの包皮の中に舌を入れ、その根元まで丁寧にフェラチオする。
クンニリングスではなく、包皮から解放された小さなクリトリスに対して唇と舌を使ってフェラチオをするのだ。
アコニーは恍惚の表情で、愛するヴィエニスの愛撫をソファに座りながら、満足げに見下ろす。
自分の指で乳首を上下にいじって至福の時間を楽しむ。
アコニーに視線だけ送り、ヴィエニスはフェラをやめると、舌を膣口へと深く埋め込み始める。
何度挿入しても生娘の様な抵抗のある肉ひだを舌がかき分けて入って行くと、ヴィエニスの舌は肉ひだに絡まれてディープキスをしているかのような感覚。
舌でGスポットを探そうとしても、肉ひだが生きものの様に蠢いてとらえきれない。
アコニーに悪戯をされている。
ヴィエニスは舌を膣壁の天井に這わせ、蠢くひだの動きに合わせて愛撫する。
アコニーの秘所からは蜜が溢れ、形容ではなく甘い香りがヴィエニスの鼻の奥を刺激し始める。
ヴィエニスはフェラをされていた時よりも二十センチはある男根を固くし、勃っていたのだが下向きに垂れていた男根が完全な上向きに反りあがり、その向きで完全に固定される。
「はぁ……はぁ……、やらないの?」
「アコニーの口から言ってくれないと、なにをするのかわからないな」
「本当に悪い事ばかり覚えて……これはわたくしが責任をとらないといけませんわね」
「どうやって責任をとってくれるんだい? 出来るだけ、君の言う可愛い坊ちゃんにでも分かる様に詳しく聞かせて貰いたいな」
「もぅ、本当に…………仕方が無いですわね…………わ、わたくしの……とろとろになった、お、お、おまんこに……あなたの、お、おちんぽで、ふたをして、ください、まし……」
なぜか照れ隠しで「まし」といらない言葉がついてくる。
主導権をヴィエニスに明け渡したアコニーは、羞恥極まった表情で視線はよそに逃げていた。
アコニーは娼館の主人をしているが、淫語と言う物は、あくまでも商売道具の一つであって好きではなかった。
自分で言うのは仕事の時だけ。
プライベートでは、こそあど言葉で表現する程に避けていた。
理由は優雅では無いからと本人は言っているが、単純に恥ずかしいのだ。
しかし、ヴィエニスは何年経っても優位に立てないアコニーとの性生活の中で、アコニーの弱点を見つけてからと言う物、淫語を少しずつ無理やりに使わせては主導権を握り、ようやくアコニーに愛されるだけではなくアコニーを愛する術を獲得していた。
当のアコニーも、ヴィエニスが淫語を言えば喜ぶと、まんざらでも無く言ってくれるが、別にヴィエニスは淫語で興奮しているのではなく、アコニーの照れ顔にこそ興奮しているので、そこは実は噛み合っていない。
ヴィエニスのペニスが処女の様な締め付けのアコニーの中へと入っていく。
挿入すると、いつもキツイ締め付けにペニスが悲鳴を上げる。
ヴィエニスが痛いのを我慢して奥まで無理やりに挿していくと、亀頭の先端が子宮口へと到達する。
ペニスの半分しか飲み込めない程に浅い膣。
しかし、これは最初だけ。
ヴィエニスが膣圧に負けない様にペニスの抜き挿しを始めると、アコニーは一突きごとに喘ぎ、快感に頬を紅葉させていく。
依然として狭い膣をかき回し、そのたびにソファが少し動いていく。
ギシギシと部屋に音が響き、アコニーの声を殺したような僅かな喘ぎ声がヴィエニスの耳にだけ響く。
気が付くとペニスの半分以上が飲み込まれていた。
締め付けもゆるくなり、丁度良い狭さで隙間なくヴィエニスのペニスを刺激する。
アコニーの身体がノッてきた所で、ヴィエニスは抜き挿しではなく腰を打ち付けるピストンへと切り替える。
アコニーの小さな尻とヴィエニスの腰がぶつかり、パンパンと音が鳴る。
こうなれば、あとは愛を確かめ合いながら、快楽を追求するだけの話。
ソファーにヴィエニスを押し倒したアコニーは、騎乗位に体位を変えるとヴィエニスの腰へと何度も落ちては奥まで飲み込んでいく。
アコニーのペースであるかのようだが、アコニーにそこまでの余裕はなく、子宮口をキスする亀頭によって押し上げられた子宮の圧迫が少し苦しいのを我慢しながら、ヴィエニスの全てを受け入れ快感を分け合っている状況にこそ酔いしれる。
「あっ♡ ああっ♡」
ずにゅる、ぐぷ、と空気の入る余地のない狭い膣へとペニスが出入りするたびに愛液が糸を引き、いやらしい音をたてる。
「アコニー、もうイキそうだから……」
「わたくしも……」
そう言い、アコニーはペニスを抜いて、パンティを脱ぎ去るとソファの上で四つん這いに。
ヴァギナを「くぱぁ」とアコニーが広げ、後背位で再び繋がると、ヴィエニスは小さなアコニーの尻の穴を指で刺激しながら激しいピストンを始める。
「すごいっ♡ ひぁっ♡ 激し過ぎっ♡」
「あっあっ、アコニーッ♡ アコニーッ♡」
振り向くアコニーと舌を舐め合いながらの高速ピストン。
「あぁ~~~~っ♡ いくっ♡ いくっ♡ いくっ♡」
「んあ”っ、あ”あ”~~~~っ、アコニーッ♡」
ヴィエニスが果てそうになるとペニスをヴァギナから抜くと、アコニーは「ドピュルルルッ」と言う射精の第一波と、第一波に比べれば量は少ないが子宮に出せば良く飛び打ちつけてくれそうな第二波を口で受けとめた。
気持ちは良かったが、アコニーはオーガズムまでは達する事が出来なかった。
それでも、胸は幸福感で溢れ、愛する者の子種の味を確かめるとヴィエニスに口内を見せてから、精飲してもう一度、空になった口内を見せた。
ソファに座り、軽いピロートークを始める二人。
二人共まだまだやり足りないが、多忙な上、秘密の関係である為これ以上は時間が使えない。
アコニーはヴィエニスの身体を拭きながら服を着せていく。
「話の続きなんですけれど」
「続き?」
ヴィエニスは余韻に浸り、射精と共にそれ以前のどうでも良い記憶は全て吐き出したように忘れていた。
「土産話ですわ」
「みやげ? ああ、フォルサの女癖か。どんなオチなんだい?」
「キジョウアヤメという名前の子だったんですけど、その子、どこから来たと思います?」
「キジョウアヤメ? 聞き慣れない響きだけど、別の大陸の人かな?」
「その子ね、異世界から来たかもしれないって言ったら信じてくれます?」
「異世界? いくら僕が異世界が好きでも、アコニー、君まで僕に合わせてくれなくて良いんだよ」
ヴィエニスはアコニーの耳を噛んだ。
エルフの耳は人のそれとは桁違いに良く、神経も多く通っていて動かせる上に、人によっては性感帯でさえあった。
アコニーは、好きな人に耳を触られるのが単純に好きなので、感じる事は無いが嬉しそうに耳を噛まれる。
「もぅ、ヴィエニス、わたくしがそんな事で下らない嘘をつく女に見えまして? その子は、まぁ、あまり頭はよくなさそうだったけど、見た事も無い道具を持っていたし、変な服を着ていたわ。パティと似ていません?」
「なら、ちゃんと会った時に自分の目で確かめるよ。その子の特徴は?」
「わたくしが会った時には、骨の服を着ていたわ。あと青いビリビリに破れたズボンを履いてて、おっぱいが大きくて、金髪に黒目だった。あと舌にピアスだと思うけど銀色の飾りをつけてたわ」
ヴィエニスは骨で出来た服と破れたズボンに身を包んだ、ピアスをつけた金髪の何かを想像する。
「……やっぱり、別の大陸の人なんじゃ……」
「あ、それと真っ黒な鏡を持ってたの。四角くて、不思議な光沢の鏡。あんなのわたくしは今まで一度も見た事も無かった。もしパティみたいな人なら、ヴィエニスなら、どんな手を使っても友人になりたいんじゃないかって思って」
「そうだね。パトリシアと同じ世界の人なら……是非、お近づきになりたいね。ありがとう」
ヴィエニスはアコニーの唇に軽くキスをする。
「あら、土産話のお礼は、それだけ?」
「その子が異世界の人だった時は、時間を作って朝までだって君を愛するよ」
「それは楽しみにしてるわ。帰ったらスケジュールを詰めなくちゃ。ああ、ヴィエニス。でも、それならストラディゴスが何か、出来れば、おいたをする前の方が良いわね。家臣に強姦された後だったら、お近づきも何も無いでしょ?」
「彼も、そこまではしないと思うけど、断言できない自分が歯がゆいよ」
「どうしたんだい?」
「わたくしとしたことが、せっかくの土産話を忘れる所でした……ストラディゴスがウチに変な子を連れてきましたの」
「はぁ、それは、今、話さなきゃならない事なのかい?」
ネヴェルの城。
領主の客人を待たせる専用の応接間。
人払いをされたそこで、ヴィエニスのペニスをフェラチオしていたアコニーは、口を止めた。
「あら、聞かないと、きっと後悔しますわよ」
真っ赤な下着とガーターベルト姿のアコニーは、手で竿と玉を弄びながら、勿体ぶって話を始める。
「その子ね、迷子になってた所をストラディゴスにうちの子と間違えて連れて来られたそうでなんです」
「はぁ……フォルサは、相変わらず、としか……姫やルイシー以外にも手を出しているのは耳に入ってるけど、その子は無事?」
「ウチで仕込んでもいない子に、部屋を使わせる訳無いでしょ? それも無理やりなんて問題外ですわ。セックスには」
「同意と対価が必要なんだろう? 金か快楽か、愛か」
「ストラディゴスにエルム様に頼む様にお願いしておいたから、ヴィエニスの方でも悪いんだけど、気にしてあげてくれません? 何と言うか、ほっておけない子で」
「アコニーがそう言うなら、わかった……けど、フォルサの女癖を聞いて、僕は何を得するんだい? どんなに注意しても裏でそんな事をされては、頭が痛いよ」
「あら、いきなり結論を話してしまったらきっと、わたくしの事なんてほって出て行ってしまいますわ」
「意地悪を言わないで教えておくれよ。アコニー」
ヴィエニスがアコニーの顎に手を当て、唇にキスをした。
アコニーの、八百歳を超えたと言うエルフの肌は、衰えを知らず、沁み一つない。
その華奢ながらも整った少女の様な身体をヴィエニスは強く抱きしめる。
「あんなにかわいい坊やだったのに、悪い事ばかり覚えて」
「教えてくれたのは、全部アコニーだろ?」
「あら、お爺様に姫をあてがわれたのに、姫で無くわたくしを選んだのは、あなたでしてよ?」
「僕には君が、あの時も今も一番魅力的に見えているんだから、仕方が無いだろ」
「わたくしなんて、あなたから見ればコブもちのおばあちゃんだって、あの時も言ったのに」
「君なら僕は、しわくちゃのおばあちゃんになっても同じ様に愛する自信があるよ」
「あら、それを言うならわたくしだって、あなたが本当にしわくちゃのおじいちゃんになっても愛するし、今までもずっとそうして来たわ」
「そうだね。君と一緒にいると、僕ばかり歳をとって不安になる時があるよ」
「長生きすれば良いと言う物でもないわ」
「そのおかげで、僕は君に出会えたんだろ?」
「そうね。こんなに良い事も確かにある」
アコニーはオルデンの上着を脱がし、胸にキスをする。
人から見られる場所にキスマークは残せない。
それでも、好きな人を愛した証を、こんな形でも残したいという想いには年齢など関係無い。
「あの坊やの可愛かったものも、今じゃこんなに大きくなりましたしね」
アコニーが胸板にキスをしながらも、手淫でヴィエニスのペニスを弄ぶ。
「うっ……アコニー」
「あら、身体もここも大きくなっても、可愛いヴィエニス坊ちゃんのままかしら」
アコニーは手淫の手を止めると、一人、三人掛けのソファに腰をかけた。
美しい金髪のサラサラの髪、碧眼の妖艶な瞳。
真っ白い肌を映えさせる、細かい刺繍が入った真っ赤な下着とガーターベルトのコントラスト。
アコニーはパンティの前を止めているボタンの一番上を外し、さらに次のボタンも下へと外していく。
下着のきわからのぞく、アコニーの美しい割れ目。
アコニーはゆっくりとじらす様にボタンを下へと外し、全てを外すとパンティの前面を外へと広げて見せる。
割れ目を中心に、蝶の羽の様に広がる真っ赤な下着。
僅かな膨らみにフィットした可愛らしいサイズのブラジャー、カップを繋ぎ留めるボタンを全て外すと、肩ひもは無く、ソファの上へとパサリと落ちる。
アコニーは自らの秘所を右手の人差し指と中指で広げた。
ヴィエニスの目には、健康的で鮮やかなピンク色と、赤の羽を持つ蝶、いや、羽を広げて止まった淫靡な蛾が映りこんだ。
ヴィエニスは蛾がとまる場所から溢れる樹液に引き寄せられるように、そこへと口づけをする。
「んっ……んぁ……会う度に上手くなってる。本当に悪い事ばかり覚えが良い子ね……」
多忙な二人には、時間が無かった。
しかし、だからと言ってすぐに事を終わらせたくはない。
作れる時間の中で、可能な限り濃密な愛を交わさなければ満足など到底できない。
ヴィエニスは何も言わず、羽の模様の一つ一つまでもを舌に覚えさせるように舐めていく。
見た目だけでは成熟しているとはとても言えない程に小ぶりな大陰唇と小陰唇を舐めてなぞったり、噛んだり。
包皮に完全に隠れている小さなクリトリスの包皮の中に舌を入れ、その根元まで丁寧にフェラチオする。
クンニリングスではなく、包皮から解放された小さなクリトリスに対して唇と舌を使ってフェラチオをするのだ。
アコニーは恍惚の表情で、愛するヴィエニスの愛撫をソファに座りながら、満足げに見下ろす。
自分の指で乳首を上下にいじって至福の時間を楽しむ。
アコニーに視線だけ送り、ヴィエニスはフェラをやめると、舌を膣口へと深く埋め込み始める。
何度挿入しても生娘の様な抵抗のある肉ひだを舌がかき分けて入って行くと、ヴィエニスの舌は肉ひだに絡まれてディープキスをしているかのような感覚。
舌でGスポットを探そうとしても、肉ひだが生きものの様に蠢いてとらえきれない。
アコニーに悪戯をされている。
ヴィエニスは舌を膣壁の天井に這わせ、蠢くひだの動きに合わせて愛撫する。
アコニーの秘所からは蜜が溢れ、形容ではなく甘い香りがヴィエニスの鼻の奥を刺激し始める。
ヴィエニスはフェラをされていた時よりも二十センチはある男根を固くし、勃っていたのだが下向きに垂れていた男根が完全な上向きに反りあがり、その向きで完全に固定される。
「はぁ……はぁ……、やらないの?」
「アコニーの口から言ってくれないと、なにをするのかわからないな」
「本当に悪い事ばかり覚えて……これはわたくしが責任をとらないといけませんわね」
「どうやって責任をとってくれるんだい? 出来るだけ、君の言う可愛い坊ちゃんにでも分かる様に詳しく聞かせて貰いたいな」
「もぅ、本当に…………仕方が無いですわね…………わ、わたくしの……とろとろになった、お、お、おまんこに……あなたの、お、おちんぽで、ふたをして、ください、まし……」
なぜか照れ隠しで「まし」といらない言葉がついてくる。
主導権をヴィエニスに明け渡したアコニーは、羞恥極まった表情で視線はよそに逃げていた。
アコニーは娼館の主人をしているが、淫語と言う物は、あくまでも商売道具の一つであって好きではなかった。
自分で言うのは仕事の時だけ。
プライベートでは、こそあど言葉で表現する程に避けていた。
理由は優雅では無いからと本人は言っているが、単純に恥ずかしいのだ。
しかし、ヴィエニスは何年経っても優位に立てないアコニーとの性生活の中で、アコニーの弱点を見つけてからと言う物、淫語を少しずつ無理やりに使わせては主導権を握り、ようやくアコニーに愛されるだけではなくアコニーを愛する術を獲得していた。
当のアコニーも、ヴィエニスが淫語を言えば喜ぶと、まんざらでも無く言ってくれるが、別にヴィエニスは淫語で興奮しているのではなく、アコニーの照れ顔にこそ興奮しているので、そこは実は噛み合っていない。
ヴィエニスのペニスが処女の様な締め付けのアコニーの中へと入っていく。
挿入すると、いつもキツイ締め付けにペニスが悲鳴を上げる。
ヴィエニスが痛いのを我慢して奥まで無理やりに挿していくと、亀頭の先端が子宮口へと到達する。
ペニスの半分しか飲み込めない程に浅い膣。
しかし、これは最初だけ。
ヴィエニスが膣圧に負けない様にペニスの抜き挿しを始めると、アコニーは一突きごとに喘ぎ、快感に頬を紅葉させていく。
依然として狭い膣をかき回し、そのたびにソファが少し動いていく。
ギシギシと部屋に音が響き、アコニーの声を殺したような僅かな喘ぎ声がヴィエニスの耳にだけ響く。
気が付くとペニスの半分以上が飲み込まれていた。
締め付けもゆるくなり、丁度良い狭さで隙間なくヴィエニスのペニスを刺激する。
アコニーの身体がノッてきた所で、ヴィエニスは抜き挿しではなく腰を打ち付けるピストンへと切り替える。
アコニーの小さな尻とヴィエニスの腰がぶつかり、パンパンと音が鳴る。
こうなれば、あとは愛を確かめ合いながら、快楽を追求するだけの話。
ソファーにヴィエニスを押し倒したアコニーは、騎乗位に体位を変えるとヴィエニスの腰へと何度も落ちては奥まで飲み込んでいく。
アコニーのペースであるかのようだが、アコニーにそこまでの余裕はなく、子宮口をキスする亀頭によって押し上げられた子宮の圧迫が少し苦しいのを我慢しながら、ヴィエニスの全てを受け入れ快感を分け合っている状況にこそ酔いしれる。
「あっ♡ ああっ♡」
ずにゅる、ぐぷ、と空気の入る余地のない狭い膣へとペニスが出入りするたびに愛液が糸を引き、いやらしい音をたてる。
「アコニー、もうイキそうだから……」
「わたくしも……」
そう言い、アコニーはペニスを抜いて、パンティを脱ぎ去るとソファの上で四つん這いに。
ヴァギナを「くぱぁ」とアコニーが広げ、後背位で再び繋がると、ヴィエニスは小さなアコニーの尻の穴を指で刺激しながら激しいピストンを始める。
「すごいっ♡ ひぁっ♡ 激し過ぎっ♡」
「あっあっ、アコニーッ♡ アコニーッ♡」
振り向くアコニーと舌を舐め合いながらの高速ピストン。
「あぁ~~~~っ♡ いくっ♡ いくっ♡ いくっ♡」
「んあ”っ、あ”あ”~~~~っ、アコニーッ♡」
ヴィエニスが果てそうになるとペニスをヴァギナから抜くと、アコニーは「ドピュルルルッ」と言う射精の第一波と、第一波に比べれば量は少ないが子宮に出せば良く飛び打ちつけてくれそうな第二波を口で受けとめた。
気持ちは良かったが、アコニーはオーガズムまでは達する事が出来なかった。
それでも、胸は幸福感で溢れ、愛する者の子種の味を確かめるとヴィエニスに口内を見せてから、精飲してもう一度、空になった口内を見せた。
ソファに座り、軽いピロートークを始める二人。
二人共まだまだやり足りないが、多忙な上、秘密の関係である為これ以上は時間が使えない。
アコニーはヴィエニスの身体を拭きながら服を着せていく。
「話の続きなんですけれど」
「続き?」
ヴィエニスは余韻に浸り、射精と共にそれ以前のどうでも良い記憶は全て吐き出したように忘れていた。
「土産話ですわ」
「みやげ? ああ、フォルサの女癖か。どんなオチなんだい?」
「キジョウアヤメという名前の子だったんですけど、その子、どこから来たと思います?」
「キジョウアヤメ? 聞き慣れない響きだけど、別の大陸の人かな?」
「その子ね、異世界から来たかもしれないって言ったら信じてくれます?」
「異世界? いくら僕が異世界が好きでも、アコニー、君まで僕に合わせてくれなくて良いんだよ」
ヴィエニスはアコニーの耳を噛んだ。
エルフの耳は人のそれとは桁違いに良く、神経も多く通っていて動かせる上に、人によっては性感帯でさえあった。
アコニーは、好きな人に耳を触られるのが単純に好きなので、感じる事は無いが嬉しそうに耳を噛まれる。
「もぅ、ヴィエニス、わたくしがそんな事で下らない嘘をつく女に見えまして? その子は、まぁ、あまり頭はよくなさそうだったけど、見た事も無い道具を持っていたし、変な服を着ていたわ。パティと似ていません?」
「なら、ちゃんと会った時に自分の目で確かめるよ。その子の特徴は?」
「わたくしが会った時には、骨の服を着ていたわ。あと青いビリビリに破れたズボンを履いてて、おっぱいが大きくて、金髪に黒目だった。あと舌にピアスだと思うけど銀色の飾りをつけてたわ」
ヴィエニスは骨で出来た服と破れたズボンに身を包んだ、ピアスをつけた金髪の何かを想像する。
「……やっぱり、別の大陸の人なんじゃ……」
「あ、それと真っ黒な鏡を持ってたの。四角くて、不思議な光沢の鏡。あんなのわたくしは今まで一度も見た事も無かった。もしパティみたいな人なら、ヴィエニスなら、どんな手を使っても友人になりたいんじゃないかって思って」
「そうだね。パトリシアと同じ世界の人なら……是非、お近づきになりたいね。ありがとう」
ヴィエニスはアコニーの唇に軽くキスをする。
「あら、土産話のお礼は、それだけ?」
「その子が異世界の人だった時は、時間を作って朝までだって君を愛するよ」
「それは楽しみにしてるわ。帰ったらスケジュールを詰めなくちゃ。ああ、ヴィエニス。でも、それならストラディゴスが何か、出来れば、おいたをする前の方が良いわね。家臣に強姦された後だったら、お近づきも何も無いでしょ?」
「彼も、そこまではしないと思うけど、断言できない自分が歯がゆいよ」
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる