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第1章
第1章:アコニー不在(ifルート:アナザーエンド)
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高級娼館ブルローネ。
エントランスを抜け廊下を進み、ロビーへと巨人は彩芽を肩に担いで悠々と歩いて行く。
ホテルの様に広く開けたロビーには、娼館には似つかわしくない一人の少年。
「よう、アコニーは?」
巨人の言葉に少年が振り向く。
「これはストラディゴス様。大変申し訳ございません。支配人は私用で出掛けておりますが……」
少年は、どうやら娼館の従業員の様である。
「そうか、まあいい。今日はこいつと部屋を借りるぜ。いつも通り大部屋を貸し切りだ。酒と果物、それと」
「媚薬を溶いた香油と蜂蜜ですね。かしこまりました。すぐにお部屋にお持ち致します。どうぞ、ごゆっくりとお楽しみください」
いつもの事らしく、お約束の注文を受け取ると少年は準備をしに足早に去って行ってしまった。
ストラディゴスと呼ばれた巨人に今さっき拉致されたばかりだと言うのに、トントン拍子で話が進んでいる事に彩芽は焦った。
どうやら娼婦に間違われている様であった。
「ちょっ!? 媚薬って何!? ほんとまって!! タイム!! 私娼婦じゃないから!!」
「姫だって言うんだろ? わかってるから暴れるなって」
そう言いながらストラディゴスは彩芽の尻をポンポンと叩き、娼館の階段を二階へとあがっていく。
二階の廊下を登ってすぐの所、ロビーの真上に本来は大人数で楽しむ為の大部屋が空いており、中には巨大なベッドが見えた。
ストラディゴスは大部屋に入ると扉を閉じ、彩芽を柔らかいベッドの上に少し乱暴におろして、ようやく解放する。
大部屋の天井は巨人の背よりも高く、三階まで吹き抜けとなっていた。
部屋の中に三階へ上がる階段があり、そこにもベッドが置かれているのが見えた。
建物の他の場所と同じ様に豪華な作りだが、そこが明確にプレイルームである事は、始めて来た彩芽にも分かった。
部屋の中には、巨人は流石に入れないが、普通の大人ならば五人は入れそうなバスタブが置かれ、そこは赤い花弁を浮かべた水で満たされている。
壁には裸の男女が絡み合う絵画が飾られ、剣でも飾るかの様に様々な形と大きさのディルドーが置かれていた。
絶体絶命。
彩芽は巨人と二人きりで部屋の中に閉じ込められている。
しかも、巨人は彩芽の事を娼婦と思い込み、犯す気である。
「いい加減話を聞いて! 私は姫でも娼婦でも何でも無いの!」
「なんだ、そう言うプレイか?」
「あーーーーーーー! もう! 本当に違うんだって!」
「わかったわかった。面白そうじゃないか。なら、今のお前は何なんだ?」
「だからプレイじゃないってば! 私は……って、その前に、ここってどこ!?」
「記憶喪失プレイか」
「違うってば! 私は彩芽。日本でプログラマーをしています!」
無職である事を避ける、要らない見栄。
「二ホンってのは国か町か? 聞いた事も無いな。それに、プロ、グラマー? ってのも何だ?」
「いいから、ここはどこ!?」
「ここはって、マルギアス王国のネヴェルだ。なあ、もう準備は良いのか?」
「マルギ……えっ、なに?」
「身体は……俺は、このまま洗わない方が好きなんだが、それでいいよな」
ストラディゴスは彩芽に付き合うのが面倒になったのか、おもむろに服を脱ぎ始めた。
筋骨隆々とした巨大で逞しい身体。
身長が三メートルほどあるが、身体の対比が普通の人と同じで、彩芽は動く彫像でも眺めている様な不思議な気分になる。
上の服を脱ぐと、部屋には服の下に隠れていた男臭い体臭がたちこめ、部屋を満たしていたお香の匂いと混ざって鼻の奥を刺激する。
良い臭いでは無いのだが、もっと嗅ぎたくなる。
フェロモンを含む臭いに頭が痺れを感じた。
「良くないから! なんで脱いでるの!」
「着たままの方が良いのか? でもよ、俺とだと服が汚れちまうぞ」
ストラディゴスは当たり前の様に下着まで堂々と脱ぐと、その股間には彩芽の腕よりも太く、長さにすれば五十センチを軽く超えるイチモツがぶら下がっていた。
「お楽しみの所失礼いたします」
ノックがあり部屋の扉が開くと、腰巻一枚で上半身が裸の女性が何人か、お盆を持って入ってきて、テーブルの上に注文の品を並べ始める。
「助けて! この人が話を聞いてくれなくて!」
彩芽が半裸の女性達に訴えるが、誰も取り合ってくれない。
「ごゆっくりお楽しみください」
と言って、そそくさと部屋を出てしまう。
「よ~し、そろそろ始めるぞ」
彩芽は話が通じず、味方がいない状況だが、諦めきれずに逃げようと考える。
このままでは、巨人に本当に犯されてしまう。
幸い、部屋の扉は鍵がかかっておらず、隙を見ればどうにかなりそうに見えた。
見えたのだが、出来なければどうしようもない。
巨人はベッドへと近づいてくると、柔らかいベッドに手足を取られて逃げるに逃げられない彩芽の足を掴み、自分の方へと引きずり寄せた。
「やめっ! って!」
ストラディゴスは抵抗する彩芽をベッドの上に押さえつけると、シャツをまくりあげ、あっさりと脱がしてしまう。
ブラジャーが露になると、ストラディゴスは外し方が分からないのか、肩の紐を触ったりするが、すぐに背中のホックで留まっているのに気付くと、抵抗する彩芽からブラジャーも奪ってしまった。
「無理やり何してんのバカ! 変態!」
彩芽がストラディゴスの頭を殴ったり髭や髪を引っ張っても、こういうプレイと割り切っているストラディゴスは行為を止めようとしたない。
彩芽の豊満な乳房に肉厚な舌を這わせて愛撫を始める。
抵抗が煩かったのか、ストラディゴスは彩芽の両腕をベッドに押さえつけ、身体で足をベッドに圧迫して動けないようにしながら味わうように身体を丁寧に舐めていく。
指でブラジャーの跡さえ楽しみ、脇には鼻を押し付けるようにして臭いを貪っていく。
鎖骨を舐め、上に向かったかと思えば、今度は舌が正中線を這いながら、ヘソを綺麗に舐めていく。
「変態! 最低! 犯される!」
その間も彩芽は嫌がっているのだが、ムカつく事に巨人がしてくる愛撫は現在進行形で彩芽の性感帯を開発している様で、気持ち悪かっただけの舌と指が段々と気持ち良くなってきていた。
乳首を入念に嘗め回され、彩芽の意思とは関係無く、それは固くなっていき、巨人はそれをさらに入念に丁寧に愛し始める。
相手を快感に導こうとしているのが彩芽にも分かり、強姦に遭っているのだが状況に反して身体は快感を感じている。
「ひぁっ!?」
変な声が漏れ、彩芽は恥ずかしくなった。
巨人が乳首を甘噛みしただけなのに、声が出る程に刺激が気持ち良かったのだ。
彩芽の声を聞き、ストラディゴスは満足そうに愛撫を続ける。
舌が今度は顔にまで這いあがると、嫌がる彩芽の唇をこじ開けて口内を蹂躙していく。
大きな舌の侵入を一度でも許すと、巨人の肉厚な舌は彩芽の舌を嘗め回し、口腔の中で彩芽が気持ちの良い場所を探す様に這いまわる。
彩芽の舌ピアスの感触が気に入ったのか、彩芽の舌を吸い出してしゃぶり倒し、舌を絡めて快楽にふけっていく。
やがて口内の天井を巨人の舌がなぞると、乳首を愛撫された時よりも大きな快感に背中がビクリとしなる。
巨人は彩芽の弱点を見つけると、入念に彩芽の口内の天井を舌で引っ掻く様に苛め抜き、彩芽は涎が垂れるのを自分の意思で止められなくなっていく。
お互いの涎にまみれながら口の中をかき回される彩芽は、ストラディゴスの舌に噛みつくが、まるで歯が立たず、お仕置きとばかりに巨人の舌が喉の奥へと無理やり差し込まれてしまう。
喉の奥を嘗め回され、口蓋垂(のどちんこの事)を舌で遊ばれ、彩芽は嗚咽を漏らす事も出来ずに、快感ばかりを身体に刻み付けられていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
彩芽が苦しさに意識を飛ばしそうになると、ようやくストラディゴスは彩芽の口から自分の舌を抜き、彩芽の身体をベッドに置いたまま立ちあがった。
逃げるなら今だと彩芽は息も絶え絶えにベッドを降りようとするが、ストラディゴスはすぐに戻って来てしまう。
その手には、オイルがなみなみと入った瓶が一つ。
ストラディゴスはオイルをベッドの上に放り置くと、続きを始めようかと彩芽のズボンを脱がせにかかる。
ジーンズはパンツと一緒に簡単に脱がされ、床に投げ捨てられ、ベッドの上で彩芽はついに裸にされてしまう。
ベッドの上に寝かされる彩芽、その股を見ると、ストラディゴスは迷う事無く顔を突っ込んだ。
ムダ毛が処理され無毛となっていた彩芽の股は、巨人には汗臭くすえた臭いに包まれていて、格別であった。
愛撫によって既に潤い、きらきらと光を反射している割れ目に鼻をつけると、巨人は鼻で深呼吸をする。
彩芽は、酸欠から思考が停止しかかっていて、巨人に犯されそうな危機感と、相反する快感と、せめて綺麗に洗ってからにして欲しいと言う羞恥心とが混ざった、なんとも言えない気持ちになっていて、抵抗する事は既に諦めていた。
巨人の舌が濡れた割れ目に侵入を試みるが、舌先でこそ味わえても、あまりにも狭いその穴には口の様には舌は入って行かない。
だが、舌先しか入らなければ、巨人の股間で甘勃ちして大きくなりつつある物を受け入れる事は到底できない。
ストラディゴスは彩芽のクリトリスと膣を大きな舌を使って丁寧に舐め、粘度の高い愛液が溢れて、彩芽が感じているのを確認すると、痛く無い様に舌先を膣に少しずつ押し込み、なんとか少しだけ肉をかき分けて膣壁を舌先で撫でる様にマッサージしていく。
入り口ばかりを執拗に攻められる彩芽の中では、快感が止める事が出来ない程に膨張していく。
今まで経験した事の無い絶頂に至るまでの快感の高まりを感じたのだが、あと少しの所でストラディゴスは愛撫をやめてしまう。
彩芽は複雑な心境のまま、ただ快感が欲しいと荒い息のまま、ストラディゴスに目で訴える。
すると、ストラディゴスはベッドに放っていた瓶の栓を開け、彩芽の身体に垂らし始めた。
オイルが触れた所からぼんやりと熱くなり、皮膚の下の血流が増え、神経が研ぎ澄まされるのを感じる。
既にたっぷりと愛撫をされつくした彩芽は、行きずりの巨人相手でも、もう構わないと身体のスイッチが入ってしまっているのだが、オイルが身体に塗り込まれていくと、そのスイッチがショートして壊れ、オフに出来ない様にされているのがわかった。
「そろそろ俺のも頼むぜ」
ストラディゴスはベッドに寝っ転がると、腹の上に乗せた彩芽の秘部と尻の穴を眺めながら、楽しそうに尻を揉んだりしつつ、彩芽の全身にオイルを塗っていく。
彩芽の秘部からテラテラと糸を引いて垂れる愛液は、まるで口から涎を垂らす様にストラディゴスの腹の上にたまっていく。
彩芽の前には、七十センチ程度にまで成長し、血流によってなんとか自立している巨大なペニスが脈打っていた。
グロテスクと思う反面で、美味しそうと言うとんでもない感想を彩芽は密かに思う。
表皮を横に走る男根の包皮が作り出す独特の皺の上を、カウパ―液が流れ落ちた所だけ鮮やかな肌色に見える。
根元から亀頭まで続く肉幹の色合いも黒ずみが見られず、外人特有の色素変化の少ない綺麗な色艶。
だが、亀頭は彩芽の拳程も大きく、血管が浮き出た竿はゴツゴツと男らしい。
彩芽は、こんな物が自分に入るのかと心配になりつつも、男根の先端から溢れ出る我慢汁を男根全体に手で広げ、試しにしごいてみる。
パンパンに膨張しているのかと思いきや、竿は手で容易に向きを変えられるほどに柔らかく、亀頭の硬さも柔らかい。
彩芽は、自分のクリトリスと同じ様な感触だなと亀頭を指で舐り始める。
彩芽の手探りの愛撫は、まるで生娘を相手にしている様であり、ストラディゴスを更に興奮させた。
彩芽はオイルをストラディゴスのペニスに垂らすと、亀頭にキスをしながら大きな胸に挟んで思いっきりしごいて行く。
ストラディゴスのカウパー腺液を舐めるとしょっぱかったが、尿の様な苦みは無く不快感は無い。
彩芽の後ろ姿しか見えていないストラディゴスは、突然の包み込まれる感触に驚くが、媚薬入りのオイルと彩芽のたどたどしい口まで使った愛撫によってペニスの強度を増していく。
亀頭まで含めて八十センチほどにまで成長したペニスが射精をしたそうにビクつくと、彩芽は仕返しと言わんばかりにパイズリをやめてしまう。
すると、ストラディゴスは彩芽の全身にオイルを塗っていた手を止め、彩芽の尻の穴を小指で遊び始める。
小指と言っても、普通の成人男性のペニス程の太さがあるのだが、愛液とオイルで滑りの良くなった指は、ぬるりと尻の穴に吸いこまれてしまう。
彩芽は小指で腸壁越しに膣を愛撫され、自分でも知らない気持ちの良い所をドンドンと身体に教え込まれ、ペニスに寄りかかるようにして声を殺す。
ストラディゴスは彩芽の準備が出来たと見ると、彩芽をベッドに仰向けで寝かせ、自分で足を持たせて股を開かせた。
つい数十分前まで、全力で逃げようとしていたのに、今は気持ち良いのならいいやと思ってしまっていた。
欲望に忠実な自分の弱さを認識しつつも、この瞬間だけは快感に身を預けたかった。
ストラディゴスの亀頭の先が、彩芽の膣口にキスをした。
巨人は、まだ入れようとはせず、性器同士をこすり合わせて気持ちをお互い高めようとしてくれる。
まるで恋人の様だと錯覚するが、もしそうなら良いのにと彩芽は心のどこかで思ってしまう。
目の前の巨人は、あれだけ自分勝手に彩芽を犯そうとしていたのに、いざ行為が始まると、行為の上では相手を気遣っており、そこには自分勝手さはない。
てっきり、尻を出させて前祇も無く、ただ強姦されて、性欲の捌け口にされるだけかと思ったが、セックスと言う意味では会話が成立しており、それは悔しくも楽しい物でさえあったのだ。
呼吸でストラディゴスが挿入しようとするのが分かった。
亀頭の先端が侵入を試みようとするが、狭すぎる穴には入って行かず、上へ下へと狙いがそれる。
彩芽は手で亀頭をリードして、膣口にあてがってやると、亀頭の先端を膣口にピタリと置いてやる。
ストラディゴスが腰に力を入れると、膣口が今までひろがった事が無い程に広げられ、亀頭の先だけはなんとか入れる事が出来た。
しかし、血が亀頭を赤く染め、ストラディゴスは狼狽える。
「大丈夫か!?」
裂けたと思った。
ストラディゴスの直径のサイズは、人の赤ん坊の頭よりも全然小さいが、それでも気をつけなければ相手を痛め傷つけてしまう。
本来は巨人同士で無ければすべてを咥えこむ事は難しい、超特大サイズである。
ストラディゴスの股間は媚薬のせいで萎みはしないが、角度がテンションと共に下がっていくのは彩芽が見てもわかった。
「いつつ、裂けるかと思った。ほら、平気だから、もう一回」
「でもよ、血が……」
「は、初めてなんだからしょうがないでしょ」
「初めて!? でも、膜が……」
そう言うとストラディゴスは愛撫を思い出す。
「あっ、あれか……」
舌の侵入を拒み、舌の愛撫で悲鳴を上げていた、膣口の入り口だと思っていた、そこにあった処女膜。
薄く白がかった色の膜は分かりやすいが、処女膜にも個人差や種類と言う物がある。
彩芽の女性器は日本人にしては珍しく陰唇は小さく、色も綺麗な肌色で、粘膜も健康的なピンク色をしていた。
そして、処女膜も同じくピンクがかっていたのだ。
「いいから、はやく」
彩芽はベッドに寝っ転がると、自分の股を手でパンパンと叩いて、カモンと誘う。
ストラディゴスは処女にリードされるとはと、気持ちを取り直し、ペニスを固めようと軽くしごいてから再び膣口にあてがった。
「いくぞ」
ストラディゴスの言葉に、彩芽は不安そうな笑顔を浮かべて首を縦に振る。
膜の破れも痛かったが、触れた事の無い粘膜を引っ掛かれる痛みに全身の筋肉が強張る。
肉壁を押し分けて、むりむりむりと肉棒が最奥を目指し進んでいくのが分かった。
見ると、まだ亀頭の先端しか飲み込めていない。
ストラディゴスが彩芽を気遣いながらも、さらに奥へと挿入していく。
平均すると、女性の膣の長さは平常時で七~九センチ程度、子宮も同程度の大きさである。
かなり伸縮性があるので、それ以上でも大抵は飲み込む事が出来るが、さすがに巨人の男根となると全てを飲み込む事が出来る訳が無い。
亀頭の先端が子宮口に一番乗りでキスをすると、巨人の竿が少し膣に隠れるぐらいまでは飲み込んでいるのが分かったが、全体で見れば竿は六十センチ程あまっているのが見えた。
「動いて良いか?」
彩芽は首を横にフルフルと振って、涙目で訴えた。
ロストヴァージンする相手にしては、いささか大きすぎた。
ストラディゴスは挿したまま動かさずに、彩芽のクリトリスを指で愛撫してくれる。
慣れ親しんだ快感によって愛液が溢れて来るが、まだ動かすのは怖い。
すると、ストラディゴスは一度中断すると、テーブルの方へと向かい、お盆ごとベッドに運んでくる。
イチゴの様なフルーツにハチミツをかけると、彩芽の口に入れて来る。
甘くて酸っぱい。
美味しいが幸せに変換され、巨人の優しさが身と心に沁みた。
スケベで、決して紳士ではない。
むしろ強引で、最低の奴であるが、悪い奴では無いのかもしれないと思う。
彩芽は少しストラディゴスの事が好きになると、果物を口に咥え、ストラディゴスの口に自ら口づけをした。
彩芽の方からストラディゴスの口内に舌が差し込まれ、ピアスが巨人の舌を引っ掻いて行く。
ストラディゴスは頭が蕩けるのを感じた。
彩芽はベッドで横になると、自らの秘部を広げて巨人を誘う。
誘われるままにストラディゴスは彩芽に挿入すると、今度は先ほどは痛くはない。
痛みよりも快感が勝る事を信じて我慢する。
「ゆっくり、動いて」
ストラディゴスは腰を、ゆっくりと探る様にピストンさせ始める。
傷になった所が擦られて痛いのが分かるが、初めて擦られる膣壁は徐々に慣れ、次第に快感らしきものの尻尾が見え始める。
はぁはぁと互いに息をするだけで、言葉の無くなる二人。
ストラディゴスは身体を曲げて、上の方から彩芽にキスをせがみ、彩芽は真上を向いてそれにこたえる。
上と下で繋がった二人は、体液を交換しながら快楽に身を沈めていく。
ストラディゴスのピストンが少しずつ早まってくると、子宮口に亀頭が打ち付けられて子宮がそのたびに押しつぶされているのが分かった。
自慰では感じる事ができない、一段階上の快感。
ピストンがどんどん早まると、あやまってペニスが抜けて空振りする。
彩芽は、切なそうなストラディゴスの顔を見て可愛いと思いながら、手で膣へと誘導してやる。
抜けない様に注意を払っての高速ピストンが始まると、二人の息が荒くなってくる。
ストラディゴスは余裕無く彩芽の子宮口に亀頭の先端を押し付けると、関を切ったように、まるで小便でもするかの様に大量の射精をしてしまう。
ドクドクと竿が脈打ち、残尿感がある様に、最後まで吐き出そうと何度も何度も精子を吐き出すと、抜かずにそのまま、彩芽を避けてベッドに倒れこむ。
ストラディゴスは今さっきまで生娘だった女を相手に、最高の射精感に浸っていた。
身体の相性が良いとか、媚薬の効果では説明できない幸福感。
ぜぇぜぇと身体を起こすと、彩芽が絶頂に達していないのを見て、再び腰を振り始める。
射精後の敏感な竿を自分の手でもしごき、彩芽の中を先端で堪能していく。
すると、彩芽の身体が慣れて来たのか先ほどよりも奥に入って行く気がした。
ほんの数センチだが、深くペニスを包まれただけで、まるで受け入れてもらっている様に錯覚してしまう。
荒々しくピストンして、彩芽の弱点を探す。
入り口やクリトリスを指で弄るだけでは芸がない。
自分の精液をかき出しながら、Gスポットなどを攻めようとするが、彩芽の中はヌルヌルと蠢き、出したばかりのペニスに対して早くも次の射精を促そうとしている。
綺麗で一見おうとつの無い様に見える膣壁だが、つぶつぶとした部分があり、そこを引っ掻くと彩芽は「っあ、あ、ふぁ」などと喘ぐが、彩芽自身も気持ちの良い所を亀頭にこすり付けようとすると、ストラディゴスの亀頭の頭が刺激されてすぐにでも果ててしまいそうになる。
お互いの気持ちの良い部分が表裏一体の様にあり、相手だけを意識してイカせる事が難しい事に気付き、身体の相性が抜群に良い事を思い知る。
さらに、彩芽の膣の入り口が狭くすぼんでいて、ピストン運動をするだけで竿の周囲を満遍なく刺激してくる。
彩芽を絶頂に達せられぬまま、ストラディゴスは二度目の絶頂を迎えてしまう。
一回目の様に、放尿するかの様な大量の射精を、膣の一番奥に亀頭を打ち付け、一番奥に全部吐き出す。
子宮を精子で満たしたい。
他の女相手なら身体にかけたり飲ませて楽しむ所だが、この女は、ただただ孕ませてやりたいと欲望がうずいている。
射精量が多すぎて挿したまま膣から精液が溢れ出し、ベッドがドロドロに汚れていく。
その後も、ぬとんぬとんと子宮口を叩き、最高の射精感に思わず声が出ると、彩芽は嬉しそうにストラディゴスの手に手を置いたのだった。
「お楽しみの所失礼いたします。そろそろお時間となりますがいかがいたしましょうか?」
従業員の少年が立っていた。
集中のしすぎでノックも聞こえず、気が付くと二時間が経過していた。
ブルローネの姫娼婦は一晩で高い娘になると数千~数万フォルト(数十万~数百万円)もする。
ストラディゴスは、いつも二時間で六百フォルト(六万円程度)を週一で楽しんでいた。
延長したいが、この流れだと確実に泊りとなってしまう。
そうなれば当分娼館には通えなくなる。
どうするか悩んでいると、精液でドロドロに汚された彩芽が、ストラディゴスの目を見て声を上げた。
「延長……」
ストラディゴスは呆気にとられるが、新人の姫娼婦に対するご祝儀とでも思えば良いかと納得すると、少年が部屋を出て行くのを待たずに彩芽に襲い掛かるのであった。
* * *
バスタブに浸かる彩芽。
結局朝まで獣の様にヤリ通す事になり、今は責任をもってストラディゴスに身体を洗わせている最中である。
「……うん?」
「だから、本当に娼婦でも何でも無いんだって」
「……うん?」
「誤魔化すな」
「だってよ、姫じゃないなら、お前何なんだよ」
「襲っておいて被害者面しないでよ。気がついたらここに来てたの!」
「気がついたら?」
「そう、瞬間移動、みたいな」
「なんだそりゃ」
「とにかく、困ってるんだけどさ、どうすれば良いと思う?」
「困ってるっつってもな、飯ぐらいなら食わせられるけどよ」
「じゃあ、ご飯食べながら続きを話そうかな」
「なあ、本当に姫じゃないならよ?」
「うん?」
「部屋代だけで良いんだよな?」
「……その分、私に奢ろうか」
その後、酒場で食事をし、昼間だった為にあまり酔わなかったのが幸いしたのか、ストラディゴスに惚れたと告白された彩芽は、巨人と付き合う事となり、そのまま永住する事となった。
結局、元の世界には帰れなかったが、騎士団長の妻として五人の子供に囲まれ、末永く幸せに暮らしましたとさ。
~完~
エントランスを抜け廊下を進み、ロビーへと巨人は彩芽を肩に担いで悠々と歩いて行く。
ホテルの様に広く開けたロビーには、娼館には似つかわしくない一人の少年。
「よう、アコニーは?」
巨人の言葉に少年が振り向く。
「これはストラディゴス様。大変申し訳ございません。支配人は私用で出掛けておりますが……」
少年は、どうやら娼館の従業員の様である。
「そうか、まあいい。今日はこいつと部屋を借りるぜ。いつも通り大部屋を貸し切りだ。酒と果物、それと」
「媚薬を溶いた香油と蜂蜜ですね。かしこまりました。すぐにお部屋にお持ち致します。どうぞ、ごゆっくりとお楽しみください」
いつもの事らしく、お約束の注文を受け取ると少年は準備をしに足早に去って行ってしまった。
ストラディゴスと呼ばれた巨人に今さっき拉致されたばかりだと言うのに、トントン拍子で話が進んでいる事に彩芽は焦った。
どうやら娼婦に間違われている様であった。
「ちょっ!? 媚薬って何!? ほんとまって!! タイム!! 私娼婦じゃないから!!」
「姫だって言うんだろ? わかってるから暴れるなって」
そう言いながらストラディゴスは彩芽の尻をポンポンと叩き、娼館の階段を二階へとあがっていく。
二階の廊下を登ってすぐの所、ロビーの真上に本来は大人数で楽しむ為の大部屋が空いており、中には巨大なベッドが見えた。
ストラディゴスは大部屋に入ると扉を閉じ、彩芽を柔らかいベッドの上に少し乱暴におろして、ようやく解放する。
大部屋の天井は巨人の背よりも高く、三階まで吹き抜けとなっていた。
部屋の中に三階へ上がる階段があり、そこにもベッドが置かれているのが見えた。
建物の他の場所と同じ様に豪華な作りだが、そこが明確にプレイルームである事は、始めて来た彩芽にも分かった。
部屋の中には、巨人は流石に入れないが、普通の大人ならば五人は入れそうなバスタブが置かれ、そこは赤い花弁を浮かべた水で満たされている。
壁には裸の男女が絡み合う絵画が飾られ、剣でも飾るかの様に様々な形と大きさのディルドーが置かれていた。
絶体絶命。
彩芽は巨人と二人きりで部屋の中に閉じ込められている。
しかも、巨人は彩芽の事を娼婦と思い込み、犯す気である。
「いい加減話を聞いて! 私は姫でも娼婦でも何でも無いの!」
「なんだ、そう言うプレイか?」
「あーーーーーーー! もう! 本当に違うんだって!」
「わかったわかった。面白そうじゃないか。なら、今のお前は何なんだ?」
「だからプレイじゃないってば! 私は……って、その前に、ここってどこ!?」
「記憶喪失プレイか」
「違うってば! 私は彩芽。日本でプログラマーをしています!」
無職である事を避ける、要らない見栄。
「二ホンってのは国か町か? 聞いた事も無いな。それに、プロ、グラマー? ってのも何だ?」
「いいから、ここはどこ!?」
「ここはって、マルギアス王国のネヴェルだ。なあ、もう準備は良いのか?」
「マルギ……えっ、なに?」
「身体は……俺は、このまま洗わない方が好きなんだが、それでいいよな」
ストラディゴスは彩芽に付き合うのが面倒になったのか、おもむろに服を脱ぎ始めた。
筋骨隆々とした巨大で逞しい身体。
身長が三メートルほどあるが、身体の対比が普通の人と同じで、彩芽は動く彫像でも眺めている様な不思議な気分になる。
上の服を脱ぐと、部屋には服の下に隠れていた男臭い体臭がたちこめ、部屋を満たしていたお香の匂いと混ざって鼻の奥を刺激する。
良い臭いでは無いのだが、もっと嗅ぎたくなる。
フェロモンを含む臭いに頭が痺れを感じた。
「良くないから! なんで脱いでるの!」
「着たままの方が良いのか? でもよ、俺とだと服が汚れちまうぞ」
ストラディゴスは当たり前の様に下着まで堂々と脱ぐと、その股間には彩芽の腕よりも太く、長さにすれば五十センチを軽く超えるイチモツがぶら下がっていた。
「お楽しみの所失礼いたします」
ノックがあり部屋の扉が開くと、腰巻一枚で上半身が裸の女性が何人か、お盆を持って入ってきて、テーブルの上に注文の品を並べ始める。
「助けて! この人が話を聞いてくれなくて!」
彩芽が半裸の女性達に訴えるが、誰も取り合ってくれない。
「ごゆっくりお楽しみください」
と言って、そそくさと部屋を出てしまう。
「よ~し、そろそろ始めるぞ」
彩芽は話が通じず、味方がいない状況だが、諦めきれずに逃げようと考える。
このままでは、巨人に本当に犯されてしまう。
幸い、部屋の扉は鍵がかかっておらず、隙を見ればどうにかなりそうに見えた。
見えたのだが、出来なければどうしようもない。
巨人はベッドへと近づいてくると、柔らかいベッドに手足を取られて逃げるに逃げられない彩芽の足を掴み、自分の方へと引きずり寄せた。
「やめっ! って!」
ストラディゴスは抵抗する彩芽をベッドの上に押さえつけると、シャツをまくりあげ、あっさりと脱がしてしまう。
ブラジャーが露になると、ストラディゴスは外し方が分からないのか、肩の紐を触ったりするが、すぐに背中のホックで留まっているのに気付くと、抵抗する彩芽からブラジャーも奪ってしまった。
「無理やり何してんのバカ! 変態!」
彩芽がストラディゴスの頭を殴ったり髭や髪を引っ張っても、こういうプレイと割り切っているストラディゴスは行為を止めようとしたない。
彩芽の豊満な乳房に肉厚な舌を這わせて愛撫を始める。
抵抗が煩かったのか、ストラディゴスは彩芽の両腕をベッドに押さえつけ、身体で足をベッドに圧迫して動けないようにしながら味わうように身体を丁寧に舐めていく。
指でブラジャーの跡さえ楽しみ、脇には鼻を押し付けるようにして臭いを貪っていく。
鎖骨を舐め、上に向かったかと思えば、今度は舌が正中線を這いながら、ヘソを綺麗に舐めていく。
「変態! 最低! 犯される!」
その間も彩芽は嫌がっているのだが、ムカつく事に巨人がしてくる愛撫は現在進行形で彩芽の性感帯を開発している様で、気持ち悪かっただけの舌と指が段々と気持ち良くなってきていた。
乳首を入念に嘗め回され、彩芽の意思とは関係無く、それは固くなっていき、巨人はそれをさらに入念に丁寧に愛し始める。
相手を快感に導こうとしているのが彩芽にも分かり、強姦に遭っているのだが状況に反して身体は快感を感じている。
「ひぁっ!?」
変な声が漏れ、彩芽は恥ずかしくなった。
巨人が乳首を甘噛みしただけなのに、声が出る程に刺激が気持ち良かったのだ。
彩芽の声を聞き、ストラディゴスは満足そうに愛撫を続ける。
舌が今度は顔にまで這いあがると、嫌がる彩芽の唇をこじ開けて口内を蹂躙していく。
大きな舌の侵入を一度でも許すと、巨人の肉厚な舌は彩芽の舌を嘗め回し、口腔の中で彩芽が気持ちの良い場所を探す様に這いまわる。
彩芽の舌ピアスの感触が気に入ったのか、彩芽の舌を吸い出してしゃぶり倒し、舌を絡めて快楽にふけっていく。
やがて口内の天井を巨人の舌がなぞると、乳首を愛撫された時よりも大きな快感に背中がビクリとしなる。
巨人は彩芽の弱点を見つけると、入念に彩芽の口内の天井を舌で引っ掻く様に苛め抜き、彩芽は涎が垂れるのを自分の意思で止められなくなっていく。
お互いの涎にまみれながら口の中をかき回される彩芽は、ストラディゴスの舌に噛みつくが、まるで歯が立たず、お仕置きとばかりに巨人の舌が喉の奥へと無理やり差し込まれてしまう。
喉の奥を嘗め回され、口蓋垂(のどちんこの事)を舌で遊ばれ、彩芽は嗚咽を漏らす事も出来ずに、快感ばかりを身体に刻み付けられていった。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
彩芽が苦しさに意識を飛ばしそうになると、ようやくストラディゴスは彩芽の口から自分の舌を抜き、彩芽の身体をベッドに置いたまま立ちあがった。
逃げるなら今だと彩芽は息も絶え絶えにベッドを降りようとするが、ストラディゴスはすぐに戻って来てしまう。
その手には、オイルがなみなみと入った瓶が一つ。
ストラディゴスはオイルをベッドの上に放り置くと、続きを始めようかと彩芽のズボンを脱がせにかかる。
ジーンズはパンツと一緒に簡単に脱がされ、床に投げ捨てられ、ベッドの上で彩芽はついに裸にされてしまう。
ベッドの上に寝かされる彩芽、その股を見ると、ストラディゴスは迷う事無く顔を突っ込んだ。
ムダ毛が処理され無毛となっていた彩芽の股は、巨人には汗臭くすえた臭いに包まれていて、格別であった。
愛撫によって既に潤い、きらきらと光を反射している割れ目に鼻をつけると、巨人は鼻で深呼吸をする。
彩芽は、酸欠から思考が停止しかかっていて、巨人に犯されそうな危機感と、相反する快感と、せめて綺麗に洗ってからにして欲しいと言う羞恥心とが混ざった、なんとも言えない気持ちになっていて、抵抗する事は既に諦めていた。
巨人の舌が濡れた割れ目に侵入を試みるが、舌先でこそ味わえても、あまりにも狭いその穴には口の様には舌は入って行かない。
だが、舌先しか入らなければ、巨人の股間で甘勃ちして大きくなりつつある物を受け入れる事は到底できない。
ストラディゴスは彩芽のクリトリスと膣を大きな舌を使って丁寧に舐め、粘度の高い愛液が溢れて、彩芽が感じているのを確認すると、痛く無い様に舌先を膣に少しずつ押し込み、なんとか少しだけ肉をかき分けて膣壁を舌先で撫でる様にマッサージしていく。
入り口ばかりを執拗に攻められる彩芽の中では、快感が止める事が出来ない程に膨張していく。
今まで経験した事の無い絶頂に至るまでの快感の高まりを感じたのだが、あと少しの所でストラディゴスは愛撫をやめてしまう。
彩芽は複雑な心境のまま、ただ快感が欲しいと荒い息のまま、ストラディゴスに目で訴える。
すると、ストラディゴスはベッドに放っていた瓶の栓を開け、彩芽の身体に垂らし始めた。
オイルが触れた所からぼんやりと熱くなり、皮膚の下の血流が増え、神経が研ぎ澄まされるのを感じる。
既にたっぷりと愛撫をされつくした彩芽は、行きずりの巨人相手でも、もう構わないと身体のスイッチが入ってしまっているのだが、オイルが身体に塗り込まれていくと、そのスイッチがショートして壊れ、オフに出来ない様にされているのがわかった。
「そろそろ俺のも頼むぜ」
ストラディゴスはベッドに寝っ転がると、腹の上に乗せた彩芽の秘部と尻の穴を眺めながら、楽しそうに尻を揉んだりしつつ、彩芽の全身にオイルを塗っていく。
彩芽の秘部からテラテラと糸を引いて垂れる愛液は、まるで口から涎を垂らす様にストラディゴスの腹の上にたまっていく。
彩芽の前には、七十センチ程度にまで成長し、血流によってなんとか自立している巨大なペニスが脈打っていた。
グロテスクと思う反面で、美味しそうと言うとんでもない感想を彩芽は密かに思う。
表皮を横に走る男根の包皮が作り出す独特の皺の上を、カウパ―液が流れ落ちた所だけ鮮やかな肌色に見える。
根元から亀頭まで続く肉幹の色合いも黒ずみが見られず、外人特有の色素変化の少ない綺麗な色艶。
だが、亀頭は彩芽の拳程も大きく、血管が浮き出た竿はゴツゴツと男らしい。
彩芽は、こんな物が自分に入るのかと心配になりつつも、男根の先端から溢れ出る我慢汁を男根全体に手で広げ、試しにしごいてみる。
パンパンに膨張しているのかと思いきや、竿は手で容易に向きを変えられるほどに柔らかく、亀頭の硬さも柔らかい。
彩芽は、自分のクリトリスと同じ様な感触だなと亀頭を指で舐り始める。
彩芽の手探りの愛撫は、まるで生娘を相手にしている様であり、ストラディゴスを更に興奮させた。
彩芽はオイルをストラディゴスのペニスに垂らすと、亀頭にキスをしながら大きな胸に挟んで思いっきりしごいて行く。
ストラディゴスのカウパー腺液を舐めるとしょっぱかったが、尿の様な苦みは無く不快感は無い。
彩芽の後ろ姿しか見えていないストラディゴスは、突然の包み込まれる感触に驚くが、媚薬入りのオイルと彩芽のたどたどしい口まで使った愛撫によってペニスの強度を増していく。
亀頭まで含めて八十センチほどにまで成長したペニスが射精をしたそうにビクつくと、彩芽は仕返しと言わんばかりにパイズリをやめてしまう。
すると、ストラディゴスは彩芽の全身にオイルを塗っていた手を止め、彩芽の尻の穴を小指で遊び始める。
小指と言っても、普通の成人男性のペニス程の太さがあるのだが、愛液とオイルで滑りの良くなった指は、ぬるりと尻の穴に吸いこまれてしまう。
彩芽は小指で腸壁越しに膣を愛撫され、自分でも知らない気持ちの良い所をドンドンと身体に教え込まれ、ペニスに寄りかかるようにして声を殺す。
ストラディゴスは彩芽の準備が出来たと見ると、彩芽をベッドに仰向けで寝かせ、自分で足を持たせて股を開かせた。
つい数十分前まで、全力で逃げようとしていたのに、今は気持ち良いのならいいやと思ってしまっていた。
欲望に忠実な自分の弱さを認識しつつも、この瞬間だけは快感に身を預けたかった。
ストラディゴスの亀頭の先が、彩芽の膣口にキスをした。
巨人は、まだ入れようとはせず、性器同士をこすり合わせて気持ちをお互い高めようとしてくれる。
まるで恋人の様だと錯覚するが、もしそうなら良いのにと彩芽は心のどこかで思ってしまう。
目の前の巨人は、あれだけ自分勝手に彩芽を犯そうとしていたのに、いざ行為が始まると、行為の上では相手を気遣っており、そこには自分勝手さはない。
てっきり、尻を出させて前祇も無く、ただ強姦されて、性欲の捌け口にされるだけかと思ったが、セックスと言う意味では会話が成立しており、それは悔しくも楽しい物でさえあったのだ。
呼吸でストラディゴスが挿入しようとするのが分かった。
亀頭の先端が侵入を試みようとするが、狭すぎる穴には入って行かず、上へ下へと狙いがそれる。
彩芽は手で亀頭をリードして、膣口にあてがってやると、亀頭の先端を膣口にピタリと置いてやる。
ストラディゴスが腰に力を入れると、膣口が今までひろがった事が無い程に広げられ、亀頭の先だけはなんとか入れる事が出来た。
しかし、血が亀頭を赤く染め、ストラディゴスは狼狽える。
「大丈夫か!?」
裂けたと思った。
ストラディゴスの直径のサイズは、人の赤ん坊の頭よりも全然小さいが、それでも気をつけなければ相手を痛め傷つけてしまう。
本来は巨人同士で無ければすべてを咥えこむ事は難しい、超特大サイズである。
ストラディゴスの股間は媚薬のせいで萎みはしないが、角度がテンションと共に下がっていくのは彩芽が見てもわかった。
「いつつ、裂けるかと思った。ほら、平気だから、もう一回」
「でもよ、血が……」
「は、初めてなんだからしょうがないでしょ」
「初めて!? でも、膜が……」
そう言うとストラディゴスは愛撫を思い出す。
「あっ、あれか……」
舌の侵入を拒み、舌の愛撫で悲鳴を上げていた、膣口の入り口だと思っていた、そこにあった処女膜。
薄く白がかった色の膜は分かりやすいが、処女膜にも個人差や種類と言う物がある。
彩芽の女性器は日本人にしては珍しく陰唇は小さく、色も綺麗な肌色で、粘膜も健康的なピンク色をしていた。
そして、処女膜も同じくピンクがかっていたのだ。
「いいから、はやく」
彩芽はベッドに寝っ転がると、自分の股を手でパンパンと叩いて、カモンと誘う。
ストラディゴスは処女にリードされるとはと、気持ちを取り直し、ペニスを固めようと軽くしごいてから再び膣口にあてがった。
「いくぞ」
ストラディゴスの言葉に、彩芽は不安そうな笑顔を浮かべて首を縦に振る。
膜の破れも痛かったが、触れた事の無い粘膜を引っ掛かれる痛みに全身の筋肉が強張る。
肉壁を押し分けて、むりむりむりと肉棒が最奥を目指し進んでいくのが分かった。
見ると、まだ亀頭の先端しか飲み込めていない。
ストラディゴスが彩芽を気遣いながらも、さらに奥へと挿入していく。
平均すると、女性の膣の長さは平常時で七~九センチ程度、子宮も同程度の大きさである。
かなり伸縮性があるので、それ以上でも大抵は飲み込む事が出来るが、さすがに巨人の男根となると全てを飲み込む事が出来る訳が無い。
亀頭の先端が子宮口に一番乗りでキスをすると、巨人の竿が少し膣に隠れるぐらいまでは飲み込んでいるのが分かったが、全体で見れば竿は六十センチ程あまっているのが見えた。
「動いて良いか?」
彩芽は首を横にフルフルと振って、涙目で訴えた。
ロストヴァージンする相手にしては、いささか大きすぎた。
ストラディゴスは挿したまま動かさずに、彩芽のクリトリスを指で愛撫してくれる。
慣れ親しんだ快感によって愛液が溢れて来るが、まだ動かすのは怖い。
すると、ストラディゴスは一度中断すると、テーブルの方へと向かい、お盆ごとベッドに運んでくる。
イチゴの様なフルーツにハチミツをかけると、彩芽の口に入れて来る。
甘くて酸っぱい。
美味しいが幸せに変換され、巨人の優しさが身と心に沁みた。
スケベで、決して紳士ではない。
むしろ強引で、最低の奴であるが、悪い奴では無いのかもしれないと思う。
彩芽は少しストラディゴスの事が好きになると、果物を口に咥え、ストラディゴスの口に自ら口づけをした。
彩芽の方からストラディゴスの口内に舌が差し込まれ、ピアスが巨人の舌を引っ掻いて行く。
ストラディゴスは頭が蕩けるのを感じた。
彩芽はベッドで横になると、自らの秘部を広げて巨人を誘う。
誘われるままにストラディゴスは彩芽に挿入すると、今度は先ほどは痛くはない。
痛みよりも快感が勝る事を信じて我慢する。
「ゆっくり、動いて」
ストラディゴスは腰を、ゆっくりと探る様にピストンさせ始める。
傷になった所が擦られて痛いのが分かるが、初めて擦られる膣壁は徐々に慣れ、次第に快感らしきものの尻尾が見え始める。
はぁはぁと互いに息をするだけで、言葉の無くなる二人。
ストラディゴスは身体を曲げて、上の方から彩芽にキスをせがみ、彩芽は真上を向いてそれにこたえる。
上と下で繋がった二人は、体液を交換しながら快楽に身を沈めていく。
ストラディゴスのピストンが少しずつ早まってくると、子宮口に亀頭が打ち付けられて子宮がそのたびに押しつぶされているのが分かった。
自慰では感じる事ができない、一段階上の快感。
ピストンがどんどん早まると、あやまってペニスが抜けて空振りする。
彩芽は、切なそうなストラディゴスの顔を見て可愛いと思いながら、手で膣へと誘導してやる。
抜けない様に注意を払っての高速ピストンが始まると、二人の息が荒くなってくる。
ストラディゴスは余裕無く彩芽の子宮口に亀頭の先端を押し付けると、関を切ったように、まるで小便でもするかの様に大量の射精をしてしまう。
ドクドクと竿が脈打ち、残尿感がある様に、最後まで吐き出そうと何度も何度も精子を吐き出すと、抜かずにそのまま、彩芽を避けてベッドに倒れこむ。
ストラディゴスは今さっきまで生娘だった女を相手に、最高の射精感に浸っていた。
身体の相性が良いとか、媚薬の効果では説明できない幸福感。
ぜぇぜぇと身体を起こすと、彩芽が絶頂に達していないのを見て、再び腰を振り始める。
射精後の敏感な竿を自分の手でもしごき、彩芽の中を先端で堪能していく。
すると、彩芽の身体が慣れて来たのか先ほどよりも奥に入って行く気がした。
ほんの数センチだが、深くペニスを包まれただけで、まるで受け入れてもらっている様に錯覚してしまう。
荒々しくピストンして、彩芽の弱点を探す。
入り口やクリトリスを指で弄るだけでは芸がない。
自分の精液をかき出しながら、Gスポットなどを攻めようとするが、彩芽の中はヌルヌルと蠢き、出したばかりのペニスに対して早くも次の射精を促そうとしている。
綺麗で一見おうとつの無い様に見える膣壁だが、つぶつぶとした部分があり、そこを引っ掻くと彩芽は「っあ、あ、ふぁ」などと喘ぐが、彩芽自身も気持ちの良い所を亀頭にこすり付けようとすると、ストラディゴスの亀頭の頭が刺激されてすぐにでも果ててしまいそうになる。
お互いの気持ちの良い部分が表裏一体の様にあり、相手だけを意識してイカせる事が難しい事に気付き、身体の相性が抜群に良い事を思い知る。
さらに、彩芽の膣の入り口が狭くすぼんでいて、ピストン運動をするだけで竿の周囲を満遍なく刺激してくる。
彩芽を絶頂に達せられぬまま、ストラディゴスは二度目の絶頂を迎えてしまう。
一回目の様に、放尿するかの様な大量の射精を、膣の一番奥に亀頭を打ち付け、一番奥に全部吐き出す。
子宮を精子で満たしたい。
他の女相手なら身体にかけたり飲ませて楽しむ所だが、この女は、ただただ孕ませてやりたいと欲望がうずいている。
射精量が多すぎて挿したまま膣から精液が溢れ出し、ベッドがドロドロに汚れていく。
その後も、ぬとんぬとんと子宮口を叩き、最高の射精感に思わず声が出ると、彩芽は嬉しそうにストラディゴスの手に手を置いたのだった。
「お楽しみの所失礼いたします。そろそろお時間となりますがいかがいたしましょうか?」
従業員の少年が立っていた。
集中のしすぎでノックも聞こえず、気が付くと二時間が経過していた。
ブルローネの姫娼婦は一晩で高い娘になると数千~数万フォルト(数十万~数百万円)もする。
ストラディゴスは、いつも二時間で六百フォルト(六万円程度)を週一で楽しんでいた。
延長したいが、この流れだと確実に泊りとなってしまう。
そうなれば当分娼館には通えなくなる。
どうするか悩んでいると、精液でドロドロに汚された彩芽が、ストラディゴスの目を見て声を上げた。
「延長……」
ストラディゴスは呆気にとられるが、新人の姫娼婦に対するご祝儀とでも思えば良いかと納得すると、少年が部屋を出て行くのを待たずに彩芽に襲い掛かるのであった。
* * *
バスタブに浸かる彩芽。
結局朝まで獣の様にヤリ通す事になり、今は責任をもってストラディゴスに身体を洗わせている最中である。
「……うん?」
「だから、本当に娼婦でも何でも無いんだって」
「……うん?」
「誤魔化すな」
「だってよ、姫じゃないなら、お前何なんだよ」
「襲っておいて被害者面しないでよ。気がついたらここに来てたの!」
「気がついたら?」
「そう、瞬間移動、みたいな」
「なんだそりゃ」
「とにかく、困ってるんだけどさ、どうすれば良いと思う?」
「困ってるっつってもな、飯ぐらいなら食わせられるけどよ」
「じゃあ、ご飯食べながら続きを話そうかな」
「なあ、本当に姫じゃないならよ?」
「うん?」
「部屋代だけで良いんだよな?」
「……その分、私に奢ろうか」
その後、酒場で食事をし、昼間だった為にあまり酔わなかったのが幸いしたのか、ストラディゴスに惚れたと告白された彩芽は、巨人と付き合う事となり、そのまま永住する事となった。
結局、元の世界には帰れなかったが、騎士団長の妻として五人の子供に囲まれ、末永く幸せに暮らしましたとさ。
~完~
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