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遠くなった意識が戻り恐る恐る目を開けたら目の前には森が広がっていた
「おお…木、木、木。完全に森だよね。ええと遭難?」
「遭難ねぇ?まぁこの状況じゃあそう考えるよな」
「目の前に木しか見えないからね。シーナはなんでこんな……ん?だれ?」
シャーロット――これからはシャルと呼ぶことにする――はやっと違和感に気づいたのか声のした方を振り向く。そしてその先には黒髪のイケメンがいた
「だれ?ってな…危機感なさすぎじゃないか?おい、首を傾げるな。……ふぅ、まぁいい俺は女神に使わされた狼の神獣ルナだ。これから一緒に旅をすることになる。後シャーロットの番でもある」
なるほど黒髪金眼のイケメンはルナというらしい。ルナ自身が狼の神獣と言った通りフサフサの尻尾と耳があった。シーナが派遣してくれたのか。シーナの属性に過保護が追加された瞬間だった。それと気になることがもう一つ――
「番?それって夫婦ってことかな?」
「いや、俺らの間では…相棒?と言う意味になる、と思う。番は同性でも普通にいるし、結婚してる奴もいるし、していない奴もいる。要するにその関係性は人それぞれということだな」
「なるほど……あ、私はシャーロットよろしく。これから長く付き合いそうだしシャルって呼んで」
「ああ、よろしくなシャル。目を開けたら森にいたんだ、驚いただろ。この森は神域の森と言って神に近しいものたちしか入れないんだ。そういうのもあって女神はこの森にシャルを送ったんだと思う。安全だしアクセスしやすいからな」
「なるほど。でも私は人族でしょ?神に近しくなくない?」
「ええと?俺にはシャルに尻尾がついてるように見えるんだが?」
ルナの言葉に確認のためお尻付近を触ってみるとフワフワとした感触がしっかり手から伝わってきた。
「あ、ホントだ」
「ちなみに獣耳もある」
頭を触ると案の定フワフワ
「あ、ホントだ。私って獣人なんだね。あれ?それでも神に近しくはないよね?」
「いやだから……はぁ…取り敢えず『ステータス』って言ってくれ。目の前にボードが現れるイメージでな?」
「あ、うん、じゃあ」
ステータス、シャルがそういうとヴォンと目の前にボードが現れた。そこに書いてあったのは
名前 シャーロット(二都志帆)
年齢 14歳
種族 狐の神人(?)
HP ∞
MP ∞
スキル 全属性魔法
(火 水 風 土 光 闇 雷)
弓術 格闘術
ユニークスキル
アイテムボックス
時空魔術 空間魔術
創造魔法
称号 異世界人
神の愛し子
「わ…」
「お、出たか?じゃあ次は『オープン』って言ってくれ。そしたら他の人も見ることができる」
「分かった『オープン』……どう?見えるようになった?」
「ああ、だがこれは……規格外だな。分かっていないようだから教えてやる。まずは種族、ほらよく見ろ狐の神人って書いてあるだろ?(?)の意味はよく分からないが、とにかくシャルは神に近しいものなんだ。でもこれは隠蔽しなきゃいけない。次はHP MPともに∞か…」
「何かまずいのかな?無限っていいことじゃない。チートよチート」
「いやまぁ、いい事なんだが…規格外すぎるってことだ。面倒くさいから説明は省くが規格外だな。次に……まぁいいか。とにかくシャルのステータスは規格外だから今から隠蔽するぞ」
「はーい」
「まずは目をつぶって深呼吸。すーはー、すーはー」
「すーはー、すーはー」
「次にイメージ。魔法はこれが大切だからな。何をしたいのかを明確にイメージするんだ。今は種族の『狐の神人(?)』を消すイメージな?できたら目をあけていいぞ」
「はーい……わ、消えてる。私いま魔法使えたの?なんか簡単すぎて」
「実感湧かないって?でもちゃんと使ってたぞ。初魔法おめでと」
「ん、ありがとう。でもこれ空欄のままじゃダメだよね?」
「ああ、だから次はその空欄に『狐獣人って描くイメージな?」
「うん、できた」
「よし、じゃあその要領でパパっと全部変えてくぞ~」
「はーーい」
そうしてできた偽ステータスがコチラです
名前 シャーロット
年齢 14歳
種族 狐獣人
HP 4000
MP 5000
スキル 水魔法 風魔法
弓術 格闘術
ユニークスキル
アイテムボックス
称号 特になし
「これでいいの?なんかMPとか低すぎない?」
「いや、これでも同年代に比べたら高いくらいだ。14歳だったらMP3000くらいが普通だからな。成人して5000いくかいかないかだ」
「あ、そうなんだ。…分かった。なんかヘマしないように気をつけるね」
「そうしてくれ。取り敢えずは風魔法と水魔法以外は使わないようにしてくれるだけでいいからな。じゃあシャルも魔法が使えるようになったことだし……街に行くか」
「イェッサー、ルナ。りょーかいです!でもどうやって?」
シャルが尋ねるとルナは悪戯っぽく笑ってこう言った
「風魔法は使えるんだ。飛行術に興味はあるだろう?飛んでくぞー」
「はーい。お手柔らかに」
ちなみに、ルナのステータスは、、、
名前 ルナ
年齢 4500歳
種族 狼の神獣
HP ∞
MP 3億
スキル 全属性魔法
(火 水 風 土 光 闇 雷)
剣術 格闘術 弓術 槍術
ユニークスキル
アイテムボックス
空間魔術
称号 神に連なるもの
です
遠くなった意識が戻り恐る恐る目を開けたら目の前には森が広がっていた
「おお…木、木、木。完全に森だよね。ええと遭難?」
「遭難ねぇ?まぁこの状況じゃあそう考えるよな」
「目の前に木しか見えないからね。シーナはなんでこんな……ん?だれ?」
シャーロット――これからはシャルと呼ぶことにする――はやっと違和感に気づいたのか声のした方を振り向く。そしてその先には黒髪のイケメンがいた
「だれ?ってな…危機感なさすぎじゃないか?おい、首を傾げるな。……ふぅ、まぁいい俺は女神に使わされた狼の神獣ルナだ。これから一緒に旅をすることになる。後シャーロットの番でもある」
なるほど黒髪金眼のイケメンはルナというらしい。ルナ自身が狼の神獣と言った通りフサフサの尻尾と耳があった。シーナが派遣してくれたのか。シーナの属性に過保護が追加された瞬間だった。それと気になることがもう一つ――
「番?それって夫婦ってことかな?」
「いや、俺らの間では…相棒?と言う意味になる、と思う。番は同性でも普通にいるし、結婚してる奴もいるし、していない奴もいる。要するにその関係性は人それぞれということだな」
「なるほど……あ、私はシャーロットよろしく。これから長く付き合いそうだしシャルって呼んで」
「ああ、よろしくなシャル。目を開けたら森にいたんだ、驚いただろ。この森は神域の森と言って神に近しいものたちしか入れないんだ。そういうのもあって女神はこの森にシャルを送ったんだと思う。安全だしアクセスしやすいからな」
「なるほど。でも私は人族でしょ?神に近しくなくない?」
「ええと?俺にはシャルに尻尾がついてるように見えるんだが?」
ルナの言葉に確認のためお尻付近を触ってみるとフワフワとした感触がしっかり手から伝わってきた。
「あ、ホントだ」
「ちなみに獣耳もある」
頭を触ると案の定フワフワ
「あ、ホントだ。私って獣人なんだね。あれ?それでも神に近しくはないよね?」
「いやだから……はぁ…取り敢えず『ステータス』って言ってくれ。目の前にボードが現れるイメージでな?」
「あ、うん、じゃあ」
ステータス、シャルがそういうとヴォンと目の前にボードが現れた。そこに書いてあったのは
名前 シャーロット(二都志帆)
年齢 14歳
種族 狐の神人(?)
HP ∞
MP ∞
スキル 全属性魔法
(火 水 風 土 光 闇 雷)
弓術 格闘術
ユニークスキル
アイテムボックス
時空魔術 空間魔術
創造魔法
称号 異世界人
神の愛し子
「わ…」
「お、出たか?じゃあ次は『オープン』って言ってくれ。そしたら他の人も見ることができる」
「分かった『オープン』……どう?見えるようになった?」
「ああ、だがこれは……規格外だな。分かっていないようだから教えてやる。まずは種族、ほらよく見ろ狐の神人って書いてあるだろ?(?)の意味はよく分からないが、とにかくシャルは神に近しいものなんだ。でもこれは隠蔽しなきゃいけない。次はHP MPともに∞か…」
「何かまずいのかな?無限っていいことじゃない。チートよチート」
「いやまぁ、いい事なんだが…規格外すぎるってことだ。面倒くさいから説明は省くが規格外だな。次に……まぁいいか。とにかくシャルのステータスは規格外だから今から隠蔽するぞ」
「はーい」
「まずは目をつぶって深呼吸。すーはー、すーはー」
「すーはー、すーはー」
「次にイメージ。魔法はこれが大切だからな。何をしたいのかを明確にイメージするんだ。今は種族の『狐の神人(?)』を消すイメージな?できたら目をあけていいぞ」
「はーい……わ、消えてる。私いま魔法使えたの?なんか簡単すぎて」
「実感湧かないって?でもちゃんと使ってたぞ。初魔法おめでと」
「ん、ありがとう。でもこれ空欄のままじゃダメだよね?」
「ああ、だから次はその空欄に『狐獣人って描くイメージな?」
「うん、できた」
「よし、じゃあその要領でパパっと全部変えてくぞ~」
「はーーい」
そうしてできた偽ステータスがコチラです
名前 シャーロット
年齢 14歳
種族 狐獣人
HP 4000
MP 5000
スキル 水魔法 風魔法
弓術 格闘術
ユニークスキル
アイテムボックス
称号 特になし
「これでいいの?なんかMPとか低すぎない?」
「いや、これでも同年代に比べたら高いくらいだ。14歳だったらMP3000くらいが普通だからな。成人して5000いくかいかないかだ」
「あ、そうなんだ。…分かった。なんかヘマしないように気をつけるね」
「そうしてくれ。取り敢えずは風魔法と水魔法以外は使わないようにしてくれるだけでいいからな。じゃあシャルも魔法が使えるようになったことだし……街に行くか」
「イェッサー、ルナ。りょーかいです!でもどうやって?」
シャルが尋ねるとルナは悪戯っぽく笑ってこう言った
「風魔法は使えるんだ。飛行術に興味はあるだろう?飛んでくぞー」
「はーい。お手柔らかに」
ちなみに、ルナのステータスは、、、
名前 ルナ
年齢 4500歳
種族 狼の神獣
HP ∞
MP 3億
スキル 全属性魔法
(火 水 風 土 光 闇 雷)
剣術 格闘術 弓術 槍術
ユニークスキル
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空間魔術
称号 神に連なるもの
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