55 / 67
お尋ね者死神編
54話 厄災と死神
しおりを挟む
「あぶねぇな! 人が話してる時に攻撃するなって教わらなかったのか?」
「生憎 そんなことを教える奴はいなかった」
「そうかよ」
ジャッカルをかまえる
「貴様もワタシに銃口を向けるなと教わらなかったか」
「そんなもん教わっていねぇなぁ!」
「教養が無いようだな 実に頭が悪い ワタシに歯向かったことを自らの死で後悔するだろう」
厄災が人差し指を立てると黒いイナズマが発生する
黒いイナズマは地面に腐食の模様を刻みながらディーに近づいてくる
「はっ!当たらねぇよ」
黒いイナズマを避けながら厄災をジャッカルで何発も撃ち込むが黒いイナズマで腐食させられてしまう
「そんなものか 実に単調だ」
手を魔方陣にかざすと厄災と同じ姿をした鬼人が次々に現れる
「行け」
「ちっ 同じ顔がぞろぞろと うざってぇな」
ディーに分身を向かわせた厄災はレゼに近づき首を掴もうとする
レゼは体勢を低くしてかわし後ろに飛ぶ
「逃げられたか 実に煩わしい」
バックステップで避けた後すかさず影鎌を振り下ろすが黒いイナズマで弾かれる
「ほう これに触れて腐食しないか 実に面妖な・・・」
辺りを見回す
「それより鬼巫女をどこにやった」
「とび丸ならこの中」
足元の影を指差す
「影の中だと それが貴様の力か ふははは!!実に面白い」
「なに、俺を無視してレゼにちょっかいだしてんだぁ?」
分身を全て倒したディーが駆け付け、銃弾を撃ち込む
「ふははは!!全て倒したか 久しぶりに手応えのある者に会えて 実に喜ばしい」
厄災は指を鳴らし黒いイナズマを絶えず周囲に放つ
壁に天井 床が腐食していく
「これが厄災の鬼人の本当の能力っすね 腐食とは実に恐ろしいっす」
「実にが移ってるぞ」
「無意識だったっす」
近づいてきた黒いイナズマをかわし厄災の横っ腹を蹴り飛ばす
厄災は飛ばされ柱にぶつかる
「ふははは!! 痛みか 長らく忘れていた 実に痛快」
「強がってんじゃねぇよ」
ジャッカルの弾を魔弾にして厄災の背中に撃ち込む
「これなら腐食しねぇだろ」
「鬼の力を弾丸にしたか 実に滑稽だな 腐食はしなくても当たらなければ意味がないだろう」
黒いイナズマで弾く
「ちっ あいつに死角はねぇのかよ」
常に放出される黒いイナズマをかわすため走り回る
「ふははは!!もっとワタシを楽しませろ 実に愉快だ」
2人で挟み込む様に移動し影鎌を厄災に向けて投擲する
影鎌を黒いイナズマで弾く為にレゼの方向に黒いイナズマを集中させる
黒いイナズマが消えた箇所を狙って距離を詰める
厄災がディーに気付き反撃しようとした所をコピーした叫の鬼の力で拘束する
「じゃあな」
にやりと笑い厄災の胸にジャッカルを突き立て撃つ
心臓が破壊され、厄災は体から力が抜ける
目や胸の穴からは黒い液体が流れ出す
「また 封印の眠りに就くのか 実に・・・名残惜しい」
厄災の体はそのままズブズブと溶け始め魔法陣の中に消えて行った
「実に 実にって最後まで変な奴だったな」
「んっ」
とび丸を影から出し隅に寝かせる
厄災が消えるのと同時に魔方陣の禍々しい気が消える
消えた後には人の頭よりは大きいゲルの塊が残っていた
レゼ達に気付くとスライムの様に体を跳ねさせながら逃げる
「特殊な個体かと思ったら力が弱まっていただけみたいっすね 自我が残っていたのもそのためっす」
「そうかよ」
ジャッカルで逃げる荒魂を狙い撃つ、弾は体の半分を吹き飛ばし露になった欠片をレゼが死神の鎌で砕く
荒魂は消え、欠片は徐々に光になって消えいつものようにランタンに記憶が集まり始める
「お疲れ・・・っす やり・・・次は・・・」
「おい ちゃんと声が聞こえねぇぞ」
「そん・・ことは・・・な・・・レ・・・どう・・・」
「リーデル?」
「・・・様・・・さん達は・・・良くやっ・・・っす やめ・・・・・・・・・・・・」
誰かと会話しているようだが揉めたような音がしたかと思うと静かになった
「完全に聞こえなくなったな 何かトラブルか?」
「分からない でも荒魂倒したからヘルヘブンズに戻って直接聞けばいい」
「それもそうだな」
記憶が集まると暗闇に覆い被されたように辺りが真っ暗になった
「暗いな いつもは光に包まれるはずだが・・・リーデルには繋がらねぇし どうなってんだ?」
幻魔石の付いた腕を振り回す
「落ち着いて そんなことしても良くならない」
「そうは言ってもよぉ 何もせずにじっとしてるのは性に合わねぇんだよ こうも暗いと上も下も分からねぇしな」
仰向けに倒れる
手探りでディーに近づきその頭を撫でる
「なでなで」
「何してんだ?」
「落ち着くかなと思って あと気持ちいいから」
「おぉ そうか・・・」
ディーの顔が赤くなる、赤い顔をレゼに見られずに済んで暗闇も悪くねぇな
「生憎 そんなことを教える奴はいなかった」
「そうかよ」
ジャッカルをかまえる
「貴様もワタシに銃口を向けるなと教わらなかったか」
「そんなもん教わっていねぇなぁ!」
「教養が無いようだな 実に頭が悪い ワタシに歯向かったことを自らの死で後悔するだろう」
厄災が人差し指を立てると黒いイナズマが発生する
黒いイナズマは地面に腐食の模様を刻みながらディーに近づいてくる
「はっ!当たらねぇよ」
黒いイナズマを避けながら厄災をジャッカルで何発も撃ち込むが黒いイナズマで腐食させられてしまう
「そんなものか 実に単調だ」
手を魔方陣にかざすと厄災と同じ姿をした鬼人が次々に現れる
「行け」
「ちっ 同じ顔がぞろぞろと うざってぇな」
ディーに分身を向かわせた厄災はレゼに近づき首を掴もうとする
レゼは体勢を低くしてかわし後ろに飛ぶ
「逃げられたか 実に煩わしい」
バックステップで避けた後すかさず影鎌を振り下ろすが黒いイナズマで弾かれる
「ほう これに触れて腐食しないか 実に面妖な・・・」
辺りを見回す
「それより鬼巫女をどこにやった」
「とび丸ならこの中」
足元の影を指差す
「影の中だと それが貴様の力か ふははは!!実に面白い」
「なに、俺を無視してレゼにちょっかいだしてんだぁ?」
分身を全て倒したディーが駆け付け、銃弾を撃ち込む
「ふははは!!全て倒したか 久しぶりに手応えのある者に会えて 実に喜ばしい」
厄災は指を鳴らし黒いイナズマを絶えず周囲に放つ
壁に天井 床が腐食していく
「これが厄災の鬼人の本当の能力っすね 腐食とは実に恐ろしいっす」
「実にが移ってるぞ」
「無意識だったっす」
近づいてきた黒いイナズマをかわし厄災の横っ腹を蹴り飛ばす
厄災は飛ばされ柱にぶつかる
「ふははは!! 痛みか 長らく忘れていた 実に痛快」
「強がってんじゃねぇよ」
ジャッカルの弾を魔弾にして厄災の背中に撃ち込む
「これなら腐食しねぇだろ」
「鬼の力を弾丸にしたか 実に滑稽だな 腐食はしなくても当たらなければ意味がないだろう」
黒いイナズマで弾く
「ちっ あいつに死角はねぇのかよ」
常に放出される黒いイナズマをかわすため走り回る
「ふははは!!もっとワタシを楽しませろ 実に愉快だ」
2人で挟み込む様に移動し影鎌を厄災に向けて投擲する
影鎌を黒いイナズマで弾く為にレゼの方向に黒いイナズマを集中させる
黒いイナズマが消えた箇所を狙って距離を詰める
厄災がディーに気付き反撃しようとした所をコピーした叫の鬼の力で拘束する
「じゃあな」
にやりと笑い厄災の胸にジャッカルを突き立て撃つ
心臓が破壊され、厄災は体から力が抜ける
目や胸の穴からは黒い液体が流れ出す
「また 封印の眠りに就くのか 実に・・・名残惜しい」
厄災の体はそのままズブズブと溶け始め魔法陣の中に消えて行った
「実に 実にって最後まで変な奴だったな」
「んっ」
とび丸を影から出し隅に寝かせる
厄災が消えるのと同時に魔方陣の禍々しい気が消える
消えた後には人の頭よりは大きいゲルの塊が残っていた
レゼ達に気付くとスライムの様に体を跳ねさせながら逃げる
「特殊な個体かと思ったら力が弱まっていただけみたいっすね 自我が残っていたのもそのためっす」
「そうかよ」
ジャッカルで逃げる荒魂を狙い撃つ、弾は体の半分を吹き飛ばし露になった欠片をレゼが死神の鎌で砕く
荒魂は消え、欠片は徐々に光になって消えいつものようにランタンに記憶が集まり始める
「お疲れ・・・っす やり・・・次は・・・」
「おい ちゃんと声が聞こえねぇぞ」
「そん・・ことは・・・な・・・レ・・・どう・・・」
「リーデル?」
「・・・様・・・さん達は・・・良くやっ・・・っす やめ・・・・・・・・・・・・」
誰かと会話しているようだが揉めたような音がしたかと思うと静かになった
「完全に聞こえなくなったな 何かトラブルか?」
「分からない でも荒魂倒したからヘルヘブンズに戻って直接聞けばいい」
「それもそうだな」
記憶が集まると暗闇に覆い被されたように辺りが真っ暗になった
「暗いな いつもは光に包まれるはずだが・・・リーデルには繋がらねぇし どうなってんだ?」
幻魔石の付いた腕を振り回す
「落ち着いて そんなことしても良くならない」
「そうは言ってもよぉ 何もせずにじっとしてるのは性に合わねぇんだよ こうも暗いと上も下も分からねぇしな」
仰向けに倒れる
手探りでディーに近づきその頭を撫でる
「なでなで」
「何してんだ?」
「落ち着くかなと思って あと気持ちいいから」
「おぉ そうか・・・」
ディーの顔が赤くなる、赤い顔をレゼに見られずに済んで暗闇も悪くねぇな
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

少女は淑女で最強不死者
きーぱー
ファンタジー
元蛇神の風音。約500年前に鬼を喰らってから姿が変わらず不老不死となる。それから現在まで、静かに暮らしてきたが思わぬ出来事が風音を関わらせる事になる。死にかけていた赤ん坊を目にし、自分の血を飲ませ命を与えてしまう…それから、15年の歳月が流れる
異世界に飛ばされた託也と風音は"時空の歪み"を探し、元の世界への帰還を試みる旅をはじめる…

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

エリアスとドラゴンともふもふは、今日も元気に遊んでいます!?
ありぽん
ファンタジー
アルフォート家の3男、エリアス・アルフォート3歳は、毎日楽しく屋敷の広い広い庭を、お友達のぷるちゃん(スライム)とウルちゃん(ホワイトウルフ)と一緒に走り回っておりました。
そして4歳の誕生日の日。この日は庭でエリアスの誕生日パーティーが開かれていました。その時何処からかエリアスの事を呼ぶ声が。その声を前に聞いた事があるエリアスは、声のする庭の奥へ、ぷるちゃんとウルちゃんと3人進んで行きます。そこでエリアス達を待っていたものは?
剣と魔法そしてもふもふの溢れる世界で、繰り広げられるエリアスの大冒険。周りを巻き込みながら、今日もエリアスはやらかします!
*エリアス本人登場は2話からとなります。

追放された魔女は、実は聖女でした。聖なる加護がなくなった国は、もうおしまいのようです【第一部完】
小平ニコ
ファンタジー
人里離れた森の奥で、ずっと魔法の研究をしていたラディアは、ある日突然、軍隊を率いてやって来た王太子デルロックに『邪悪な魔女』呼ばわりされ、国を追放される。
魔法の天才であるラディアは、その気になれば軍隊を蹴散らすこともできたが、争いを好まず、物や場所にまったく執着しない性格なので、素直に国を出て、『せっかくだから』と、旅をすることにした。
『邪悪な魔女』を追い払い、国民たちから喝采を浴びるデルロックだったが、彼は知らなかった。魔女だと思っていたラディアが、本人も気づかぬうちに、災いから国を守っていた聖女であることを……

元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる