7 / 12
Re:First fortune 「廻り始める運命」
激闘!スライムを撃破せよ!
しおりを挟む
▽ ▽ ▽
案内された場所は王都と別の街とを行き来する街道から少しだけ外れた場所に広がる、なだらかな草原地帯であった。
何故わざわざ草原まで足を運んだかというと王都の街道には魔除けの結界が展開されている。
この結界のお陰で王都や街道には雑魚モンスターは近付けず、人々は安全に生活を送る事が出来るそうだ。
街道にモンスターは出現しないのでオレ達は結界から少しだけ、ほ~~~んの少しだけ離れたモンスターが生息する草原までやって来たという訳である。
「よしっ、ここならいいだろう」
「あの、本当によろしいのですか?マズダ様」
「まぁまぁ任せておきなさいって。おっ、来たぜ。早速手ごろな獲物だ」
オレ達から少し離れた草木の生い茂った場所に見え隠れするあの青いプニプニ。
あれは恐らく、ゲームではお馴染みの初心者レベリングの友であるスライムだろう!
背を低くして草木や物陰に隠れつつ、スライムにゆっくりと近づいていく。
……筈だったが途中でうっかり石に躓いて転んでしまう。
ドタッ!……音を立ててしまった。
「いってぇ!マズイぞ……あれ?なんだアイツ?気が付いてないのか?」
かなりの近距離まで接近して多少物音を立ててしまったのにスライムは全くこちらに気付いていない様子で楽しそうに草むらを飛び跳ねていた。
スライムの余りの能天気っぷりに慎重に行動するのが馬鹿馬鹿しくなってきた。
「だったら、いっそオレのモットー、疾風怒濤で先手必勝だッ……いくぜッ!」
ちなみにモットーは今考えた。
作戦変更、オレは全力疾走で一気にスライムとの距離を詰めていく。
直線距離にして2~3メートルか?
そこまで接近してようやくスライムがオレという敵を認識した様子だがもう遅い。
既にヤツはオレの射程に入っている。
……スライム、お前には悪いが一撃で終わらせてもらおう。
オレは助走をつけた状態で高く飛び上がり、空中で拳にありったけの力を込める。
「うおおおおお魔拳バチクソスライム割りィ!」
全力を込めたダイビング・コークスクリューブローがスライムに直撃して衝撃で大地を揺らす……程ではなかったが、手ごたえはあった。
「せめてもの情けだ、痛みを感じる暇もなく逝かせてやったぞ」
「……感傷に浸っている所に大変申し訳難いのですがマズダ様、スライムは物理攻撃に耐性を持っていますので……その、今のマズダ様の攻撃力だと恐らくダメージが入っておりませんわ」
「へ?」
一瞬後ろにいたヘルが何を言っているのかよく分からなかった……だがすぐに言葉の意味を理解した。
【スライム】HP30→30。
スライムのHPが表示されたがその数値に変化が無い。
ヘルの言葉通り、スライムはオレの拳で地面に押し付けられていただけで全くの無傷であった。
そしてスライムは拳からするりと抜けだすとオレの腹部に反撃のタックルをお見舞いしてきた。
【マズダ】HP:12→9
HPが減った?
「ぎゃああああああああ!!」
直後、攻撃を受けた腹部から経験した事が無い程のとんでもない激痛が走り、オレは吐血しながらその場でのたうち回る。
なんだこれ、あまりの痛みで体がいう事を聞かねぇ。
クソッ!こんな痛みは職場のハンマーで誤って指を叩いたあの時の比じゃない!
オレがジタバタともがき苦しんでいる間にもスライムはさっと距離を取り、二発目のタックルの準備を始めていた。
このままじゃやられる……落ち着け、オレよ。
ゲームを思い出すんだ。
こんな絶体絶命の状況なんておねロリでどうにかしてきただろうが。
オレは意識を集中させてスライムをじっくりと睨んだ。
――スライムが助走をつけて飛び上がり二発目のタックルを繰り出す。
「速い!だが……やっぱり無理!!!うおおおお!!神様!!」
バッティングセンターで80キロの玉すら打ち返せないオレにとって弾丸の様なスピードで飛んで来るスライムのタックルは全力集中したとしても見切るのは不可能だった。
結局オレには全霊の祈りを込めて前転回避をする事しか出来なかった。
「……神?あら?呼びました?」
「ちげぇよ!!!――ヒエッ!」
前転回避しながらヘルに対してツッコミを入れる高等テクニックを披露した瞬間、スライムがオレの体ギリギリを通り抜けていく。
タックルを外したスライムはそのまま木に向かって激突し、そこで動きが停止した。
「これは?もしやスタンか?チャンス、否ァ!激熱だ」
オレはここで秘密兵器、ヘルから貰った毒が塗られた投げナイフを取り出した。
「……クククッ、まさか貴様如きにこれを使うハメになるとはな」
物理ではスライム如きにもダメージを入れれない貧弱なステータスのオレが勝利を狙うとすれば、やはり特殊スキルを活かした状態異常戦術でネチネチとハメ殺す……それしかない。
ヘルはそれが分かっていたからこそオレにこのナイフを持たせたのだろう。
オレが動きの止まったスライムにナイフを構える。
その時だったヘルが周囲を訝しげに眺めてゆっくりと口を開いた。
「マズダ様のスキルは状態異常に関するものです。だからその判断は正しいと思いますわ……ですが、すみません、この状況は完全に私の判断ミスっぽいですわね」
……判断ミスどういう事だ?
この戦いでミスしまくっているのはどっちかというとオレなんだが。
「おい、ヘル何やら意味深だな、流石にオレでも動かない相手にナイフを外すなんてアホな真似はしないぜ?」
「……違いますわ、私もすっかり抜けていました。スライムって通常群体で生息しているのですわ……てへっ」
「群……体だとッ?」
おい!なにがてへっだあああ!!
……それってつまり。
気付いた時にはオレは10匹位のスライムの群れに取り囲まれていた。
「……マジかよ」
用意されたナイフは三本、どう考えても数が足りない。
逃げれそうな場所を探すがどこを見てもスライムが待ち構えていた。
さっきのタックルでオレのHPは3減って残り9。
つまりこいつらの攻撃を後3回食らえば……いいや考えるのはよそう。
「無理無理!無理だ。ヘ、ヘル頼む、助けてくれ!!ヘルプミー!!」
……絶望的な状況のあまりオレはすっかり戦意を喪失してその場に立ちすくみ、助けを呼ぶ事しか出来なくなっていた。
「……ふむ、成程そろそろいいでしょう。マズダ様の戦闘能力、判断力、メンタルと色々と見させてもらいましたし」
「……な?」
その発言の意味する所はまさか!
「お前、敢えてこの状況を作ってオレを試したな!」
「はて、何の事やら」
とぼけているが確信犯だろう。
ボケ―として雲を掴む様な性格の癖に裏ではしっかり手を回している。
ほんと一番関わりたくないタイプだよまったく。
「……あんた、神は神でも邪神なんじゃないか?」
「ええまぁ死と破滅の女神ですので。マズダ様の敗北スライムプレイも見るのも一興でしたが、可哀想なのは抜けないので仕方ありませんわね」
……いや、生えてないですよね?ヘルさん?
相変わらずの冗談とも本気とも取れない発言の後にヘルは臨戦態勢のスライムの群れの中心へと一直線に歩き出した。
「……って、おい!待てよ」
「…………」
ヘルは何も言わずに四方八方から猛然と飛び掛かってきたスライム達に対してタイミング良くデコピンを食らわせていく。
するとスライムの群れは辺り一面に粉々に弾け飛び、肉片……スライム片と化していった。
しばらくして散らばったスライム片は光となってその場から消失していった。
「ただのデコピンでスライムを……」
「ふふっ、流石にスライム程度に遅れは取りませんわよ」
そう言ってヘルはオレに微笑みかけた。
……スライム程度、ね。
そのスライムに殺されかけたオレって一体なんなんだろうな、ミジンコか?
「ははは……それで、オレの戦いっぷりの採点結果は?」
「あらあらあら、勿論0点、ですわ」
知ってた。
こうしてオレの異世界での大事な初戦は結局何も出来ずに苦い敗北という形で幕を閉じたのであった。
案内された場所は王都と別の街とを行き来する街道から少しだけ外れた場所に広がる、なだらかな草原地帯であった。
何故わざわざ草原まで足を運んだかというと王都の街道には魔除けの結界が展開されている。
この結界のお陰で王都や街道には雑魚モンスターは近付けず、人々は安全に生活を送る事が出来るそうだ。
街道にモンスターは出現しないのでオレ達は結界から少しだけ、ほ~~~んの少しだけ離れたモンスターが生息する草原までやって来たという訳である。
「よしっ、ここならいいだろう」
「あの、本当によろしいのですか?マズダ様」
「まぁまぁ任せておきなさいって。おっ、来たぜ。早速手ごろな獲物だ」
オレ達から少し離れた草木の生い茂った場所に見え隠れするあの青いプニプニ。
あれは恐らく、ゲームではお馴染みの初心者レベリングの友であるスライムだろう!
背を低くして草木や物陰に隠れつつ、スライムにゆっくりと近づいていく。
……筈だったが途中でうっかり石に躓いて転んでしまう。
ドタッ!……音を立ててしまった。
「いってぇ!マズイぞ……あれ?なんだアイツ?気が付いてないのか?」
かなりの近距離まで接近して多少物音を立ててしまったのにスライムは全くこちらに気付いていない様子で楽しそうに草むらを飛び跳ねていた。
スライムの余りの能天気っぷりに慎重に行動するのが馬鹿馬鹿しくなってきた。
「だったら、いっそオレのモットー、疾風怒濤で先手必勝だッ……いくぜッ!」
ちなみにモットーは今考えた。
作戦変更、オレは全力疾走で一気にスライムとの距離を詰めていく。
直線距離にして2~3メートルか?
そこまで接近してようやくスライムがオレという敵を認識した様子だがもう遅い。
既にヤツはオレの射程に入っている。
……スライム、お前には悪いが一撃で終わらせてもらおう。
オレは助走をつけた状態で高く飛び上がり、空中で拳にありったけの力を込める。
「うおおおおお魔拳バチクソスライム割りィ!」
全力を込めたダイビング・コークスクリューブローがスライムに直撃して衝撃で大地を揺らす……程ではなかったが、手ごたえはあった。
「せめてもの情けだ、痛みを感じる暇もなく逝かせてやったぞ」
「……感傷に浸っている所に大変申し訳難いのですがマズダ様、スライムは物理攻撃に耐性を持っていますので……その、今のマズダ様の攻撃力だと恐らくダメージが入っておりませんわ」
「へ?」
一瞬後ろにいたヘルが何を言っているのかよく分からなかった……だがすぐに言葉の意味を理解した。
【スライム】HP30→30。
スライムのHPが表示されたがその数値に変化が無い。
ヘルの言葉通り、スライムはオレの拳で地面に押し付けられていただけで全くの無傷であった。
そしてスライムは拳からするりと抜けだすとオレの腹部に反撃のタックルをお見舞いしてきた。
【マズダ】HP:12→9
HPが減った?
「ぎゃああああああああ!!」
直後、攻撃を受けた腹部から経験した事が無い程のとんでもない激痛が走り、オレは吐血しながらその場でのたうち回る。
なんだこれ、あまりの痛みで体がいう事を聞かねぇ。
クソッ!こんな痛みは職場のハンマーで誤って指を叩いたあの時の比じゃない!
オレがジタバタともがき苦しんでいる間にもスライムはさっと距離を取り、二発目のタックルの準備を始めていた。
このままじゃやられる……落ち着け、オレよ。
ゲームを思い出すんだ。
こんな絶体絶命の状況なんておねロリでどうにかしてきただろうが。
オレは意識を集中させてスライムをじっくりと睨んだ。
――スライムが助走をつけて飛び上がり二発目のタックルを繰り出す。
「速い!だが……やっぱり無理!!!うおおおお!!神様!!」
バッティングセンターで80キロの玉すら打ち返せないオレにとって弾丸の様なスピードで飛んで来るスライムのタックルは全力集中したとしても見切るのは不可能だった。
結局オレには全霊の祈りを込めて前転回避をする事しか出来なかった。
「……神?あら?呼びました?」
「ちげぇよ!!!――ヒエッ!」
前転回避しながらヘルに対してツッコミを入れる高等テクニックを披露した瞬間、スライムがオレの体ギリギリを通り抜けていく。
タックルを外したスライムはそのまま木に向かって激突し、そこで動きが停止した。
「これは?もしやスタンか?チャンス、否ァ!激熱だ」
オレはここで秘密兵器、ヘルから貰った毒が塗られた投げナイフを取り出した。
「……クククッ、まさか貴様如きにこれを使うハメになるとはな」
物理ではスライム如きにもダメージを入れれない貧弱なステータスのオレが勝利を狙うとすれば、やはり特殊スキルを活かした状態異常戦術でネチネチとハメ殺す……それしかない。
ヘルはそれが分かっていたからこそオレにこのナイフを持たせたのだろう。
オレが動きの止まったスライムにナイフを構える。
その時だったヘルが周囲を訝しげに眺めてゆっくりと口を開いた。
「マズダ様のスキルは状態異常に関するものです。だからその判断は正しいと思いますわ……ですが、すみません、この状況は完全に私の判断ミスっぽいですわね」
……判断ミスどういう事だ?
この戦いでミスしまくっているのはどっちかというとオレなんだが。
「おい、ヘル何やら意味深だな、流石にオレでも動かない相手にナイフを外すなんてアホな真似はしないぜ?」
「……違いますわ、私もすっかり抜けていました。スライムって通常群体で生息しているのですわ……てへっ」
「群……体だとッ?」
おい!なにがてへっだあああ!!
……それってつまり。
気付いた時にはオレは10匹位のスライムの群れに取り囲まれていた。
「……マジかよ」
用意されたナイフは三本、どう考えても数が足りない。
逃げれそうな場所を探すがどこを見てもスライムが待ち構えていた。
さっきのタックルでオレのHPは3減って残り9。
つまりこいつらの攻撃を後3回食らえば……いいや考えるのはよそう。
「無理無理!無理だ。ヘ、ヘル頼む、助けてくれ!!ヘルプミー!!」
……絶望的な状況のあまりオレはすっかり戦意を喪失してその場に立ちすくみ、助けを呼ぶ事しか出来なくなっていた。
「……ふむ、成程そろそろいいでしょう。マズダ様の戦闘能力、判断力、メンタルと色々と見させてもらいましたし」
「……な?」
その発言の意味する所はまさか!
「お前、敢えてこの状況を作ってオレを試したな!」
「はて、何の事やら」
とぼけているが確信犯だろう。
ボケ―として雲を掴む様な性格の癖に裏ではしっかり手を回している。
ほんと一番関わりたくないタイプだよまったく。
「……あんた、神は神でも邪神なんじゃないか?」
「ええまぁ死と破滅の女神ですので。マズダ様の敗北スライムプレイも見るのも一興でしたが、可哀想なのは抜けないので仕方ありませんわね」
……いや、生えてないですよね?ヘルさん?
相変わらずの冗談とも本気とも取れない発言の後にヘルは臨戦態勢のスライムの群れの中心へと一直線に歩き出した。
「……って、おい!待てよ」
「…………」
ヘルは何も言わずに四方八方から猛然と飛び掛かってきたスライム達に対してタイミング良くデコピンを食らわせていく。
するとスライムの群れは辺り一面に粉々に弾け飛び、肉片……スライム片と化していった。
しばらくして散らばったスライム片は光となってその場から消失していった。
「ただのデコピンでスライムを……」
「ふふっ、流石にスライム程度に遅れは取りませんわよ」
そう言ってヘルはオレに微笑みかけた。
……スライム程度、ね。
そのスライムに殺されかけたオレって一体なんなんだろうな、ミジンコか?
「ははは……それで、オレの戦いっぷりの採点結果は?」
「あらあらあら、勿論0点、ですわ」
知ってた。
こうしてオレの異世界での大事な初戦は結局何も出来ずに苦い敗北という形で幕を閉じたのであった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
2年ぶりに家を出たら異世界に飛ばされた件
後藤蓮
ファンタジー
生まれてから12年間、東京にすんでいた如月零は中学に上がってすぐに、親の転勤で北海道の中高一貫高に学校に転入した。
転入してから直ぐにその学校でいじめられていた一人の女の子を助けた零は、次のいじめのターゲットにされ、やがて引きこもってしまう。
それから2年が過ぎ、零はいじめっ子に復讐をするため学校に行くことを決断する。久しぶりに家を出る決断をして家を出たまでは良かったが、学校にたどり着く前に零は突如謎の光に包まれてしまい気づいた時には森の中に転移していた。
これから零はどうなってしまうのか........。
お気に入り・感想等よろしくお願いします!!
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる