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三章 学園!
ジークの王位継承権!
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「、、、やっと静かになったな。それでだ。話を元に戻すが、俺がバカ皇子様に勝ったらジークの王位継承権を破棄してくれるのか?」
アーリーが来たことによって逸れた話題を元に戻す。もちろん、明日の決闘についてだ。
ジークにその話題を出され、大人2人は真剣に考え始める。
ジャルドは、父親として好きなことをやらせてあげたい気持ちと王としてこの国を継いでもらいたい気持ちがせめぎ合っているからすぐに答えることができないでいる。
ヴェントは、ジャルド同様、幼い頃から成長する姿を見てきた子どもの、好きなことをやらせてあげたい気持ちが強くあるが、宰相として国の利益を考えなくてはならないため、なかなか返事を出せないでいる。
2人は万が一にもチャードが勝つなんて思っていない。まぁ、神獣だから仕方ないと言ってしまえば、そうなのだが、、、
自分達の地位のせいで、中々返事ができない大人達を見かねたルナは、仕方ないと条件を出してきた。
「じゃあ、俺たちの活動拠点をこの国の帝都にある冒険者ギルドにするって言う条件ならどうだ?もちろん、ジークもパーティメンバーになるから帝都が拠点になる。」
「つまり、他国には移住しないし、何かあったときには呼び出しても構わないということですか?」
「ああ、そうなるな。ただし、しょうもない内容では呼び出すなよ?あと、俺たちの力を使って国の利益にすることは許さない。そうなった場合、ジークも連れて移住するからな。」
ルナは、そう言うけど私は王様やアーリー皇子、宰相さんがそんなことするとは思えないなぁ。ルナも、やらないとは思うが一応釘刺しとくか。みたいな感じでいったんだと思うけどね!
「ええ。それで構いません。私達が返事をしやすいように、このような条件を出していただきありがとうございます。それでは陛下。」
「ああ。俺は明日行われる決闘で、ルナが第一皇子に勝利した場合、第三皇子の王位継承権を破棄すると女神シーナに誓う!」
「よかった!これで本当に一件落着だね!」
「うんうん!そうだね~!」
「それでは、話もまとまったことですし、学園へ帰る前にお茶でもどうですか?」
「「「賛成!!」」」
因みにこの声はシーフ、ジーク、ジャルド。その中でも1番お茶の時間を心待ちにしていたのはジャルドだ。今でも「休憩!休憩!」とリズムに乗って言っている。しかし、、、
「残念ながら、陛下は参加できません。本当に残念です。」
絶対思ってない、、、だって、ニコーって笑ってるし!
「何故だ!!?」
「分かりませんか?、、、仕方ありませんねぇ。でしたら、ご自分の机上をよくご覧ください。」
「あーーー、、、確かにやらなかった俺も悪い!でも、これはどう考えても多すぎだろ!」
何と王様の机の上には結構な量の書類が山盛りになってた、、、確かにこの状態じゃ、お茶なんてしている場合じゃないよね~
「陛下。私を睨むのはお門違いというものです。ささ、みなさん。陛下は今からペンを持って、書類と睨めっこをする時間になりますので邪魔にならないよう早く退室致しましょう。美味しいお菓子も準備してありますからね。」
「「はーい!!」」
美味しいお菓子!!楽しみだなぁ
なんて、私が思っていると、、、
「あ、陛下。」
「、、、、、、何だ?」
ヴェントが思い出したようにそう言い一度止まる。それに対し、ジャルドは嫌な予感がしたのか、まるでロボットのようにギギギと音を立てて顔を上げる。
そして、長年一緒にいたジャルドのその予感は的中し、、、
「もちろん分かっているとは思いますが、その書類は全て今日中にお願いしますね。」
と、それはもう素晴らしい笑顔で言う。何も知らない女性が見ていたらすぐに恋に落ちていただろう。女性でなくとも、その美しさに卒倒してしまうかもしれない。しかし、その顔に反して、言っていることは残酷なのだが、、、
案の定ジャルドは、青ざめた顔で顔を伏せてしまう。それ程に、机の上にある書類の量は多い。
「、、、、、、鬼だ」
ニッコリ
「何か言いましたか?」
「何も言ってないです!!」
笑顔が黒い!もう、立場逆転しちゃってるじゃん!
「それなら良かったです。書類ならまだまだありますからね。」
そして、言っていることも黒い!
「ヒュッ!!」
ほら、王様が怯えちゃってる、、、まぁ、でも可哀想かもだけど自業自得だからしょうがない!私たちには、美味しいお菓子が待っている!!
と、シーフ達はジャルドを見捨ててお茶をしに行ってしまうのであった。
感想聞かせてください!よろしくお願いします!
アーリーが来たことによって逸れた話題を元に戻す。もちろん、明日の決闘についてだ。
ジークにその話題を出され、大人2人は真剣に考え始める。
ジャルドは、父親として好きなことをやらせてあげたい気持ちと王としてこの国を継いでもらいたい気持ちがせめぎ合っているからすぐに答えることができないでいる。
ヴェントは、ジャルド同様、幼い頃から成長する姿を見てきた子どもの、好きなことをやらせてあげたい気持ちが強くあるが、宰相として国の利益を考えなくてはならないため、なかなか返事を出せないでいる。
2人は万が一にもチャードが勝つなんて思っていない。まぁ、神獣だから仕方ないと言ってしまえば、そうなのだが、、、
自分達の地位のせいで、中々返事ができない大人達を見かねたルナは、仕方ないと条件を出してきた。
「じゃあ、俺たちの活動拠点をこの国の帝都にある冒険者ギルドにするって言う条件ならどうだ?もちろん、ジークもパーティメンバーになるから帝都が拠点になる。」
「つまり、他国には移住しないし、何かあったときには呼び出しても構わないということですか?」
「ああ、そうなるな。ただし、しょうもない内容では呼び出すなよ?あと、俺たちの力を使って国の利益にすることは許さない。そうなった場合、ジークも連れて移住するからな。」
ルナは、そう言うけど私は王様やアーリー皇子、宰相さんがそんなことするとは思えないなぁ。ルナも、やらないとは思うが一応釘刺しとくか。みたいな感じでいったんだと思うけどね!
「ええ。それで構いません。私達が返事をしやすいように、このような条件を出していただきありがとうございます。それでは陛下。」
「ああ。俺は明日行われる決闘で、ルナが第一皇子に勝利した場合、第三皇子の王位継承権を破棄すると女神シーナに誓う!」
「よかった!これで本当に一件落着だね!」
「うんうん!そうだね~!」
「それでは、話もまとまったことですし、学園へ帰る前にお茶でもどうですか?」
「「「賛成!!」」」
因みにこの声はシーフ、ジーク、ジャルド。その中でも1番お茶の時間を心待ちにしていたのはジャルドだ。今でも「休憩!休憩!」とリズムに乗って言っている。しかし、、、
「残念ながら、陛下は参加できません。本当に残念です。」
絶対思ってない、、、だって、ニコーって笑ってるし!
「何故だ!!?」
「分かりませんか?、、、仕方ありませんねぇ。でしたら、ご自分の机上をよくご覧ください。」
「あーーー、、、確かにやらなかった俺も悪い!でも、これはどう考えても多すぎだろ!」
何と王様の机の上には結構な量の書類が山盛りになってた、、、確かにこの状態じゃ、お茶なんてしている場合じゃないよね~
「陛下。私を睨むのはお門違いというものです。ささ、みなさん。陛下は今からペンを持って、書類と睨めっこをする時間になりますので邪魔にならないよう早く退室致しましょう。美味しいお菓子も準備してありますからね。」
「「はーい!!」」
美味しいお菓子!!楽しみだなぁ
なんて、私が思っていると、、、
「あ、陛下。」
「、、、、、、何だ?」
ヴェントが思い出したようにそう言い一度止まる。それに対し、ジャルドは嫌な予感がしたのか、まるでロボットのようにギギギと音を立てて顔を上げる。
そして、長年一緒にいたジャルドのその予感は的中し、、、
「もちろん分かっているとは思いますが、その書類は全て今日中にお願いしますね。」
と、それはもう素晴らしい笑顔で言う。何も知らない女性が見ていたらすぐに恋に落ちていただろう。女性でなくとも、その美しさに卒倒してしまうかもしれない。しかし、その顔に反して、言っていることは残酷なのだが、、、
案の定ジャルドは、青ざめた顔で顔を伏せてしまう。それ程に、机の上にある書類の量は多い。
「、、、、、、鬼だ」
ニッコリ
「何か言いましたか?」
「何も言ってないです!!」
笑顔が黒い!もう、立場逆転しちゃってるじゃん!
「それなら良かったです。書類ならまだまだありますからね。」
そして、言っていることも黒い!
「ヒュッ!!」
ほら、王様が怯えちゃってる、、、まぁ、でも可哀想かもだけど自業自得だからしょうがない!私たちには、美味しいお菓子が待っている!!
と、シーフ達はジャルドを見捨ててお茶をしに行ってしまうのであった。
感想聞かせてください!よろしくお願いします!
応援ありがとうございます!
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