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2章 中編

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 一卵性品胎の三姉妹は、顔も声もそっくりだ。なおさら、オッパイのサイズなんて区別できるはずがない。
 本人達にも俺の言ったことが、にわかには信じられないようだ。

「ウソだー。同じだよねー」

「誰が一番大きいの?」

「そんなの、ありえなくなーい?」

 もちろん嘘だ。そんなことが分かる人間がいたら、むしろ異常だろう。だけど、せっかくだから話のネタとしてブラフを続けることにした。

「ロッピの方が2ミリくらい胸が大きいな。チロリは右と左で大きさが1ミリ違う。パニコは他の2人と比べると1ミリくらい小さい」

「あたし大きいんだ」

「えー、左右で違うの?」

「そんなぁー、あたしだけ小さいなんて……」

 三人とも、自分の両手で胸を触って確認しようとしている。まあ、いくら手触りで比較しようが分からないだろうな。
 元からデマカセな上に、メジャーでも使わない限り検証は不可能だ。

「さてと、お邪魔したな。本当に帰ることにするから。帰る前にオッパイを大きくする魔法は掛けてからの方がいいのかな。どうする? 別にいらないか? そういえば、セイカはもうすぐEカップになりそうだ」

 俺は立ち上がり部屋の出口の方を見ながら、右手だけ突き出して三姉妹の方へと向けた。

「ま、待って。お願い大きくして!」

「あたしも、カボスに魔法して欲しい」

「ロッピは2ミリ大きいなら、いらないでしょ。カボス、あたしに掛けてよ」

「ハハハ、そうか。じゃあ、3人とも同じくらい大きくしてやるから。さっき顔に掛けたときはロッピが最初だったから、今度は逆でパニコを先にしてやろう」

「さ、いいよ」

「じゃあパニコの次は、あたしだよ」

「あたしが2番目だよ。今度はロッピが最後なの」

 しめしめ。彼女達の気が変わらないうちに、取り掛かってしまうことにしよう。

「そんじゃ始めようか。ツヤツヤの綺麗になるぞ。いいか?」

 俺はパニコの肩に両手をポンっと掛けた。さっきまで3人のステレオスピーカーは騒々しかったが、急に他の2人も静かになった。

「い、いつでもいいよ」

 パニコは背筋を伸ばして、少し胸を前に突き出してきた。

「あっ、俺の魔法を使うと蒸気で服が湿ってしまうんだ。上を脱いでもらってもいいかな? 洗濯したいんなら、服ごとでもかまわないけど……。ただ、脱いだ方がやりやすいから助かるな」

「そうなんだ? 分かったよ」

 俺は上だけのつもりだった。ところが三姉妹はワンピースを着ている。
 パニコが服1枚を脱いだら下着姿になった。彼女はブラジャーもパンティもベージュ色の物を身に着けている。

 以前、ボーデンから馬車の積荷を見せてもらったとき置いてあった下着と同じタイプだ。行商人が取り扱う商品の中でも標準的なカラータイプの1つだろう。
 三人とも小麦色の肌をしていたが、パニコが服を脱ぐと日に焼けていない部分はクッキリと色が違っていた。

「へぇ。日焼けしてるけど、服の下は白いんだな」

「うん。よく、日中は外でお昼寝してたからね」

  日焼け跡の境界線が、たまらない。
 それにオッパイのサイズはセイカと同じくらいか、ほんの少し小さいくらいだろう。なかなか良い形をしている。
 この格好になれば、もはやブラジャーも外してくれなどとは言わない。

「ふぅー。パイキュアー!」

 ギュイィィン。
 思わず一度、大きく息を吐いてから魔法を唱えた。
 右手から蒸気を出しながら、左手でパニコのブラジャーに手をかける。ブラを下から捲り上げてオッパイを露わにさせ右手を押し当てた。
 まずは1人目。3人合わせて6個のオッパイ攻略開始だ。

「あぁっん。ヤバイ、熱いー」

 両乳をむき出しにして、どちらにも満遍なく蒸気を当てたら左手も使って同時に揉み揉みしていく。30秒くらい続けてから左右の手をチェンジして、俺の腕をクロスして揉みほぐした。
 仮に、両手からパイキュアーを発動させれば腕を交差させる必要もなく同時に両乳を浄化することはできる。
 だけど、今日はスライムと戦ったせいで魔力を既に使いすぎている。あと2人にも魔法を掛けなければならないので、乱発はできない。
 それにしても、いつもとは別に新規で女性の乳を触ると新鮮な気持になる。

「パニコ、オッパイも可愛いよ」

「そんなこと言われたの初めてだよ。あぁーん、ちょっと気持いいかも」

 パイキュアーの効果時間が終わるまでパニコの弾力を十分に堪能させてもらったが、あっというまに終わってしまったような気がした。
 だが、揉んだだけでは完結はしない。最後は搾ることで締めとなる。

「あのさ、このあとミルクがビューっと飛び出る魔法もあるんだけど。今日は最初だから、どれくらいやっていいのか加減が分からないんだ。片側100ccくらい搾ってもいいかな?」

「なんか変な気持になってきちゃった……。いいよ、カボスの好きなようにして」

 いつも俺の家でメイドさんから搾っている量の半分くらいなら問題ないだろう。
 持参していた樽の蓋を開けて、パニコの左乳付近に設置した。両手で乳房を1つ掴むと樽口に差し向ける。

「では出すぞ。100cc:パイサック!」

 ギュイィィン。ビュッ、ピュー。
 搾乳量を少なめに指定しているので、それほど激しくは噴射しない。チョロチョロとミルクを樽に流し入れた。

「な、なにコレー。勝手にミルクが出てきちゃうー」

「どうだ? 何も問題ないければ、右も搾るぞ」

「すごく、いい感じだよ」

 パニコの反応は意外と冷静だった。セニィを搾乳したときのように声を荒くしてビクビク体を震わせたりするのを想定していたが、思ったより魔法の効き目は大したことなかったようだ。
 1回100ccでは搾乳量も少ないし、こんなものなのだろうか。

「100cc:パイサック!」

 ギュイィィン。
 ピュッー、ヂョロロー。
 1人目から左右合わせて200ccを搾り終わった。

「うーん。けっこう気持ち良かった」

「まずは、パニコが終わりだ。次はチロリの番だ」

「カボスすごいね。まるで魔術師の魔法みたいだったよ」

「いや、さっきのが魔術師の魔法なんだけど……」

 たしかに、俺にはファイアストームとかライトニングボルトみたいな魔法は使えない。乳魔術なんて地味だけど、れっきとした魔法なのになぁ。

「まあいい。パニコと同じようにやるから、チロリも上着を脱いでくれ」

 チロリもワンピースを脱いで下着姿になると自分からブラジャーを外して胸をさらけ出した。彼女達はさほど恥ずかしがる様子も無く、俺に裸を見られても全く気にしていないようであった。
 惜しげも無く披露してくれるのだから、揉みながらじっくり拝ませてもらおう。

「脱いだよー」

「最初、搾る前に綺麗にするからな。さっき顔に当てた蒸気だ。パイキュアー!」

 ギュイィィン。
 先ほどパニコにしたのと同様に、チロリのオッパイにも魔法によるスチームミストを押し当てている。左右の乳房に満遍なく湯気で蒸らしつつ、ドサクサに左手で揉んで感触を味わった。
 パニコにしたときは、俺も少し興奮してしまって一瞬で清拭が終わったように感じられた。今度は気持を落ち着かせて、チロリのオッパイをよく観察しながら掌を這わせている。

 ふむ、どうやらチロリは中央の突起を囲む円周部分の面積が広いようだな。
 うちのメイドのセイカとセニィは、ピンクサークルのサイズが五百円玉くらいだった。サヒラの方がもう少し大きくて、直径4~5cmほどあったと思う。
 それに対して、チロリもパニコもベースの乳房サイズに比して内輪差に幅があるようだ。サヒラと同じか、それよりも少し大きい。明らかに直径5cm以上ある。

 定規を持ってきて計測するわけにもいかないので正確な数値は分からない。あくまでも目分量による推定だ。
 やはり、オッパイの突起や円周の長さは女性ごとに個人差があるのだろう。

 これはこれで魅力的で、鑑賞し甲斐がある。それと、この姉妹のオッパイの先端は赤レンガ色をしており、セニィやセイカのそれと比べ強い存在感を放っていた。

「あぁん、カボスぅ。どうして指をグルグル回して撫でるの? あっ、あっ、気持良くなっちゃう」

「ん? あ、いや、これはウッカリした。特に深い意味はないけれど」

 俺は無意識のうちに、おかしな揉み方をしていたようだ。
 右手でチロリの左乳房を鷲掴みにしながら、左手の人差し指1本でオッパイサークルの内周をなぞってしまった。

「さっきパニコにしたときは、そんな指の動かし方はしてなかったよね? それは何の意味があるの?」

 ロッピからも問い正され、返答に窮してしまった。

「すまん、ちょっと考え事をしていたんだ。そしたら、つい……」

「考え事って、何を考えていたの? エッチなこと?」

「そ、そんなことはない。ちょっと数学の問題について。パイアール二乗だ」

「もしかして、あたしのココ大きい? 変なのかな?」

 チロリは自分でオッパイの円状部分に指2本を当てながら、不安そうに俺に聞いてきた。
 どちらかと言えば標準的なサイズの方が望ましいと思う。ただ、俺はオッパイなら何でも好きなので、チロリの円周部分にも十分に魅力を感じる。

「うーん。村中のオッパイを見て回ったわけじゃないから平均値も分からないし何とも言えないけど。俺の知ってる範囲では少し大きいかもしれない。だけど、変なんてことはないぞ。すごく美味しそうで可愛いオッパイだ」

「そう、良かったー」

「とりあえず洗浄は終わって綺麗になったぞ。これから搾乳するけど、量はパニコと同じでいいよな?」

「さっき、チョロっとしか搾ってなかったよね。もっと多く出してもいいよ」

「まあ、初回から無理にドパドパ出さなくてもいいんじゃないかな。では……。100cc:パイサック!」」

 ギュイィィン。ビュ、ビュッ。
 チロリにも搾乳樽を差し向け、魔法による搾乳を施していく。
 三つ子の姉妹なので、同じように接してやらないと不公平になってしまうだろう。今日は3人とも片側100ccずつで通そうと思う。

「あぁーん。カボスの指に軽く触られてるだけなのに、なんだか先の方が内側からジワジワしてくる感じだよ」

「左は終わり。右も行くぞ。100cc:パイサック!」

 ギュイィィン。ピュゥ、ピチャァー。
 はぁはぁ……。俺の方も疲れてきた。今日は魔法を使いすぎている。家を出る前にブリ茶を1杯飲んでいたのに、もう喉も乾いている。

「カボスぅ、チョー気持ちいいよー」

 2人目の搾乳が終わった。樽の中にはミルクが400ccになっているはずだ。

「これが俺の魔法だ。満足してもらえたなら嬉しいよ」

「ねぇ、もう終わりなの?」

 パイサックを掛け終わると、チロリは甘えるような声で俺に話しかけてきた。

「ああ、あんまり搾りすぎると干からびてしまうからな。適量ってものがあるんだ。もし良ければ、また後日に搾乳させにもらいに来るよ」

「後日って、いつなの? 明日は来ないの?」

「え? いや、どうしようかな。俺も魔法を使うには魔力を消費するんだ。そんなに無闇に乱発はできないから」
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