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第八章
『次回の交渉を見据えて』
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魚人……本人たち曰く、水棲種族との話し合いが始まった。
ひとまず戦ずに済んだが、それが成功裏に終わっているかと言うとそうでもない。最終的にこちらの海洋進出は頓挫したからだ。
彼らは別に行動の自由を咎めたりはしていない。
だが、彼らは腰が低い様に見えて無関心なだけだ。別に遠慮している訳でもないので、もし隣国やイル・カナンの連中が尋ねたら素直に答えるだろう。
「こっちが他の国に尋ねてるんだ。向こうもオロシャの人間がどうなのか尋ねるかもしれんな」
「当然ですね。ヨセフ伯の派閥が陸のみで良かったと思うべきかと」
交渉事で相手が愚かだと思うのは間違いだ。
互いに対等であり、力関係や災禍での問題を秤にかけて条件にしてくる。こちらが交渉の材料にはしても、『つけ込みはしない』という事で交渉のテーブルに乗ったという所だろう。
だから、彼らを水先案内人して移動したり、雇用して労働を頼むことはできる。だが、搾取などは出来ないし、他の国が我々の行動を尋ねたら答えて何らかのカードにすると思われた。
「根源的に彼らは別に俺達と交易する必要が無いのが問題だな。武器なり防具なり、買い物がしたいなら他の国でやれば良い」
「陸の産物に興味はないでしょうしね」
「いや、三角貿易っててもあるゼロではないだろうが……」
結局のところ、彼らが飛びつく様な商品がオロシャにはない。
こちらは彼らから欲しい者は山ほどあるのに、向こうはこちらから欲しい物はないのだ。安く売ってくれるなら購入し、他国に売るという三角貿易を行う程度だろう。それで大儲けは出来ないが、儲けが出る限りは交渉を続けても良いと思うくらいだろう。
だから、ある程度は割り切って話を続けていくべきだろう。彼ら水棲種族と言う窓口を維持して得られるナニカの為に。
「決めた、これ以上の探索は程ほどにしておこう。元から海側で何が起きているのか調べたい程度だったしな。向こうが情報料を吊り上げない程度に探索し、将来に魔族の島に逆信仰を掛けるなら連合を組む程度の仲を維持すれば良いさ。交易はその延長で可能ならばする程度で良いだろう」
「そうですね。海産物に真珠に香辛料と欲しい物は山ほどありますが」
水棲種族が手に入れられる品物は、どれも高額で転売できる。
だからといって足元を見る様な価格で購入すれば、今は良くともピンチを乗り切ったら次がない。もし、彼らがさらに追い詰められたら攻めてくる口実を作るだけだ。出来るだけ誠実に対応し、程ほどで適度な間合いを維持するくらいで良いだろう。
その上で、彼らの方から何か要望すれば、それに応えて可能な範囲での利益を得るだけである。
「ヨセフ伯あたりなら弱腰過ぎるって言うんだろうがな。こっちが及び腰に見えない程度に対等性を維持しておけば良いさ。さて、次の議題は何かあったか?」
「山ほどありますが……。流入する人間が増えたという所ですかね」
弱腰外交は舐められるので、やはり弱腰でもいけない。
この辺りが交渉事の面倒な所で、勇者軍でも最近の貴族たちの付き合いでも基本は同じだ。対等の付き合いで、相手に『自分が出来ないことに関して』多少の敬意をもっておくくらいが良いのだろう。
しかし、人口増加か……。
「また地味に対処し難いものが来たな。いずれは来ると思っていたが、存外に早い。出来れば穀物の生産が軌道に乗ってから来て欲しかったんだがね」
「環状農業圏構想で割りと豊かなのが知られてしまいましたので」
領主との仕事というものは基本的には山ほどある。
大概は部下に投げて済ませているのだが、報告された内容に関して方針だけでも決めておかなければならない。もちろんやり手の部下が居れば提案されたことを商人するだけで良いのだが、それも行きすぎれば戦国時代みたいに執事がお家を乗っ取るとか言う羽目になりかねなかった。
ただまあ、一つ案件を終わらせたところなので、頭を回す思考力は残っていたと言える。
「ひとまず集団農業に組み入れろ。五つ程度の家族単位で放り込み、他の集団に習わさせる。食料に関しては肥料にする予定だった小魚を干した物を卸す。確認するがアンドラ領の備蓄は?」
「売る事は出来ます。残念ながら借りを返す名目で提供は無理ですよ」
最低限、当座の食料は何とかなりそうだった。
しかし、次の収穫まで食いつなぐのは難しそうだ。何度も言っているが難民とは何もできないから難民なのであって、同時にゴルビーは不毛の大地である。ようやく畑が軌道に乗り掛かった所であり、余裕のある生産体制には程遠かった。
もし、綿花を育てずに豆を増やして居たら何とかなったかもしれないが……まあ、その時は黒字が遠くなったことだろう。
(状況に動かされるのはあまりよろしくないな……)
(やはりここは自分本位に行ってこそだ。冷静に考えろ)
(何をしたら、俺の目的に利用できる? この問題は目的のために背負い込んだ問題。だからコストとして割り切るべきだと思うんだ……何の目的を……)
ここ最近覚えた思考法を使い、考え方をプリセットする。
状況に流されるのではなく、自分の目的のために流用するのだ。屁理屈でも良い、ただ流されるのではなく、状況を利用してやりたい事の為にコントロールすれば良い。
難民への食料をコストにして、別のナニカを手に入れる。
「発想を変えよう。俺たちは水棲種族に腰を低くしたんじゃない。難民への食料を購入すべく下手に出ただけ、『彼ら』が困って居るのと我々が困窮する民に困っているのは同じ。だから、お互い様だと受け入れただけだ。だから網でも銛でも用意して、仕事を斡旋するのは悪くないと思わないか?」
「……物も言い様ですね。ですが悪くないかと思います」
アレクセイが呆れたような顔をするが、こうするのが一番だ。
弱腰過ぎると言われても、それが一時の方便だったと言える。魚自体は適正な価格で購入すれば良いのだし、彼ら水棲人類ならば沖合で魚を取って来れる。なんだったら輸送用の船もこちらで用意しても良いだろう。網と森と船、それら一式の分だけ先行して食料を手に入れれば良い。
後は加工して干物や塩漬けにして、他の領地で販売なり交換すれば良いのだ。オロシャでは海の魚が採れないので、付加価値の分だけ元が取れる。
「そうと決まればニコライに連絡を取ってくれ。少し安く卸す代わりに売りさばくなり食料と交換するなりしてくれとな」
「一部は遊牧民にも売りましょう。彼らも欲しい筈です」
次の収穫まで持たせれば、なんとかなるだろう。
難民たちは集団農法ならば見よう見真似で仕事を覚えさせられる。少なくともその段階で、『誰ともつかぬ』難民ではなくなるのだ。仕事効率が悪かろうとも、数年後にはまともな民になってくれるだろう。
そして、この話のポイントは水棲人類とのパイプを強化できるという事だ。助けて終わりではなく、お互い様であるならば末永く協力し合える。彼らだって漁業の為に使える道具が増え、売り込む先が増えれば悪くはない筈だしな。
「とりあえず量産型を仕上げたら、次が海を渡って穴を掘る為のゴーレムを建造すべきだな」
その頃には水棲人類に対する情報や、彼らがゴーレムを欲しがった場合に売っても良いかの回答が来るだろう。海洋進出は頓挫したが、代わりに交易相手が出来たと思えば良いだけの話だ。遊牧民と違ってゴルビーの億深くまで来ないと判っているのが良い。
こうして状況は少しずつ進展しつつあった。
魚人……本人たち曰く、水棲種族との話し合いが始まった。
ひとまず戦ずに済んだが、それが成功裏に終わっているかと言うとそうでもない。最終的にこちらの海洋進出は頓挫したからだ。
彼らは別に行動の自由を咎めたりはしていない。
だが、彼らは腰が低い様に見えて無関心なだけだ。別に遠慮している訳でもないので、もし隣国やイル・カナンの連中が尋ねたら素直に答えるだろう。
「こっちが他の国に尋ねてるんだ。向こうもオロシャの人間がどうなのか尋ねるかもしれんな」
「当然ですね。ヨセフ伯の派閥が陸のみで良かったと思うべきかと」
交渉事で相手が愚かだと思うのは間違いだ。
互いに対等であり、力関係や災禍での問題を秤にかけて条件にしてくる。こちらが交渉の材料にはしても、『つけ込みはしない』という事で交渉のテーブルに乗ったという所だろう。
だから、彼らを水先案内人して移動したり、雇用して労働を頼むことはできる。だが、搾取などは出来ないし、他の国が我々の行動を尋ねたら答えて何らかのカードにすると思われた。
「根源的に彼らは別に俺達と交易する必要が無いのが問題だな。武器なり防具なり、買い物がしたいなら他の国でやれば良い」
「陸の産物に興味はないでしょうしね」
「いや、三角貿易っててもあるゼロではないだろうが……」
結局のところ、彼らが飛びつく様な商品がオロシャにはない。
こちらは彼らから欲しい者は山ほどあるのに、向こうはこちらから欲しい物はないのだ。安く売ってくれるなら購入し、他国に売るという三角貿易を行う程度だろう。それで大儲けは出来ないが、儲けが出る限りは交渉を続けても良いと思うくらいだろう。
だから、ある程度は割り切って話を続けていくべきだろう。彼ら水棲種族と言う窓口を維持して得られるナニカの為に。
「決めた、これ以上の探索は程ほどにしておこう。元から海側で何が起きているのか調べたい程度だったしな。向こうが情報料を吊り上げない程度に探索し、将来に魔族の島に逆信仰を掛けるなら連合を組む程度の仲を維持すれば良いさ。交易はその延長で可能ならばする程度で良いだろう」
「そうですね。海産物に真珠に香辛料と欲しい物は山ほどありますが」
水棲種族が手に入れられる品物は、どれも高額で転売できる。
だからといって足元を見る様な価格で購入すれば、今は良くともピンチを乗り切ったら次がない。もし、彼らがさらに追い詰められたら攻めてくる口実を作るだけだ。出来るだけ誠実に対応し、程ほどで適度な間合いを維持するくらいで良いだろう。
その上で、彼らの方から何か要望すれば、それに応えて可能な範囲での利益を得るだけである。
「ヨセフ伯あたりなら弱腰過ぎるって言うんだろうがな。こっちが及び腰に見えない程度に対等性を維持しておけば良いさ。さて、次の議題は何かあったか?」
「山ほどありますが……。流入する人間が増えたという所ですかね」
弱腰外交は舐められるので、やはり弱腰でもいけない。
この辺りが交渉事の面倒な所で、勇者軍でも最近の貴族たちの付き合いでも基本は同じだ。対等の付き合いで、相手に『自分が出来ないことに関して』多少の敬意をもっておくくらいが良いのだろう。
しかし、人口増加か……。
「また地味に対処し難いものが来たな。いずれは来ると思っていたが、存外に早い。出来れば穀物の生産が軌道に乗ってから来て欲しかったんだがね」
「環状農業圏構想で割りと豊かなのが知られてしまいましたので」
領主との仕事というものは基本的には山ほどある。
大概は部下に投げて済ませているのだが、報告された内容に関して方針だけでも決めておかなければならない。もちろんやり手の部下が居れば提案されたことを商人するだけで良いのだが、それも行きすぎれば戦国時代みたいに執事がお家を乗っ取るとか言う羽目になりかねなかった。
ただまあ、一つ案件を終わらせたところなので、頭を回す思考力は残っていたと言える。
「ひとまず集団農業に組み入れろ。五つ程度の家族単位で放り込み、他の集団に習わさせる。食料に関しては肥料にする予定だった小魚を干した物を卸す。確認するがアンドラ領の備蓄は?」
「売る事は出来ます。残念ながら借りを返す名目で提供は無理ですよ」
最低限、当座の食料は何とかなりそうだった。
しかし、次の収穫まで食いつなぐのは難しそうだ。何度も言っているが難民とは何もできないから難民なのであって、同時にゴルビーは不毛の大地である。ようやく畑が軌道に乗り掛かった所であり、余裕のある生産体制には程遠かった。
もし、綿花を育てずに豆を増やして居たら何とかなったかもしれないが……まあ、その時は黒字が遠くなったことだろう。
(状況に動かされるのはあまりよろしくないな……)
(やはりここは自分本位に行ってこそだ。冷静に考えろ)
(何をしたら、俺の目的に利用できる? この問題は目的のために背負い込んだ問題。だからコストとして割り切るべきだと思うんだ……何の目的を……)
ここ最近覚えた思考法を使い、考え方をプリセットする。
状況に流されるのではなく、自分の目的のために流用するのだ。屁理屈でも良い、ただ流されるのではなく、状況を利用してやりたい事の為にコントロールすれば良い。
難民への食料をコストにして、別のナニカを手に入れる。
「発想を変えよう。俺たちは水棲種族に腰を低くしたんじゃない。難民への食料を購入すべく下手に出ただけ、『彼ら』が困って居るのと我々が困窮する民に困っているのは同じ。だから、お互い様だと受け入れただけだ。だから網でも銛でも用意して、仕事を斡旋するのは悪くないと思わないか?」
「……物も言い様ですね。ですが悪くないかと思います」
アレクセイが呆れたような顔をするが、こうするのが一番だ。
弱腰過ぎると言われても、それが一時の方便だったと言える。魚自体は適正な価格で購入すれば良いのだし、彼ら水棲人類ならば沖合で魚を取って来れる。なんだったら輸送用の船もこちらで用意しても良いだろう。網と森と船、それら一式の分だけ先行して食料を手に入れれば良い。
後は加工して干物や塩漬けにして、他の領地で販売なり交換すれば良いのだ。オロシャでは海の魚が採れないので、付加価値の分だけ元が取れる。
「そうと決まればニコライに連絡を取ってくれ。少し安く卸す代わりに売りさばくなり食料と交換するなりしてくれとな」
「一部は遊牧民にも売りましょう。彼らも欲しい筈です」
次の収穫まで持たせれば、なんとかなるだろう。
難民たちは集団農法ならば見よう見真似で仕事を覚えさせられる。少なくともその段階で、『誰ともつかぬ』難民ではなくなるのだ。仕事効率が悪かろうとも、数年後にはまともな民になってくれるだろう。
そして、この話のポイントは水棲人類とのパイプを強化できるという事だ。助けて終わりではなく、お互い様であるならば末永く協力し合える。彼らだって漁業の為に使える道具が増え、売り込む先が増えれば悪くはない筈だしな。
「とりあえず量産型を仕上げたら、次が海を渡って穴を掘る為のゴーレムを建造すべきだな」
その頃には水棲人類に対する情報や、彼らがゴーレムを欲しがった場合に売っても良いかの回答が来るだろう。海洋進出は頓挫したが、代わりに交易相手が出来たと思えば良いだけの話だ。遊牧民と違ってゴルビーの億深くまで来ないと判っているのが良い。
こうして状況は少しずつ進展しつつあった。
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