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お尋ね者死神編
43話 鬼人百鬼の目的
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道中追い剥ぎに遭遇したりもしたが返り討ちにして進み、町が見えてきた 少し離れた所で変身を解き町に入る
「美味しいものあるかな」
「この時間じゃあどこの店もしまってんじゃねぇのか?」
「むぅ」
「気を落とさないで下さいっす ご飯を出す宿ならまだ開いているかもっす」
「うん」
「そういえば 荒魂ってどこにいるんだ?」
「鬼ノ島っす 本物の厄災の鬼人に取り憑いているはずっす 最強最悪の存在っすからね」
「島なら船で行くのか?」
「島って言っても海に浮かぶ島のことじゃないっす この世とは異なる鬼の世界、簡単に言うと常夜のことっすね 島に見えたことから鬼ノ島って呼ばれているっす」
「じゃあどうやって行くんだぁ?」
「それは明日話すっす 宿が見つかったみたいっすから」
「もったいぶるなよ」
「まあまあ レゼさんはご飯が待ちきれないみたいっすよ」
「宿見つけた ディー早く」
レゼはディーを置いて宿屋の暖簾をくぐり中に入っていく
「レゼ」
ディーの呼び止める声に耳を傾けずにどんどん奥に進んでいく
「いらっしゃい」
「ごはん ごはん」
慌てて追いかける
「落ち着け まずは部屋を取ってからだ」
レゼの首根っこを捕まえ静止させる
「むぅ」
フロントで部屋を取り 簡単に食事を済ませた後、直ぐに就寝した
翌朝、部屋の襖が開き女給が朝の挨拶をする
手にはお盆を持っているので朝食を運んできたようだ
畳に敷かれた布団を退け、朝食を頂く
白米に味噌汁、焼き魚でザ・日本の朝って感じだ
「細っこいのによく食べますね」
追加で2、3人分を持ってきて貰う
追加の食事も平らげ宿を出る
「号外 号外だよ」
何やら配っていてその周りに人集りが出来ている
「何と長い間封印されていた極悪非道の鬼人が復活して町一つを消滅させたらしい!」
「恐ろしいわ」
「本当なのか?」
「でもその鬼人、我らの希望 結鬼隊が討伐に動いてくれている! しかもその鬼人に深手を負わせたって確かな情報もある!」
「おぉ!」
「結鬼隊の人が動いてくれてるなら安心だわ」
「そうだな!」
「賑やかだな」
落ちている紙を広い上げる
「何だこれ」
何処と無くレゼに似た人相の悪い顔の下にレゼの名前と懸賞金が書かれている
「手配書みたいっすね」
「はぁ? 何でレゼが賞金首にされてんだ?」
「僕、悪いことしてない・・・と思う?」
「そこは言い切ろうぜ」
「私にも分からないっす この世界は荒魂の影響が強くて把握出来ない事が多いっす」
「町の奴らに気付かれると厄介だな」
「むぅ」
人集りに気付かれないように町を抜け、森林に入る
「あれぇ 鬼巫女じゃん ラッキー俺が一番乗りだ!わざわざこんな紙ばらまかなくても良かったじゃん」
紙を放り投げ、木の上から少年が飛び降りてくる
紙は町で見たレゼの手配書だった
少年は左目が黒く左の頭部から角の様なものが生えている
「羅綺(らき)抜け駆けはずるい」
同じ姿で左右が逆になった少年が後から現れる
「いいじゃん礫綺(れき)俺が先に見つけたんだ 鬼巫女をぶっ殺してあのお方に褒めて貰うんだ」
短槍をかまえ、レゼに襲いかかる
「もう羅綺ってばせっかちなんだから」
影鎌を作り短槍と激しく打ち合う
「むぅ 誰?」
「ははっ やるね 俺は羅綺 鬼人百鬼さ 厄災の鬼人様の為に大人しく死んでくれない?」
「同じく僕は礫綺 羅綺とは双子」
ジャッカルを錬成し撃つ
「いきなり襲ってくるとは ご挨拶だなぁ」
「そんなの当たらないよ 次は僕の番」
全ての銃弾をかわし礫綺も羅綺と同様に短槍で攻撃してくる
ディーも余裕でかわす
レゼは振り下ろされた短槍を影鎌で受け止める
互いが近くに寄った瞬間、羅綺がニヤリと笑う
「とっておきを出しちゃおうかな」
羅綺の口から炎が吹き出された
至近距離では避けられずレゼは炎に飲み込まれたが、影鎌を振るい炎を掻き消した
レゼの体には焼け跡など無く全くの無傷だ
「あれぇ これで殺れなかったの初めてだな」
炎を交えながら短槍で攻撃を繰り返す
徐々に余裕が無い顔になっていく
「羅綺 遊んでないでしっかり殺って?」
「分かってるよ!でも全然効かないんだよ!」
「ははは そりょあレゼは最強だからなぁ まぁ俺もそこそこやるけどなぁ」
レゼとディーの攻撃が羅綺と礫綺を追い詰める
「うぅ はぁはぁ」
羅綺と礫綺はぼろぼろだ 無数の斬り傷に銃弾の跡、一方レゼとディーは無傷 傷を負わなかったわけではない負ったそばから治癒していくのだ
「うぅ こんなの無理だよ僕たち 殺されちゃうよ」
「はぁ はぁ 泣き言 言うなよ」
「逃げてもいいんだぜぇ?」
「馬鹿にするな うおぉぉ!」
全ての力を込め短槍を振るう
さっと避け背中を影鎌で深く斬り裂く
「がはぁ」
「羅綺!! 羅綺!!うわぁぁぁ 目を開けてよ! ねぇ!」
倒れた羅綺に泣きながら駆け寄る
何度も何度も名前を呼ぶが返事が帰ってくることは二度とない
羅綺の側で泣き叫ぶ礫綺の頭をディーが撃ち抜くと二人の死を尊ぶかの様に森林に静寂が訪れた
「美味しいものあるかな」
「この時間じゃあどこの店もしまってんじゃねぇのか?」
「むぅ」
「気を落とさないで下さいっす ご飯を出す宿ならまだ開いているかもっす」
「うん」
「そういえば 荒魂ってどこにいるんだ?」
「鬼ノ島っす 本物の厄災の鬼人に取り憑いているはずっす 最強最悪の存在っすからね」
「島なら船で行くのか?」
「島って言っても海に浮かぶ島のことじゃないっす この世とは異なる鬼の世界、簡単に言うと常夜のことっすね 島に見えたことから鬼ノ島って呼ばれているっす」
「じゃあどうやって行くんだぁ?」
「それは明日話すっす 宿が見つかったみたいっすから」
「もったいぶるなよ」
「まあまあ レゼさんはご飯が待ちきれないみたいっすよ」
「宿見つけた ディー早く」
レゼはディーを置いて宿屋の暖簾をくぐり中に入っていく
「レゼ」
ディーの呼び止める声に耳を傾けずにどんどん奥に進んでいく
「いらっしゃい」
「ごはん ごはん」
慌てて追いかける
「落ち着け まずは部屋を取ってからだ」
レゼの首根っこを捕まえ静止させる
「むぅ」
フロントで部屋を取り 簡単に食事を済ませた後、直ぐに就寝した
翌朝、部屋の襖が開き女給が朝の挨拶をする
手にはお盆を持っているので朝食を運んできたようだ
畳に敷かれた布団を退け、朝食を頂く
白米に味噌汁、焼き魚でザ・日本の朝って感じだ
「細っこいのによく食べますね」
追加で2、3人分を持ってきて貰う
追加の食事も平らげ宿を出る
「号外 号外だよ」
何やら配っていてその周りに人集りが出来ている
「何と長い間封印されていた極悪非道の鬼人が復活して町一つを消滅させたらしい!」
「恐ろしいわ」
「本当なのか?」
「でもその鬼人、我らの希望 結鬼隊が討伐に動いてくれている! しかもその鬼人に深手を負わせたって確かな情報もある!」
「おぉ!」
「結鬼隊の人が動いてくれてるなら安心だわ」
「そうだな!」
「賑やかだな」
落ちている紙を広い上げる
「何だこれ」
何処と無くレゼに似た人相の悪い顔の下にレゼの名前と懸賞金が書かれている
「手配書みたいっすね」
「はぁ? 何でレゼが賞金首にされてんだ?」
「僕、悪いことしてない・・・と思う?」
「そこは言い切ろうぜ」
「私にも分からないっす この世界は荒魂の影響が強くて把握出来ない事が多いっす」
「町の奴らに気付かれると厄介だな」
「むぅ」
人集りに気付かれないように町を抜け、森林に入る
「あれぇ 鬼巫女じゃん ラッキー俺が一番乗りだ!わざわざこんな紙ばらまかなくても良かったじゃん」
紙を放り投げ、木の上から少年が飛び降りてくる
紙は町で見たレゼの手配書だった
少年は左目が黒く左の頭部から角の様なものが生えている
「羅綺(らき)抜け駆けはずるい」
同じ姿で左右が逆になった少年が後から現れる
「いいじゃん礫綺(れき)俺が先に見つけたんだ 鬼巫女をぶっ殺してあのお方に褒めて貰うんだ」
短槍をかまえ、レゼに襲いかかる
「もう羅綺ってばせっかちなんだから」
影鎌を作り短槍と激しく打ち合う
「むぅ 誰?」
「ははっ やるね 俺は羅綺 鬼人百鬼さ 厄災の鬼人様の為に大人しく死んでくれない?」
「同じく僕は礫綺 羅綺とは双子」
ジャッカルを錬成し撃つ
「いきなり襲ってくるとは ご挨拶だなぁ」
「そんなの当たらないよ 次は僕の番」
全ての銃弾をかわし礫綺も羅綺と同様に短槍で攻撃してくる
ディーも余裕でかわす
レゼは振り下ろされた短槍を影鎌で受け止める
互いが近くに寄った瞬間、羅綺がニヤリと笑う
「とっておきを出しちゃおうかな」
羅綺の口から炎が吹き出された
至近距離では避けられずレゼは炎に飲み込まれたが、影鎌を振るい炎を掻き消した
レゼの体には焼け跡など無く全くの無傷だ
「あれぇ これで殺れなかったの初めてだな」
炎を交えながら短槍で攻撃を繰り返す
徐々に余裕が無い顔になっていく
「羅綺 遊んでないでしっかり殺って?」
「分かってるよ!でも全然効かないんだよ!」
「ははは そりょあレゼは最強だからなぁ まぁ俺もそこそこやるけどなぁ」
レゼとディーの攻撃が羅綺と礫綺を追い詰める
「うぅ はぁはぁ」
羅綺と礫綺はぼろぼろだ 無数の斬り傷に銃弾の跡、一方レゼとディーは無傷 傷を負わなかったわけではない負ったそばから治癒していくのだ
「うぅ こんなの無理だよ僕たち 殺されちゃうよ」
「はぁ はぁ 泣き言 言うなよ」
「逃げてもいいんだぜぇ?」
「馬鹿にするな うおぉぉ!」
全ての力を込め短槍を振るう
さっと避け背中を影鎌で深く斬り裂く
「がはぁ」
「羅綺!! 羅綺!!うわぁぁぁ 目を開けてよ! ねぇ!」
倒れた羅綺に泣きながら駆け寄る
何度も何度も名前を呼ぶが返事が帰ってくることは二度とない
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