164 / 167
第十三章
伝説の落日
しおりを挟む
●
ゴーレムの再建造が終わって進軍が活発になった。
精鋭以外でも魔族はそれなりに強いので、ただのオーガやトロルでもその辺りの騎士には強敵だ。兵士と共に挑まないと戦う事すら厳しい。これが騎士隊長やエースクラスになると楽勝なのだが、その垣根が腕前と実戦経験の差なのだろう。一方でゴーレムは、最初からオーガを想定しているので一対一で戦えば勝てる。
それが進軍が活発化する要因であるのは間違いがない。
「そちらはいかがですか? ジャコビニアス隊長」
「概ね問題ありません。功績を焦って負傷する者も絶えませんけどね。粗製乱造とはいえ廉価型ゴーレムは助かりました」
この間から馬鹿みたいに突っ込む者が増えた。
仕方が無い事なのだが、十年後を見据えた国造りと功績争いが勃発したわけだ。しかも『イル・カナンが来るまでに既得権益化する必要がある』という大義名分も生じてしまった。諸侯が今のうちに進軍したがるのも当然だろう。とはいえ前述の通り魔族はゴブリンのような雑魚以外は強い、オーガにただの騎士では怪しいし、オークより強い程度なのだ。兵士はもっと強いし、連中が手加減する必要もないので怪我人が増えるという有様であった。
そこで用意したのが、一切加工しない旧型のゴーレムである。
「そうおっしゃっていただけるとありがたいですね。ただ、アレは形ばかりを整えた盾です。捨てる時はいっそ容赦なく」
「どうしてもという時はそうさせていただきますね」
関節などは作らずにゴーレム創造魔法で一発成型。
そうすると可動域の問題で足が遅く格闘すら鈍いゴーレムが出来上がる。だが、耐久力・装甲・腕力は兵士以上だ。何より死んでも呪文一つで作れるのが良い。ゴーレムを作る為の魔法陣は持ち込んでいるので、儀式魔法を使わなくても弱いゴーレムならば問題なく作れる。兵士の盾として量産し、興奮した魔族にぶつけることで同時に攻める兵士たちは無事で済むわけだ。
本来ならば壊されて再建造は無駄が多いのだが、諸侯が前のめりなので廉価版を用意したわけである。
「ではそう言う事で。進捗の方は?」
「所定の四割は越えました。魔術師や猟師たちに兵士を付けて隠れている魔族や、使えそうな動植物を探してもらっております。その内に悪くない成果を発表できるかと」
本拠地とは違う方向ながら、西部諸侯は僅かな間で侵攻した。
その先駆けであるヤコブ騎士団からの報告を受けているわけだが、既に三分の一を超えているようだ。残党狩りやら何やらを探知呪文の使える魔術師や、森に成れた猟師を兵士に帯同させることで始末して回っているので、後からゲリラ化されることもないだろう。大むね計画は順調というか早過ぎるくらいである。ただ前述の通り突出気味だから早いので負傷者が多いのが難点である。
ひとまず治療呪文が使える魔術師と薬師を手配しておく他はない。
「要望は多いですが代わりのゴーレムと治療の算段は用意しておきます。しかし、集中力に掛けると思わぬミスをします、その点にだけはご注意を」
「重ね重ねありがとうございます。期待にはお答えいたしましょう」
ジャコビニアス隊長は顔を引きつらせながら答礼した。
おそらくは馬鹿どものせいで負傷者が多く、更に恥だから黙って置けとでも言われているに違いない。西部諸侯は武辺者が多く、少々の手傷ならば問題ないと言ってしまうタイプだ。それが自分の事だけならば問題ないのだが、鎧も粗末な兵士たちが負傷者多数であり、その事を理解していないのは困る。彼からすれば俺の申し出はありがたいが、地縁血縁のある西部諸侯の命令にも逆らえないと言った所だろう。
ともあれ魔族の島に関しては問題なく攻略中だと言えた。
「こちらは本拠地が三割、地下坑道が二割と言った所です。無理せずに進んでください。とはいえこれ以上はご無礼ですかね? では」
「はっ。ご厚情に感謝します」
頭の痛い報告ではあるが、あるだけマシなのが問題だった。
騎士団はまだ伝手や命令系統の流れで情報を届けてくれるが、諸侯のみで構成された部隊の中には『現在順調』とか『快進撃の最中』だから『心配無用である』と返して来る者が多い。そんな筈は無いので、全体の半分を超えた頃にはパフォーマンスの半分も発揮できていない部隊が出るだろう。傷だけではなく心身の疲労を考慮して休ませる必要が出て来る。増援と入れ替える形でローテーションして行くしかなかった。
もっとも本拠地や地下坑道で敗北しなければ何とかなるのが幸いというところだろう。
「各隊が進軍する間、我々は後方を整えることになる」
「まずは沿岸を整え増援の到着と物資の荷揚げをスムーズに行う」
「次に進軍した地域の街道と河川を整え、進軍や統治を用意とする」
「沿岸部はイル・カナンの連中がやって来るまでがひとまずの目途になるだろう。また街道に関しては各隊の移動を助ける行為でもある。確かな道さえあれば、進むも引くも容易だからな。敵の数が多ければ引き、味方の到着を待って駆逐してしまえば良い」
俺は戦うよりも内政の方が得意なのでインフラ工事に専念することにした。
東と北の海岸線を確認し、各地に砦であったり桟橋などを用意しておく。そうすれば増援は海で迂回して上陸してショートカットできるし、本国での休息から戻って来た部隊も同様である。休み小屋はいくらあっても足りないし、物資を集積する倉庫も必要だ。魔族が隠れられそうな森林から木々を伐採し、これを材料にして簡単に建物を仕立てていく。とりあえずハコモノを用意しておけば兵士は雨露もしのげるし、物資も湿気が減らせるだろう。
その上で、今のうちに街道や河川を整えておく意味は大きかった。
「街道は判りますが河川工事は何処まで行いますか?」
「ひとまずゴーレムで川幅を広くする程度にしておけ。まだ魔物が出るし護岸に関しては、鉱山がある場所の他は追々で良い。むしろ舟溜まりを優先して作って置け、上流からの木々を輸送するのに役立つし、何だったら水棲種族が避難するのに使えるからな」
街道や河川を優先する理由は領地配分の問題だ。
もし領主たちの功績に応じて配分してしまえば、以降の開発が面倒なことになる。彼らに頭を下げて道を通してもらう必要があるし、場合によっては大幅な通行税も取られることになるだろう。だが、今ならばその問題もないし、何だったら王家直轄領や遠征軍の管理区域という事に出来るわけだ。そうなれば通行税は発生しないか、諸費用の回収だけで済むので後の開発が楽になるのがありがたかった。そういう訳で、今のうちに街道と河川工事を行っておいた方が良いのだ。
部隊の移動を早め魔族の反撃に備えて援軍を素早く送れるようにという大義名分を使って、将来の発展にも備えられるからな。
「しかし、今回は無償で良いとの事じゃが……。構わぬのかの?」
「私だけ儲ける訳にはいきませんしね。ただ、費用を取る場合の計算はしておきます。元より呼びつけて『頭を下げるからやってくれ』と言われるための方便でもありますしね。ゴーレム魔術を覚える者が出てきたら私を呼ぶほどの費用は掛からないでしょう。もちろん手元に抱え込む費用なり、他の領主に先駆けて呼ぶ必要はありますが」
遠征が始まってからの工事費用は計算だけに留めている。
ゴーレム創造魔法の使い手なんか俺とエリーの奴くらいしかこの国には居ない。俺を呼ぶなら他の領主に頭を下げる成り相応の費用が必要だし、エリーを呼ぶならばやはりヨセフ伯に同様の措置を行う必要がある。こういった計算を行っておかないと、無制限に求められるからな。今回の遠征では国家に対する奉仕として、この位の費用を持ち出しで行った。という概算くらいは計算しておかねばならないだろう。
それでも遠征費用が無茶苦茶な額になっているので、戦争などするものではない。
「戦いが終わったら西岸側も整備して夏王朝との貿易も考えたいところですね。この島で何が採れるかは別にして、今の所は中継地点としての役くらいしかないでしょう」
「魔物を討伐して百年後・千年後の安全を計れたことを喜ぶしかあるまいよ」
この時点で判ると思うのだが、既に戦争から内政に切り替わっている。
数で平押しできる本拠地側と、精鋭で地道に教えていく坑道側。どちらも戦局が人間側に傾いており、まず負ける余地はない。大規模な罠で戦死者と負傷者が続出する可能性もあるが、アンデット大発生の罠を攻略した以上はそうそう用意できないだろう。あってもあと一回くらい、おそらくこのまま勝利できると思われた。
そしてその予想は、魔将の生存能力が馬鹿みたいに高かった……という事態を除いて、ほぼ予想通りであった。
ゴーレムの再建造が終わって進軍が活発になった。
精鋭以外でも魔族はそれなりに強いので、ただのオーガやトロルでもその辺りの騎士には強敵だ。兵士と共に挑まないと戦う事すら厳しい。これが騎士隊長やエースクラスになると楽勝なのだが、その垣根が腕前と実戦経験の差なのだろう。一方でゴーレムは、最初からオーガを想定しているので一対一で戦えば勝てる。
それが進軍が活発化する要因であるのは間違いがない。
「そちらはいかがですか? ジャコビニアス隊長」
「概ね問題ありません。功績を焦って負傷する者も絶えませんけどね。粗製乱造とはいえ廉価型ゴーレムは助かりました」
この間から馬鹿みたいに突っ込む者が増えた。
仕方が無い事なのだが、十年後を見据えた国造りと功績争いが勃発したわけだ。しかも『イル・カナンが来るまでに既得権益化する必要がある』という大義名分も生じてしまった。諸侯が今のうちに進軍したがるのも当然だろう。とはいえ前述の通り魔族はゴブリンのような雑魚以外は強い、オーガにただの騎士では怪しいし、オークより強い程度なのだ。兵士はもっと強いし、連中が手加減する必要もないので怪我人が増えるという有様であった。
そこで用意したのが、一切加工しない旧型のゴーレムである。
「そうおっしゃっていただけるとありがたいですね。ただ、アレは形ばかりを整えた盾です。捨てる時はいっそ容赦なく」
「どうしてもという時はそうさせていただきますね」
関節などは作らずにゴーレム創造魔法で一発成型。
そうすると可動域の問題で足が遅く格闘すら鈍いゴーレムが出来上がる。だが、耐久力・装甲・腕力は兵士以上だ。何より死んでも呪文一つで作れるのが良い。ゴーレムを作る為の魔法陣は持ち込んでいるので、儀式魔法を使わなくても弱いゴーレムならば問題なく作れる。兵士の盾として量産し、興奮した魔族にぶつけることで同時に攻める兵士たちは無事で済むわけだ。
本来ならば壊されて再建造は無駄が多いのだが、諸侯が前のめりなので廉価版を用意したわけである。
「ではそう言う事で。進捗の方は?」
「所定の四割は越えました。魔術師や猟師たちに兵士を付けて隠れている魔族や、使えそうな動植物を探してもらっております。その内に悪くない成果を発表できるかと」
本拠地とは違う方向ながら、西部諸侯は僅かな間で侵攻した。
その先駆けであるヤコブ騎士団からの報告を受けているわけだが、既に三分の一を超えているようだ。残党狩りやら何やらを探知呪文の使える魔術師や、森に成れた猟師を兵士に帯同させることで始末して回っているので、後からゲリラ化されることもないだろう。大むね計画は順調というか早過ぎるくらいである。ただ前述の通り突出気味だから早いので負傷者が多いのが難点である。
ひとまず治療呪文が使える魔術師と薬師を手配しておく他はない。
「要望は多いですが代わりのゴーレムと治療の算段は用意しておきます。しかし、集中力に掛けると思わぬミスをします、その点にだけはご注意を」
「重ね重ねありがとうございます。期待にはお答えいたしましょう」
ジャコビニアス隊長は顔を引きつらせながら答礼した。
おそらくは馬鹿どものせいで負傷者が多く、更に恥だから黙って置けとでも言われているに違いない。西部諸侯は武辺者が多く、少々の手傷ならば問題ないと言ってしまうタイプだ。それが自分の事だけならば問題ないのだが、鎧も粗末な兵士たちが負傷者多数であり、その事を理解していないのは困る。彼からすれば俺の申し出はありがたいが、地縁血縁のある西部諸侯の命令にも逆らえないと言った所だろう。
ともあれ魔族の島に関しては問題なく攻略中だと言えた。
「こちらは本拠地が三割、地下坑道が二割と言った所です。無理せずに進んでください。とはいえこれ以上はご無礼ですかね? では」
「はっ。ご厚情に感謝します」
頭の痛い報告ではあるが、あるだけマシなのが問題だった。
騎士団はまだ伝手や命令系統の流れで情報を届けてくれるが、諸侯のみで構成された部隊の中には『現在順調』とか『快進撃の最中』だから『心配無用である』と返して来る者が多い。そんな筈は無いので、全体の半分を超えた頃にはパフォーマンスの半分も発揮できていない部隊が出るだろう。傷だけではなく心身の疲労を考慮して休ませる必要が出て来る。増援と入れ替える形でローテーションして行くしかなかった。
もっとも本拠地や地下坑道で敗北しなければ何とかなるのが幸いというところだろう。
「各隊が進軍する間、我々は後方を整えることになる」
「まずは沿岸を整え増援の到着と物資の荷揚げをスムーズに行う」
「次に進軍した地域の街道と河川を整え、進軍や統治を用意とする」
「沿岸部はイル・カナンの連中がやって来るまでがひとまずの目途になるだろう。また街道に関しては各隊の移動を助ける行為でもある。確かな道さえあれば、進むも引くも容易だからな。敵の数が多ければ引き、味方の到着を待って駆逐してしまえば良い」
俺は戦うよりも内政の方が得意なのでインフラ工事に専念することにした。
東と北の海岸線を確認し、各地に砦であったり桟橋などを用意しておく。そうすれば増援は海で迂回して上陸してショートカットできるし、本国での休息から戻って来た部隊も同様である。休み小屋はいくらあっても足りないし、物資を集積する倉庫も必要だ。魔族が隠れられそうな森林から木々を伐採し、これを材料にして簡単に建物を仕立てていく。とりあえずハコモノを用意しておけば兵士は雨露もしのげるし、物資も湿気が減らせるだろう。
その上で、今のうちに街道や河川を整えておく意味は大きかった。
「街道は判りますが河川工事は何処まで行いますか?」
「ひとまずゴーレムで川幅を広くする程度にしておけ。まだ魔物が出るし護岸に関しては、鉱山がある場所の他は追々で良い。むしろ舟溜まりを優先して作って置け、上流からの木々を輸送するのに役立つし、何だったら水棲種族が避難するのに使えるからな」
街道や河川を優先する理由は領地配分の問題だ。
もし領主たちの功績に応じて配分してしまえば、以降の開発が面倒なことになる。彼らに頭を下げて道を通してもらう必要があるし、場合によっては大幅な通行税も取られることになるだろう。だが、今ならばその問題もないし、何だったら王家直轄領や遠征軍の管理区域という事に出来るわけだ。そうなれば通行税は発生しないか、諸費用の回収だけで済むので後の開発が楽になるのがありがたかった。そういう訳で、今のうちに街道と河川工事を行っておいた方が良いのだ。
部隊の移動を早め魔族の反撃に備えて援軍を素早く送れるようにという大義名分を使って、将来の発展にも備えられるからな。
「しかし、今回は無償で良いとの事じゃが……。構わぬのかの?」
「私だけ儲ける訳にはいきませんしね。ただ、費用を取る場合の計算はしておきます。元より呼びつけて『頭を下げるからやってくれ』と言われるための方便でもありますしね。ゴーレム魔術を覚える者が出てきたら私を呼ぶほどの費用は掛からないでしょう。もちろん手元に抱え込む費用なり、他の領主に先駆けて呼ぶ必要はありますが」
遠征が始まってからの工事費用は計算だけに留めている。
ゴーレム創造魔法の使い手なんか俺とエリーの奴くらいしかこの国には居ない。俺を呼ぶなら他の領主に頭を下げる成り相応の費用が必要だし、エリーを呼ぶならばやはりヨセフ伯に同様の措置を行う必要がある。こういった計算を行っておかないと、無制限に求められるからな。今回の遠征では国家に対する奉仕として、この位の費用を持ち出しで行った。という概算くらいは計算しておかねばならないだろう。
それでも遠征費用が無茶苦茶な額になっているので、戦争などするものではない。
「戦いが終わったら西岸側も整備して夏王朝との貿易も考えたいところですね。この島で何が採れるかは別にして、今の所は中継地点としての役くらいしかないでしょう」
「魔物を討伐して百年後・千年後の安全を計れたことを喜ぶしかあるまいよ」
この時点で判ると思うのだが、既に戦争から内政に切り替わっている。
数で平押しできる本拠地側と、精鋭で地道に教えていく坑道側。どちらも戦局が人間側に傾いており、まず負ける余地はない。大規模な罠で戦死者と負傷者が続出する可能性もあるが、アンデット大発生の罠を攻略した以上はそうそう用意できないだろう。あってもあと一回くらい、おそらくこのまま勝利できると思われた。
そしてその予想は、魔将の生存能力が馬鹿みたいに高かった……という事態を除いて、ほぼ予想通りであった。
10
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。


元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

モブっと異世界転生
月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。
ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。
目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。
サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。
死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?!
しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ!
*誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる