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第十一章
『魔術師たちの邂逅』
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学校の予定地は司令部として接収されてしまっている。
校長室はヨセフ伯の私室、職員室は連中のたまり場で、給湯室と冷蔵庫は当然のように私物化されていた。自分たちで有効活用するからと、売り払われてないのが幸いである。
それはそれとして、本来、学校には存在しない場所も存在した。
「こーなっとたんやねぇ。田舎の人にしてはよう考えとられますなぁ」
「俺の故郷は技術だけならおたくんところの夏王朝以上だけど、魔術はからきしだったからな。再現に苦労はしたよ」
そこは空調の大元に成っている場所だった。
複数のゴーレムが配置され、冷たい空気や新鮮な空気を作り出したりする。ゴーレムが複数あるのは魔力回復のローテーションであり、優れた魔術士なら一人で適当に自前で、見習いならマジックアイテムに付きっ切りで対応できるレベルだ。
そこにエリーの紹介で初顔合わせになる魔術師と面会していた。
「へぇ。イル・カナンのお人とおんなじこと言わはれますなぁ」
「あそこは何でも自分ところが上だと言ってるだろ。俺の所は……話すと長くなるが、水蒸気・水・氷の三様で雨が降る理屈くらいは大昔から発見されてたぞ」
黒目黒髪というところは俺と同じだが、実に難儀な女性である。
古い文明を受け継ぐイル・カナン人がお国自慢をするように……いや、それ以上に文化マウントを取ってくる。なんというかナチュラルに人の事を田舎者扱いする人で、いちいち取り合って居たら面倒な人だ。名前を青三条。古き伝統のある夏王朝の中でも最も古い青家に所属する文官肌の貴族の家系というか、そこの娘の魔術師である。先に言っておくが武侠でも好漢でもない。
今回は改良した冷却システムの見学になる。
「まあまあ。そんなんどこでも可能やろ。次は蒸留する酒の話どすか?」
「ガラス職人で良いのが見つかってないから、酒を蒸留するのはまだ試してないな。銅で鍋を作るなら簡単なんだが、あっちの方が詳しく管理できる。蒸気機関の作り方を知ってればそっちも試すんだが、生憎と原理は知らねえよ」
どうやらこの女性は酒呑みでこちらで試したらしい。
ちなみに俺は基本原理しか知らないのでそんなに試す気はない。サイフォンくらいならコーヒーとかに凝ってた時期が生前にあるから何となく判るが、銅で特殊な鍋とか考えるのはともかく実行に移すのは敷居が高い。職人に口出すだけじゃあ上手く完成しないしな。
ともあれ、この会話で俺が文明圏の人間だとは理解してくれたようではある。
「師匠。用意が出来ました」
「セシリア、ありがとうな。……さて、甘い物はいかがかなお嬢さん。酒の方が良いかもしれんが、昼間からは勘弁してくれ」
用意して貰ったのはもちろんカキ氷である。
ラファエロ・ゴメスにも揶揄されたが、こういう食い物でマウントというのはよくあることなんだろう。ともあれ俺は疲れた頭を甘い物で癒したいし、この女魔術師が辛党なら余ったのはセシリアに盛るべきだろう。
ともあれ声の漏れ易い空調室ではなく食堂で話す事にした。
「ああらこちらのお人女をあれだけ侍らせて、うちの事も口説きはるん?」
「こんな中途半端な場所で話して密会を想像されるのは勘弁したいんだよ。空調室だから部屋にも漏れるし、かといって狭い場所だからな。『あいつらはきっと悪い事を企んでる』と思われても不思議じゃねえ」
甘い物は嫌いでもないのだろう。断らずにはぐらかしに来た。
なのでストーレートに要件を伝えておく。冷たい空気の大元ということは、ここから空気を送っているという事である。密会をする意味はあまりないし(沈黙の魔術を間に挟めばやってやれない事はないが)、疑われるばかりなのでこんなところで話をする意味はない。
それに魔術の会話をするならエリーも含めてやるべきだろう。もちろんガブリールの奴も暇なら居ても良い(付与の問題でスケジュールはミッチリだが)。
「なんで成功したゆー話が伝わってないんや!?」
「本当は空飛ぶ飛行船を作りたかったんだよ。それに高レベルの呪文どころか、継続性にはまだまだ難があるんだ。今のところは検証して、『この仮説が正しいらしい』ってとこだな。もう一段階進めてから話そうと思ったんだよ」
これまでゴーレムに呪文を組み込むと暴走していた。
しかし俺は、一切の強化を使わない状態でゴーレムを作ると、暴走させずに『低位の呪文』を使わせることに成功していた。もちろん出来る事は見習い魔術師で程度だが、その未来魔術師ですら事欠くオロシャでは十分に利益たり得る。また、この知見を安く売るつもりも気も無かったし、もっと自分の見識を高めてから売り込もうかと思って居たのだ。
まあ、交換で手に入れるエリーたちの知見も関係して来るからな。
「そんなん作っても攻撃呪文で叩き落とされるだけやろ?」
「魔術師が居ない戦場を選ぶか、速攻で決める用なんだよ。まあ旅をするどころか、戦場で利用するにも問題のある継続時間だったけどな。とりあえず、条件はこいつだ。あんまり公言するなよ。そっちも有益な情報を手に入れたら、別の知識で回収させてもらうけどな」
そもそも利便性とロマンの問題なので、強くなくても良い。
飛行船で国中を駆けまわるとかそれだけで過ごそうじゃないか。実際にはエリーが口にするように、それほど強くもない。それどころか補助呪文で射程の延長強化出来る人間には良い的だし、賢者辺りなら可能な限り高度を上げても簡単に撃ち落とされてしまうだろう。
ともあれ、この話は此処で終わって置こう。
「そっちはどういう塩梅だ?」
「魔石の方はぼちぼちやな。そっちの魔物の素材をつこうた装備と同じようなもんや。それよりはゴーレム魔術の方が先に完成するやろ。……いややわー、自分をお払い箱にするような研究進めんのは」
エリーの言葉に俺も肩をすくめるしかない。
ゴーレム創造魔法を紐解き、どの文言と対応する刻印が何を示すかがようやく整理されつつある。俺が火と地、エリーが水と風を得意としているが、それらから一定のパターンを抜き出すと、『●●という機能を与える』とか『●●を瞬間的に強化する』みたいな小呪文がつく出せる訳だ。それらは単機能しかないがゆえに、今までより習熟し易い。
要するにゴーレム魔術師は共同制作するならばという前提で、俺たちよりも腕が上になる事はほぼ確実なのだ。魔法よりも魔術が簡単な様に、ゴーレム創造魔法よりもゴーレム作成魔術の方が簡単になるのは間違いが無いのだから。
「まあその辺は俺たちも地道にレベルを上げていくか、一つに絞って得意分野だけは先行するしかないな。今の所はエリーが一番、水の魔力の扱いが巧いからこいつに書いてる内容に添って製造して見てくれ。こっちで火球の魔術でも射程延長込みで込めてみる」
「ええけどまたなんぞ面白いもんでも作るんか? 強さで勝負せえや」
ゴーレム製造に強化を組み込まないことだけが前提かもしれない。
その場合、封入する魔術に最初から強化を組み込んだ、『射程の長いファイヤボール』を作って置けばどうなるかと思ったのだ。飛行するゴーレムの時に、ホーセンスの覚えていた呪文が浮遊と指定移動の呪文で成立していた事に気が付いた。その時に暴走したりしなかったりを確認する実験を繰り返して気が付いたのである。
ともあれ大砲が作れれば、未強化の火球しか使えないマジックアイテムよりはマシになるかもしれない。
「ともあれ研究の話はここまでだ。諸島群制圧に際し、水上歩行を含めたマジックアイテムを配布しとく。責任をもって管理しといてくれ。それと、巨大な魚の魔物に使って分かったんだが、水中の魔物に使うと出て来るぞ」
「なんやのソレ? まあ判ったわ。ひとまず諸島群制圧すれば変わるわな」
ゴーレムの役目は多岐に渡るが、重要なのが藪を突いて蛇を出すことだ。
人間だったら壊滅してしまうが、ゴーレムなら壊れる程度だ。もし防御に特化して居たら砕かれない可能性だってあるだろう。エリーにマジックアイテムを渡してしておくのは、諸侯に持たせると好き放題するのと、イザとなればジュガス2を三胴船から出撃させてもらう予定である。
まあ初動の段階では拠点となる島をうちのゴーレムで制圧するから、三胴船からじゃなくて拠点からになるかもしれないからな。
「それと暇があったら新型のゴーレム船の作成に協力してくれ、上陸作戦が楽になる。他には使えんから魔族の島上陸くらいにしか使いようがないが」
「暇だったらな。つか、いま水の魔力を安定化させてゴーレム作れゆうたやん!」
ともれ、これで諸島群の制圧は上手く行くだろう。
後は出来るだけ被害なしで制圧し、作戦を成功裏に終わらせることである。
学校の予定地は司令部として接収されてしまっている。
校長室はヨセフ伯の私室、職員室は連中のたまり場で、給湯室と冷蔵庫は当然のように私物化されていた。自分たちで有効活用するからと、売り払われてないのが幸いである。
それはそれとして、本来、学校には存在しない場所も存在した。
「こーなっとたんやねぇ。田舎の人にしてはよう考えとられますなぁ」
「俺の故郷は技術だけならおたくんところの夏王朝以上だけど、魔術はからきしだったからな。再現に苦労はしたよ」
そこは空調の大元に成っている場所だった。
複数のゴーレムが配置され、冷たい空気や新鮮な空気を作り出したりする。ゴーレムが複数あるのは魔力回復のローテーションであり、優れた魔術士なら一人で適当に自前で、見習いならマジックアイテムに付きっ切りで対応できるレベルだ。
そこにエリーの紹介で初顔合わせになる魔術師と面会していた。
「へぇ。イル・カナンのお人とおんなじこと言わはれますなぁ」
「あそこは何でも自分ところが上だと言ってるだろ。俺の所は……話すと長くなるが、水蒸気・水・氷の三様で雨が降る理屈くらいは大昔から発見されてたぞ」
黒目黒髪というところは俺と同じだが、実に難儀な女性である。
古い文明を受け継ぐイル・カナン人がお国自慢をするように……いや、それ以上に文化マウントを取ってくる。なんというかナチュラルに人の事を田舎者扱いする人で、いちいち取り合って居たら面倒な人だ。名前を青三条。古き伝統のある夏王朝の中でも最も古い青家に所属する文官肌の貴族の家系というか、そこの娘の魔術師である。先に言っておくが武侠でも好漢でもない。
今回は改良した冷却システムの見学になる。
「まあまあ。そんなんどこでも可能やろ。次は蒸留する酒の話どすか?」
「ガラス職人で良いのが見つかってないから、酒を蒸留するのはまだ試してないな。銅で鍋を作るなら簡単なんだが、あっちの方が詳しく管理できる。蒸気機関の作り方を知ってればそっちも試すんだが、生憎と原理は知らねえよ」
どうやらこの女性は酒呑みでこちらで試したらしい。
ちなみに俺は基本原理しか知らないのでそんなに試す気はない。サイフォンくらいならコーヒーとかに凝ってた時期が生前にあるから何となく判るが、銅で特殊な鍋とか考えるのはともかく実行に移すのは敷居が高い。職人に口出すだけじゃあ上手く完成しないしな。
ともあれ、この会話で俺が文明圏の人間だとは理解してくれたようではある。
「師匠。用意が出来ました」
「セシリア、ありがとうな。……さて、甘い物はいかがかなお嬢さん。酒の方が良いかもしれんが、昼間からは勘弁してくれ」
用意して貰ったのはもちろんカキ氷である。
ラファエロ・ゴメスにも揶揄されたが、こういう食い物でマウントというのはよくあることなんだろう。ともあれ俺は疲れた頭を甘い物で癒したいし、この女魔術師が辛党なら余ったのはセシリアに盛るべきだろう。
ともあれ声の漏れ易い空調室ではなく食堂で話す事にした。
「ああらこちらのお人女をあれだけ侍らせて、うちの事も口説きはるん?」
「こんな中途半端な場所で話して密会を想像されるのは勘弁したいんだよ。空調室だから部屋にも漏れるし、かといって狭い場所だからな。『あいつらはきっと悪い事を企んでる』と思われても不思議じゃねえ」
甘い物は嫌いでもないのだろう。断らずにはぐらかしに来た。
なのでストーレートに要件を伝えておく。冷たい空気の大元ということは、ここから空気を送っているという事である。密会をする意味はあまりないし(沈黙の魔術を間に挟めばやってやれない事はないが)、疑われるばかりなのでこんなところで話をする意味はない。
それに魔術の会話をするならエリーも含めてやるべきだろう。もちろんガブリールの奴も暇なら居ても良い(付与の問題でスケジュールはミッチリだが)。
「なんで成功したゆー話が伝わってないんや!?」
「本当は空飛ぶ飛行船を作りたかったんだよ。それに高レベルの呪文どころか、継続性にはまだまだ難があるんだ。今のところは検証して、『この仮説が正しいらしい』ってとこだな。もう一段階進めてから話そうと思ったんだよ」
これまでゴーレムに呪文を組み込むと暴走していた。
しかし俺は、一切の強化を使わない状態でゴーレムを作ると、暴走させずに『低位の呪文』を使わせることに成功していた。もちろん出来る事は見習い魔術師で程度だが、その未来魔術師ですら事欠くオロシャでは十分に利益たり得る。また、この知見を安く売るつもりも気も無かったし、もっと自分の見識を高めてから売り込もうかと思って居たのだ。
まあ、交換で手に入れるエリーたちの知見も関係して来るからな。
「そんなん作っても攻撃呪文で叩き落とされるだけやろ?」
「魔術師が居ない戦場を選ぶか、速攻で決める用なんだよ。まあ旅をするどころか、戦場で利用するにも問題のある継続時間だったけどな。とりあえず、条件はこいつだ。あんまり公言するなよ。そっちも有益な情報を手に入れたら、別の知識で回収させてもらうけどな」
そもそも利便性とロマンの問題なので、強くなくても良い。
飛行船で国中を駆けまわるとかそれだけで過ごそうじゃないか。実際にはエリーが口にするように、それほど強くもない。それどころか補助呪文で射程の延長強化出来る人間には良い的だし、賢者辺りなら可能な限り高度を上げても簡単に撃ち落とされてしまうだろう。
ともあれ、この話は此処で終わって置こう。
「そっちはどういう塩梅だ?」
「魔石の方はぼちぼちやな。そっちの魔物の素材をつこうた装備と同じようなもんや。それよりはゴーレム魔術の方が先に完成するやろ。……いややわー、自分をお払い箱にするような研究進めんのは」
エリーの言葉に俺も肩をすくめるしかない。
ゴーレム創造魔法を紐解き、どの文言と対応する刻印が何を示すかがようやく整理されつつある。俺が火と地、エリーが水と風を得意としているが、それらから一定のパターンを抜き出すと、『●●という機能を与える』とか『●●を瞬間的に強化する』みたいな小呪文がつく出せる訳だ。それらは単機能しかないがゆえに、今までより習熟し易い。
要するにゴーレム魔術師は共同制作するならばという前提で、俺たちよりも腕が上になる事はほぼ確実なのだ。魔法よりも魔術が簡単な様に、ゴーレム創造魔法よりもゴーレム作成魔術の方が簡単になるのは間違いが無いのだから。
「まあその辺は俺たちも地道にレベルを上げていくか、一つに絞って得意分野だけは先行するしかないな。今の所はエリーが一番、水の魔力の扱いが巧いからこいつに書いてる内容に添って製造して見てくれ。こっちで火球の魔術でも射程延長込みで込めてみる」
「ええけどまたなんぞ面白いもんでも作るんか? 強さで勝負せえや」
ゴーレム製造に強化を組み込まないことだけが前提かもしれない。
その場合、封入する魔術に最初から強化を組み込んだ、『射程の長いファイヤボール』を作って置けばどうなるかと思ったのだ。飛行するゴーレムの時に、ホーセンスの覚えていた呪文が浮遊と指定移動の呪文で成立していた事に気が付いた。その時に暴走したりしなかったりを確認する実験を繰り返して気が付いたのである。
ともあれ大砲が作れれば、未強化の火球しか使えないマジックアイテムよりはマシになるかもしれない。
「ともあれ研究の話はここまでだ。諸島群制圧に際し、水上歩行を含めたマジックアイテムを配布しとく。責任をもって管理しといてくれ。それと、巨大な魚の魔物に使って分かったんだが、水中の魔物に使うと出て来るぞ」
「なんやのソレ? まあ判ったわ。ひとまず諸島群制圧すれば変わるわな」
ゴーレムの役目は多岐に渡るが、重要なのが藪を突いて蛇を出すことだ。
人間だったら壊滅してしまうが、ゴーレムなら壊れる程度だ。もし防御に特化して居たら砕かれない可能性だってあるだろう。エリーにマジックアイテムを渡してしておくのは、諸侯に持たせると好き放題するのと、イザとなればジュガス2を三胴船から出撃させてもらう予定である。
まあ初動の段階では拠点となる島をうちのゴーレムで制圧するから、三胴船からじゃなくて拠点からになるかもしれないからな。
「それと暇があったら新型のゴーレム船の作成に協力してくれ、上陸作戦が楽になる。他には使えんから魔族の島上陸くらいにしか使いようがないが」
「暇だったらな。つか、いま水の魔力を安定化させてゴーレム作れゆうたやん!」
ともれ、これで諸島群の制圧は上手く行くだろう。
後は出来るだけ被害なしで制圧し、作戦を成功裏に終わらせることである。
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