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第十二章
『詰将棋の始まり』
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方針は決定し、防備を固めつつ一か所ずつ攻略する事となった。
功績バランスの問題で機動戦力はドルニエ騎士団を中心に、腕利きたちを追加して島の西岸を南下。その間に本隊は沼沢地帯に流れ込む川を曲げて、治水を行う事で守りを固める事になったのだ。深くなった川と湖は天然の防壁になるからな。もちろん、それを邪魔するために魔族が襲撃することも予想されているので、本隊に戦力の大多数を残してあるわけだ。
ただ、今回に関しては俺も魔族も互いに考え違いをしていた。
「敵襲! 大型のトカゲに騎乗して沼を突っ切って来ます!」
「なんだと! 倒す事よりも命を守ることを第一に考えろ! 攻撃はオオトカゲ優先、魔族は逃げられても良い! 出来ればトカゲは捕まえたいが、これも可能ならばで良い!」
「「はっ!」」
こちらの誤算は魔族に騎馬なんかが居たという事だ。
六足歩行のオオトカゲで、足は速くないが水陸両用で馬よりもタフネス。パっと見でしかないが、馬の六割の走行速度で走破性と耐久力がかなり高そうだった。数が居ない事から、馬よりは希少な存在なのだろう。今まであんなものを見たことが無いというか、騎馬的存在が居ることを知らなかったのだが……遊牧民たちとの相性は悪そうなので、魔王が健在だった時代にはサッサと彼らが倒していたのかもしれない。
そしてあちらの誤算は工事の規模についてである。
「敵は第一の堤を破壊し、決壊を確認したところで撤収を開始しました!」
「もうか? 良い引き際だな。だが、それは間違いだ。負傷者を収容して工事を再開する。私はゴーレムを修復するから、無事な機体に持って下がらせろ!」
敵集団は一丸となってこちらの防衛網を突破。
めいめいに攻撃や呪文を放って堤防を破壊しようとしたらしい。それらの結果、堤防が耐えきれなくなって決壊して行くわけだが……。元より堤防が壊れたら、そのまま砦向かって流れて行くような造りはしていない。堤防はあくまで流れを変える程度であり、内側には掘りを掘って第二の防御兼排水用にしている。そもそも堤防そのものが急造で、チョロチョロと漏れて来るからな。
要するに堤防を少しばかり壊した程度では、復旧作業に時間を足られる程度だ。それも一番時間が掛かるのは、巻き込まれて壊されたゴーレムだったりするから被害はそれほどないのだ。
「て、堤防は? 破壊されたと聞いているが」
「見ての通り復旧中ですよ。魔族が居るかもしれないんで、固める作業に人間は使って居ませんけどね。このくらいなら今日中に元に戻ります。相手にも戦死者が居ないので、こっちのことをどれだけ把握して、次に何かの対策を立てて来るかどうかですね」
取り巻き男爵が慌てて確認に来るが、困るほどではない。
作業が一日分巻き戻り、ゴーレムが壊されたので痛いと言えば痛い。だが、その程度ならば一日で元通りだ。もしゴーレムが複数機とか、堤防が二層破壊されたらコトだが……まあ、現状での侵攻段階を見る限り、ソレはないだろう。おそらくやったが最後、敵部隊の幾らか……運が良ければ大半を討ち取れるのだから。
そう、今回の事で察したのだが、敵部隊は数を減らしてはいけない薄氷の勝利を続けているのだ。
「悠長な事を言っているが大丈夫なのか?」
「敵の選択を考えると見えて来ることがあります。奇襲を掛けるだけならば、別に歩いて来ても良かった。騎乗する必要なんかないんですよ。それなのに突如手札を切って成功率を上げて来た。そこには戦力を失えない理由があるんでしょう。もちろん南下したドルニエ騎士団が囮で、Uターンして来る可能性も考えたのでしょうけれどね」
彼が来るまでに考えていたのだが、奇襲からの遠距離攻撃で良いのだ。
その上で堤防が壊れないのであれば、数名が接近して堤防を壊せば良い。まだまだ造成中なので隠れる余地は沢山あるし、一撃離脱ほど魔族に似合わない攻撃はない。これが人間の騎士団であればその手並みと見極めを褒めるべきだが、気が短くて自分本位な魔族がそれほどまでに従う理由はあるとして、そんな風に上手く扱わないといけない理由もまた存在するのだろう。
つまり、以前から考えてい居た幾つかの理屈のうち一部を肯定し、幾つかを否定して絞る事が出来たという事である。
「まだ目撃情報を集めて居ないので判りませんが、同じような戦い方をした魔族ばかりなら面白い事になりますよ。おそらくは意見を同じくする魔人数名を含め、全体で二十名を越えない程度の部隊だと思います。他は居ても協力的ではないから、出てこないのでしょうね」
「に、二十……いや、少ないのか。魔将ナシでそのくらいならマシだな」
オーガの上位種やトロルの希少種が二十名と言えば凄い様に聞こえる。
だが、戦闘力としては強いどまりで、別に魔将と言う程に隔絶しているわけではない。騎士団のエースや騎士隊長が二十名ほど集まって一丸となっており、それが人間ではなく我儘な魔族であるということが凄いというだけだ。戦力だけなら、こちらが送り出したドルニエ騎士団と追加戦力も同じくらいなのだから。ゴーレムも判断力こそないが同じくらいの戦闘力なので、戦力的にはこちらに分があると言っても良い。
要するに、あちらは戦力を補充出来ない、こちらはある程度可能というのが今回判明した事実である。
「遊撃戦力は同じくらいで、敵は一度減るとどうしようもありません。だから全力で手を尽くして、目の前の事に当たる必要がある。しかし、こちらは全体で別の事を行いながら、同じだけの戦力を有意義に使えます。これはひとえに戦略があるかないかの差ですね。向こうは目の前のことしか知らない、こちらは全体計画に添えば良いという事になります」
「なるほど。気がついた時には終わりか。だが、油断はするなよ」
「ええ。全体計画があるという事は、何処かで読まれるという事ですからね」
敵は一指揮官でしかないのだろう。仮に、魔王子だとしてもだ。
自分が用意できる方法を使って、可能な限り目の前の戦場で自分が有利なように見せて撤収する。その上で用意しておいた戦術目標を果たしたと主張して、そのまま発言権を保持して次に向かう訳だ。ただ、それは目の前の出来事としか解決できない。極論だが、こちらが幾つもの作戦を同時に実行し、精鋭部隊を連中にぶつけつづければ、間違いなく彼らは滅亡するだろう。
問題は、こちらも都合よく戦況を動かせるわけではないし、相手にも頭脳があるという事だ。『嵌め手』というものはある程度、こちらの動きを読ませてから引き釣り込む物だしな。
「ドルニエ騎士団が戻ってきたところで北部沿岸の索敵行動に移ります。そこまでは敵もこっちの動きは掴めないでしょう。おそらくは敵の補給基地にあたる砦を潰して回っていると判断するでしょう。問題は、中央へ進出して森を伐採し、焼き払い始めてからですね」
「その時までには敵戦力を削るか真贋をはっきりしたいところだが、ここまで手並みが良ければ難しいな」
物事には要因と順序というものがある。
現段階でこちらだけが相手の情報を得ているが、これは手広くやっている事と、いままで何も知らなかったからだ。対して向こうは対立していたライバルが叩き潰され、やって来た人間たちを倒すまでという理由で仮初の団結をしているに過ぎない。向こうがこちらのやることを把握するにはしばらく時間が掛かるし、こちらも情報収集をして、地形情報を固めなければならないのだ。
そしてお互いが数手ずつ駒を動かし、その先に何を判断するかの勝負であろう。
「おそらく乾坤一擲の勝負に出て来るでしょうね。それまでに罠に掛けてしまうか、あるいは相手の罠に気を付けて包囲殲滅するかになると思います。一番怖いのは、森の奥まで引き寄せられた上での火刑ですね。地下道の類は早々判りませんからねラブロル男爵」
「なら罠に掛かってくれるのを祈るしかあるまいよ」
結局、物事は一つずつ進めるしかない。
この男にはラブロル・ベリヤノビッチ男爵と言う名前があるが、あまりにもヨセフ伯の取り巻きとして嫌味しか言ってこなかったので、今まで名前を言う気も無かった。彼を指名するような事もなく、お互いに相談する様な間柄でもなかったからだ。しかし、こうやって魔族に対する相談をする以上は避けては通れない道である。
この後に続く相手の動きや、味方の動きを考えながら、一歩ずつ進めていくことにしよう。
方針は決定し、防備を固めつつ一か所ずつ攻略する事となった。
功績バランスの問題で機動戦力はドルニエ騎士団を中心に、腕利きたちを追加して島の西岸を南下。その間に本隊は沼沢地帯に流れ込む川を曲げて、治水を行う事で守りを固める事になったのだ。深くなった川と湖は天然の防壁になるからな。もちろん、それを邪魔するために魔族が襲撃することも予想されているので、本隊に戦力の大多数を残してあるわけだ。
ただ、今回に関しては俺も魔族も互いに考え違いをしていた。
「敵襲! 大型のトカゲに騎乗して沼を突っ切って来ます!」
「なんだと! 倒す事よりも命を守ることを第一に考えろ! 攻撃はオオトカゲ優先、魔族は逃げられても良い! 出来ればトカゲは捕まえたいが、これも可能ならばで良い!」
「「はっ!」」
こちらの誤算は魔族に騎馬なんかが居たという事だ。
六足歩行のオオトカゲで、足は速くないが水陸両用で馬よりもタフネス。パっと見でしかないが、馬の六割の走行速度で走破性と耐久力がかなり高そうだった。数が居ない事から、馬よりは希少な存在なのだろう。今まであんなものを見たことが無いというか、騎馬的存在が居ることを知らなかったのだが……遊牧民たちとの相性は悪そうなので、魔王が健在だった時代にはサッサと彼らが倒していたのかもしれない。
そしてあちらの誤算は工事の規模についてである。
「敵は第一の堤を破壊し、決壊を確認したところで撤収を開始しました!」
「もうか? 良い引き際だな。だが、それは間違いだ。負傷者を収容して工事を再開する。私はゴーレムを修復するから、無事な機体に持って下がらせろ!」
敵集団は一丸となってこちらの防衛網を突破。
めいめいに攻撃や呪文を放って堤防を破壊しようとしたらしい。それらの結果、堤防が耐えきれなくなって決壊して行くわけだが……。元より堤防が壊れたら、そのまま砦向かって流れて行くような造りはしていない。堤防はあくまで流れを変える程度であり、内側には掘りを掘って第二の防御兼排水用にしている。そもそも堤防そのものが急造で、チョロチョロと漏れて来るからな。
要するに堤防を少しばかり壊した程度では、復旧作業に時間を足られる程度だ。それも一番時間が掛かるのは、巻き込まれて壊されたゴーレムだったりするから被害はそれほどないのだ。
「て、堤防は? 破壊されたと聞いているが」
「見ての通り復旧中ですよ。魔族が居るかもしれないんで、固める作業に人間は使って居ませんけどね。このくらいなら今日中に元に戻ります。相手にも戦死者が居ないので、こっちのことをどれだけ把握して、次に何かの対策を立てて来るかどうかですね」
取り巻き男爵が慌てて確認に来るが、困るほどではない。
作業が一日分巻き戻り、ゴーレムが壊されたので痛いと言えば痛い。だが、その程度ならば一日で元通りだ。もしゴーレムが複数機とか、堤防が二層破壊されたらコトだが……まあ、現状での侵攻段階を見る限り、ソレはないだろう。おそらくやったが最後、敵部隊の幾らか……運が良ければ大半を討ち取れるのだから。
そう、今回の事で察したのだが、敵部隊は数を減らしてはいけない薄氷の勝利を続けているのだ。
「悠長な事を言っているが大丈夫なのか?」
「敵の選択を考えると見えて来ることがあります。奇襲を掛けるだけならば、別に歩いて来ても良かった。騎乗する必要なんかないんですよ。それなのに突如手札を切って成功率を上げて来た。そこには戦力を失えない理由があるんでしょう。もちろん南下したドルニエ騎士団が囮で、Uターンして来る可能性も考えたのでしょうけれどね」
彼が来るまでに考えていたのだが、奇襲からの遠距離攻撃で良いのだ。
その上で堤防が壊れないのであれば、数名が接近して堤防を壊せば良い。まだまだ造成中なので隠れる余地は沢山あるし、一撃離脱ほど魔族に似合わない攻撃はない。これが人間の騎士団であればその手並みと見極めを褒めるべきだが、気が短くて自分本位な魔族がそれほどまでに従う理由はあるとして、そんな風に上手く扱わないといけない理由もまた存在するのだろう。
つまり、以前から考えてい居た幾つかの理屈のうち一部を肯定し、幾つかを否定して絞る事が出来たという事である。
「まだ目撃情報を集めて居ないので判りませんが、同じような戦い方をした魔族ばかりなら面白い事になりますよ。おそらくは意見を同じくする魔人数名を含め、全体で二十名を越えない程度の部隊だと思います。他は居ても協力的ではないから、出てこないのでしょうね」
「に、二十……いや、少ないのか。魔将ナシでそのくらいならマシだな」
オーガの上位種やトロルの希少種が二十名と言えば凄い様に聞こえる。
だが、戦闘力としては強いどまりで、別に魔将と言う程に隔絶しているわけではない。騎士団のエースや騎士隊長が二十名ほど集まって一丸となっており、それが人間ではなく我儘な魔族であるということが凄いというだけだ。戦力だけなら、こちらが送り出したドルニエ騎士団と追加戦力も同じくらいなのだから。ゴーレムも判断力こそないが同じくらいの戦闘力なので、戦力的にはこちらに分があると言っても良い。
要するに、あちらは戦力を補充出来ない、こちらはある程度可能というのが今回判明した事実である。
「遊撃戦力は同じくらいで、敵は一度減るとどうしようもありません。だから全力で手を尽くして、目の前の事に当たる必要がある。しかし、こちらは全体で別の事を行いながら、同じだけの戦力を有意義に使えます。これはひとえに戦略があるかないかの差ですね。向こうは目の前のことしか知らない、こちらは全体計画に添えば良いという事になります」
「なるほど。気がついた時には終わりか。だが、油断はするなよ」
「ええ。全体計画があるという事は、何処かで読まれるという事ですからね」
敵は一指揮官でしかないのだろう。仮に、魔王子だとしてもだ。
自分が用意できる方法を使って、可能な限り目の前の戦場で自分が有利なように見せて撤収する。その上で用意しておいた戦術目標を果たしたと主張して、そのまま発言権を保持して次に向かう訳だ。ただ、それは目の前の出来事としか解決できない。極論だが、こちらが幾つもの作戦を同時に実行し、精鋭部隊を連中にぶつけつづければ、間違いなく彼らは滅亡するだろう。
問題は、こちらも都合よく戦況を動かせるわけではないし、相手にも頭脳があるという事だ。『嵌め手』というものはある程度、こちらの動きを読ませてから引き釣り込む物だしな。
「ドルニエ騎士団が戻ってきたところで北部沿岸の索敵行動に移ります。そこまでは敵もこっちの動きは掴めないでしょう。おそらくは敵の補給基地にあたる砦を潰して回っていると判断するでしょう。問題は、中央へ進出して森を伐採し、焼き払い始めてからですね」
「その時までには敵戦力を削るか真贋をはっきりしたいところだが、ここまで手並みが良ければ難しいな」
物事には要因と順序というものがある。
現段階でこちらだけが相手の情報を得ているが、これは手広くやっている事と、いままで何も知らなかったからだ。対して向こうは対立していたライバルが叩き潰され、やって来た人間たちを倒すまでという理由で仮初の団結をしているに過ぎない。向こうがこちらのやることを把握するにはしばらく時間が掛かるし、こちらも情報収集をして、地形情報を固めなければならないのだ。
そしてお互いが数手ずつ駒を動かし、その先に何を判断するかの勝負であろう。
「おそらく乾坤一擲の勝負に出て来るでしょうね。それまでに罠に掛けてしまうか、あるいは相手の罠に気を付けて包囲殲滅するかになると思います。一番怖いのは、森の奥まで引き寄せられた上での火刑ですね。地下道の類は早々判りませんからねラブロル男爵」
「なら罠に掛かってくれるのを祈るしかあるまいよ」
結局、物事は一つずつ進めるしかない。
この男にはラブロル・ベリヤノビッチ男爵と言う名前があるが、あまりにもヨセフ伯の取り巻きとして嫌味しか言ってこなかったので、今まで名前を言う気も無かった。彼を指名するような事もなく、お互いに相談する様な間柄でもなかったからだ。しかし、こうやって魔族に対する相談をする以上は避けては通れない道である。
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